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戦争のない20日間
ДВАДЦАТЬ ДНЕЙ БЕЗ ВОЙНЫ
TWENTY DAYS WITHOUT WAR

[かいせつ]
1977年フランス<ジョルジュ・サドゥール>賞受賞
 ゲルマン監督は1939年生まれ。父親で作家のユーリー・グルマン原作の映画化「道中の点検」が1971年、公開禁止となったため、その後、長く不遇におかれたが、幸いに第3作「戦争のない20日間」は、原作者コンスタンチン・シーモノフを初めとする人々の支援もあって、1977年、小規模ながら公開され、同年、フランスでジョルジュ・サドゥール賞を受賞。さらに9年後、パリで公開されるや、「ミハルコフ、タルコフスキーにも匹敵する優れた名匠」(仏・テレラマ紙)と評価されるなど、ゲルマン監督の真価を初めて国外に伝えることになった。
 この映画は他のゲルマン監督の作品と同じく、寡黙で不器用な中年男の孤独な物語で、原作は、コンスタンチン・シーモノフの「ロパーチンの手記より」。従軍記者ロパーチンの20日間の休暇の様々な人々との出会いの中で、大人の愛が描かれる。
 古びた列車や寂しげなタシケントの街など、叙情味あふれる美しい映像で絶賛を受けた撮影監督ワレーリー・フェドーソフは、引き続き「わが友イワン・ラプシン」(84)でもゲルマン監督とコンビを組んだ。
 主人公ロパーチン役に喜劇界のベテラン、ユーリー・ニクーリンが、ヒロインのニーナ役には、「ふたりの駅」(82)で艶やかな円熟ぶりを見せた人気女優リュドミーラ・グルチェンコが扮して、ともに抑制のきいた味わい深い演技で心にしみいる大人の愛を演じ、この作品を一層感動的なものにしている。

[あらすじ]
 1942年より43年にかけての数日間、従軍記者のロパーチンは休暇を兼ねて戦線から遠く離れた中央アジアの都市タシケントを訪れた。
 タシケント行きの目的には妻との離婚という気の進まぬ用事があった。女優である彼の妻は、既にこの地で同じ劇団の男と同棲を始めていたのである。
 彼にはまた、地元の映画スタジオを訪間するという仕事があった。自分の書いたスターリングラード戦従軍記の一つが映画化されるので、撮影現場に立ち会うことになっていたのだ。だが"戦争"のなまなましさを正確に再現しようと熱意を燃やすロパーチンは、虚飾に満ちたシーンの運続にうんざりし、監督らスタッフと衝突する。
 そんな或る日、ロパーチンはタシケントヘ向かう車中で出会ったことのあるニーナと再会する。彼女は劇団の衣装係として働くかたわら仕立の賃仕事をして、母親と6才になる息子を養っていた。困難な戦いの日々、銃後の束の間の安らぎの中で二人は互いに心の渇きを癒した。だが、再びロパーチンに戦場へ戻る日がやって来る。

[スタジオ/製作年] レンフィルム・1976年製作

[スタッフ]
原作・脚本:コンスタンチン・シーモノフ
Written by:Konstantin Simonov
監督:アレクセイ・ゲルマン
Directed by:Aleksei German
撮影:ワレーリー・フェドーソフ
Director of Photography:Valeri Fedosov
美術:エフゲニー・グコフ
Art Director:Evgeni Gukov
音楽:V・ラヴロフ
Music:V.Lavrov
テキス卜朗読:コンスタンチン・シーモノフ
Narrated by:Konstantin Simonov

[キャスト]
ロパーチン:ユーリー・ニクーリン
Lopatin:Yuri nikulin
ニーナ:リュドミーラ・グルチェンコ
NIna Nikolaevna:Lyudmila Gurchenko
空軍大佐:アレクセイ・ペトレンコ
Captain Pilot:Aleksei Petrenko
ルブツォフ:ミハイル・コノノフ
Rubtsov:M.Kononov
ルブツォワ:工カテリーナ・ワシリエワ
Rubtsova:E.Vasilieva

[ジャンル] 長編劇映画
[サイズ] 35mm / 黒白 / シネマスコープ
[上映時間]
1時間42分
[日本公開年]  1991 第23回ソビエト映画祭にて上映
1992 レンフィルム祭にて上映
1998 第11回東京国際映画祭シネマプリズム"アレクセイ・ゲルマン特集"にて上映
[配給] 日本海

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パンフレットソヴェート映画史−七つの時代
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