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シベリア物語
СКАЗАНИЕ О ЗЕМЛЕ СИБИРСКОЙ
Tales of the Siberian Land

[かいせつ]
'48マリアンスク・ラズニ国際映画祭特別賞
'48ズリナ国際労働者映画祭大賞

 大衆とともに喜び、歌うなかから成長してゆく芸術家の姿を、厳しくも雄大なシベリアの自然と、そこに訪れた新しい建設の時代の息吹のなかで歌いあげた音楽映画。40年代後半、ソ連はナチス・ドイツとの壮絶な戦いに勝利して、社会主義の勝利の確信を深め、解放の喜びのなかで建設と復興の気運にみちた時代で、「シベリア物語」はそうした時代を映した作品でもある。
 日本では1948年に初公開、戦後の混乱と復興の世相の中で人気を集め、ソ連映画最初のヒット作となり、「バイカル湖のほとり」や「シベリヤ大地の歌」などの主題歌も広く口ずさまれた。65年リバイバル公開されている。
 監督のイワン・プィリエフは1901年、シベリアのオビ河畔に生まれた。11才で自活。16年、第1次大戦に応召。国内戦の時代、18年には赤軍に参加、宣伝班で活躍した。復員後、エイゼンシュテインやアレクサンドロフらがいたプロレトクリト劇場やメイエルホリド劇場のスタジオGEKTEMASに入り、俳優コースと監督コースで学んだ。25年、ゴスキノ撮影所に入り、29年に『見知らぬ女』で映画監督としてデビュー。この『シベリア物語』や『クバンのコサック』(49)をはじめとする音楽喜劇と後年のドストエフスキー作品の映画化では特異な位置を占める。そのほか、『地区委員会書記』(42)『誠実の試練』(54)など当面する時代の課題を正面から取りあげた作品もある。
 主役は、「石の花」のウラジーミル・ドルージニコフ。

[あらすじ]
 第2次大戦末期。ベルリン攻撃の前夜、モスクワ高等音楽院出身のピアニストのアンドレイ中尉はベルリン攻撃の前夜、国境の小さな町でピアニストの生命とも云うべき手首に負傷した。
 そして終戦、アンドレイはモスクワに復員する。その頃、ライバルのボリスはピアニストとして、恋人ナターシャはソプラノ歌手としてすでに名声を得ていた。アンドレイは恩師の励ましにもかかわらず、自らにも、恋人ナターシャとの未来にも希望を失い、生れ故郷のシベリアの奥地に向う。
 折しも戦後の復興が盛んな故郷で、建設現場の製図師として働きながら、アンドレイは労働に励む人々の素朴な歌声を聞き、民衆のなかに息づく音楽を知る。そして、素朴な民衆と広大な自然に囲まれてともに生活し歌を歌い、彼はいつしか心を癒していった。
そんなある日、偶然にも飛行機が不時着したため、この地に逗留したナターシャはアンドレイと再会する……そして以前にも増して燃えあがる愛の炎。
 何年かが過ぎた。アンドレイの音楽や愛についての自らの煩悶はオラトリオ「シベリヤ物語」として結実した。かつての音楽院での初演は、割れかえるような拍手を浴び感動のうちに幕を閉じた…

[スタジオ/製作年] モスフイルム・1947年製作

[スタッフ]
脚本:イワン・プィリエフ
    エフゲニー・ポメーシチコフ
    ニコライ・ロシコフ
監督:イワン・プィリエフ
撮影:ワレンチン・パヴロフ
音楽:ニコライ・クリューコフ
美術:アルトール・ベルゲル
    ボリス・チェボタリョフ

[キャスト]
アンドレイ・パラショフ:ウラジーミル・ドルージニコフ
ナターシャ・マリーニナ:マリーナ・ラドィニナ
ヤーコフ・ブルマク:ボリス・アンドレーエフ
ナースチェンカ:ヴェーラ・ワシーリェワ
コルネイ:S・カリーニン

[ジャンル] 長編・劇映画
[サイズ] 35mm / スタンダード/ カラー /
[上映時間] 1時間40分
[VIDEO・DVDなど] VIDEO=IVCV-64057シベリヤ物語【字幕版】ビームエンタテインメント(発売日:1996/07/21)
シベリヤ物語〈完全版〉【字幕版】ビームエンタテインメント(発売日:1998/02/21)
 LD=IVCL-10084シベリヤ物語【字幕版】ビームエンタテインメント(発売日:1996/07/21)
 DVD=IVCF-67シベリヤ物語完全版【字幕版】ビームエンタテインメント(発売日:1999/02/25)

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