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陽気な連中
ВЕСЕЛЫЕ РЕБЯТА

[かいせつ]
1934年ヴェネチア国際映画祭優秀参加国杯

 ソ連初のミュージカル・コメディー。ジャズ・オーケストラを起用するなど斬新な試みが行われている。映像と音質の巧みな組み合わせが醸し出す可笑しさを追求すると共に、奔放で型破りな笑いの裏に時の経済政策("ネップ")に対する痛烈な諏刺を織り込んだ意欲作で、大ヒットした本国は勿論、チャップリンら欧米の喜劇人達からも高い評価を受けた。
 監督は、エイゼンシュテインの良き協力者として知られるグリゴーリー・アレクサンドロフ。30年代を通して一連のエキセントリックな音楽喜劇を撮り続け、そのジャンルの先駆者となった。
 主役を演じるのは、ソ連ジャズの創始者で当時絶大な人気を誇っていたレオニード・ウチョーソフ。相手役には、これが縁で後に監督夫人となったリュボーフィ・オルロワが扮している。
 なお、1930年代のソビエトにおける大衆音楽の第一人者だったイサーク・ドゥナェーフスキーによる軽快な主題歌「陽気な仲間たちのマーチ」も映画の成功に伴なって大流行し、人々に広く歌い継がれるヒット・メロディーとなった。

[あらすじ]
 黒海沿岸の保養地。金持ちの令嬢エレーナは、海水浴場で出会った牧童のコースチャを南米パラグアイの名指揮者フラスキーニ氏と取違えてしまった。コースチャは彼女の別荘「黒鳥荘」に招かれ歓待を受けるが、調子に乗って愛用の角笛を吹いたところ、まどろんでいた牧場の家畜がその音色に誘われていっせいに館を目指して突進し、辺りは一瞬にして修羅場と化す。身もとがばれて館から追い出され、憧れのエレーナにもふられて意気消沈のコースチャは、彼に片思いの思いを寄せる女中アニュータを残して立ち去ってしまう。
 …そして一ヶ月後のモスクワ。音楽の勉強に出てきたコースチャは、何の因果かフラスキー二氏の演奏が行われる予定のミュージック・ホールに紛れ込み、気づいた時には既に指揮台の上、アッという間に幕が上り、客席に目をやるとエレーナが居る。彼女に対してコースチャが行う必死の身ぶり手ぶりに合わせて始まった演奏は何故か大成功。見事なデビューを飾った彼は、晴れてジャズ・オーケストラの一員となるが……。

[スタジオ/製作年] モスクワ・キノコンビナト 1934年製作

[スタッフ]
脚本:ニコライ・エリドマン
    ウラジーミル・マッス
    グリゴーリー・アレクサンドロフ
監督:グリゴーリー・アレクサンドロフ
撮影:ウラジーミル・二ーリセン
音楽:イサーク・ドゥナエーフスキー

[キャスト]
コースチャ:レオニード・ウチョーソフ
アニュータ:リュボーフィ・オルロワ
エレナ:マリア・ストレルコワ
エレナの母:エレーナ・チャープキナ
葬式馬車の駅者:フョードル・クリヒン

[ジャンル] 長編ミュージカル映画
[サイズ] 35mm / スタンダード / モノクロ /
[上映時間] 1時間35分
[日本公開年・配給] 1935/7/11・三映社

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