イチロ−特集


昨シ−ズン、7年連続首位打者や大リ−グのシアトルマリナ−ズへの移籍などで
話題を集めたイチロ−選手ですが、ここで改めてイチロ−選手の凄さの秘密について
分析していきたいと思います。
    <振り子打法>
この打法は、右足をホ−ムプレ−トのほうに伸ばして、
プランと前に出す様子が振り子に似ているので、そう名付けられました。
イチロ−の右足を上げる動作は、下半身をゆっくり動かしてタイミングを取るところから出来たそうです。
それは、ゆっくりとした下半身の動きをするには、小さな動きでは実現できなく、
大きな動きをすることが必要で、そこから足を上げることにつながったからだそうです。
この動作があるからこそ、きちんとボ−ルのコ−スを判断し、
上体をコ−スに合わせて上手に移動させることが出来るので、
一定のポイントで球を捕らえることが可能なのです。
また、右足をプランと前に出す時、イチロ−の体も顔1つ分前に移動しますが、
これも速球を遅く見えるようにするためだそうです。
つまり、投手が投げ出した時に、移動することで、打つ直前に動きがゆったりとなり、
その間に、じっくり球を見極める時間が増えて打ちやすくなるということですね。
イチロ−選手が一般の打者より簡単にボ−ルをミ−トし、3割という結果を残せるのは、
このようにスイングする時にいろいろな工夫がなされてるからなんですね。
    <動体視力>
イチロ−選手が6年連続して首位打者になれたのは、
振り子打法の他にもう1つ動体視力が他の選手と比べて優れてることにあるようです。
動体視力には、眼球を動かさないで瞬間的に見たものを認識する「瞬間視能力」と
物体を追跡する「追跡視能力」がありますが、
このうち、イチロ−選手は、「瞬間視能力」が特に人よりも優れているそうです。
この瞬間視能力を測定するには「左から右に」読みとる方法と「右から左に」読みとる方法がありますが、
このうち、イチロ−選手は、左打席で有利と言われる「右から左へ」の読みとりが
他の左打者よりも優れているそうです。
イチロ−選手のバットコントロ−ルが優れているのは、このようなところにも要因があるのですね。