【葛城二十八宿山林藪走行(とそうぎょう)】    ホーム

その時代、箕面から友ヶ島に渡って連なる和泉山系の峰々にて御修行された若かりし頃
の小角尊者(役ノ行者)は、法華経の功徳を重んじ「法華三部経」といわれる、全二十八品
を葛城の峰々に埋納して回られました【葛城二十八宿】と言われるその二十八ヶ所の埋
納地(経塚)での修行体系と伝承は、明治時代初頭まで脈々と受け継がれていましたが、
その頃の明治政府の方策により修験道と共に廃止に追い込まれていきました。しかし修
験の火は消えず、昭和の時代に入る頃に、七宝滝寺八十七世管長東條仁哲猊下並びに
聖護院門跡の宮城泰年門跡様、そして近畿山岳愛好会の祖、故:仲西政一郎様らとそれ
ぞれの関係者の方々の気の遠くなるようなフィールドワークと調査研究の結果、遠い昔よ
り言い伝えられてきた、この葛城二十八宿経塚が再び世に確認されることとなりました。

「幻」とまでいわれる”葛城二十八宿”に代表される「葛城行所」の歴史。七宝滝寺ではこ
の修行地の更なる復興に尽力しながら、毎月、葛城修行者の入峰をサポートしています。
尚、定期的に入峰を欠かさない寺院には聖護院門跡、醍醐三宝院、青岸渡寺、金峰山寺
に代表される多数の修験寺院があります。

葛城二十八宿登拝(写真:平成13年11月〜)

序品第一(現ページ) 見宝塔品第十一 如来神力品第二十一
方便品第二 堤婆達多品第十二 嘱累品第二十二
譬喩品第三 勧持品第十三 薬王菩薩本事品第二十三
信解品第四 安楽行品第十四 妙音菩薩品第二十四
薬草喩品第五 従地湧出品第十五 観世音菩薩普門品第二十五
授記品第六 如来寿量品第十六 陀羅尼品第二十六
化城喩品第七 分別功徳品第十七 妙荘厳王本事品第二十七
五百弟子受記品第八  随喜功徳品第十八 普賢菩薩勧発品第二十八
授学無学人記品第九 法師功徳品第十九 友ヶ島犬鳴不動
法師品第十 常不軽菩薩品第二十  

※和泉葛城山系は、真冬でも標準的な備えで修行することが可能で、アクセスも
比較的楽にできますが、山道を外れると健脚の男性でも日暮れまでに戻れなくな
る危険な箇所がたくさんあります。単独や小人数での入峰には細心の注意を払っ
てください。コンパクトな懐中電灯は必需品です。
 
※国定公園、個人所有の範囲が山中にたくさんあります。
 山地、森林、精霊に対して畏敬の気持ちを忘れないのがポイントです。
 
※経塚行場一帯を常に清浄に保ちましょう。【写真と記:後藤証厳(七宝瀧寺本堂供僧)】


<平成13年12月29日>

【妙法蓮華経序品第一ノ地 友ヶ島虎島】
          
加太港から南海汽船で一路、、友ヶ島へ。第一ノ地序品屈は友ヶ島のヘソのような、小さく浮かぶ虎島の
中にある。干潮時にだけ地続きになるため、訪れるには潮のかげんを確かめてからでないと無理です。
虎島に渡ったとたん、一帯に奇岩が目立つ。島の南岸を一番東側まで歩くと序品屈があるのですが、た
どりつくのに苦労します。最後の岩を登ると、そこに腰の高さ位の入り口があります、修験道でいう胎内
くぐりのようなものです、第一経塚はその暗闇の中にあります。胎内くぐりというのは、一度母の胎内に
戻って真っ白な自分を取り戻す(リセット)という修行観念からきている言葉です。その15メートルほどの
洞窟を抜けると、すぐ海岸が広がっていますので、出て左、海岸沿いを20分位行くと観念屈があります。
このルートは危険が多いので、できれば一旦虎島の境まで戻ってから山道をまっすぐいくのが無難です。
観念屈は100メートル以上のまっ平らな急斜面の岩盤の下にある三畳くらいの洞穴で、そのすぐ上の斜面
には、大きな文字がくり貫かれています。その斜面を上り下りする修行がありますが、大勢で修行する時は
転落防止のために必ずロープをかけてやります。登り詰めた林の中に役ノ行者像がたたずんでいます。
※ロープをかけずに登らないでください。

転載不許: 大本山 犬鳴山 七宝滝寺 白雲院 平成13年