浅間前掛山(2524m)

新雪の浅間山を望む・・・浅間前掛山

浅間前掛山・・・賽の河原から
 期日    2004/10/21(日)
         メンバー:TM、TM、EU、SY、RS、MK
【 記録 】
 火山規制が少し緩和されて、前掛け山まで登る事が可能で浅間山荘登山口か、高峰から黒斑山を通る2コースのみが許可されているとのこと、時間的に短い、浅間山荘ルートを、黄葉の頃、雪の来る前、秋空を期待して山行計画を作り、会員の方々にE‐メールで案内したところ、5名の方々から賛同を頂き、メンバーで相談し、天候の良い日に行きたいな〜、と言うことで現地の天気予報、小諸市、佐久市観光協会等に問合せ、土曜日より、
日曜日が降水確率が“0”になりそうとの情報で、21日(日)に出かけた。
 長野新幹線佐久平駅に降りると、既に予約をしておいたジャンボタクシーが待ってくれていた。天狗温泉浅間山荘登山口を目指す。山荘前に30分余りで到着、既に駐車場は満杯状態、抜けるような青空に黄葉と朝日がとても美しい。「携帯電話を活用する入下山届の実証実験」※1の案内を受ける。
 軽くストレッチを行い、出発前の元気な姿を記念撮影して予定時間に出発、鳥居の前で登山届けを提出、係りの方と話すと此処では不要になった届出書類は必ずシュレッダーに掛けて廃却する処理をしているとの事。
 (遭難対策協議会小諸支部)
登山道はしっかりしたトレールがついており、天候・季節の関係か快適に歩ける。
 既に紅葉・黄葉が始まっており、美しい風景を眺め、暑くも寒くもなく、全く快適な登山日和に皆感激。
一ノ鳥居付近で地元小諸の「浅間講」の方々に、菅笠、白装束のいでたち、今日は閉山日だそうで、火山館の浅間神社まで各鳥居の注連飾りを取替え、山の平穏を祈ってお参りをして来るんだそうで、遠い昔から受け継がれてきたであろう行事、これからも誰言うこともなく受け継がれていくんだろうな!と感慨新たに、そう言えば、先日見たテレビでもフランス〜スペイン(1700km)の老若・巡礼の風景を特集していたが、国内では、かつての伊勢
神宮・おかげ参りの伊勢講、四国巡礼、熊野詣でのアリの行列と、何かが人々を誘う風景は絶えることがない、我々の登山に向う深層心理にも相通ずるものがあるのだろうか。

 滝道と二ノ鳥居を分ける道を不動滝へコースをとる、間もなく谷川の流れる音が聞こえ、不動滝、すぐ後上に大日滝が見えてくる、黄葉と滝素晴らしい眺めだ。滝を右に見て少し急登すると長坂、牙山(キッパ山)付近に来ると微かに硫黄の臭いが、谷中を見ると微かな湯煙と硫黄の結晶が見える。(立ち入り禁止) 中開霊神の碑を過ぎると間もなく、浅間神社と火山館・新しい立派な建物(通年誰かが常駐しているそうだ)
火山館を後にして、唐松林の道を行くと湯の平高原、黒斑へ分ける道(現在は閉鎖)、唐松の黄葉、トーミノ頭・黒斑山の眺めが素晴らしい。尚も快適な道を進むとJバンドへの道の分岐に、此処を過ぎると賽の河原へ。
火山岩らしい岩がゴロゴロした道ではあるが、唐松の黄葉、黒斑のスカイライン、前掛山の雪スジの風景にもんくは無い。Jバンド,鋸岳,仙人岳,蛇骨岳,黒斑山 賽ノ河原から前掛山に取り付くと、更に展望は開け、トーミノ頭・黒斑山・蛇骨岳・鋸岳、その向こうにアルプスの
銀嶺が輝いている。御嶽山、乗鞍岳、穂高、涸沢の雪渓、槍ヶ岳がくっきりと確認展望できる、素晴らしい眺め。
 新雪で纏った浅間山と噴煙が真っ青な空の中、手に取るようにすぐ前に見える。
賽ノ河原上り詰めて、前掛山に向う分岐のところに、登山規制の標識とトラ縄が張られているが、風雪に痛んでいる、火口方面を見ると、多数の人影が見られる、登山者の半数以上が規制域に入っているのではと思われる。
シェルターの前を通って南に進むと間もなく、前掛山の頂上、360度の展望に感激・感嘆、心配していた風もなく穏やかな山頂に居られることの幸せ!!
 山頂には先客が居て、徳島から来たという、Aちゃん(小学3年生)今日で100名山完登だそうだ、おめでとう!
素晴らしい山頂にもっと居たいと後ろ髪を引かれるような気持ちで下山へ。
 登山届け時の携帯を思い出し、浅間山の風景を写メール、問題なく送信できた。

※ 山頂インタビュー:小学校3年の女児:Aちゃんは、今日で100名山完全・完登だそうで、何故完全?浅間には一度登っているが前回は強い風雨と横から来る稲妻の為、証拠写真を取れなかったリベンジが今日になったそうで、360度晴れわたった展望が祝福していた、お父さんの話では、全て自力で、3歳で石鎚山、5歳で穂高に・・・・、徳島から車で来られたとか、明日は「仕事です」っと仰っておられた、とてつもなく元気な家族でした、無事に帰られたでしょうか。
※ 入下山届けに携帯電話活用の実証実験
     QRコードを入山時、下山時に読むことで、登山者登録システムを運用し、登山中の火山・気象情報をタイムリーに受信できる。
     NPO法人環境防災総合政策研究機構(CeMI)、小諸市、協力機関:気象庁、利根川水系砂防事務所

※ 浅間山登山規制
  最近(04/9/14)でも何の前触れも無く小規模噴火があって、岩石が山頂周辺に降ったそうで、何時噴火が起きても不思議ではない状況だそう。
最高地点は更に火口を南回りに半周ほどしなければならない、その間も有毒ガスは噴出している。一見平穏に見える風景では、登りたい誘惑にかられるのは解らないでもないが、「如何なものか」、「ツアー登山でも連れて行くガイドが居る」と聞く、会員の方々だったらどのような判断をされるでしょう?
10/21 新座 6:05  
  武蔵浦和 6:15 6:23  
大宮 6:35 6:50 あさま501号長野行き
佐久平 7:41 タクシー利用
浅間山荘 8:30 8:45  
一の鳥居 9:15 9:20  
不動滝  
二の鳥居 9:40 9:45  
火山館 10:50 10:55  
湯平口 11:01 11:05 トーミの頭分岐
賽の河原 11:30 11:45 軽昼食
前掛山頂上 12:57 13:24  
賽の河原上 14:24 14:40 軽昼食
火山館 15:10 15:15  
二の鳥居 15:20  
一の鳥居 15:40  
浅間山荘 16:35 タクシー利用
佐久平 17:28 18:59  
*2004/10/21 山の会6名