444 東北大調査:歯が少ないと医療費高額に

2006.5.3.

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20060503k0000m040133000c.html

東北大調査:歯が少ないと医療費高額に  残っている歯が少ないほど1カ月間の平均医療費(歯科を除く)は高くなることが、50歳以上の約3万人を対象とした渡辺誠・東北大大学院教授(加齢歯科学)らの調査で分かった。歯が4本以下しか残っていない人は、20本以上の人に比べ約5600円も高かった。歯の本数と医療費との関係の大規模な調査は例がなく、渡辺教授は「歯に気を使う人は全身の健康に対する意識も高く、医療費を抑えることにもつながっているのではないか」と分析している。

 研究チームは、宮城県国民健康保険団体連合会の協力を得て、昨年5月に歯科を受診した50歳以上の人のうち、歯の保有本数が分かる3万1548人分の匿名化されたレセプトを分析した。

 成人は親知らずを除き28本永久歯が生える。

 残った歯の数ごとに同月の平均医療費を計算すると、▽0〜4本は3万3654円▽5〜9本は3万1863円▽10〜14本は3万909円▽15〜19本は2万9124円▽20本以上は2万8047円−−で、本数が少ないほど高額になった。

 また、高齢になるほど残った歯の本数による月平均医療費の差は広がる傾向にあった。80歳の人では、残った歯が20本以上は3万5346円だったのに対し、4本以下は4万9987円で約1万5000円の開きが出た。

 疾患別では、消化器系や呼吸器系疾患、がんなどで、歯が19本以下しか残っていない人の医療費が20本以上の人に比べ明らかに高くなっていた。

 渡辺教授によると、歯がなくなり、十分に食べ物をかみ砕けないと消化器に障害がでることがある。口の中の状態が悪いと、呼吸器系への細菌感染なども起きやすくなると言う。【大場あい】

毎日新聞 2006年5月3日 3時00分



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445市民団体:うそつかぬ医療目指し、「医療の良心を守る市民の会」設立−−東京・台東 

2006.5.8.

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20060508ddm013100123000c.html

市民団体:うそつかぬ医療目指し、「医療の良心を守る市民の会」設立−−東京・台東

 ◇事故被害者、医師、弁護士ら参加

 医療事故や過誤を起こした後、その事情を正直に話す医療関係者を応援する市民団体「医療の良心を守る市民の会」(事務局・東京都台東区、永井裕之代表)が4月にできた。医療の質の向上につながる活動で、被害者をはじめ医師や看護師、弁護士らが会員となって「うそをつかない医療」の実現を訴え始めた。【高木昭午】

新葛飾病院の患者向け図書室で本を整理する豊田さん。図書の管理も重要な仕事だ ◇心の傷深める事実隠し

 「医療事故で家族を亡くすだけで十分につらい。事実隠しや不誠実な対応があれば、遺族は二重、三重に傷つきます」

 会員の一人で、新葛飾病院(東京都葛飾区、清水陽一院長)で患者からの苦情や疑問の相談窓口を務めている豊田郁子さん(38)は話す。

 豊田さんは03年に、5歳だった息子の理貴(りき)ちゃんを医療過誤でなくした。急な腹痛などで自宅近くの病院に入院し、約5時間後に急死した。病院は「医療ミスとはいえない」と主張したが、後に、腸のねじれで重症だったのに軽症と誤診したと認めた。

 豊田さんは医療改革を訴える活動を始めたが、清水院長から「被害者こそ医療安全にかかわってほしい」と頼まれ、04年10月から現職に就いた。

 昨年8月、ぜんそく発作で同病院の救急外来を訪れた50歳代の女性が、診察室で心停止になった。今も意識は戻らない。9月に家族から苦情が出た。「外来担当医から詳しい説明がない。医療過誤ではないか」

 豊田さんは家族を院長に引き合わせた。カルテを見せ、コピーを持ち帰ってもよいと話した。

 「説明だけではおかしい。院長が謝ると思っていたのに」。家族は納得しなかった。豊田さんは答えた。「説明は今日で終わりではありません。これからもいっしょに考えさせて下さい」

 「過誤だと思っている家族が怒るのは当然。傷ついていてすべてに悪意を感じる。私もそうだった」と豊田さんは言う。だが相談係になり、病院に過失がある場合ばかりではないことも知った。

 豊田さんは定期的に家族に連絡した。家族は忙しく、説明を申し出ても病院に来られないこともあるが、連絡を続けた。

 患者の娘が今年、話した。「病院が逃げなかったことがうれしい」。豊田さんもうれしくなった。

東京都新宿区で開かれた「医療の良心を守る市民の会」のシンポジウム。300人以上が熱心な議論を繰り広げた ◇「本当のこと」が信頼生む

 豊田さんの着任前、清水院長も患者に謝った。

 70歳代の男性が、腰が痛いと来院した。がんが骨に転移したためだったが、担当医は治療は無理だと判断し、がんとは告げず、「年のせいです」と伝えて帰した。

 半年後、男性は別の病院でがんを告知され、間もなく亡くなった。「患者に事実を告げず、最期をどう過ごすかの選択権を奪った。許せない」と義理の息子から、病院に強い抗議があった。

 清水さんは担当医を連れ、息子の自宅を訪れて謝罪した。「水に流しましょう。病院がどう変わったか1年後に報告してください」と言われた。息子はその後「訴訟を考えたが、最初に謝罪され、こぶしの持って行き場がなくなった」と、清水さんに打ち明けた。

 清水さんは「本当のことを言うことが信頼につながる」と振り返る。

 ◇訴訟は10年で倍増

 医療訴訟の件数は毎年増えている。最高裁によると医療関連の民事訴訟の提訴件数は、94年度には全国で488件だったが04年度は1107件。医療紛争のうち訴訟になるのは1割程度とされるため、医療事故件数は年約1万件とみられる。

 一方、警察庁によると送検された医療事件は99年まで年10件以下だが、05年には91件に増えた。

 こうした中、厚生労働省の医療安全対策検討ワーキンググループ(堺秀人座長)は昨年6月に報告書を発表し「医療情報を国民、患者と共有し、医療の質向上と安全推進を図るべきだ」と訴えた。

 「市民の会」は4月、東京都内で「ほんとうのことを知るのが、なぜ難しい?」と題したシンポジウムを開き、約300人が参加した。

 代表の永井さんは都立広尾病院が消毒剤を点滴したミスで、99年に妻を亡くした。「病院は訴訟を恐れてうそをつく。私もそうだったが、家族は真実を知りたくて訴訟を起こす。最初から正直に話してほしい」と訴えた。

 医療事故かな、と思ったら、患者や家族はどう行動すればいいのか。

 豊田さんは「担当医に疑問をただすのが大事。カルテの開示を受け、一から説明してもらうのもいい」と言う。永井さんも「感情を抑えて冷静に説明を聴き、メモや録音をとる。解剖で死因を調べてもらうことも大切です」とアドバイスする。

毎日新聞 2006年5月8日 東京朝刊



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446診療報酬の算定方法の制定等に伴う実施上の留意事項について

2006.5.9.

  *(これから出る通知です)診療報酬の算定方法の制定等に伴う実施上の留意事項について2006.5.9.


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447一部訂正通知

2006.5.9.

一部訂正通知


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448中野区歯科医師会元会長ら、1200万円を私的にプール 

2006.5.12.

http://www.asahi.com/national/update/0511/TKY200605110299.html

中野区歯科医師会元会長ら、1200万円を私的にプール

2006年05月11日16時09分

 東京都中野区歯科医師会(西村誠会長)が同区から受託している障害者や寝たきりの高齢者向けの歯科医療事業に絡み、97〜00年度の4年間、本来は区に返還すべき計約1200万円を当時の会長と専務理事が不適正な会計処理で私的にプールしていたことが分かった。歯科医師会は役員が改選された01年春に使途不明金があることに気づいていたが、区に報告していなかった。9日に初めて報告を受けた区は、同会に再調査をするよう求めた。

 中野区は95年度、障害者の歯科医療のための診療所を開設。歯科医師会に年9000万円前後で運営を委託し、97年度には寝たきりの高齢者らへの訪問診療も始めた。同会は毎年5月10日までに前年度の委託業務の支出内訳や診療報酬を明記した清算報告書を区に提出し、黒字分を区に返還する契約を結んでいる。

 関係者によると、同会は改選前の役員が作成した00年度分の清算報告書を、01年5月に区へ提出。区からの委託料や診療報酬などで約1億円の収入があり、諸経費や消費税を除く黒字分として約1350万円を区へ返還した。しかし、同年度の現金出納帳では約1950万円の黒字があり、差額の約600万円が診療所の口座に残ったままになっていた。

 不審に思った新役員が97〜99年度分も調べたところ、この3年分で計626万円が返還されていなかった。各年度の差額は清算報告書に記されておらず、当時の専務理事が自宅に現金で保管しているのがわかった。プールは当時の会長の指示だったという。

 歯科医師会は返還を求めたが、2人は「われわれが責任を持って処理する」などとして返すのを拒んだ。同会は02年に業務上横領容疑で2人を刑事告発する準備を進めたところ、元会長らが返還の意思を示したため見送り、昨年3月になって全額が同会へ返された。

 97〜00年度の会長は「私的に使うつもりは毛頭なく、障害者の歯科医療に役立てるため、会員が学会へ出張する際の経費などとして一部を使った。後任の役員や歯科医師会に迷惑をかけ、申し訳ない」と話している。

http://www.independent.co.jp/news/newsd.cgi

●中野区歯科医師会 当時の会長と専務が委託費1200万円、自宅に保管

 中野区歯科医師会が区から受託している障害者の歯科医療事業をめぐり、当時の会長と専務理事が97〜00年度に区から支払われた委託費の一部約1200万円分を区に返還せず、私的に保管していたことがわかった。同会は区に報告し返還を申し出ているが、区はさらに調査を指示した。

 区は95年度から区社会福祉会館内に障害者のための歯科診療所を設置し同会に運営を委託している。区は毎年約9000万円の委託費を支出しているが、同会は支出内訳などを記した報告書を作成したうえで、黒字分は区に返すことになっている。

 同会によると、01年度の会計調査で、00年度分として1350万円を区に返したが、帳簿ではさらに600万円分が黒字として残されていたことが分かった。97〜99年度にも計628万円分が返還されていなかった。

 同会の調べに、金は当時の専務理事は当時の会長の指示で自宅で保管したと話したという。05年3月に全額返還され、当時の会長は「私的に使うつもりはなかった」と話し、同会は刑事告訴を見送った。



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449抜かずに済ませたいが… 

2006.5.12.

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20060512ik01.htm

抜かずに済ませたいが…

福原達郎さんの診察を受けるB子さん(東京都大田区の福原矯正歯科クリニックで) 矯正治療の到達点は、良いかみ合わせと歯並びになることだ。だが、その方法や考え方は歯科医それぞれで異なり、治療法に関する研究グループは国内だけで30はある。

 患者にとって気になることの一つは、抜歯が必要かどうかだが、これも歯科医によって考え方が違う。

 記者の中学3年生の長女(15)は、下の歯が乱ぐい歯で、上は中央から2番目が片側だけ永久歯が生えず欠損した状態。学校の歯科健診では不正咬合(こうごう)を指摘されてきた。

 そこで、系統の異なる3人の矯正歯科医を受診し、治療方針を聞いた。

 A 上下共に抜歯が必要。上は左右対称にし、下は重なりを解消するため

 B 上は抜歯して左右対称にする。下は、奥歯を後ろにずらすことで、全体を広げず抜歯をせずに治す

 C 上の欠損した部分に下の歯を移植するなどすべての歯を生かす

 三者三様の提案。治療の時期についても、AとBは歯を動かしやすい今すぐ。Cは大きな成長が終わった18歳以後に、と分かれた。

 日本矯正歯科学会長で東京医科歯科大矯正科教授の相馬邦道さんは「矯正治療は様々な方法が出ては消えという試行錯誤を繰り返している最中だ」と話す。

 9割以上が非抜歯の歯科医もいれば、「狭い歯列が多い日本人は、抜歯しないと理想的な歯並びになりにくい場合が多い」(東京・福原矯正歯科クリニック院長の福原達郎さん)という見方もある。

 もし、抜かずにすむなら、その方が望ましいが、そこにこだわると、落とし穴も潜んでいる。

 10年前に治療を受けた神奈川県の事務員B子さん(36)。上前歯がハの字にねじれ、八重歯が飛び出していた。通院先は歯を抜かない方針だった。

 2年の治療で歯並びは整った。ところが友人から「歯全体が前に飛び出ている」と言われ、ショックを受けた。重なった歯をそのまま整えると全体が広がってしまう。間もなく前歯もかみ合わなくなり、福原さんが再治療を任された。

 最近は矯正技術の進歩で、歯全体を後ろに下げたり、特別な器具で歯列を広げたりして、抜かずにきれいに治療できるようにもなってきたが、非抜歯も場合によりけりだ。

 「骨格も歯の生え方も一人ひとり異なり、画一的な治療はできない。複数の専門家の意見を聞くべきだ」と福原さんは強調する。

 複数の専門家の意見を聞いた記者の長女は、「明るい雰囲気がいい」とBでの治療を希望した。しかし、中3で忙しく、「奥歯のかみ合わせはしっかりしている」と言われたこともあり、取りあえず治療は先延ばしにした。

 抜歯、非抜歯の長所と短所

 抜歯▽長所=日本人特有の狭い歯列に並べやすい▽短所=歯が少なくなりかむ力が弱くなる可能性がある、舌の入る空間が狭くなり口呼吸になる恐れがある

 非抜歯▽長所=健康な歯を抜かずに済み、将来残る歯を多くできる▽短所=狭い歯列では並びきれず次第に歯並びが崩れる可能性がある(福原達郎さん監修)

(2006年5月12日 読売新聞)



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450桜井議員 参院特別委で早期是正求める 

2006.5.19.

桜井議員 参院特別委で早期是正求める

 平成18年度歯科診療報酬改定で患者への文書提供時間が平均94分とられることが民主党の桜井充参院議員の調べで分かった。17日の参院行政改革に関する特別委員会で明らかにしたもの。文書提供について桜井議員は歯科医師だけでなく患者からも「不要論」の声が多いことを例にあげながら「現場も因っているが患者も迷惑を被っている」として早期是正を求めた。

 桜井議員は患者への文章提供について「診療時間を削ってまでも文言提供することは医療の質を下げる。患者にとっても決して良い改正でない。こうした制度を導入した目的は何か」「一日に何枚くらい書いて時間がどのくらいかかるのか把握しているのか」と質問。

 川崎二郎厚労相は導入の経緯について「患者への情報提供する観点から病状、治療計画、指導内容などについて患者に説明を行うとともに文書により情報提供することを指導管理料の算定用件にすることにした」と述べた。その上で「日本歯科医学会が行った患者満足度調査で、初診時の説明が非常に分かりやすかったと答えたうち44.5%が説明文書を受領した。26.4%の人が受領していないとのデータに基づいて決まったと承知している」と答弁。

 文章提供時間については「1枚につき4分から10分と把握している。1日に書く枚数については把握していない」とした。

 一方、桜井議員は、4月以降、歯科診療報酬に関するアンケート調査を2週間行い、回答数が1774件あったことを明らかにするとともに、文章提供を行う患者が1日平均18人、要する時間94分だったことを説明した。

 その上で「1日の診療時間のうちに90分以上文書を書いていることが良い医療に繋がるのか」と政府見解を求めた。さらに839件の患者の声も紹介し、511件が不要論で賛成が7.4%しかなかったことを強調。「歯科医師だけでなく患者も文章提供を望んでいない」と改善の必要性を訴えた。

 川崎厚労相は90分以上の事務処理時間について「4月24日付けの事務連絡で記載要領の簡素化を図っている。いずれにしてもいろいろな意見があるので検証していきたい」との考えを示した。

 患者が望んでいないという意見については「日本歯科医学会の調査と違うデータがあるので検証していきたい」と答弁した。 大臣答弁に対し桜井議員は「現場は本当に困っている。それよりも患者が多大な迷惑を被っている。いつまでに調査するのかはっきりさせてほしい」と明解な回答を求めた。

 川崎厚労相は「日本歯科医師会ともこの問題で最近話し合い、全体の簡素化の方向のなかで対応することを話させていただいた。一方で、桜井議員から違う観点からの質問や調査資料にも厚労省と異なる点があるのでいつまでにやるということは答えられない。しばらく時間がほしい」と明言を避けた。

歯科通信2006.5.17



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451桜井参議院議員の質問 

2006.5.20.

■メッセージ

桜井参議院議員:今回の(行政改革等の)改正をみて みると、例えば「予算を減額します」と、つまり「行 政コストを削減します、人員を削減します」と、そう 言うことそのもの自体が示されてはいますが、本当に きちんとした行政サービスが提供できるのか、いかに 効率的に提供できるのか、その辺のところが明確には なっていないのではないか。つまり今のような財団法 人が残っている限りにおいては、いくら一般会計の部 分で財政を縮小しようが、それから国家公務員、中央 省庁の役人の数を減らそうが、こういうものがある限 りにおいては、私は何も変わらないのではないか、む しろ悪くなるのではないだろうか。

 たまたまTV番組で塩川元財務大臣が何とおっしゃ っていたかと言うと、「母屋は本当にみんなで何とか 切りつめて生活をしようとしているのに、離れはすき 焼きを食べてのうのうとしてるんだ」と。その離れの こと、特別会計を指しておられましたが、今回の改正 で国民の皆さんに対して、一体どういうサービスが提 供できるようになる、どういう形で行政の運営が変わ ってくるのか、その点についてまずご説明いただきた い。

中馬国務大臣:今回の改革はご存じの通り、今まで国 がかなり関与した形で日本の国の近代国家までもって きております。しかし、もうその時代が過ぎ去ったと いう認識のもとで、極力、官の関与を少ないものにし て、そして民間なりそうした主体のほうに移してい く、これが今回の大きな改革でございます。その観点 から行きますと、どういう仕事を技官が責任をもって やらなければならないのか、あるいは責任を持つにし ても民間に実施主体を移せるのではないかと、いうよ うな仕分けが必要でございます。そういうことから法 律体系ができてきているのでございますが、このたび 行政改革推進法案に規制する諸改革では国および地方 の事務・業務の事業の必要性の有無を見直すと言うこ とを、まずやることにしております。そして実施する 必要があるとされるものでも、実施主体として民間や 地方に行うことが可能かどうかを検討致しまして、無 駄も必要でなくなったものを廃止して良いわけですか ら、無駄を徹底的に省きつつ実施すべき事務・事業は 最も効率的な実施可能な主体にゆだねることといたし ております。この主体というものは先ほど言いました とおり官であったりあるいは民であったり、それも独 立行政法人ないしは公益法人、あるいはまたNPO、 いろんな対象が可なるものございます。こうしたこと をどこに委ねたら良いかと言うことも、今回の法律に それぞれ一つ具体的に決めさせていただいておりま す。 例えば、総人件費改革では行政減量効率化有識 者会議の知見を活用して、事務事業の見直しを奨めて おりますが、単に人員の削減や行政コストの削減にと どまらずに行政に・・・(不明)・・・の変化を踏ま え、いかに効率的に行政サービスを提供していくかに つきまして検討していただいておりまして、政府とし ましても積極的にこの見直しを進めてまいりたいと考 えております。

桜井:その言葉は何回も聞いております。つまりその 後どういう形で実践されるか、なんだろうと思います ね。そこの中で考えていかなければいけないのは、じ ゃあどういう人が中央省庁の役人になるにふさわしい か、そう言うことの議論がもう一つ必要なんじゃない のか、とそう思っております。例えば、文官に関して も本当に最初から大卒の方が入ってこられることが良 いのかどうか、分かりませんが、少なくとも私が8年 間の国会議員の議員生活の中で感じているのは、技官 のあり方を変えていただかないと、なかなかきちんと 現場にあったような政策ができてこないのではないだ ろうか。私の専門の医療の分野でいきますと、卒業し て国家試験に合格した方々が技官として入られる。も しくは研修医制度が終わった程度で入られる。その 方々は現場の医療を良く理解しているかというと、決 してそうではありません。そういう方々が技官とし て、まあ今一生懸命頑張っておられる方には大変申し 訳ないけれども、しかしそう言う現場のことが分から ないから、なかなかきちんとした政策が作ってこれな いんじゃないだろうか。そう言う意味においてです ね、例えば中途採用をもっと多く受け入れるような形 にするとか、特にいま勤務医の人たちが燃え尽き症候 群と言いますか、もうやるせなくなっているわけです ね。ですが彼らが、じゃあ制度を変えて欲しいとか、 何かあった場合にどうするかというと、今議員になる しかないと。議員になれなければ開業医になってしま う、と言うことで勤務医がどんどん減る訳です。(周 囲の笑い)いや、実態ですから。ですがそう言うよう なことを変えていくためにはどうするかと言うとです ね、その勤務医の現場の声がちゃんと反映できるよう なシステムを作ってくることが大事であって、その点 で言うとですねもう少し(技官の)採用の仕方そのも のを変えてこなければいけないのではないかと思いま すが、大臣として如何でしょうか?

川崎厚生労働大臣:厚生労働省においては医療・福祉 社会・雇用対策など国民生活を支える幅広い分野の政 策を実施するために、様々な専門分野の技術系の職 員・事務系の職員が勉強を兼ねながらやっておりま す。人数で申し上げると医師が230名歯科医師が20名で ございます。このうち臨床体験のないものは100名、す なわち150名は両局長、所轄審議官をはじめ、だいたい 5年から10年くらいの現場経験があるということで ございます。医師資格等を有する技術系職員について は臨床経験を有する者など様々な経験・経歴を有する 人材の採用を行っております。日常業務を通じ医療関 係者から情報収集や意見交換を行っております。また 大学病院等から、臨床経験を有する者を受け入れる、 このようなことをさせていただいております。そう言 った意味では経験のない100名もできるだけ経験を積ま せるよう努力して参りたいと思います。

桜井:今回の診療報酬改正の中であまりにもひどすぎ る改正がありますので、それをご紹介したいと思いま すが、歯科の方の改正が行われまして、患者さんにき ちんと説明したかどうかこれを全部文書で書け、と言 われているんですね。そのために、歯科医師の方は患 者さんの診療時間を削って文書を書いている、と。ま あ点数を下げられるのはこのご時世だから甘んじて受 けるけれども、医療の質を下げるようなこういう措置 は困るんだと、つまり歯科医師の苦労だけではなく て、患者さんにとっても決して良い改正ではない。私 も勤務医の時代に、入院するとだいたい退院するまで 書類を10枚くらい書かなければならなかった。そうい う時間がかなり取られてしまうので患者さんと向き合 って説明する時間が減ってくるわけであって、そう言 う現場を分かっていない人が、さも頭だけで考えれば 説明したことを文書で書くのは当然ではないかと、そ ういうような発想で文書を書けと言われてきているわ けです。まず今回のその改正の目的をお伺いしたいの ですが、歯科医師に対して説明事項に関して、文書で 書けという制度を導入した理由は一体どこにあるので しょうか。

川崎:今回の歯科診療報酬改定においては患者への情 報提供を推進する観点から、病状、治療計画、指導内 容等について、患者に説明を行うとともに、これを文 書により患者に情報提供を行うことを、指導管理料の 算定要件といたしました。これは歯科診療における患 者満足度に関わる調査の中で、説明用紙を受領してい る方が受領していない場合より、非常に分かり易かっ たとする回答があった。つまり日本歯科(医)学会が 平成17年2月に行った歯科診療における患者満足度 調査において、初診時の説明が非常に分かり易かった と回答した者の割合は、説明文書を受領している人で 44.5%、受領していない人で26.4%であった。という ことに基づいて決まったものと承知しております。

 これは診療報酬(明細書)、レセプトの問題、また 明細(領収書)の問題、いろいろ議論がございます。 しかし国民に対する情報提供をしっかりやっていく、 ということで、(しかし)今回義務化はしなかったわ けですね。診療の明細書(レセプト?)につきまして は。実は厚労医(委員会?)では強制にすべきだ、こ ういう動きがありました。しかしながら歯科医院で働 いている実態から言いますと一人でお医者様、看護婦 さんが一人か、もしくは医師の奥様が事務を手伝って いると、そのようなところで全て義務づけると、もち ろんガンセンターとか様々な我々の国の機関、県の機 関、そういうものは実行していきたいけれども、小さ な所まで全て強制するのはどうかと言う中で、これに ついては強制ではなくて請求があれば、ということで やらせていただいております。そういった意味では、 事務手数料の問題とお客様の満足度の問題、これが兼 ね合いになってくるんだろうと、そういう意味では保 険医療機関の事務負担というものをしっかり把握しな がらやっていかねばならないな、という認識をしてお ります。

桜井:ご丁寧なご答弁ありがとうございました。特に 公団(?)のほうは、実は私のしている限りで言いま すとと歯科の診療所ですと、コンピュータを入れてシ ステム化していないところが3割くらいあると言われ ておりまして、そこにレセプトを求めることになると 全部手書きになるんだそうです。極めて大変な作業で あると僕は聞いております。ですからそういうことを やるとするとまた設備投資をしなければいけなくなっ てしまって、医療における設備投資というのは他の分 野に比べてかなり割高になってきている。ですからパ ソコンを導入するにしても、ソフトそのものが高いの で、医療費そのもの自体が、どう圧縮するのかという ことを考えてくると、実はその設備投資の部分を圧縮 するということが一つの方法なんだと思います。医療 用の洗面器になると1万円くらいするんですよ。普通 の洗面器がいくらするかは今は分かりませんが、医療 用となった瞬間からそのくらい高くなってしまう。流 しもめちゃめちゃ高くて病院を建てる建設コストその もの自体がすごく高いわけですよ。ですからそういう コストを削減していただかないと、医療機関そのも の、今民間が3割くらい赤字でしょうか、そこの部分 の赤字をなかなか解消できないのではないか。そう思 っております。

 その上で、確かに、われわれは説明する際に言葉だ けではなくて、例えば、僕はもともと循環器、心臓を やってましたから、今回どこの血管が詰まったのかと そういうのをちゃんと心臓のモデルを使ってそこのと ころのどの血管で、どういう形になっています。その 上で今度はカテーテルの検査をやった、そのシネアン ギ(??)を見ていただいた上で、ここの部分が狭く なっているんです。って説明をしております。ですが それをいちいち文書で全部書くとなると、これはまた 大変な作業なんです。心臓の絵があってその絵のここ ですというような形で説明しておりますが、あとは言 葉だけでわかるようなことまでやっているかという と、なかなかそこまでやれている病院もあるとは思い ますが、私は忙しくてそこまでできなかったという実 態もございます。患者さんからしてみても、最初はそ ういう方が良いだろう、それは説明書をもらった方が 良いと皆さん思われるかもしれないけれど、実際に今 度始まってみると自分たちの理想とは全然違っている といことが分かってまいりました。

 大臣、今だいたい一日に歯科医師が文書を何枚くら い書いていて、それに費やしている時間がどのくらい だと言うことを厚生労働省でお調べになりましたでし ょうか。

川崎:われわれが掌握しておりますのは、文書提供を こなす歯科診療行為に要する時間、平均で4分から1 0分くらいという調査に至っております。全体で一日 何枚かという枚数についてはちょっと分かりません。 全体で4分から7分という調査結果になっておりま す。

桜井:確かに1枚だとそのくらいなんです。で、歯科 の先生方から私の所にこの制度を何とかしてくれとい う声がありましたので、連休前の2週間くらいかけて 全国的にアンケートを行いました。その結果、今日お 手元に資料を配らせていただきましたが わずか2週間程度で、1774件の歯科の先生方からご回 答をいただきました。ここにウソではないと言うこと を示すために、FAXやメールで送られてきたものを 全部プリントアウトしたものを持ってまいりまして、 ここに歯科医師の声が書いてありますので、厚生労働 省で是非読んでいただければありがたいと思って持っ てまいりましたので、是非見ていただきたいと思いま す。

 それを集計してみると、アンケートの総回答数が 1774件でして、患者さんに一日文書を提供している平 均人数が18人くらいということ、そして文書を書いて いる時間が平均すると、94分だったと。一日の診療時 間を8時間だとすると、1時間半以上を文書の作成に 当てているということです。これは私の地元の宮城県 だけではないです。全国でそうなんだとお示しするた めに、今回アンケートいただいた地域を全部羅列して おります。こういう全国からいただいた中での集計を してみると、こういう数字であったと言うことです。 もしこの集計が違っているかどうかということであれ ば、厚生労働省で是非、大規模な調査を行っていただ きたいと思います。

 大臣、そのうえでお伺いしたいことは、一日の診療 のうちに90分以上も文書を書くことが良い医療の提供 につながっていくのでしょうか。患者さんの信頼に応 えていくことはできるんでしょうか。患者さんの満足 度、そういったものを満たすことが可能だとお考えで しょうか。

川崎:先ほどレセプトの議論がございましたけども、 最終的には全部の機関にやってもらおうと、そうしな いと国全体としてのデータにならないと。したがって ある程度年数をかけていくわけですけれども、その中 でどういう小さな診療所に対して私どもの援助ができ るかそんなものも十分検討していかなければならない なと思っております。最終的にはやっぱりオンライン 化を進めると、全てをやらないと意味がありませんの で、その経過の中でいろんなことを私どもは努力して いかなければならないということは認識しておりま す。

 この(文書提供の)問題もそういう意味では、文書 提供をやめるべきだという声もでていることも私も実 は承知しております。そこで現在いろんな話し合いが 行われておりますけれども、例えばカルテ、診療録、 診療報酬明細書レセプト記載について、患者さんへの 説明資料をそのまま転写することで良いと、その94分 の時間の配分でございますけれども、これはまず書い ていただいて、また違うものを二つ三つ書いて記録と して残さなければいけないと、それは一つの書式で良 いですよと言うような通知を、すなわち「患者への情 報提供書の写しを診療録に添付することにより、単純 になるような旨を明確化した。」これは4月24日の事務 連絡をさせていただいております。

 そんなことの記載要領の簡素化は、言われましたよ うに94分かかっているのが事実としてですね、この問 題をどう捉えてお互いに簡素化していくか。一方で、 患者への情報提供ということでは、先ほどもう少し公 共指導を申し上げましたけどそんな切り口をさせてい ただいておりますけれども、いずれにせよいろんなご 意見を賜っておりますので検証はしていきたいと思っ ております。

桜井:簡素化という風に今、お話しになりましたが、 しかし結果的には、もう一回ちゃんと調査していただ いて結構ですけど、私の調査では18人の患者さんに文 書を書かなければならない。って言うことなんです よ、大臣。先ほど一枚の文書に4分から10分程度とい うことであって、それを単純にかけあわせてみればこ のくらいの数字になると思います。ですからいくら2 枚紙の複写式にしようが実態としてはほとんど変わら ないと、今のままではなかなか難しいという事なんで すね。

 そしてもう一つ患者さんの声というのが、そこに載 せてあります。その資料を見ていただきたいと思いま すが、患者さんの声としてあげられているのが839件で して、その中の511件がゴミ、不要だとか、エコの時代 にどうして文書などを配るんですかと言う方もいらっ しゃって、お気の毒なのはその診療室のゴミ箱に捨て られていることもあるんですね。これ実態です、本当 に。自分たちが書いた文書が、私は書いているからよ く分かるんですが、もしそれがゴミ箱に捨てられてい るということになったら、書いている側の人間はたま らないですよ、これは。そうやって患者さんからして みると、待ち時間が長くなった、つまり今までであれ ば、その前の患者さんが出てこられれば、直ぐにお呼 びするわけですけど、(今回から)文書を書いておか なければいけないのでそのために待っていただかなけ ればいけない。帰られる方にとっても不利益ですし、 次の方が呼ばれる時間も短く(長く)なったと、そう いう方が156件。

もっと診療時間に当てて欲しい、と言う方、それから 戸惑っている驚かれる方、「こんな事するんですか」 と同情されている。などずいぶんあります。喜んでい る、必要だという人たちもいます確かに、でもわずか 7.4%でしかないというのが今回の私の調査でございま す。つまりこれは歯科医師だけの問題ではなくて患者 さんにとっても、こういう医療そのもの自体を望んで いないということなんですね。つまり、もともと学会 でやった時点では、それはアメリカのように一日10 人程度しか診なくて済むような歯科医院であればそう いうことをやることも可能だと思います。しかし日本 の医療費、医療単価は極めて低いために、薄利多売で やっていかなければ経営が成り立たないような中で、 (文書提供などの)そういう形の事をやられるとです ね、患者さんにとっての不利益が生じてくる。歯科医 師の問題ではなくて、患者さんに対しての医療として は、私は不適切だとそう思っています。

 大臣、改めていかがでございましょう。

川崎:(桜井)委員がお配りになった資料を見させて いただいて、ゴミ・不要・興味なしが511件、839件中 ある。一方で私どもが歯科医学会にお願いしたのが、 説明文書によるもの44.5%が非常に分かり易かった と。こういう明らかに違うデータがでてきております ので、検証していきたいと思います。

桜井:これは、あのーしつこくて申し訳ないのです が、現場では本当に困っているんですよ。ですからい つまでその事について調査をしていただけるのかとい う事、その事をはっきりさせていただきたいなぁと、 そう思います。それはなぜかと言いますと、歯科医師 だけではなくて、患者さんにとって困っているからで す。僕は別に歯医者さんの苦労が増えても患者さんが 喜んでくださるなら、それはそれで良いわけです。し かし、そうでは無いのです。つまり、(初診から治療 が)始まるまでの間に文書があった方が分かり易すか った、それは文書があった方が分かり易いですか、分 かりにくいですかと単純に聞かれれば、それはあった 方が分かり易いですねと答えるかもしれない。しかし 実際に現場に行ってみて、待ち時間も長くなってい る、治療時間が短くなって、その上で文書が必要です かと言われたら、そういう問いかけをしたら、「文書 までいらない」と言う風に、私は患者さん方はおっし ゃるのではないかと。つまり文書などということより も、必要なことはその場で分かり易く説明してもらえ て皆さん納得すれば良いわけです。納得するための手 だてとして文書を書けということであったとすれば、 何も分かり易くちゃんとされているかどうかだけチェ ックするということになれば良いんじゃないですか。 ですからもう一度申し上げますが、現場では歯科医師 も困っていますが患者さんも多大な迷惑を被っている 人たちがいらっしゃるということ。その上で、早期に もし見直していただけるのであれば、早期にやってい ただけなければいけないのですが、いつ頃までを目途 としてやっていただけますか。

川崎:つい最近私も、歯科医師会の皆さん方とこの問 題について少し話したばかりなんです、どうでしょう かと、言った時にいま申し上げたように全体の簡素化 の方向の中でと言うお話しを実はさせていただきまし た。一方で今、桜井委員からまた違う方向のご質問が 来た。また調査資料も違う。したがって今この段階で いつまでに調べてきちっとしますということはもう少 しお時間をいただかなければ、私からは正確なことは 答えられないと。もう少しお時間をいただきたいと思 います。

桜井:くどいのですけれども、もう一度だけ念を押し ておきたいのは、今まで自分自身がいろんな形でアン ケートを採りたいと言ってインターネット上で呼びか けた際にですね、せいぜい来て20、30多くて50くらい の時もありましたが、そんな程度だったんですね。今 回は2週間くらいの間で1700件で、期限を区切らなか ったら恐らく5000位の単位まで増えていったのだろ う。もっと増えたのかもしれません。5/2と言うデッド ラインを設けたものですから、ある人たちは自分のと ころでとどめてしまって、「済みません広げられませ んでした。もうちょっと声を掛けたかったのですが」 と、そう言う声でして。現場で治療をきちんとやられ ている先生方と、大変申し訳ないのですが現場でやら ずにどちらかというと事務作業が今や多くなっている (歯科医師会の)先生方もいらっしゃいますから。そ う言う点ではですね、認識が全く違うのではないのじ ゃないのかなと、そう思います。例えば勤務医と開業 医の立場が違ってくるように、現場の第一線で患者さ んの診療に当たっている人と、そうでない人達という ことになってくると認識が違ってくるのではないか と、そう思っております。ですから、是非現場で、第 一線でやってる方々の声を聞いていただいた上でご判 断いただきたい、ということをもう一度申し上げてお きたいと思います。



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