2005年6月29日




特別寄稿
<どりあん1号日記>

どうも。


ドリアンズの向かって右側に立ってる

ドリアン1号っていいます・・・。


半年前のライブ以来ですので、随分ご無沙汰してます。

今年もまた年末ライブやるってことが正式にきまりましたので

ご挨拶を兼ねまして、日記のコーナーに推参した次第です。

また今年も応援よろしくお願いします。


さて、日記を書けとストロに言われましたが、ドリアン1号の日常を

克明に記したところで、果たして読むに値するものであるかどうか

甚だ不安にて、今回は、どり1が別のHPで連載している 「ドリアンの部屋」

というコラムからの抜粋をちょっとご紹介しようかなと思います。

ある意味、ためになるお話です。


ドリアンママ、振り込め詐欺をやっつけるの巻」


昨月、今月と二回に亘って我が家に振り込め詐欺の電話があった。

巷間注意が呼びかけられているので、最近は騙される人たちも

かなり減ってきており喜ばしい限りであるが、

なかなか手口が巧妙化しており、

母一人子一人の頼りげない生活には気がかりな世相ではある。


果たせるかな、小生が出勤した後の母が独りで過ごしている時間帯

が狙われて、午前10時過ぎと午後1時前の時間に

我が家の電話が鳴り響いたそうだ。

両方共に「鉄道警察隊」を名乗る若い男からの電話であった。

共通した手口は、以下に集約される通りなかなか系統立っている。


一)、お宅の息子さん(筆者)が朝電車の中で痴漢行為をはたらき、

今,駅の派出所で拘束されている、と始まる。

二)、駅と時間と電車名を克明に伝える。

三)、本人は後悔のあまり錯乱して、今電話に出られる状態でないとし、

そのまま話し続ける。

四)、相手は若い女性で、非常に怒っているが、穏便に済ませたい。



この後恐らく、被害者との間で示談の話が進んでおり、弁護士費用が

かかる云々、と巧妙に金額の話にと持ち込んでゆくのであろう。


然し老化の著しい母でありながら、この二回の電話を見事な対応で

撃退した。母は次の如く対応した、と誇らしげに筆者に語った。

一)、話を何度も確認し、長引かせる。これで相手は段々と焦れて来る。

二)、そんな筈はない、そんな電車に乗っていないと断固主張する。

冷静に聞けば、いくらでも矛盾点やぼろが出てくるものだ。

三)、今流行の振り込め詐欺ね、どんな騙しのテクニックなのか聞かせてよ、

続きは?あんたの報酬レートはいくらなの?などと、興味津々で

犯人に逆取材すると、相手は大概の場合手を引いてゆく。

四)、それでも諦めないしぶとい犯人には、だって今外国へ出張中なの

に電車に乗っている筈がない、と伝える。



最後は悪態をついて犯人は電話を切ったという。

冷静な対応と落ち着いた受け応えが大切であり、

動転したり慌てたりするのが正しく犯人の思うツボである。

母の冷静な行動が見事に奏功した。


処で、撃退直後に母から筆者の携帯電話に安否確認の電話があった。

携帯電話は、こういう非常時には便利だなどどいう話ではない。

即刻間髪を入れずに筆者へ確認の電話を入れるということは、

考えようによっては信頼されていない証である。


「今どこ?」「会社」これで母の用件は足りる訳だが、

余りにも自堕落な筆者の日常生活が見透かされているような気がして、

母ならでこちらが動転したり慌てたりで、迷惑この上ないことである。

この意味でこそ、振り込め詐欺は撲滅して欲しいものだ。

(了)

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