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うーさーのその日暮らし

No.2069
月刊コミックゼロサムで「LOVE & HATE」連載中
「うーさーのその日暮らし」LINEスタンプ発売中
 
 
プロデューサーとして製作を担当した『宇宙パトロールルル子』が無事に終了しました。
 
ちゃんと伏線が回収されていたり、意外な要素との接続性が明らかにされたり、次回作への引き継ぎがあったりと、ある種の王道的な最終回らしさがあって、最終回っぽい最終回ってやっぱりいいな、と思います。
 
うーさー二期の最終回も「最終回っぽさのパロディ」だったりしたんだけど、それはやっぱりパロディでしかないというか、積み重ねてきた物語の最後、というのはまた別の重みがあるなーと。
 
ルル子ではうーさー同様に「ショートアニメだから出来ること」を惜しまず詰んでいきながら、うーさーで可能性を感じていた「ショートアニメでもちゃんと物語を描ける」ということを証明したくて、その辺は結構しっかりやり切れた気がしてます。
 
最終回で「もう一人にしないで」と思わず言ってしまったように、幼い頃に母親が家を出ていってしまって、尚且つ父親が留守がちな父子家庭、しかも OGIKUBOという宇宙人に囲まれた特殊な環境で育ったルル子は心の奥に孤独を抱えていて、父の望む「普通」が何かもよくわからないまま、求められた 「普通」を中学生ながらに健気に探し続けていた訳です。
 
そんな中、見た目がとびっきり素敵な男の子が突然現れ、経緯は成り行きでも自分を見て「二人で頑張ろう」と言ってくれた。そんなん好きになっちゃうよなーと。
 
個人的には、ノヴァくんがやって来てから、「私も、犯人を護送しなきゃ、だし」「……ついででいいなら」と台詞3つ目くらいでもうノヴァくんを意識してしまっているルル子が、一目惚れってそういうもんだよなー感があってとても気に入っています。

席が隣になったとか、二人っきりで一緒に帰れるとか、そういうことだけでも嬉しくなってしまうのが中学生なんよなーと。
 
ルル子の抱える本質的な孤独さはとても可哀想だと思いつつ、それでも元気に明るく生きているルル子がすごく前向きで、離れていてもルル子のことを「もう中 学生」と理解し肯定してくれた母親と、一緒にいた割に結構ズレつつも、最後の最後にはルル子の背中を押してくれた父親。普通ではない関係性でもそこには家 族の絆がちゃんとあって。
 
そういう物語性が放っておいてもどんどん描かれていく、今石監督を始め、TRIGGERというのはすごいスタジオだな、と一緒にやって改めて思いました。
 
うーさーの三期の時に、水島監督が「アニメーションを作る環境にどう向き合うのか」という部分を、たぶん欠けているように見えたからだと思うんだけど、す ごく熱心に教えてくれました。成り行きでアニメの製作・制作に関わってしまったぼくには確かにポッカリ抜けていた部分で、そういう教えがあって、次のス テップとしてのルル子にポジティブに取り組めた、というのは終わってみてすごく感じます。
 
豊徳監督、セトウ監督、水島監督、そして今石監督と、ぼくは製作したアニメではすごく監督に恵まれていて、そこは本当に有り難いと思っています。
 
ぼくは主体的にアニメの仕事に就いた訳ではないので、ここまではあんまり目標みたいなものを持っていなかったんだけど、ルル子を経て、少しだけアニメの仕事でやりたいことが出来ました。
 
“どこかの次元”を、いつの日か。


「宇宙パトロールルル子」Blu-ray 全1巻 9/14発売予定
  
 
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