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テキストに視覚的効果をつけてみましょう!


テキストに効果をつける
前回はアートテキストと段落テキストの違いと、整形ツールや選択ツールを用いてのテキスト編集をしました。 今回は他の機能を利用して、テキストを変形させてみます。
特にアートテキストは、パスに結合という他のオブジェクトにはない機能が使えます。


パス結合.gif 3Kb

テキストのパス結合
アートテキストには、他のオブジェクトに沿って文字を配置できるパス結合(パス=通る)機能があります。
メニューバーのテキスト>テキストのパス結合をクリックすると、テキストのパス結合という 新しいウィンドウが開きます。 テキストとオブジェクト(ここでは、ベジェ曲線で描いた波型)の2つを選択し、テキストのパス結合ウィンドウ の適用ボタンをクリックすると波に沿って文字が配置されます。

*テキストのパス結合ウィンドウで配置等の設定が出来ますが、テキスト部を選択するとプロパティバーで変更可能なので、そのまま適用をします。ただしパスだけを選択し、削除(Deleteキー)してしまうと、パス結合のプロパティーバーは出てきません。


パスに結合したテキストの配置をプロパティバーで修正!

文字の並べ方.gif 2Kb 文字とパス.gif 2Kb 文字とパス.gif 2Kb 反対側.gif 2Kb

文字の並べ方
パスに対しての文字の並び方を変更できます。試しに▼をクリックして1番下を選んでみます。
波(パス)に合わせて、1文字ずつが傾いて配置されていたのが、垂直に並びました。

文字とパスの関係
文字のどこをパスに沿わせるかの指定です。
先程は文字の下をパスに沿わせていましたが、上図のように、文字の中心をパスに沿わせたり、パスから離れた位置に指定できます。

パスの中心に配置
パスのどこに文字を配置するかの指定です。
パスの始点から配置するのか、終点に合わせるのか・・・。または、パスの中心部に配置するのかの 設定が出来ます。
*この設定は開いたオブジェクトをパスとした時のみに、有効です。

パスの反対側に配置
テキストを反対側に配置ボタンをクリックすると、パスの反対側に文字が配置されます。

*どの場合も元の状態にしたい時は、元に戻すアイコンをクリックすれば戻ります。


パス結合.gif 3Kb

閉じたオブジェクトをパスに指定
今度は、閉じたオブジェクトにテキストのパス結合をしてみます。
ドーナツ形にテキストを配置してみましょう。基本的には上の波型(開いたオブジェクト)と同じです。
楕円ツールで正円を2つ描きます。2つの円を選択し結合させ、適当な色に塗りつぶします。ドーナツのような形になります。
テキストとドーナツ形を選択し、先ほど同様テキスト>テキストのパス結合ウィンドウで、適用をクリックします。


ドーナツ型の中にテキストを配置してみよう!

配置.gif 2Kb パスからの距離.gif 2Kb 文字間.gif 6Kb 文字色.gif 3Kb

文字の位置
閉じたオブジェクトをパスにした時にのみ現れます。
オブジェクトの上下・左右に文字を配置出来ます。
とりあえず今は必要ないので、上に配置のままで・・・次にいきます。

文字とパス間の距離
数値を入力、または▼▲をクリックすると、パスから離して文字を配置することが出来ます。
ここではマイナス値にしてドーナツの内側に文字を配置してみます。

整形ツールで文字間
パスに結合した後でも、整形ツールで修正ができます。
整形ツールでテキストをクリックしハンドルをクリック&ドラッグすると、文字間が広がります。

文字色を変更
同じく整形ツールで文字ノードをクリックしパレットを左クリックして文字色を変えてみます。

*テキストの整形については、前回を参考に!


エンベロープウィンドウ.gif 4Kb

エンベロープ効果を使う
テキストに限った効果ではありませんが、エンベロープに適用(エンベロープ=包む・包囲)することで、 任意の形状の中にオブジェクトを配置できます。
メニューバーの効果>エンベロープをクリック、またはツールバーに効果系のロールアップアイコンをカスタマイズしてあれば、それをクリックします。 新たに効果のロールアップウィンドウが開きます。エンベロープを選びます。

テキストを選択してから、プリセットの追加▼をくりっくしてみて下さい。さまざまな形状の枠が並んでいます。 適当な枠をクリックし、適用をクリックするとプリセット枠内にテキストが配置されます。

*エンベロープ効果はテキスト以外のオブジェクトにも適用できます。どちらの場合もまずオブジェクトを選択し、プリセットの枠を選ぶことで適用ボタンをクリック出来るようになります。


アートテキストをエンベロープに適用してみる

選択.gif 2Kb プリセット.gif 2Kb エンベロープ適用.gif 2Kb 適用後.gif 2Kb

1.テキストを選択
エンベロープに適用させたいテキストを選択します。
この場合は、アートテキストです。

2.プリセットを選ぶ
プリセットの追加で枠を選びます。
試しにハート型をクリックしてみます。

3.エンベロープに適用
適用ボタンをクリックするとハート型に文字が変形して配置されます。
*エンベロープのノードは通常のオブジェクト同様に編集が出来ます。

4.テキストを選択
テキストを選択すると、枠が消えて変形した文字のみになります。
エンベロープを解除したい時は、効果>エンベロープの解除をクリックします。


段落テキストをエンベロープに適用してみる

選択.gif 2Kb プリセット.gif 2Kb エンベロープ適用.gif 2Kb 適用後.gif 2Kb

1.テキストを選択
今度は、段落テキストをエンベロープに適用してみます。
まず、段落テキストを選択します。段落テキストを選択すると上のように段落枠が表示されます。

2.プリセットを選ぶ
先程のアートテキストと同様にプリセットの追加で、ハート型のプリセット枠をクリックしてみます。

3.エンベロープに適用
適用をクリックします。
アートテキストでは、文字の形状もエンベロープに沿って変形しましたが、 段落テキストでは、文字そのものは変形せず配置だけが変わります。

4.テキストを選択
テキストを選択すると、段落枠の形状がハート型になっています。 ちなみに、下のコントロールポイントに▼が入っています。これは枠に収まっていない文字があることを示します。 ▼をドラッグし、枠を伸ばします。


他のオブジェクトをエンベロープ枠に指定する

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1.テキストを選択
他のオブジェクトをエンベロープ枠に指定することも出来ます。
ここではテキストに中心を合わせた正円を描きグラデーション塗りつぶしのプリセット>円状-グレーで塗りつぶしたものをエンベロープ枠にしてみます。
正円が描けたら、テキストを選択します。

2.スポイトをクリック
アートテキストを選択後、エンベロープウィンドウのスポイトアイコンをクリックします。すると、大きな矢印カーソルに変わります。
エンベロープ枠にしたいオブジェクト(正円)を大きな矢印でクリックします。

3.エンベロープに指定
スポイトの大きな矢印でオブジェクトをクリックすると、グレーの正円が 赤い点線で囲まれます。
エンベロープ枠に指定されたことを示します。

4.適用をクリック
適用をクリックすると、球面上に文字を貼ったようになります。

*段落テキストでも他のオブジェクトをエンベロープに指定できます。その場合は文字自体は変形しません。
また、エンベロープ枠にしたいオブジェクトとテキストは離れていても適用できます。


ついでに・・・オブジェクトを他のオブジェクトにエンベロープしてみます!

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1.オブジェクトを選択
オブジェクトをオブジェクトにエンベロープしてみましょう。
球状の上に正方形を9個ほど描きます。全ての正方形を選択してグループ化しておきます。

2.スポイトをクリック
グループ化した正方形を選択状態にして、エンベロープウィンドウのスポイトアイコンをクリックします。

3.エンベロープに指定
大きな矢印で球状のオブジェクトをクリックすると、エンベロープ枠に指定されます。

4.適用をクリック
9個の正方形がそれぞれに変形し、尚且つ丸く配置されます。


パス結合.gif 4Kb

プリセットマネージャーを使う
ツール>スクリプト>スクリプト/プリセットマネージャーをクリックすると、スクリプト/プリセットマネージャーウィンドウが開きます。そのウィンドウのpresetフォルダーをWクリックすると、たくさんの サンプルが表示されます。
テキスト(他のオブジェクトにも適用可能です)を選択し、試しにサンプルの中のdesign06をWクリックします。下図のようにゴールドの少し立体的なテキストになります。

このpresetのサンプルには相当重いものもありますので、適用されるのに相当時間がかかったりします。 特にノード数の多いオブジェクトに適用すると、かなりヘビーになります。
ここで使ったdesign06は塗りつぶし方法を少し変えたオブジェクトを2つ重ねてあるだけ (グループ解除してみると、解ります)なので、比較的軽いサンプルです。

*Ver.6では、このプリセットはわかりやすい場所にあったのですが、Ver.7以降は隠れた存在になってしまいました。あまり、使ってほしくない機能なのかな・・・。


来月は、チョット気が早いけど・・・年賀状に写真を取り込みたい方のために、写真やビットマップ系ファイルをインポートする方法の予定です。


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