科学と合理主義による経済成長こそが、人類の幸せをもたらすと信じられていた近代文明が、20世紀、自然破壊と人の心の荒廃をもたらすという行き詰まりを見せ始めたとき、それまでの習慣や伝統、常識を見直してみたいという様々な運動が世界に起こり始めました。

 魔女学はそんな潮流の中から、アメリカ西海岸で1950年代に生まれたカウンターカルチャーの一種です。

 近代文明以前、太陽や月の動きが、地上に四季をもたらし、生命の誕生と死を司るリズムを持っていると知った人類は、その姿を神や女神になぞらえて、崇めてきました。その中では、月の満ちかけや潮の満ち引きと同じ周期を体の中に持っている女性は、聖なる存在でした。女性なら誰もが持っている想像力とインスピレーション、そして出産に象徴される無から有を生み出すちから。それこそが、近代文明のもたらすマイナスの一面である、破壊と汚染から、地球を守る原動力になるのではないでしょうか。
 
     
     1970年代、アメリカ合衆国はベトナム戦争の終結に伴う深刻な不況と社会不安にさらされ、指導者は若い世代に希望の持てる指針を提案することができなくなっていました。その結果、薬物の蔓延、犯罪の若年化、凶悪化、おかしな新興宗教の台頭、など、様々な問題が社会を揺り動かすこととなりました。

 そんな環境を背景に、あちこちで作られていた魔女のグループは、あるものはエコロジー運動と結びつき、環境破壊に反対する運動を起こし、あるものは女性の地位向上を求めてウーマリブの運動の中心となり、その思想が社会の注目を集めることとなりました。

 そんな背景の中、1979年、サンフランシスコに住む魔女スターホークによる『スパイラルダンス(偉大なる女神への古き信仰の復活)』が出版され、全米の注目を集めるベストセラーとなりました。

 この本は以後、各国語に翻訳され、(日本語では1994年、国書刊行会より『聖魔女術』【訳:鏡リュウジ氏、北川達夫氏】のタイトルで出版)全世界に広がり、現在も版を重ねています。
 
     
     カメリア マキは、ちょうどこの著作が出版された時期、サンフランシスコで生活しており、その熱気と原版に触れることができました。魔術と神秘主義文学に興味を持ち、色々な文献を漁っていた時期だけに、その内容は文字通り今までの価値観、人生観を一変させるくらいの衝撃的なものでした。『魔女』とは主義であり、生き方であり、自分自身に他ならないことを気づかせてくれた、この本は、今でも私の愛読書のひとつです。(大切にしていたその本は、残念なことに阪神大震災のどさくさに紛れて消滅してしまいましたが。)

1999年10月、池袋コミュニティカレッジで、日本初の『魔女入門』講座を開講させていただくことになり、想像以上のご参加とお問い合せをいただきました。この講座は現在も継続していますが、場所が東京のみということで、(2001年10月より、北海道、旭川にても開講)日本中からのお問い合せに十分なお答えができず、いつも申しわけなく思っておりました。

このホームページが、魔女学に興味をお持ちの方、プロの魔女の日常と活動をお知りになりたい方、そしてすべての女性にお楽しみいただけることを願っております。

Blessed be!

 
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