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2000年私的年度代表馬発表!

01/1/3


 昨年、このコーナーの第1作として私的年度代表馬というものを発表した。大好評を博したので今年もいってみよう!えっ、大好評なんか博していないって?だって、第1作の前半部分(ホントの年度代表馬に関する意見)よりは好評だったでしょ。

 私的年度代表馬とは何か?それは「年間を通じて最も私の印象に残った馬」に与えられる称号である。選考基準はそれだけ。あちこちのページで「私が勝手に選ぶ年度代表馬」だとか「裏年度代表馬」とかいう名前でやられているものである。G1を何勝とか実績とかそういうことは関係なく、とにかく印象に残った馬。そういう馬が私的年度代表馬候補なのである。さて発表しよう。

 2000年の私の年度代表馬は、、、











ラガーレグルス


 残念ながら2000年に入って1勝もしていない。G2の3着が1回だけ。年内3走しかしておらず、2回しかゲートを出ていない。しかし、印象度という点ではナンバーワンなのである。あくまで私の主観として。

 99年の朝日杯では落鉄のため7着に敗退。その後、ラジオたんぱ賞を征し、その実力を発揮した。ここまでは99年の話なのでこの年度代表馬選考とは関係がない。

 2000年に入ってからは共同通信杯に出てきて、見事なまでの大出遅れ。続く弥生賞は3着だったが、問題なのはその次の皐月賞。

 3番人気で迎えた弥生賞。「出遅れるんじゃないぞ」とファンの見守る中、ファンファーレが鳴ってスタートの合図が。そしてゲートが開き各馬一斉に・・・と思いきや、ラガーレグルスがゲートを出ない。ゲートが開く瞬間暴れ、鞍上の佐藤哲三騎手を振り落としてゲートがら出なかった。今度は落鉄ではなく 落哲 なのである。出遅れる以前にゲートを出ないのである。

 皐月賞(中山2000m)はスタート地点から1周して来た馬達が、レース中に発馬機のあるスタート地点を通過する。私は府中のターフヴィジョンでそれを見ていたが、もし中山競馬場にいて生で見てたら、JRAの係員がどうやって発馬機をどかすのかを見るために、スタート地点を注目していただろう。幸い係員達のファインプレーでラガーレグルスが入ったままのゲートは片づけられ、レースは無事に行われた。1周してきて、発馬機がまだそこにあったらどうなっていたのだろう?

 ちなみに馬券のほうは的中したが、ラガーレグルスが除外扱いになったら元割れになるかもしれなかった。幸いレグルスからが落ちたのは発走合図後ということで競走中止扱いとなり、レグルスから勝負にいった人には申し訳ないが、事なきを得た(レグルスから勝負にいった人は買い戻しして欲しいだろう)。

 さてさて、出遅れ&出ないということをやらかしたラガーレグルスには目黒記念の行われた日の昼休みに東京競馬場で公開ゲート再審査が行われることとなった。その時の様子はここにも書いた。1度目の審査で無事ゲートを出たので合格したものだと思い、私はメモリアル60とスタンドの間できね打ち麺を食べていたのだが、2度目の審査なるものが行われていた。そして。2度目は弥生賞と同じ1枠に入れられる。そこで、また弥生賞と同じように騎手を振り落とし、結果は残念ながら不合格。栗東所属の佐藤哲三騎手はこのために東京まで来たのに午前中の乗鞍はない。しかも、これで負傷したため午後のレースは他の騎手に乗り替わり。

 ちなみにこの日の目黒記念ではあの2着連発馬ステイゴールドが阿寒湖特別以来の勝利を修め、場内はナイスネイチャが勝った高松宮杯並みに沸くという歴史的な出来事があったようだが、私は用事があったのでその時既に競馬場を後にしていた。レグルスの審査を見るために東京競馬場に行ったのである。

 しっかし、哲三もわざわざ東京まで来てこれじゃかわいそうだよな。他の騎手もきっと同情しているだろう。哲三本人も燃えるだろう。というわけで、次の日の日曜日のレースは佐藤哲三騎手の馬券を中心に買って、予想通り哲三が大ブレークして儲けさせてもらった。

 結果的に馬券としては儲かる機会を作ってくれたラガーレグルスだが、本当は君の走る姿を、ゴールする姿をもう一度見たかったよ。いや、それ以前にスタートする姿もね。でも屈腱炎で引退とは残念だ。

 いろんな意味でラガーレグルスは私の記憶に焼き付くような馬だった。種牡馬入りはできたらしいので、トニービン→サクラチトセオー ラインの後継として頑張って欲しい。


特別賞アドマイヤペガサス
 とある条件戦(確か500万下)での話。競馬新聞を見ていたら過去にアドマイヤベガに0.2秒差の2着だったことがある馬を発見した。印があまり付いておらず全然人気がないようだった。「ダービー馬相手に善戦した馬がこんなところに出てきてしかも人気薄ときたら買うしかないだろう。」そう思い、私は穴場に駆け込みその馬からの流し馬券を買った。

 そして競馬場のモニターの前で新聞をよく見てみると、アドマイヤベガだと思っていたところにはアドマイヤと書かれていた。

 競馬新聞の馬柱の過去の成績欄には1着(勝ったレースの場合2着)馬の名前が書かれている。しかし、その時持っていた日○競馬という専門紙には「最初の7文字」しか書かれていなかった。アドマイヤペガのフルネームはアドマイヤペガサスというらしい。馬券を買ってからその事実に気づき、愕然となった。そして、そのアドマイヤペガの2着に来た馬は全く見せ場なく惨敗(涙)。よく考えたらアドマイヤベガって未勝利戦は使っていない筈だったよな(その馬が2着に来たのは未勝利戦だった)。

 馬名命名の際の規定としてG1を勝った馬や過去数年内に登録のあった馬と紛らわしい名前の馬は認められないことになっている。しかし、これは馬名全体に関してしか適用されていないらしい。最初の7文字が紛らわしいものもはじいて欲しいものである。

 本当はアドマイヤペガサスを年度代表馬にしたほうがネタとして面白いと思ったのだが、一度も走っているのを見たこともなく馬券も買っていない馬を年度代表馬にするのもなんだと思ったので、特別賞とととすることとした。


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