[胃癌1]

[人間ドックで胃癌が発見され手術を受けたがリンパ節転移があった、どうすれば?]

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(相談)北海道1998.7.29
初めまして!父が7月のはじめに胃ガンであると告知され、家族共々、「夢であってほしい」とねがっています。しかし、そんなことをいっていても始まらないことは、重々承知しているので、元々前向きな私は、とにかく1%でも可能性があるなら、それに望みをつなごうと考えています。父は52歳で、退職を控えての人間ドックで「胃ガン」が発見されました。本人も知っています。7月14日に4時間ぐらいかけ胃の3分の2を摘出しました。先生に、私たち家族は摘出した胃を見せていただいたのですが、鶏のささみのように10センチ近くの大きな癌がそこにはあり、「進行癌である」ということを目の当たりにしました。手術は無事終了しましたが、リンパの転移が懸念されたため、検査をすることになり、結果を先日教えていただきました。母から先生のおっしゃったことを間接的に聞いたため、少しはっきりしないのですが、リンパの方にやはり転移が見られたらしく、しかも、点々とあるようで、私はおそらく「スキルス」と呼ばれるタイプのものではないかなと思います。「もう手術はしません」と先生はおっしゃっていたそうです。もう私たちには、どうすることもできないのでしょうか?「椎茸エキスが聞く」というようなお話を聞いたこともありますが、どうなのでしょうか?先生、お忙しいこととは思いますが、どうかお教えください。父の癌に関して、まだまだ私たちも理解してないところもあり、うまく文章になっていない所もあるかと思います。また詳しいことがわかりましたら、ご相談したいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

(答え)1998.7.29
お答えします。癌は「早期癌」と「進行癌」では、治りやすさが全く違います。「早期癌」は適切な治療を受ければ、ほとんど治りますが100%ではありません。やはり再発・転移する人がいます。一方、「進行癌」はたとえ手術ができたとしても、再発・転移する人が半数位です。しかし、進行癌でも治る人はいます。同じような状態の進行癌で手術をしても、助かる人もあれば、助からない人もいます。たとえリンパ節に転移していても、手術で全部取れていれば治る可能性があります。つまり、手術で切除した範囲内に転移が限られていれば、治る可能性があるわけです。しかし多くの場合、進行癌では癌細胞が広い範囲に散らばっていて、手術の時点では目に見えなくても、やがて癌細胞が増殖してきて再発や転移ということになります。中でもスキルス癌は早くから癌細胞が広い範囲に拡がる性質があります。とにかく今は手術がすんで早く体力を回復することを心掛けることです。手術から立ち直って、退院する日がスタートラインと思ってください。たとえ癌細胞が残っていても、自分の身体の免疫力や自然治癒力で癌細胞をやっつけてしまうか、うまく共存できれば「治る」わけです。生活習慣や心の持ち方が大切です。前向きにプラス思考で身体に良いことを実行しましょう。もちろん病院の主治医の先生の定期的な診察と検査を受けなければいけません。異常があれば早目に手を打ってもらいましょう。もし再発・転移しても、再手術できる可能性もないわけではありません。ただし逸見さんのような手術は全く無意味です。しばらく留守にします(オーストラリアへホスピス視察研修に行きます)が、またいつでもメイル下さい。

(返礼)1998.7.29
先生、早速のご返事ありがとうございました。幸いなことに、私の100倍くらい父は前向きな性格をしており、がんばっていけるのではないかと思っています。先日も、胃を3分の2とったにもかかわらず、「退院したら、今度は、料理を始めるんだ。そうすると、自分の好きなものが食べられるもんな。」というのです。これが、胃をとった人の言う言葉でしょうか!本当なら、食べる気力を失ってしまいそうになるのではないでしょうか・・・もう、がんばるしかありません。転移していようがしていなかろうが、「胃ガン」という、かなりがんばりがいのある病気に、なんとしても、勝ちたいものと思います。さて、先生はオーストラリアに行かれるということ・・・・実は私新婚旅行がオーストラリアだったのですが・・・お戻りになってからで結構ですので、「逸見さんの手術は全く無意味です」という、その手術はどのようなものであるのか教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。そして、オーストラリアには、気をつけて行ってらしてくださいね。ほんとうにありがとうございました。

(相談)1998.8.14
先生お帰りなさい。オーストラリアのホスピス研修旅行はいかがでしたか?先生がいらっしゃらない間に、(もしかすると帰ってらしたのかもしれませんが・・・)読売新聞に「朝鮮人参が癌に効く」というような内容の記事(広告欄ではなく、あくまでも研究した上での結果を発表した記事)が掲載され、私の母がその「朝鮮人参」を購入し、担当医の許可を経て、父が服用しはじめました。父の抗ガン剤は、8月11日にとれ、「さて効果のほどはいかほどに」と思い、担当医より、その説明と効果を聴くのを少し不安に感じながらも、待っていましたが、なんと、8月17日に、退院することになりました。おそらく、そのときに何らかの説明を受けることになるんだと思うのですが、予定よりも早い父の退院に、以前先生がおっしゃっていた「退院の日がスタート」という言葉を思い出し、「益々みんなでがんばらなければ」と思っています。さて先ほども書きましたが、父は点滴での抗ガン剤投与をストップし、許可をいただいた、朝鮮人参と、プロポリスを摂っています。まだその効果もよくわからないのですが、こういったものの効果というのは、いかばかりなものでしょうか?また、胃ガンには効かないと言われている抗ガン剤ですが、父のようにリンパへの転移が見られる場合、そのリンパにおける抗ガン剤の効果というのは、あるのでしょうか?お時間のあるときで結構ですので、お教えください。よろしくおねがいいたします。(夏だというのに、なんだか寒い北海道の空の下より○○)

(答え)1998.8.15
こんにちは。冬のオーストラリアから帰ってきました。まず、新聞や週刊誌など、いわゆるマスコミの報道は、医学・医療に関するものだけでなく、政治、経済、文化などすべてにおいて、報道されている内容のうち何が真実なのかということを、常に考える必要があります。興味本位で、その場限りの記事が多く、私は記事の内容について時々問い合わせますが、少し時間が経つとわからなくなってしまうようです。参考になる記事は切り抜いてファイリングしていますが、なにせ膨大な情報量ですから目を通せるものには限りがあり、保存するものはなるべく少なくしています。不思議なことですが、間違った報道があったとしても、訂正の記事が出ることはほとんどないようです。もちろん見識のある記事も沢山ありますし、時間が経たないと真実かどうかわからない場合もあります。癌治療の結果と同じです。

さて、「朝鮮人参が癌に効く」というような内容の記事は沢山あります。ただし、この場合の「効く」という意味は、熱があるときに解熱剤が効くとか、痛いときに鎮痛剤が効くというようなものではなく、目に見えるか見えないかの程度の効果であり、結果としては何百人に一人くらいに目に見える効果が出るということになります。その記事の内容は真実だと思いますが、無意識のうちに読み手の先入観をあおって、「朝鮮人参で癌が治る」ということになってしまいます。癌治療で使われる「効く」という言葉と「治る」という言葉はよく混同され、医師はそれを利用して意識的に「効く」という言葉を使います。癌に限らず病気は、何かが「効いて」、身体の自然治癒力(免疫力など)がうまく働いて、その結果として「治る」わけです。すべての医療は、身体が病気を治すことを援助するためのもので、プラスの援助ができれば「効いた」ということになります。胃癌の手術は、目に見える癌のかたまり(胃やリンパ節)を取り除いて、自分の身体の力(自然治癒力)で残った目に見えない癌細胞に勝つために外科医がする援助ですが、あまり大きな手術や無理な手術はかえって身体の力を弱めてしまってプラスの援助にならない場合があります。それが、逸見さんの例です。化学療法(抗癌剤による治療)も、癌細胞を殺すというプラスと、正常の細胞も傷害するというマイナスがあります。最近は抗癌剤そのものも、また抗癌剤を使って治療する技術も進歩して、最小限の副作用で最大限の効果が出るように治療されます。特に手術の前や後に、短期間に行う抗癌剤の使用(多くは点滴注射)は効果的であるとされています。しかし、その「効果」は一年先か五年先でないとわかりません。再発するか、しないかということです。朝鮮人参やプロポリスの効果も同様です。与えられた(自分で作った?)人生の大きな試練と思って、うまく乗り切るために自分でできること(心の持ち方、食事療法や生活習慣の改善、呼吸法など)をまず行い、何か信じるもの(宗教、健康法、健康食品など)があれば心のよりどころとして、病院での主治医の定期的な診察を必ず受けることです。生と死について考えるチャンスだと思って、今を大切に生きてもらってください。

(相談)退院1998.8.17
先生こんにちは!早速今日父が退院しました。薬をたくさんいただいてきたようなのですが、点滴で抗ガン剤の投与が終了したにもかかわらず、やはり、「これは抗ガン剤ではないだろうか」と思われるものがあり、心配で、調べてみたく思い、メールしました。一応、薬に書いてあった、アルファベットを見てきたままに、ここに書いてみます。まず、入院しているときから飲んでいた、整腸剤のようなもの「ラックビー004」、「Xー01」、そしてこれが一番怪しいのですが「TC434」以上です。これらのアルファベットや、記号が、果たして、薬の意味を表しているかどうかと言うのはわかりませんが、どうなのでしょうか。これから闘病生活をする上で、いろいろな症状に対応するためにも、抗ガン剤のその影響というのを知っておく必要があると思い、このような質問をさせていただきました。

後、今日はもう一つ、先生のご意見を伺ってみたいことがあるのです。先日「リンパに転移がある」と言うことを、先生にもご報告しました。今日退院をするとき、母が病院まで行っていたのですが、そのとき先生に(父の胃の手術をする際の執刀医)、「本当にリンパに転移している癌を取ることは出来ないのでしょうか」と聴いたそうです。すると、「そんなことをすると、内臓を全部取ることになりますよ。」と言われたというのです。これは、すでに癌細胞が、体全体に広がっていることを、言っているのでしょうか。それとも、それほどリンパというものは、細かく張り巡らされ、臓器に密着しているのだと言うことを言っているのでしょうか。または、リンパに巣くっている癌を取ることにより、そのリンパ液が腹内に散らばってしまうと言うことを、言っているのでしょうか。本当に、気になります。こう考えると、お医者様の一言というのは、患者にとって、計り知れない影響力があるのだなと思います。本当のことを知ると言うことは、時に、残酷で、つらいものですが、今私たちに出来ることは、父の本当の症状を知ってあげ、いかに、人生を楽しく有意義に生きてもらうかだと思っています。どうか、先生のご意見をお聞かせください。本当に、いつもいつも、お願いばかりですみません。どうぞ、よろしくお願いいたします。(今日は、気温が25度まで上がったものの、夜はとても涼しく寝やすい、まるで砂漠の天気のような北海道は帯広の○○でした。)

(答え)1998.8.19
お答えします。「ラックビー004」は整腸剤で、ビフィズス菌製剤です。「Xー01」はエクセラーゼという複合消化酵素剤です。そして「TC434」は、やはりUFTカプセルという抗悪性腫瘍剤(抗癌剤)です。抗癌剤は、副作用などで身体が受け付けないような場合には、もちろん飲めませんが、何の副作用もなく、飲める人もいます。残っている癌細胞が増えないようにと考えてのことでしょうが、その人が抗癌剤を飲んだほうが飲まなかった場合よりも良いかどうかということは分かりません。主治医との信頼関係の問題です。今の時点では、主治医とよく相談して、主治医が飲まなければいけないと言い、副作用がなければ、続けてみるのも一つの選択肢です。毒でも効くと信じて飲めば薬になります。

次に、「本当にリンパに転移している癌を取ることは出来ないのでしょうか」という問に、「そんなことをすると、内臓を全部取ることになりますよ」という答え。
「すでに癌細胞が、体全体に広がっている」ことを言っているのか、それとも、「それほどリンパというものは、細かく張り巡らされ、臓器に密着しているのだ」ということを言っているか、または「リンパに巣くっている癌を取ることにより、そのリンパ液が腹内に散らばってしまう」ということを言っているのか。
なぜその時に、すぐ聴いてみなかったのでしょうか。質問をした人が何を聴きたかったのかということが、良く分からないままに、極端な表現での答えになったような気がします。廊下での立ち話しでしょうか。「リンパに転移している癌を取ることは出来ない」という質問の意味を、「手術して胃と一緒に取れる範囲を越えたリンパにまで拡がった癌(目に見えるものも見えないものも含めて)をすべて取り除くことはできない」という意味に解釈して、「内臓を全部取ることになりますよ」という答えになったと思います。その先生の頭の中にも「逸見さんの手術」が思いだされていたことでしょう。「リンパに転移している」というのは、「リンパ節(昔はリンパ腺といっていた)に転移している」ということです。リンパ節というのは、「細かく張り巡らされ、臓器に密着しているリンパ管」の所々にあるかたまりです。首のリンパ腺が腫れるとクリクリとしたしこりとして、指にさわります。それと同じものです。

さて、「癌の手術」は、癌のかたまりだけを取るのではなく、癌ができた臓器と周囲のリンパ節を含めて、大きく切除します。胃潰瘍の手術と胃癌の手術は、全くちがう手術となります。胃の場合、胃を取り巻くリンパ節(沢山ある)を、最も胃の近くにあるものを「1群のリンパ節」、その外にあるものを「2群のリンパ節」というようにして、3群まで分類してあります。城を取り巻く堀のようなものです。そして、これらの3群までのリンパ節群は、胃癌の手術の時、癌の進行度によって、早期癌なら1群まで、とか進行癌なら3群までというように、胃と一緒に取ってしまいます。その場合、転移があればもちろん取りますが、転移がなくても(目で見ての話ですが)一定の手術法として取ります。リンパ節郭清と言います。では、3群のリンパ節より遠いものはというと、3群以上は4群としていますが、これはもうすべて取ることができません。ですから、胃癌の手術は、癌ができた胃を大きく取り、一緒に取れる範囲のリンパ節をできるだけ取るということになりますが、手術で取れる範囲は限られています。もし、運良く手術で取った範囲内に癌の転移がとどまっていれば、治る可能性が高く、目に見える転移が残っていれば、治る可能性は低いということになります。ここが、あなたの疑問のポイントだと思います。

目に見えない転移が残っている場合(多くの場合がこれです)に、それが発育するか、消失するか、そのままとどまっているかによって、治るかどうかということになります。退院の日がスタートです。医師は、他にたよるものがありませんので、効果についてははっきり分からないとしても(気休めかもしれませんが)、とりあえず抗癌剤を処方します。難しいことですが、医師との話はちゃんと時間を取って、椅子にすわって、分かるまで聴くことです。それによって医師の側も、変わってくると思います。では、これくらいで。

(返礼)1998.8.19
先生、ありがとうございました。そうですよね、直接担当医に聴いてみるのが、いわゆる、コミュニケーションを取るという意味においても、大切なことですよね。実は、父は札幌の病院にかかっています。私たちの住んでいるところとは、車で3時間ぐらい離れているので、いつも主治医にお話を聞くのは、母になっていました。しかし、母にとって父は、自分の大切な人。自分が、他人の中で、一番大切だから結婚した人。そのような人の癌の話を直接聞くのは、いつも「つらいんだよ」と語っていました。毎回、病院から帰ってくるたびに、電話で、「今日もお父さんと別れて病院から出ようとしたときに、先生に呼び止められて、お話を聞かされたのよ。いつもいつも、心臓にぐっとくることばかりで・・・・」と泣いていることがありました。そんな状態の母に、すべての質問を頼むのは、難しいことなのかなと思い、今度は、私が、先生から教えていただいたいろいろな知識を元に、質問をしてこようかなと思います。先生、本当にありがとうございます。近くにいたなら、飛んでいってお礼を申し上げたいところですが、文面でいつもいつも失礼いたします。でも、先生がお忙しいお仕事の合間を縫って、このように見ず知らずの私たちのような癌患者を家族に持った者からのメールにお返事をくださることは、どれほど、心強いことでしょうか!北海道にお越しの際には、是非、ご連絡くださいね。と言いつつ、また相談に乗っていただくこともあるかと思いますが、これからも、どうか、よろしくお願いいたします。(ちなみに、昨日父は、演歌歌手の五代夏子さんのコンサートに行くと張り切って、チケットを買って参りました。そんな父を持って本当に幸せな、北海道の○○でした。)

(返信)1998.8.20
こんにちは。医師が書いた「患者さんが医師に期待していること」という文章がありましたので、参考までにお知らせします。医師の努力目標と言えます。ということは、このようなことが実行されていないということです。

1)自分の訴えや不安を、十分に耳を傾けて聞いて欲しい。
2)訴えを中心として、十分診察(視診・触診・聴診)をして欲しい。
3)診察と検査結果から診断がつけば、病名をすぐ知らせて欲しい。また、診断がつかない場合には、今後の検査や治療方針について説明が聞きたい。
4)入院したら、頻繁にベッドサイドに来て、自分の訴えを聞き、診察をして欲しい。
5)検査結果は早く知りたい。
6)治療は苦痛が少なく、また短期間で元気に帰れる方法で行って欲しい。
7)治療経過説明は定期的に受けたい。治療方針の変更が必要な場合には、説明を聞き、納得した上で受け入れたい。
8)検査や手術は、十分な知識と一流の腕を兼ね備えた先生に行って欲しい。

要するに、患者の立場に立った、心ある・優しい、しかも優れた医療ということです。父上のご健勝をお祈り申し上げます。

(相談)1998.9.27
先生お久しぶりです。その後の父の状況と、父の癌告知以前にあった通風のことでお伺いします。9月24日、25日と、父は汽車で(北海道に電車は走っておりません。)札幌の自衛隊病院に退院後初の検査に行って来ました。今回は、血液検査をしたくらいのようですが、血液への転移はなく、しかも、お医者様より、今まで退院した同じ病気の患者の誰よりも、元気に、健康そうに暮らしていると、お褒めの言葉をいただいて帰って参りました。母ががんばっていることもあり、栄養もとれており、食べ物に関しては、文句がないと言うことでした。

ただ、尿酸値が普通の人よりも、とても高いというのです。父は、癌と告知される少し前から、痛風を患っておりました。そのため、かなり痛風のための強い薬を飲んでおり、もしかすると、それが胃ガンの進行を早めてしまったのかとも思いますが、今回は、その痛風と尿酸値のことなのです。私たち家族は、リンパ節の癌を取ることが出来ないと聴いたとき、一つの心のよりどころとして、「プロポリス」と「朝鮮人参」と「アガリクス」を父に飲んでもらうようにしました。このように、様々な物をいっぺんに取ることはどうかとも思いましたが、どうか気持ちをおくみとりください。しかし、この中の、「アガリクス」が、どうやら、尿酸値を高めてしまったのではないかと思うのです。確か、うろ覚えではありますが、きのこ類は、尿酸値をあげるため、良くないと聞いたことがあったような気がしたのです。今は、母共々、「アガリクス」をやめなければならないのかと、悩んでおります。確かに父の癌に、「アガリクス」だけが効いているとは思えないのですが、最近の父の状況は、非常によく、現在は、退院後1週間で通常の8時間勤務に戻り、外見的には、とても大きな病気を抱えているだなんて思えない位なのです。つまり、尿酸値が高いという、痛風の一つの状況を押さえたい物の、癌に「効果があるかもしれない」という、キノコ類の「アガリクス」をやめるのも、心配であると言うことなのです。先生、「癌」の患者さんで、痛風を患っている人の治療というのはどのように行われている物なのでしょうか?このままアガリクスを続けていくことは、危険なことなのでしょうか?どうか、お教えください。よろしくお願いいたします。秋あじのおいしい北海道より。

(答え)1998.9.28
こんにちは、お元気ですか。まず、父上の経過が大変良いようで安心しました。以前から通風があったとのことですので、注意していないと当然尿酸値が普通の人よりも高くなります。たしかにきのこ類には、尿酸のもとになるプリン体を沢山含むものがあるようです。「アガリクス」については普通の量では尿酸値を高くするようなことはないとのことです。アガリスクの抗癌作用はリポ多糖類という物質による作用とされていますので、プリン体の量は少ないと思います(調べてみます)。しかし、もともと痛風がある人の場合には、尿酸値が高くなりやすいかもしれませんので、まず飲食物に十分注意して痛風の薬(高尿酸血症治療剤)を飲んでおくほうが良いと思います。「癌」の患者さんに限らず、痛風を患っている人の治療には、普通の高尿酸血症治療剤(身体の中で尿酸の生合成を抑制する薬)を使用していますが、私の経験では副作用で困ったことはありません。私の個人的な意見としては、このままアガリクスを続けていくことは、抗癌剤を続けることほど危険なことではないと思います。しかし、いずれにしても(何を選択しても)結果は時間が経ってみないとわかりません。癌の治療で、これが良く効くとか、これは効かないとか言うことはできません。ではまたいつでもメイルをください。

(答え)1998.10.26
こんにちは。遅くなりましたが、アガリクスと痛風についていろいろ調べてみましたので、お答えします。製品として売られているアガリクスには、痛風の原因となる尿酸のもとになるプリン体を含む核酸という物質が含まれていますが、量としては示されていない位の微量のようです。横浜のサトウクリニックでは、多くの癌患者さんの治療をしていますが、アガリクスを飲んで、尿酸が高くなった人はいないとのことでした。アルコールをひかえて、食事に気を付けても、尿酸が高くなるようでしたら、高尿酸血症の治療薬を飲んだほうがよいでしょう。ではまたいつでもメイルをください。

(返礼)1998.10.26
先生、お久しぶりです。アガリクスと通風のことを調べてくださったとのこと。本当にありがとうございます。今のところ、母は以前から飲ませていたように、アガリクスを煎じて父に飲ませているようです。さて、父の抗ガン剤ですが、先々週末くらいに退院の際もらってきたものが無くなり、今は、本当に、アガリクスと、プロポリス、朝鮮人参を取っているだけとなりました。抗ガン剤を飲まなくなってすぐ、次の日のことですが、父はいつも以上に食欲が出て、なんと、体重が退院して57キロほどをキープしていたのに、58キロに増えました。本当に、すぐのことだったので、母と私は、驚いてしまいました。ただ父の気持ちが変わって食欲が出たのか、それとも、抗ガン剤の成分の影響なのかは定かではありませんが、いずれにしても、抗ガン剤をのまなくなったことにより、食欲が増進したことは確かです。余談ではありますが、その日、私は陸別の「銀河の森天文台」から買ってきた、宇宙食のイチゴとチョコレートチップクッキーを喜ぶかと思い持っていったところ、普段なら本当にあまり食べないのですが、すべてを平らげてしまいました。父曰く、「きっと宇宙食が聞いたんだ」と申しております。それは冗談としても、顔色も良くなり、いい兆候が続くことは、私たち周りの者にとって、何よりもの、励ましであり、本当にうれしいことです。もうまもなく11月ですが、下旬に2週間ほど入院して、検査をする予定です。そのときに、せめてリンパに残っている癌以外に、お医者様から悲しいお知らせがないことを祈りつつ、毎日を、有意義に過ごしていこうと思っています。(ちなみに、先ほどの宇宙食ですが、NASAなどの宇宙飛行士が食べるというもので、イチゴをフリーズドライしたものです。)今日は、最近の父の状況が良好なため、少しおしゃべりをしすぎてしまいました。先生も、寒くなって参りましたので、お体にお気をつけて、楽しい毎日をお送りください。本当に、今回はありがとうございました。また相談にのってくださいね!!

(返信)1998.10.27
メイルありがとうございました。父上の経過が順調のようで安心しました。私はまだ宇宙食を食べたことがありません。きっと宇宙旅行の気分になれるでしょうね。最近は、相談のメイルが増えて返事に追われています。皆さんの相談に答えることは、自分にとっても大変勉強になりますので、今後も続けたいと思います。日曜日には、大腸癌の手術をして1年半の患者さんと二人で、瀬戸内海にサヨリを釣に行きました。といってもフェリー乗り場の近くの岸壁からの簡単な釣りです。天気が良かったので午後には娘二人と家内も来て一緒に釣り、皆で70匹以上釣れました。北海道ではもう寒くなって、きっとストーブを炊いていることと思います。今年の春、小樽から引っ越してこられた老人から、よく北海道の話しを聞いています。私たちには雪の中の生活は想像もできません。テレビの「北の国から」を見るくらいです。皆様もお元気でお過ごしください。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)1998.11.17
先生こんにちは!今日から、父の2週間に及ぶ退院後初の検査入院が始まりました。父の大好きな伍代夏子さんのテープを作って渡し、駅まで今朝見送ってきました。さて、父の状況は、先生にも、不躾ながらメールでご報告しているように、経口の抗ガン剤が無くなった時点で、体重も増え、本人の食欲、いろいろな物に対する意欲が増してきている状態です。ところが、以前から、父の担当医にも言われていましたし、それが、彼の方針(父の癌に対する、ある意味の、抗ガン剤投与の実験?)だとは思うのですが、特に検査結果も出ていないまま、父への点滴による抗ガン剤投与を明日からはじめるというのです。(父から電話があり、申しておりました。)先生、どうなのでしょうか?父の外見的な物は、正直申し上げまして、抗ガン剤投与時より、明らかに、良くなってきているように見えます。本人は、毎日の便通、朝・晩の検温、運動量、体長の変化(下痢があったなら、思い当たる食事内容など)を毎日記録しており、お医者様にかかるときには、体温はグラフにし、それ以外の物はレポートにまとめるというように、お医者様に、たまにしかかかれない分、日々の状況がわかるように、持っていっています。それなのに、なぜ、やみくもに、抗ガン剤の投与を続けるのでしょうか?これは、あくまでも、私の心のなかの葛藤です。父の外見的なものや、父がまとめた毎日の状況を、なぜ参考にしてはくれないのでしょうか。詳しく調べ、また、抗ガン剤が明らかに効いているという、反応がないまま、投与されるのは、納得がいかないのです。もちろん、あらゆる処方は、後になってみないと分からないと言うこと、理解しています。しかし、痛風も、抗ガン剤をストップした後は、なぜか、痛みがとまりました。つまり、抗ガン剤をストップした良い状況を壊されそうで、私は、怖いのです。なぜ、お医者様は、1人1人の様子などをじっくり観察し治療をしてくださらないのでしょう?先生、すみません。まだ、検査結果も、父の体内の状況も、何も分かっていないのに、このようなことを申し上げても、お困りになりますよね?ただ、私は今回、父の転院も考慮に入れつつ、(お医者様の機嫌を損ねるかしらと言う心配があるので・・)抗ガン剤治療をやめていただく旨を、お伝えしようかと思っています。ただ私は、何となく、(医学の知識はありませんが・・・)抗ガン剤というのは、本作用が、細胞の破壊・体内の良い物の破壊で、副作用として、癌を消滅させるのではないかと思います。明後日は母が、今週末には私が、病院に行くことになっています。そのときに分かったことを、先生、またメールしてもいいですか?ちょっと、今回は、混乱してしまいました。(北海道は、雪が降っています。風邪などひかれませんように!!北海道の空の下より、○○)

(答え)1998.11.18
メイルありがとうございました。点滴による抗ガン剤投与は、ある程度効果があると思いますので、一時的な副作用があるとしても、それで目に見えない癌細胞を焼き尽くすのだと信じて、前向きにとらえたほうが良いと思います。治療がすめば、またもとの生活ができると思います。以上は、私の意見ですが、疑問に思うことがあれば、遠慮せずに(言い方が難しいとは思いますが)主治医に聴いてみてください。現在の父上の状態と今後の治療についての主治医の考え方が分からないようです。こちらから聴かなければ、病院の医師は忙しいので、残念ながら時間をとって説明をしてくれるようなことがないのが普通です。

こちらも今日は冷え込んでいます。これから「びんご・生と死を考える会」こころといのちのつどいを行います。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)1998.11.21
先生、先日は、ありがとうございました。点滴による抗ガン剤の投与を、少し前向きに考えることが出来そうです。実は、ここまで考えるようになれたのには、少し時間がかかりました。ですから、先生への、お礼のお返事も遅くなってしまいました。すみません・・・。実は、母が検査入院3日目にお見舞いに行き、今回は「かなり調子がいいですよ。」と主治医に言われ、また、父本人も、回診の際「そろそろビール1本くらいなら飲んでもかまいませんよ。」と言われたというのを聴いて、心が少し晴れたせいもあると思います。また、今日は私も父のお見舞いに行ってきたのですが、抗ガン剤を点滴で投与しているにも関わらず、以前ほど状態が悪くなっていないからです。(以前は、術後すぐだったせいもあり、目が落ちくぼみ、食欲はあまりありませんでした。)今回は、私も、先生や、様々な方から教えていただいた知識をもとに、落ち着いて、父の様子を観察することが出来たので、冷静な判断で、外見的には、いい状況といえると思います。ちなみに、今回投与している、抗ガン剤とおぼしき点滴は、「SOLITAX−H」と言うアルファベットが書かれ、「輸液用電解質液」と言う日本語が記されていました。先生、この点滴は、抗ガン剤ですか?それとも、ただの栄養補給のための、点滴なのでしょうか?また、今日の父の便の状況ですが、黒い色をしていたそうで、そこに、少し、点々が混じっていたと申しておりました。そこに居合わせた看護婦さんは、「血便」を疑い、「今度便が出たときには、流さずに、見せてください。」とおっしゃっていました。この黒い便というのは、今まで出たことがなく、父は非常に心配していました。私としては、点滴を投与したせいではないかと思うのですが、癌患者のみなさんの、黒い便というのは、何か深い意味があるのでしょうか?いずれにしましても、父は予定通り、今月の30日には、退院し、お正月休みには、実家の千葉まで遊びに行く予定を立てています。抗ガン剤を点滴で投与する、今回のような検査入院は、お医者様によりますと、これで最後だとのことで、今回以降は、おそらく、定期的な外来のみになるんだろうなと私は思っています。このまま、順調に快復していけばいいなと思います。(札幌まで往復8時間かけ日帰りしたけれど、父の顔を見られて安心の、北海道の○○)

(答え)1998.11.22
お答えします。「SOLITAX−H」が商品名で、「輸液用電解質液」というのが液の種類を表します。ただの点滴です。その点滴の中に、治療のために必要な薬を混ぜて使います。黒い便は「タール便」といって、かなり大量の血液が上部消化管(胃や十二指腸)から出たことを疑わせます。便に血液が混じっているかどうかということは、便(黒い便でなくてもよい)を検査すれば簡単に分かります。このまま、順調に回復されることと思います。ではまたいつでもメイルをください。

(経過)1999.5.1
先生、ご無沙汰しております!!北海道の○○です。最近父の体の具合も落ち着いているため、メールをお送りしておりませんでしたが、先生の勉強熱心な、ホームページを拝見して、父の状況が中途半端に終わっているのが気になり、(皆さんにも、よからぬ想像をされては困りますので・・・・)久しぶりにメールしました。去年の7月頭に、癌告知を受けてから、今まで、ほんとうに早くすぎていきました。現在父は、病院での定期検査を受けながら、来年の退職に向けて大忙しの毎日を送っています。その定期検査も、今まで3ヶ月に1回だったものが、今年の3月の定期検査の時に、お医者様から、「次は9月でいいですよ。」という言葉をいただき、その時に益々いい状況でお医者様とお会いできるようにと、毎日家族共々、普通の生活を送っています。(普通の生活を送ると言うことは、なんと、すばらしいことなんでしょうね!!)体重も、59キロが、どうやら、胃切除後の父のベスト体重と見え、あまり、激しい増減もなく落ち着いています。相変わらず、アガリクスと、プロポリス、そして朝鮮人参を取っていますが、これ又、父の体にぴったりマッチしたようで、(私たちの気の持ちようなのかもしれませんが・・・)今なお、飲み続けている抗ガン剤の副作用と思われる様子は、いっさい無く、元気に過ごしています。しかも、癌告知以前から好きだったゴルフも、またまた始め、グリーンを回って帰ってきても、けろりとしているのが、逆に、不思議でならないほどです。昨年末には、父の実家のある千葉県までおよそ1週間出かけ、楽しく過ごしてきました。今、私は、この状態が、限りなく続いてくれることを願ってやみません。本来、父に与えられた人生という物を、心から思いっきり過ごさせてあげたいのです。先のことは誰にも分かりませんが、せめて一瞬一瞬を一生懸命に生きて、「あーきょうも自分らしい1日を送ることが出来たな。」と、寝る瞬間に思えたなら、最高ではないでしょうか!又、何か気のついたことがあったら、先生、メールしますね!(北海道は、ようやく雪も溶けこれから、お花見の季節です。暖かくなったといえども、まだまだ10度近辺を温度計がふらふらしているような状態です。)北海道より、○○

(返信)1999.5.2
メイルありがとうございました。父上が落ち着いているとのこと、安心しました。明るく、前向きに、普通の生活を送ることが大切です。アガリクスと、プロポリス、そして朝鮮人参も、気の持ちの支えになっていると思います。そもそも、人間が、この水と緑の地球上に存在して、元気に生きていることが奇跡で、不思議なことなのです。人間も、自然の一部であり、宇宙のあらゆるもののつながりの中で生きていると言う意味では、命は永遠です。もし、明日死んでもいいように、今日を、今を生きたいものです。昨日、しまなみ海道(西瀬戸自動車道)が開通して、その道(橋)を通って松山から長女が帰省しました。山々は新緑に包まれて、一年中で一番よい季節です。連休は、書類やホームペジの整理や、普段できない医院の備品の整備や手入れをします。北海道へは、なかなか行けそうにもありません。ではお元気で。

(相談)2000.2.23
先生ご無沙汰しております。風邪などひかれていませんか?以前に何度も相談にのっていただいた、胃ガンの父を持つ北海道の○○です。父の状況は、本当に良好で、今年5月の退職を前に、何かと忙しい毎日を送っています。退職後の就職先も不景気の中決まり、研修に通ったり現在の仕事の引継をしたりと、こちらが心配になるほど張り切っていますが、これも、先生を始めとする多くの方の応援があってのことと、心から感謝しております。(昨年10月には、何と、バスの運転免許を旭川まで取りに行き、やっと合格したようです・・・良かった!!)

さて、いつも相談ばかりのメールを突然差し上げて申し訳ありません。今回は、父が胃ガンと告知される前に患っていた通風のことなのです。依然にまして悪化したというわけではないのですが、今日の地元紙(十勝毎日新聞といいます。)に、「通風治療薬副作用で6人死亡」という記事があり、それを見た父が自分の飲んでいる薬の名前をそこに発見し、このまま飲み続けていいものか悩んでいたため、ご相談のメールをお送りしたというわけです。おそらく父は、その薬を飲み続けることへの不安はもとより、その薬を飲んだことにより癌が発症したのではないかというような様々なことをこの記事から考えているのではないかと思うのです。(私の勝手な推測ですが・・・。)現在父は、3年間の一応の期限付きで抗ガン剤投与を受け、それと共に、以前から痛風の薬ユリノームを飲んでいます。その記事は、先生も内容的にはご存知かもしれませんが、以下のような物です。「(前略)また、副作用は投与から6ヶ月間ぐらいの間に現れるため、厚生省は『投与から6ヶ月間は定期的な肝機能検査を行うこと』などの警告文の追加や、肝障害のある患者への投与を禁止し、事前に肝機能障害がないことを肝機能検査で確認するよう添付文書に明記することを企業側に指示した。同省に寄せられた報告によると、1997年1月頃から、ベンズブロマロンの使用が原因と見られる肝機能障害が合計8例有り、このうち6人が死亡。(後略)」ここに、ユリノームの名前は出てきませんが、冒頭部分に、「鳥居薬品の商品名ユリノームなど・・・」と父に投薬中の痛風の薬の名前が盛り込まれているため、父はもちろん母・私ともに心配になったものです。投与から6ヶ月は確実に過ぎていますが、実際このまま飲み続けて良いものなのかどうか、非常に心配です。明日、母が父の主治医に相談することになっていますが、数野先生のご意見も伺ってみたくメールいたしました。

せっかく胃の方の状況は落ち着き、ようやく2年ほど経って家族全員が、何としても父の病気と闘っていこうという気持ちを強固にしたところでした。そこに、この報道は何と厳しいことでしょう!決して、この報道が悪いわけではありません。この記事を父に見せなければ良かった・・・と言うわけでもありません。これらの通風の薬の副作用が今になって分かったと言うことは、事実なのです。しかし、家族はさておき、父の気持ちや心の中のことを考えると、生半可に、「かわいそう」とか「辛いだろう」などと言う言葉は浮かびません。そんな言葉では甘すぎるのです。家族でも分からない、本人にしか分からない心の葛藤は、いかに外見的に落ち着いて見えようとも、いつも分かってあげなくてはいけないのです。慰めの言葉ではなく、一緒に同じ時間や、時を過ごしてあげることだと思うのです。一緒に感じられるだけ同じことを感じてあげることだと思うのです。すみません。ちょっとよけいなことを書いてしまいましたが、お許し下さい。父の心の葛藤を少しでも和らげてあげたかったもので、長々と書いてしまいました。直接、父の癌とは関係がありませんが、ユリノームを飲むことによって、元々癌を持っている患者が肝癌などになる確率はないのかということが心配だったので、先生にも何かご意見があれば伺ってみたいと思い不躾ながらメールいたしました。北海道はまだまだ寒いです。先生のお住まいの福山はもう温かいのでしょうか?お体には、十分お気をつけ下さいね!北海道より、○○

(答え)2000.2.24
お答えします。お父上、お元気で何よりです。今回の新聞記事のことは知りませんでしたし、痛風の薬でそのような重大な副作用が出たことも、残念ながら知りませんでした。しかし、どんな薬にも必ず副作用があります。それは薬を飲む人の体質や身体の状態によります。定期的な診察と検査を受けていれば、まず心配は無いと思います。それ以外にも、もし何か身体に異常を感じたら、すぐに病院で診てもらえば大丈夫と思います。こちらもまだ寒い日が続いています。ではまたいつでもメイルをください。

追伸です。福山では今朝の新聞に出ていました。薬を変えてもらってください。宜しくお願いします。

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