[癒しの環境]

[胃癌で入院した近くの病院で家族は治療に不安を感じたが、本人は慣れない環境が不安だった]

患者の権利と医療環境 →見出しページへ


[胃癌で入院した近くの病院で家族は治療に不安を感じたが、本人は慣れない環境が不安だった]

(相談)横浜2000.2.19
助言!ご指導!お願いします。昨年12月64歳で退職した父の痩せ方が異常と感じたのが1月でした。それまでは、会社の検診で太りすぎに注意!と所見がある為少しやせた?年齢からやせていたほうが良い!といっていたくらいでした。食事量が減っても年取ったから体が要求しないなどと言っていた父でしたが・・・・1月中旬頃どこか体の調子が悪いのでは、と一人暮らしの父に受診を進めても、退職後生活変化の為といていた父でした。(急に年取った様な状態)2/14日に強引に連れて行こうと考えた時は、かなり衰弱していて、めまいや・会話も辛そうな状態でした。それでもどこも痛くない!何も食べてないからだと言っていました。通院を考えて自宅近くの病院を希望した為、又このような事態になる事など想像もしなかったので近隣の小規模医療法人の病院横浜市南区(○○病院)に診察・・・外来でCT・血液検査・レントゲン後胃に異常初見と貧血状態の為すぐに入院となり点滴!翌日内視鏡検査の結果主治医の先生からの説明は、かなり酷い状況の胃がんです。残念ですが手術の出来る状態ではない。(胃が腫瘍ではれていて、出血が酷く機能していない・内容物が流れていない。食欲がないというより受け付けない状態)今後点滴・輸血により体調が改善すれば、全摘手術により少しの食事が出来るようにすることができるが、今は何も出来ないとの説明で、病理検査結果を後日(1週間後)連絡しますでした。翌日少し元気になったように思えたが、輸血開始より3ー4日目は昨日よりつらくなったと禁飲食の為の喉が渇く!何時水分とれるか?少しも良くならない胃ガンだろうか?聞かれとてもつらいです。(医師からは、潰瘍が出血により貧血が酷く栄養失調状態と説明されている。)今後どうなるのか、入院後診療科目も多くあり、訪問看護システム・人間ドック施設改善の為としか思えない工事をしているような・・・規模や評判が悪い等と親戚からなぜこんなとこ連れてきたのか?と責められて不審は、抱くものの医師を信頼するしかないという思いと、なぜそんな重傷患者ならガンセンターとか、大規模病院に移さないのかと疑問に思っています。病理検査結果連絡待てない思いですが、いまの父をどうやって転院させる事が出来るか?又それが最善なのか、解りません!今私は、どうしたら・何を父にしてあげたらよいのか解りませんご指導ねがいます。○○

(答え)2000.2.19
お答えします。大変ご心配のことと思います。

>病理検査結果連絡待てない思いですが、いまの父をどうやって転院させる事が出来るか?又それが最善なのか、解りません!今私は、どうしたら・何を父にしてあげたらよいのか解りませんご指導ねがいます。

それは、父上とあなたの死生観、人生観、家族観の問題です。いかに生きるべきかということを考えるチャンスを与えられたと思ってください。大変厳しい状況のようですので、今の病院でできることで満足するか、がんセンターなどで診てもらうか、ということになると思います。本人と家族の希望を担当医に話して、相談してみてください。自分の生き方は自分で決めるのが一番良いと思います。嘘は言わないことです。ではまたいつでもメイルをください。

(経過)2000.2.19
お返事ありがとうございます。今朝病院より吐血の連絡ありました。本人の状態は、意識もあり呼吸がきついようですが、転院を望んでいる様子です。主治医のDrは、休日で院長と話しました。父の状態はとても厳しく、腺癌でリンパに到達している!血液状態が悪く!血小板減少、とても外科的治療が出来る状態でないと化学療法なども現在は、リスクのみで無効な処置である。主治医より月曜日に紹介状は、出せるのでガンセンター外来で家族が交渉しても良い。ホスピス等の情報がないのでそちらもご家族で探して下さい。本人には、隠すことが得策であると説明を受けました。本人、家族、不安な状態!病院スタッフに対しての不満も・・・心のケアーがないと感じました。しかし受入先があるのか?帰宅し資料を打ち出し親族に相談し、各院に連絡してみようと考えてます。土曜日である事が不運です。

(経過)2000.2.19
午後今晩当直医の外科担当医より現状の対処療法等細かく説明ありました。不思議と落ち着いて聞けました。状態を良く理解することからそして、医師に望む事整理して話す事が出来ました。昼のメールを確認するとかなり病院に対して不満と伝えましたが、違っていました。父は、医師に対しての不満では、なくなれない環境で安静状態は、体だけで親戚、私の言動により心は、安静でない状態という事が良く分かりました。医師、病院を信頼し安心してもらう為に又父の生きる意志をサポートする事が一番大切な事なのかも転院についても、治療方針の不満じゃなく、環境に不満があるのです。窓のない要看護患者部屋(ナースセンター近くで安心ですが)窓の景色を眺めながら今日は、いい天気だね!等と過ごしたいと思うのです。しかしながら、しかりして!頑張って!の見舞い客の声にうなずく父にガン告知は、やはり父にとってはきついと今は、思うのです。
☆今後起り得る出血性のショックによる心敗蘇生の選択などについても先生より確認ありました。

患者の権利と医療環境 →見出しページへ