古代バビロニアの電池

中東のイラク、クジュトラブアの丘にある約2000年前の古代パルティア遺跡から1937年に発掘された陶製の壷(写真右)とその中の物体。その構造から太古の花瓶型電池といわれている。

1970年に(当時)西ドイツの考古学者アールネ・エッゲブレヒト博士が、この電池のレプリカを作り、電気分解による金メッキ実験を行い見事に成功している。同じく遺跡から発掘された出土品の中にはエレクトロン合金(*注)でメッキしたものもあり、古代の電気技術の確かさが証明されている、とも言われている。

電池があるということはそれを他の電気機器に使ったという事なのだが、我々はつい100年ほど前に電気を使い始めたばかりである。

 エレクトロン合金…マグネシウムを主とした軽合金、飛行機や自動車の材料に用いる。19世紀末にドイツのエレクトロン社が作り出したものである。

キバヤシくんの一言ファイル

よく言われる批判に「もしそんな技術があるんならもっと凄い材料を使っているだろう?…どうして彼らはそんなに原始的な文明しかもっていないんだ」というものがある。そう、電池を作る技術がある文明が何ゆえ陶製の壷で電池を作らなくてはいけないのか…

簡単な事さ、これらは彼らの文明の産物ではないんだよ!彼らはこの物体の作り方と活用方法しか知らなかった、知らされなかったからこそこんな原始的な形状をしているんだ!!

じゃあ、この電池は一体どこからやってきたものなのか?…よく考えて欲しい、例えば君がジャングルの未開の土地におもむき、そこで不便な生活を送っている文明に何かしらの技術を授けるとする。…とすれば、君はまず知識よりも技術を教えるだろう?難しい理論を教えるのには時間がかかるが、使い方は実践してやればすぐに身につくことだ。

…そう、原始的な材料で作られた高度な物体、それは何者かの超技術者の存在を証明しているんだ!!

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