コミックマーケット58夏の陣

 て20世紀最後の夏コミ…なんですが、なんと今回は“カタログを購入していない”というやる気の無さ。残された最後の手段、ネットで最大の目的バーチャロンと伊集院関連を少々調べ、2日目に出陣する事を決定しましたが…あくまで調べたのは上記の2種類。要するに他に何があるのか全くわからない状態で会場に向かったわけです、何か素晴らしいものが見つかるのか?それとも予定の2種類だけ購入して帰る事になるのか?一体どうなることやら…

前回分は非常にマニアックなネタばかりで突っ走った為、まともに全てのギャグが理解出来るのが書いた本人だけというトンデモ文になってしまいました。今回はその反省を踏まえ、出来るだけ判りやすく真面目に…書くつもりです。でもコミケに着くまでが長い(笑)

その1  出陣  …会場までの道程
その2  遂行  …作戦に従った行動(コミケ会場到着後)
その3  放浪  …体と時間が許す限り…!
その4  回想  …まとめてみたい御年頃。

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行動記録

その1 出陣

2000年 8月12日 8時40分46秒

 虚ろな目で見た時計の針は7時10分、気がついたら8時40分。始発で出陣して並んでいる人達が聞いたら卒倒しそうなやる気の無さですが、まあ別段急いだ所でそれほど忙しいスケジュールを立てているわけでは無いし、速く行って並んだ所で無意味…何故なら予定は30分もあれば遂行出来るんで、速く行き過ぎると時間を持て余しまくる可能性があるのですよ。

 とはいってもさすがに用も無いのに家でダラダラしても無駄極まりないので、適当に朝飯を胃袋に流しこみ仕度を済ませ時刻表をチェック、9時ごろ出陣…って結構急いでるみたいだ(笑)

この日の特殊装備  
… さすがに雨が降ると困るんで。
書籍 … 長い電車の友のはずが…
ペットボトル … 水分補給を怠れば即死亡(笑)
森永ラムネ … エネルギー補給はこれ。
ビジュアルメモリ … 都心に出るならビジュアルメモリ。

同 9時21分43秒

 地元の駅から急行列車に乗車、席が空いていたので座席に座る。来る列車来る列車急行、しかもやすやすと座れる…これは喜ぶべきなんでしょうか?まあいいや、どうせ寝るんだし(笑)ってお前持ってきた本は読まんのか?しょうがないでしょう、昨日遅くまでネットやってたんですから…というわけで睡眠、夢うつつで新宿。

 そんでもって中央線に乗り換えようと新宿駅構内を歩いていると、家族連れらしき一団が列を成しているのがふと目に入ってきました。「まさか、こんな所でも列を作っているのか?」…ポケモンスタンプラリーですってさ(笑)昨年大好評(ただし保護者からは“もう少し短くして欲しい”という要望多数)だったあれですね、どうも新宿駅はヒノアラシみたいだけど…じゃ日暮里は…?

 そんなわけで小気味良く電車を乗り継ぎ東京駅に到着。毎度毎度バカみたいに長い通路を歩き(いっそのこと1kmくらい離したら区切りが良いのに)京葉線快速に乗車、東京駅を歩いたそれよりも短い時間で新木場駅に到着。

 もう11時半ぐらいになってるってのに、臨海副都心線の切符売り場にはやっぱり人だらけ。仕方がなく並び(並びたくないから遅く出たというに)、臨海副都心線で会場の東京ビッグサイトがある国際展示場駅へ…そろそろコスプレしている人が見かけられるようになってきました、目的地は目と鼻の先でありんす。

移動経路  
→新宿  … 世界にはばたく小田急線。
 →東京  … 一番止まるぜ中央線。
  →新木場  … ホントに東京駅?京葉線。
   →国際展示場  … ウワサの臨海副都心線。

 チョイと気になった事をひとつ。“臨海副都心線は9月1日からりんかい線に変わります”…というポスターなんですが、どうも一般公募から決まったらしいこの名前…どうにかならないんでしょうか?元々の臨海副都心線でも十分情けない名前でしたが、これじゃ臨界だと勘違いされるのでは…?

 ま、「じゃ他にどんな名前があるんだよ」と言われても、僕の貧相なボキャブラリーではアホウドリ線とか都知事の名前から青島線とか(いやギャグとしては前都知事でしょ)アルカノイド線ぐらいしか浮かびませんねぇ。アルカノイドが判らない人は知り合いのゲームマニアに聞いて下さい(笑)

その2 遂行

同 11時45分02秒

 さて、ようやく長きに渡った電車の時代が終わり飛行機の時代が到来しました。トンネルや鉄橋はおろか人身事故による遅れもないという、素晴らしき大空との邂逅…まあ何故あの鉄の塊が空を飛ぶかについては、Mr.マリック氏に御問い合わせして頂ければよろしいかと思われます。

 てなわけでようやく会場に到着。さすがに昼前になるとウンザリするような行列も消し飛んでいて、辺りに転がる無数のたまご豆腐がその壮絶なる並びっぷりを物語っていました…まあそれを気に止める事も無く会場へ。今回チェックしておいたバーチャロンと伊集院は西館にあるので、たまご豆腐だらけになった靴の裏をプヨンプヨン鳴らしながら、未だ訪れた事の無かった西館へ。

 てなわけでようやく会場に到着。さすがに昼前になると並ぶことなく入場でき、チェックしておいたメモを片手に未だ訪れた事の無い西館へと歩みを進めました…上の文を要約するとこんなもんですね(笑)

同 12時04分57秒

 いままで東館の圧倒的な広さばかり見ていたからか、コの字型をした西館は少々小さく感じられたんですが、途中ちょっとした手違いで東館行きの通路に入ってしまい、なんと今来たばかりの道を戻るハメに。人並みに揉まれながらふつふつと湧きあがる「あそこで道を間違えなかったら」という思い、そして段々と遠くなる東京ビックサイトの影、すれ違う人々の顔で光輝いている目。「ああ、今年の夏は終わったんだ」…最後にワシントンホテル前の土をビニール袋に詰めこみ、ワタシは一人寂しく家路についたのでした。

 と、いうわけで西館に辿り付き芸人ギルドBALCADIAをゲット。結構人がいたので他にどんな本があるか確かめずにその場を離れましたが、やっぱりERLキーホルダーは品切れでした(泣)でも前回も売り切れてたらしいんで、それほど大きなショックでは無かったんですが(これを手に入れるには朝早くから並ばないといけないのかな)。てなわけで第一の目的を遂行、意気揚々と次の目的地伊集院サークルへ。

同 12時20分49秒

 伊集院サークルを探して西館の道なき道を進む一人のダメ人間。その姿は一見何かを求めさすらう旅人のように見えたが、そんな彼がある“違和感”に頭の中を支配されていた事を、一体そこにいる何人が気付いていただろうか?おそらく誰も気付いていないだろう、誰も…

 そりゃ気付くわけ無いですよ、ワタシが「伊集院サークルがある所にしては女性ばかりだ」なんて考えているとはね(笑)そもそもコミケ会場でキョロキョロしながら歩いていたら、普通の人なら(コミケに来ていて普通とはこれ如何に)それ系の本を探していると思うでしょうし…別段嫌なことをされたわけでもないのに「悪かったな伊集院工業高校出身で!」という妙な怒りを覚えながら探索してましたけど(笑)…伊集院ラジオを聞いている人ならこの気持ち判ってくれますよね?

 前回も書きましたが、同人女性サークルが醸し出す雰囲気ってのは自分にはかなりキツイです。“青島×室井(踊る大捜査線)”とか“井ノ原受けオンリー”系の本の表紙に書かれているキラキラ光る目を見るだけでこっちは大赤面ですよ。それだけでもキツイっていうのに、キョロキョロと探している時にふとサークルのお姉さん達と目が合った時の気恥ずかしさといったらもう…まあ「同人男性向けの本はどうなのか?」って聞かれたらそれはそれでキツイですけどね。

 そうこうしている内に伊集院サークルしあわせのツボを発見、伊集院深読言葉辞典ゲット。それでも周りは女性ばかり…さて、ここで気になるのが「何故伊集院サークルがこのような場所にあったのか?」ということです。では考えられる可能性を幾つかあげてみましょう。

1.ラジオ関連のサークルが非常に少ないので、女性系サークルの中にあるように感じる

 声優・アニラジは基本的に“声優”カテゴリーに入るため、“ラジオ番組”というカテゴリは“TV・映画・芸能”でひとくくりにされてしまうので、“ラジオ番組”を扱ったサークル自体発見しにくい…で周りは特に女性系サークルが多いので、相対的にそう感じてしまうわけですね。

2.「伊集院光」で申し込むと芸能人扱いされる

 “伊集院光”は芸能人であるため、申し込むと“TV・映画・芸能”というジャンル分けになる、つまり芸能人を扱ったサークルと同じ配置になると。で芸能人を扱ったサークルは必然的に女性サークルが多いから…だとするとジャンル分けの人は伊集院光のやおい本があると思うわけですね(笑)
 女性サークルの描くキラキラ目を輝かせた伊集院君…もし存在するのならある意味見てみたいけど(笑)でも一度でも見たら多分1ヵ月近く夢に出てくるでしょうね、キツイなぁ。

3.その他(笑)

 はい!さすがに僕はそれほどコミケに詳しくないので、これが一番濃厚な可能性ですね(笑)本当の理由を知っている方、もし3だったら「馬鹿が知ったかぶりしているよ」と笑ってやって下さい。

 これで今日の目的を達成…ほら!1時間もかからずに目的達成ですぜ!さすがにこれで帰るほど家に残して来たハムスターが恋しいわけでは無いので、いつも通り会場をうろつきつつ掘り出し物を探すことに。今回の会場は大きく分けると東1〜3、東4〜6、西1〜2の3箇所、まずは西館の残りを見てから東へ…身体と時間が許す限り…という事でここから放浪編へと突入します。まあ何が変わるわけでもないんですが(笑)

その3 放浪

同 12時53分51秒

 ペットボトルで失った水分を、森永ラムネでエネルギーを…サバイバルというよりは子供の戦争ゴッコのような補給をしながら西館を進む。ある程度歩いてみて思ったんですが、西館は色んな意味で面白いです。何て言ったらいいんでしょうか…そもそもコミケ名物である野郎野郎した嫌な感じが薄く、TRPGやカードゲームのサークルが創る1サークル1世界という雰囲気、火死魔夜ギルド民明書房刊全集みたいな本の存在…買いましたよもちろん。

同 13時05分05秒

 結局1時間弱で一通り西館の探索を終え、東館へと進む。まあ1時間弱と聞くと短いと思うでしょうが、その間休みを挟まずにほとんど歩き詰めですから結構大変といえば大変。しかもこのまま進んでいくと男性で混み合うであろう、東館1〜3パソコン関係(パソコンメディア系、パソゲー関連の同人誌では無いですよ)のサークルが一番最後に…?一抹の不安を感じながら東館4〜6に到着。

同 13時40分18秒

 東館4〜6でも同じように僕とは相いれない性別の方々の世界が広がっていました。まあ書きすぎると全人類の半分近くを敵に回してしまう…って別に非難してないのにこんな書き方をしたら余計に勘違いを煽るような気が…もし女性の方がここを読んでいたとしたら気を悪くしないで下さいね(笑)

 ゲームはゲームでもキャラをクローズアップした本が立ち並ぶ中、タクティクス・オウガ系のサークルが見つかったので何と無しに詳しく辺りを見まわってみると…ふとどこかで見たような装丁の本が目に飛び込んで来ました。「公式ガイドブック」「大丈夫」という文字、一人立つバーサーカー風の男とバックではためく龍の騎士を模した絵柄の旗…そして導かれた一つの答え。「これは…ファミ通から出ていたタクティクスオウガの公式ガイドブックか…?」確かに見た感じはそれに近いのですが、全くの別物にも見えるような…これは一体?

 そう…これはクエスト社から発売されシナリオ・システム・音楽と、各方面から非常に高い評価を受けたSFCの傑作シミュレーションRPGタクティクスオウガを、ゲームに登場するいちキャラクターである賞金稼ぎザパン・イリューダスの視点から見たら…というコンセプトで作られたゲーム、タクティクス・ザパンの公式ガイドブックなのです!とはいったものの、もちろんそんなゲームはこの世に存在しないのですよ!

 というわけでカラドボルグタクティクス・ザパン公式ガイドブックヴァレリア大辞典を購入。これらはタクティクス・オウガをプレイしていない人には全く面白くない上に、非常に内容の説明が難しい本なので、「良くわからない」「なんだそりゃ?」と思われた方は余り深く追求し無いほうが良いです。「タクティクス・オウガ万歳ッ!」「愛しのザパン様ッ!顔グラフィックは用意してあるのにどうして普通のバーサーカー?」「…あなたと一緒に戦えるのならば、僕はバルマムッサで喜んで手を汚そう。」と叫べる人だけ本の説明を見て興奮して下さい…ってそんな人が一体どれほどいるんでしょうか?

 タクティクス・ザパン…たとえ誰にも理解されなくても、僕にとってこの本は今回のコミケで最大の収穫です。これこそゲームサークルの醍醐味であり尊敬すべき同人活動ですよ!ああ神様(問題発言)!カタログチェックを怠った私にこの本を授けてくださいまして、こちらとしては感謝の言葉もありませぬ!とまあこういう文章を書けるのも日本人ならでは、ユーモアは偉大ですね。

同 13時44分08秒

 高まる興奮を抑えながら東館4〜6のチェックを一通り終え、最後の難関東館1〜3へ。少々足の方が悲鳴をあげているような気がしましたがそれはそれ、これやこの…とあふさかの関を潜り抜けてついにWORLD8へと辿り着く。確かに1−2、4−2でワープゾーンを使いましたが、2組の木村君が言っていた「ワープ使わないでクリアすると謎の9面が始まって、キャラがピーチ姫になるんだぜ!」という裏技はおそらくウソです、ウソでしょう、ウソなんじゃないかな…あちょとかくごはしておけ、というスーパーマリオ初代とさだまさしのダブルパンチを食らった気分はいかがですか?

 …はい、ごめんなさい。

同 14時01分30秒

 さてついにやって来ましたSEGA系ゲームスペース。この辺のサークルが(あくまで僕の印象ですからご注意を)PSなんかクソ食らえ!というエネルギーを出せるのはやはりSEGAが積み上げて来た歴史のおかげでしょう。もう個性がやたら突っ走っていて自分でも理解できないブツばかり…(笑)

 そのなかでもひときわ目を引いたのがあの名作ゲーム“ワンチャイコネクション”を扱ったサークル。え?ワンチャイコネクションのどんな本があったのかって?「扱う」という言葉の使い方が悪かったようですね、言い方をかえましょう。このサークルは…何とワンチャイコネクションのケースで机をコーティングしていたのです!もう何処を見てもワンチャイコネクションワンチャイコネクション!他にも“おまかせ退魔業(セイバーズと読む)”とか色々用意されていて非常に興味深かったのですが…近寄り難かったので(笑)いや、人が多いという意味ですよ(笑)

 …書いてからふと思ったんですが、すでにワンチャイは共通言語だと思っている所が著者の浅はかな所ですね。「そんなゲーム知らないよ!」という方は中古ゲームショップでセガサターンソフトの所を探してみて下さい、「ああ…確かに。」と思うこと請け合いですから(笑)これに関しては自分の目で見て欲しいんで…暇つぶしって事でよろしくお願いします。

同 14時10分23秒

 SEGA系を越えて…濃いゲームスペースをうろうろしていると、なんとマムルボンボンがあるではないですか!思わず近寄ってみると…ってマムルボンボンも説明しなきゃ駄目?めんどくさいなぁ…マムルボンボンってのはなぁ!チュンソフトのGBゲーム「風来のシレン 月影村の怪物」の速解きキャンペーンでもらえる、青くてコロコロしたキャラであるマムルのぬいぐるみでい!

 というわけで不思議のダンジョンサークルのチュンソフ党の前までやってきたのですが、そこに物凄く地味な本があったのですよ。肌色に近い表紙にポツンと「戦術指南之書」と書かれているだけの装丁、取って中を見るとひたすら文章が続き絵など全く見当たらない…そしてそこにいた(おそらく著者だと思われます)サークルの人の「面白くない本ですけど…」という言葉。

 いやこれこそ不思議のダンジョン同人誌のあるべき姿ですよ!というわけで当事者の控えめな態度とは裏腹に颯爽と購入。何というか…ここまでストイックな本を生み出そうとするサークルの情熱と、そんなゲームを創ったチュンソフトに畏敬の念を抱かずにはいられませんね。

 先程のタクティクス・オウガサークルそして風来のシレンサークル…これこそ自分が求めていた物ですよ、これだからこそゲームはやめられない…いやいやホントに。

同 14時43分44秒

 疲れきった下半身、踏みしめるごとに痛む足の裏…終了時間まではまだしばらく余裕があるのですが身体にそろそろ限界が来てしまったので、東館1〜3から離れる事を決意…これはつまり今年のコミケを終える事に他なりません。

 しかし…男性の集まるところってのはやっぱり凄いですね、雰囲気が女性のそれと全く違う(って当たり前といえば当たり前だけど)ので“ここからか…!”ってのがすぐわかります。先程言った通り順序の関係で、最後にパソコン関係のスペースへと辿り着いたのですが…これが熱い熱い。熱さといままで溜まっていた疲労で一気にエネルギーが無くなり、補給手段である森永ラムネも無くなったことで上記のように撤退を決意したわけでありまする。

 「雰囲気が全く違う」と書いてますが…女性サークルの看板に書いてある男の人はみんな服を着ているのに、男性サークルのそれが………なのは何故だろう?それとも女性サークルも突き詰めればそうなっているのだろうか…?この辺が男と女の求める物の違いってやつでしょうか?
 と、まあ…さすがにこれをまともに載せるのは問題だと思うので、こんな感じに隠してみました(笑)

同 14時51分13秒

 そして会場を離脱するダメ人間。なんか会場でこんな放送が…「花火大会があるので交通機関の混雑が予想されます、要の無い方はお早目にお帰り下さい」…って、どうしてこんな日にやるの(笑)確かに時期的には御盆前後の土日が最適なのでしょうが、半端じゃない数の人間が参加するこのイベントですし…それどころじゃないですっての。

 疲れている疲れていると書いたくせに…この日はさらにこんな事まで。まあ僕には都心に出たら絶対行かなくては…という場所があるのですよ(笑)

その4 回想

 今回はカタログ未購入という不安要素があったにも関わらず、ゲーム関連において多大なる戦果をあげることが出来ました。そのなかでも特にタクティクス・ザパンは最高の掘り出し物であり、「自分の求めるゲーム同人誌とは何か?」という問題についても一つ大きな答えを見出してくれました。

 確かにキャラ物も良いですが、「ゲームというジャンルに取り組んでいるからには、そこには“何か”が無くてはいけない」…これがその答えです。ワタクシの力不足ゆえに、非常に抽象的な表現しか出来ないのですが、今回ワタクシが購入した本からその“何か”とは何なのか…今この文を読んでいる人達がこの微妙なニュアンスを感じ取って頂ければ幸いです。

 ただ2日目のみの参加だったため、アニメ・マンガ関係のオモシロ本を入手する機会が全く無かったのが残念といえばかなり残念です。本音を言えば1日目も行こうかと思ったのですが…さすがに全くのゼロから探すのは無茶すぎる、目当てのサークルがコミケに当選していないかもしれない、2日目行く体力が残るかどうかわからない、そして金がかかる…という各種の問題により断念したのです。まあ冬はもう少し頑張りますので、ゲームがあまり好きでない方も楽しみにしていて下さいね(どっちかっていうとゲームについて硬派に語っていた方が良いと思うけど…)

 まあゲームの本だけ買っていれば随分マトモなワタクシなんですけど(笑)

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芸人ギルド

BALCADIA

「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」についておそらく一番の情報量を持つ同人誌の新刊。今まではアーケードゲーム情報誌GAMEST(ゲーメスト)に引っ掛けて“芸メスト”というタイトルだったんですけど、大元である本が休刊(泣)そこで新創刊されたALCADIA(アルカディア)に引っ掛けてBALCADIA(バルカディア)というタイトルに変わったんですね。

毎度毎度のことですが情報も濃く、新バージョンVer.5.66情報やネット対戦について、そして鬼マインの歴史…何というか凄いです。

しあわせのツボ(仮)

伊集院深読言葉辞典

自分は伊集院光というと「深夜の馬鹿力」しか知らないリスナーです。“しか”と強調したのは、それ以前にもこのラジオバカ一代は「オールナイトニッポン」「Oh!デカNight」という番組を垂れ流してからですが。自分の知らない伊集院(嫌な表現だね)、思い出すだけで笑える過去の出来事…様々なデータを収録しているため物凄い情報量となっておりますで!伊集院光ファンならば必携と言っても過言ではアリマセン!

そしてこの本の編者である“名もなきリスナー”さんの色々な主張…「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聞く自分の姿勢について考える良い機会になりました。いや真面目な話よ(笑)

火死魔夜ギルド

民明書房刊 全集

子供が見たら嘘豆知識を脳裏に焼き付ける事間違い無し(そんなこともない?)、あの民明書房刊のすべてを一挙掲載!「漢字が見つからない…」というくだりには思わず笑ってしまいました。宮下先生!写植の人だけではなく、読者までも困らせてはいけません!

カラドボルグ

タクティクス・ザパン 公式ガイドブック

タクティクス・オウガ中に登場する賞金稼ぎザパン・イリューダスを主人公に据えて…というコンセプトで作った世界には存在しないゲーム、タクティクス・ザパンの攻略本。軍人ではなく賞金稼ぎとして、聖人ではなく賞金稼ぎとして、ヴァレリア島全土を巻き込んだ「ハイムの戦役」の中で運命に翻弄されるザパンの生き様を、あくまで攻略本のスタンスで執筆しています。

ザパンから見た戦争を描いているということは…つまり本編の主人公と立つ立場も戦う敵も違っているわけで、存在しない画面写真や描かれていないエピソードなども当然あるわけです。「本編と矛盾することは絶対にしない」…という約束事の元、グラフィックやシナリオを作り上げる事が出来たのは、一重にこのサークルがタクティクス・オウガを愛しているからでしょう。

敵チームの編成・マップ・攻略法…タクティクス・オウガ公式ガイドブックの記述に従っている所も非常に芸が細かく、それでいてちゃんとゲームとしての魅力をも兼ね備えているという完成度の高さには感銘すら覚えます。

今回最大の収穫…というワタシの言葉、信じてもらえますか?

ヴァレリア大辞典

タクティクス・オウガの舞台となるヴァレリア島の細かいデータを記載した辞典です。各都市の歴史・気候・環境、生息する生物の紹介、伝説のオウガバトルを含んだ歴史年表、覇王ドルガルアがヴァレリア島を統治するまでの統一戦争の経緯、そしてキャラ辞典…騎士エイシェシや東雲のカークリノラースをもフォローするコメントは非常に面白いです(笑)

こういった設定に関しての本がだせるのも、タクティクスオウガが非常に細部の設定にこだわっていたからとも言えます…それこそ拘泥のスタノスカぐらい、って誰にも分からないギャグを飛ばすな(笑)

チュンソフ党

戦術指南之書

メインは「不思議のダンジョン2 風来のシレン」掛け軸裏の洞窟99階完全制覇ですが、運と戦略が微妙なバランスで見事に成立しているこのゲームを、非常に深く考察しています。最適な行動とは何か?偶然に頼るべきか?1階で剛剣マンジカブラを拾ったら装備するべきか?

“置かれている状況によって最適な選択は千差万別である”、一見当たり前のような言葉です。しかしこの本を読めばいかに自分が最適な行動を取っていなかったか、最適な行動を取るためには一体どうすれば良いかがわかります。「死んだらキャラのレベルは1に戻るが、プレイヤーのレベルは死ぬことで上昇する」と言いますが、この本を読めば確実にレベルアップできるでしょう!

ちなみに閑話休題に収録されているプライスゲーム(デジタルな景品ゲーム)の話は非常に勉強になります。“絶対当たらない”と思いがちなポスターやグッズを手に入れる方法…偶然と必然を見抜く目があれば不可能は無い!ということがわかります。

あ、あと“おとぎり草茶”も貰いました、ハーブティーらしいですよ(笑)

 


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