2002年 5月〜8月 OPトーク


8/26 生ドッキリ公開実験

「先週は大変申し訳ありませんでした。こともあろうにですよ。マイクの前で、酒に酔い、新人アイドルに対して『アンタJだ』と。まるで乳しか見てないような発言をしたり。先輩芸人に大失態を演じたりと。今回リベンジ編という事で、僕の怒りの矛先を何処に向けようかと考えたら、捜査線上に一人見つかりました。アンタッチャブルの山崎さん。そこで史上初のリスナー参加型公開実験を。面白半分じゃなく研究でやっている、っていう形で行ないます。」

「今回の研究テーマは『若手芸人はどれだけのプレッシャーに耐えられるのか』、まあドッキリなんですけども。この実験は昨夜私の自宅で行なわれた実験のプライベート編、そして今まさに実行中の生放送編と2段式になっていて、その実験結果を番組中に生で観察しようと。で、何故か山崎だけ『伊集院光は何処までやったら怒るのか』っていう実験だと思い込んじゃってるんだよね。相方の柴田とスタッフ全員で教えたら思い込んじゃったんだよね。」

「ちなみにこのウソ実験も、伊集院のパワプロのメモリーを消去するプライベート編、構成渡辺企画の告知&曲だらけ番組にイライラする伊集院の前に、生ゲストで登場してネタばらしをする生放送編の2段式です。現在別スタジオでウソ番組を聴いてる山崎は、伊集院に2種類のドッキリを仕掛けてると思い込んでます。僕この為にほぼ徹夜でウソ番組2時間録りましたからね。普通だったらこんな企画出された時点で渡辺ぶん殴って120分フリートークですよ。」

すみません。スペシャルの説明をしたかったので…3段目は僕が捏造しました。
ちなみに「ぶん殴って〜」のくだりは番組50分目くらいのトークです。


8/19 泥酔企画が現実に

「はっきり言いますよ今回のスペシャル…止めとけばよかった、本当に止めておけばよかった。長くこの番組を聞いている方なら判るんですけど、今回“伊集院光にアルコールを与えるとどうなるか観察日記”っていう名前ですけど、この企画って“ヒカジンのBAR”っていう名前で2、3年前に出てるよね?当時のディレクター池田さんがやりたくてやりたくてしょうがなかった企画なんですけど、何とかなだめて止めさせた企画なんですよ。」

「大体その時に『伊集院光が泥酔して色んなゲストを迎える』って正直に書いて、ゲストの打診までいったんですよね。で…0件っていう。もうこの企画を実行したらどんな酷い目に会うか想像ついてたはずなんですけど…はい、現実のものとなりました!ワタクシこの収録が終わった後ちょいとばかり死を覚悟しました!僕はトータルで麦焼酎1本半と、アーリータイムス半分空けました。で収録時間が3時間って、やっちゃいけないことの見本でしょ?」

「最初は『ある程度酔った演技をいれればいいか』って少し思ってました。けどマイクがあってテープが回ってて俺が酔わないと企画が成立しない、っていう状況で飲むピッチもテンションも変になってきて…未だかつて体験した事の無い酔い方をしました。それでいて視聴とか全くさせてくれないんで…逆にいえば今も酔わせてくれよと。酔った時のテープをシラフで聞くのって物凄くきついんですよ。」

 


8/12 見ている未来

「先週金〜日曜のお昼までお休み頂いて、湯河原の温泉に…まあ半ば強制でね、スタッフ皆を御招待差し上げまして。温泉宿で僕がほんわかした気持ちになって寝屁をブーブーたれている時にですね、『お前が死ねばいいのに』っていう貴重な御指導御鞭撻アドバイスの類を皆様から頂いている時にですね、寝屁とは違う物が鳴りまして。何だろう?と思ったらそれが携帯で。ウチのズッコケマネージャー石留から電話ですよ。」

「月曜日はラジオがありますんで、何か特別な事が無い限りは1日空けておいて、朝からハガキ読んだりしてるんですけど…『月曜日にスケジュールを入れたい』と。『聞いたらビックリすると思いますよ、伊集院さんが…ショムニファイナルに出る事になりました!』、『…は?』と。もう芸能界で最高のパターンって言われてるんですけど、タレントとマネージャーで見ている未来が全く違うっていう。」

「面白いよね。夏の皆が忙しい時期に湯河原の温泉で一人寝屁をこいてた奴が、寝屁、ラジオ、ショムニ、ラジオ、で明日また寝屁で行きますから。熱帯魚なら死ぬような環境で仕事してますけども…まあ何かね、湯河原合宿で皆バラバラになりましたね。特にディレクター田村事件、それからザッツおポリスさんに怒られ系ね。話すと本格的に色んな人に迷惑かかるんで、今自分のテンションの上がり方に怖さを憶えてるんですけど。」

 


8/5 夏をエンジョイ

「夏をエンジョイすることに決めました。まずは取っ掛かりに相模原鉄道の横浜Fマリノススタンプラリー。でも僕はマリノスも相鉄も全然判りませんから、全部原チャリで周る事にしました。中村俊輔もエバートンも井原もいない、『代表で控えなら残ってJを盛り上げます』って言ってた若き日本代表山田もいないでしょ?まあ無理にエンジョイしますよ。だって書いてあったんだもん、たまたま乗った電車の中吊りに。『エンジョイしよう』って。」

「僕は今週末夏休みが2日取れたんで、“秘密基地”と“馬鹿力”のスタッフ皆で釣りに行って、釣った魚を温泉宿で食べたり、温泉に入ったりして日頃の苦労をねぎらおう、ってのを考えて色々手配したんですけど…何だか知んねえけどみんな法事!法事法事法事法事ってよ!法事に行ったら誰か生き帰るんか!?あれだろ?どうせ俺だけ抜いて皆で法事だろ?夜の法事だろ?オトナの法事だろ?忍んじゃうんだろ?ピンクの故人を。ふざけるなぁっ!

…はっきり言う。船はもう仮予約で貸し切ってある。想像してくれ、『素人もいるから貸切にしてくれ』と。『多分15人から20人は来る』と。行けばおそらく15本近い電動リールが用意してあるわな。でかい船だ。俺は真ん中に一人で。アシュラマンみたいに沢山の電動リールで一杯釣るのか!それを全部食うのか!大きめのオットセイ程の量食うのか!…何だこりゃ。俺の夏休みを返せ、っていうか貸したい。過剰融資したいよお前らに。」

 


7/29 懐かしい顔

「最近懐かしい顔によく会うんですよね。1年ちょっと前までアルバイト見習い補佐代理だった松上君が、急にTBSに顔を見せまして。『離島で暮らしたい』っていう一言を残した松上君に『この1年数ヶ月の間どうしてたの?』って聞いたんですけど、『教えない』と。『プライベートなんで』って、お前プライベートで来てんじゃん!ただ、ひとつだけお知らせ出来る事としては『童貞を捨てました』と。この発言を境に構成渡辺とギクシャクし始めまして。」

「先週、貧乏時代に過ごした街を尋ねる取材がありまして。俺は落語家修行時代に東洋町にあった寄席若竹にずっと詰めてたんで、そこで懐かしい人には会ったものの、元々そういう企画なんで驚かなかったんですけど…テレビ収録終了後、最後に行った店に電話が掛かってきて。『おう』と。ウチの師匠三遊亭楽太郎から。僕が落語辞めて11年、この番組で黒ブラジャー着用で会ったの含め仕事ですれ違ったのが3回、不義理もいいとこの師匠から電話が。」

「開口一番『思い出話で食ってんじゃねえよ』と。『今から行くけど、(まだそこに)いるか?』…僕も大人になったと思いますよ、33歳の頃なら『いる』って言って逃走ですよ。で師匠来てさ、生まれて初めて師匠と飲んで話をするっていう状況になって。まあ何つったらいいのかな…深夜1時は寝てるよなぁ…もう師匠も50幾つだもんなぁ………きつかったなぁ………その中で大変な爆弾発言がありましたが、それはプライベートなのでお口にチャック。」

 


7/22 馬鹿ゲーム

「X-box売れないかなぁ、特に鉄騎。売れて欲しい!けど…まあX-box本体が24800円、鉄騎っていうゲームは専用コントローラー同梱で20000円弱。いわゆる巨大ロボット操縦シミュレーターなんですけど、その専用コントローラーを取材で見た途端の第一声が『うわ馬鹿だなこりゃ!』と。で開発側も『馬鹿でしょ?』っていう感じなのよ。でこれが物凄くいい出来で…俺の感想だよ?…俺個人の感想だよ?…安い!

「小学校の机くらいの面積に操縦桿2個、で40個近くの無駄なボタン。足元には習字セット大のペダル類。要するに『ハナからロボットが自由に動くわけ無いだろ』と。例えば、カバーを開いて押す赤く光るボタンが右上にあるんですよ。敵にやられて自分の機体が爆発する前にこれを押すと、ロボットからバーンと脱出成功…まあゲームオーバーに変わりは無いんですけど。馬鹿ですよ、当然ですよ。言ってやりましたよ『ばーかばーか』って。」

「もうやりたいこと全部やってるでしょう?と。でも話を聞いたら『少なくとも脱出ボタンには別売りで薄いガラスを用意して。緊急だから。毎回割りたい』と。そしたら開発会社もさすがに『いい加減にしろ』と。問題はこの20000円、本体併せて44800円をね…まあ僕なんかは経済評論の仕事をしてますけども…でも44800円払っても、あれだけの大馬鹿なシステムが家に入ってくるのは魅力、だね。」

 


7/15 聴取率王座

「リスナーの皆様のおかげでですね、伊集院光 深夜の馬鹿力、久々に王座に返り咲きました!普通に聴取率っていう点では一応ずっと同時間帯トップなんですけど、今回返り咲いた冠があります!前回のSPウィーク2週目ハミチン隠しまSHOW!、出ました、同時間帯トップにも関わらず10代女性ゼロ%頂きました!ありがとうございます!」

「どうなんですかね。一度聴くとずっと聴き続けるラジオっていう定番メディアなのに…1週目のW杯情報スルーパスSPは少し数字出てるんですよ。まあ…あれだけチンポチンポ言ってればね、堪忍袋の緒がブッチブチ切れるとは思うんですけど。でも不思議だよね、ラジオの聴取率は世帯アンケートっていう原始的な方法で計ってるんで『当てにならない』とか言いますけど、その割にチンポの企画やるとちゃんと下がるんですよね。

「俺達はいいんですけど、数字を見て『この番組はちゃんとやってるな』って間違えるTBSの上層部がいてくれれば、そりゃあ高い方がいいですよね。まあ次回SPも2週目にチンポの企画をやって、聴取率調査の正確さを立証しましょうよ。こんだけ如実に出るんですから。ぶっちぎりで裏番組に勝ってるにも関わらず、ゼロは無えだろっていう。まあ、とりあえずはありがとうございます。続けられるぐらいのいい数字は頂きました。」

 


7/8 新マネージャー石留

「新マネージャー石留君になって1ヵ月経つんですけど…ホリプロに入って最初のマネージャーが岡さん。もう結構偉くなってる人なんですけど、当時1ヵ月くらい経って慣れて来た頃に、草野球で俺がピッチャーやってたらショートゴロをエラーしたんで替えてもらいました。あんな無視二塁三塁から2人三振とって、最後の一人をショートゴロにとったらトンネルして2点入るようなマネージャーじゃやれません、と。」

「その次は鉄の女西野。『ごめんなさい、今日尾てい骨痛いんで病院行ったら折れてたの。だから午後から現場行く』っていう。その次がトレンディドラマのマネージャーみたいな河野君。6ヶ月くらいやった中で彼が僕に教えてくれたスキルは、宇宙戦艦ヤマトの歌がすっごい上手い…以外無しっていう。そんな河野君も優香ちゃんのマネージャーになっちゃいましたね、なるやいなやウェルカムフライデーで大変な事になってますけれども。」

「で新マネージャー石留君。結構ホリプロの上の人から『出来る男』って言われてるんですけど…ホリプロなんて上場している株式会社ですから、そこの正社員と僕みたいな大きめのフナムシが話す事なんてそんなに無いんですよ。けど、石留君の『3年くらい前に梅雨前線見ました』っていう言葉。自身満々に。『空の上に線が通ってて、その上にかまぼこみたいなやつが』…ってお前ホントに出来るのか!?俺の未来は安泰なのか?

 


7/1 紅茶のCM

「違うんだよ、だから怖いって言ってんだよ俺は。あの紅茶のCMに出てくる電車乗ってる女の人の顔が、何つったらいいのかな…ブサイクじゃないんですけど、何つったらいいのかな…個性派なんですよ。スタッフは魚派がすっごい多いんですけど、むしった鳥の顔してるんですよ!しかも僕らの国では食べないタイプの。市川美和子さんだって調べはついてるんですけど、あえて『鳥さん』です。」

「別にね、普通のブサイクさんが出てきても、今は女性が女性を選ぶ時代ですから、免疫はついてんですよ。スーパーモデルっていう肩書きで塗り潰すとヒョロ長おブスでも全部OK、に関しては怒らなくなってますし。ただその紅茶のCMの人はね、俺の中の何か違う扉を開ける感じなんですよ。あれがもし1時間くらいのCMになったら、忘れてたようなことを思い出して謝るような感じなんですけど…皆さんいかが御過ごしですか?」

「まあ市川さんのファン、家族は凄く嫌な気持ちになってると思いますけど。何かいい言い方考えなきゃなぁ…えーと、えーっとねぇ…うーん…物凄いトラウマを抱えてそうな顔なんですよ。ブサイク…では絶対無いんですよ。ブサイク度数だったらもっと高い奴いるって、実名は自主規制ですよ。僕のDNAの中の何かを刺激して恐怖させるオーラが出てる、それは女優として凄くいいことです。完璧にフォローが済んだのでそれでは一曲目。」

 


6/24 はみチン隠し

「いや困ったことになりましたよ、ええ。まあね、僕の持ち味は下品なワードの数々…なわけですよ。自慢じゃないですけど、普通小学校入学前にやめる、『おチ〜ンチン♪おチ〜ンチン♪』って言いながら街を楽しく歩く?今もやってます。34歳児にしてやってます。それくらいの人間ですから、番組を上品にするのは難しい。でもね、最近風当たり強いんですよ。」

「今から3分間のショートドラマにスタッフ全員でチャレンジします。この3分間に男性器を表す…“つんく”にちょっと似た言葉が、台本上およそ17回入ってます。僕らは思う存分その3文字を言いますが、互いの台詞や物音で全て隠します。これに関して、タイミングを合わせるためにかなり練習をしました、金曜日から殆ど家に帰っておりません!しかも今日の番組後半、生でチャレンジします!

「これは何て言うのかな、僕らのチンポエンターテインメントですよね。聴いてる皆さんには“はみチン予想”をお願いします。誰のがはみ出るか、誰のが裾からポロリと出るか、誰のトランクスの横からシワ玉が顔を出しているか、誰のとなりのトトロがぶら下がるのか、誰のまっくろくろすけがコロリ転げるかっていう話ですよ。是非、しっかりと、我々の…間違った方向への男の生き様を聴いて頂きたい。」

 


6/17 W杯スルーパス決戦

「OPでね、厳かにサッカー関係のテーマとか流れると…雰囲気盛り上るじゃないですか。そうするとね、俺の中にグッと込み上げてくる気持ちが1つある。見ればよかった。間違い無い。間違いないんけど…今更戻るわけにはいかないんですよね。今回はW杯1次ラウンド日本×チュニジアの結果を、一番長い間知らなかった人が勝ちという対決です!もう鈴木順さんおっしゃってた、不毛だと。

「まずはスタジオ=ピッチの中で準備している選手を紹介します。熊本キリン 桐畑、アンタッチャブル 山崎の2人です!…ハイすみません、すみません切畑さん、先週も言いましたけどマイク無くしますよ?声でか過ぎてミキサーの岡部さんが『マイクを知らない人はラジオに出るな』と。ラジオ出るタレントが音拾ってもらえないのはかなりレアケースですから、マイクはその前にあるやつ、ひとり1個です。」

「ちなみにリスナーから予想してもらったトトカルチョ、何と350通越えてます!一番人気は木金土と仕事で台湾に行ってる伊集院光、2位は切畑君、ビリはハンディキャップとして日本代表のユニフォームを4日間洗わずに着ている…山なんとか君?ちなみに3位の人間に課せられる罰ゲームは、生PK中継 in 六本木なんですけど…俺が3位だったらどうすんの?俺が出たときの対策は出来てるの?…わかんない、ここ。

 


6/10 W杯の裏側で

「どうしてこんな事になっちゃったんだろうなぁ…今考えてみればだよ、街はW杯1色なんですよ。だったらW杯の企画をやればいいのに…誰が言い出したんだか。一番人気の?W杯日本戦の結果を?どれだけ知らないでいられるかっていう…スペシャル企画。もっと言えばスペシャル企画の対象はチュニジア戦なんだから、ベルギー戦ロシア戦は見てもいいんですよ。言おうか、始めて言おうか?俺意外にサッカー好きだよ。

「壮大なチャレンジですよ。まず初戦のベルギー戦を見ない、その後に溢れる情報も一切聞かない、頑張ってやりました。でも結局知るんですよ、しかも中途半端だから余計に見たいんですよ…言おうか?見たいさ!それを…あ、ひとつ素晴らしい情報あります。家でウチのカミさんにもテレビ見るな新聞見るなといった警戒令を発動していた所、今朝!ウチのカミさんが!『しばらく親戚の家で御世話になります』と!

「企画当初は、ラジオってのは表ばかりいってもしょうがないんじゃないの、と。世間がW杯で盛り上ってるんだったら、それを違う感じで体感していこう、って言ったんだ、バカが。っていうかデブが。そのデブが言ったのを、何故止めないのかが判らないんですよ!僕に言わせれば。伊集院君何馬鹿なこと言ってるんだと、目を覚ませと。俺の頬のひとつやふたつ張れって話ですよ。」

 


6/3 RASUKE

「いやもうね、連日連夜のスペシャルウィーク企画会議、出す企画出す企画ことごとく守りに入った池田PからNOの連続。俺が暖めてた企画…筋肉番付、もうやらないんだったら貰えないかと。でRASUKEっていうアトラクションをね、TBS内に作ろうと。スタートはTBS入口スモールハットからまず素っ裸で。今W杯特別警戒中なんでかなりのディフェンスに遭うでしょうけど、これを脚力で突破する人もいれば、『当たり前じゃん』っていう顔で入っていったりね。」

「エレベーターホールにある“フィィン”ってヤツを押すと、休憩として葉っぱが一枚貰えるんで。次はエレベーターで9階まで登るんですけど、途中色んな障害が乗って来ますよ、テレビのVIPとか。運良く上まで行ったら、2スタ前通路の4つのスタジオ扉を闇雲に開けて、自己紹介して出てくると。最後は皆がデスクワークやってる間を駆け抜けて、社長の椅子にドーンと座った所で、CO2がブシュー!ク・リ・アー!命がけですよ命がけ!

「そしたら池田Pが…始めて見たよね、コントじゃないのに企画書破る人。“会議室で何冗談言ってるんだ”みたいな。僕はラジオこそ全裸だと思うんですよ。“テレビの全裸はグロテスク、ラジオの全裸は面白い”っていう説を曲げませんから。ね?別に皆に見えるわけじゃないですし。見えるのはW杯関係の報道に来てる300人くらいでしょ?『まあまあ、RASUKEは次ね』って幼稚園児をあやすような感じなんですけどね。」

 


5/27 HALO4人対戦

「友達を作らないと駄目だね。本当に。封を開けていないX−BOXのコントローラーが家に増えるばかりだね…どうしようもないですよ。X−BOX2台とコントローラー8個を使って、家で“HALO”8人対戦をやろうと思っていたんですが…まあ半ば強制的に連れて帰ったプロデューサー池田さん、構成渡辺さん、そして唯一来たアンタッチャブル山崎さんの4人で、明け方の5時くらいからですかね、HALOやりましたよ。」

「とにかくゲームは人間の本音が出ますんで、俺は構成の渡辺が憎くてしょうがないと。で渡辺は俺の後ろに回りこんで撃ってくる、つまり普段から『伊集院さんの肛門に熱いヤツをぶち込みたい!』と。そしたら俺はもう武器も拾わずとにかく渡辺の所に一直線、肘撃ちで『目を覚ませ!』ってバンバンぶん殴って。その後は遠くからスナイパーライフルで狙い撃つ山崎の時代。次はジープで皆を追い回してとにかく轢く、俺の時代ですよ。」

「ただ次に出て来たスコーピオンって戦車が、えらくゲームバランス悪い強さで。山崎がこの戦車を載り回して連勝し始めるんですよ。『スコーピオン、スコーピオン、僕のスコーピオーン♪』とか深夜ラジオ徹夜明けに延々と後輩に歌われてみな?ゲーム当初の渡辺と同じ腹の立ちかたですよ。こうなったらまた素手で肘撃ちを食らわせるしかない、だけど相手は戦車に乗っている、どうしたらいい?…実物の方にやってやりましたよ!

 


5/20 これでいいのだ

「何で急にイカ天の話をしたかっていうと、大槻ケンヂさん…結構古い付き合いなんですよ。初めてオールナイトニッポンやった二十歳くらいの時に、凄いメンバーが揃ってたオールナイトニッポンに、筋肉少女隊として出て来てちょっと知られてるぐらいの大槻さんが25:00から、で何処の誰とも判らないっていう状況の俺が27:00から。当時落語家やってたのに、ウソついて伊集院光として出てた頃ですからね。」

「今でも忘れないのが、当時凄い人気だった光GENJIの限定ビデオ、ラジオで2000本プレゼントしたのよ。したら…会議室が全部ハガキっての見たことある?体育準備室ぐらいの広さに膝の高さまできてるハガキ。でさ、たまたま俺の名前が光で大槻さんがケンヂだから、『光ケンヂ』って番組表にうったら皆ビックリするぞ、と。ビックリしたよあのカミソリの数!俺がその当時使っていたブランドが一杯あって確かに便利だったんですけど。」

「当時筋肉少女隊のアルバムにあった“これでいいのだ”っていう曲、曲の頭にある『これでいいのだ』っていう声をやってほしい、と。多分誰でも良かったんだけどラジオ一緒にやってたし、俺としても知名度を上げたい、っていうアグレッシブな頃だったんで。で生まれて初めて行ったですよレコーディングスタジオ、ほんで何回『これでいいのだ』って言ってもNGで。」

「大槻さんは『バカボンの感じで』って言うんだけど、もうテンパってるし…あと今でもテンション低い時はそうなんですけど、ガラスの向こうに人が大勢いるのに一人でマイク向かってるでしょ?俺を殺すに決まってるでしょ!?あんなに一杯ボタンとか必要無いんだよ、スタジオで音を録るのに。ってことは絶対天井落としABC、水・硫酸・醤油、そういうのがあるに決まってんだ!そこに手をかけたら殺すからなお前!…伊集院さんお薬は大丈夫?

「そういう状況で言われれば言われるほど不安になって、判らなかったのよもう。その大槻さんが筋肉少女隊15周年記念アルバムを出すとかで、あれから15年の時が経ってフッと思い出したんだけど、『これでいいのだ』ってバカボンのパパみたいに言って欲しかったのかな…って15年目で気付いた。しかもスタジオに行く直前に。そこで久々会った大槻さんに『大槻さん判ったよ!』って言ったら、大槻さんがちょっと眼を潤ませながら『…今頃?』と。」

「向こうにしてみればイカ天ブームがあってロックがどんどん来てて、メジャーデビュー直後で物凄い力の入ったアルバム、その中でもお気に入りの曲。それをたまたま友達繋がりで呼んだばっかりに、自分のイメージと違うものが出来てしまう…駄目なまま完成させてしまうイヤさ、ってのは凄かったろうなぁ…ってしみじみ思い出すと同時に、カブキロックスの氏神さんどうしてるのかな?っていう。」

今日の一曲目は筋肉少女隊で“これでいいのだ”、
さらにこの後カブキロックスの氏神さんから生電話がかかってきたり。

 


5/13 34歳ナイスミドル

「僕も何だかんだ言って34歳ですよ。RPGの役職で言うならば、ヒューマンとかウィザードの中でナイスミドルですよ。2・3年もすればロマンスグレーですよ、5年後にはフルムーン旅行ですよ。それにも関わらず…何て言うのかな、渋さが出ない。生活の中にダンディズムみたいな物が見え隠れしてこなきゃいけないのに。家庭がよくない!これを言いたい!」

「金曜日起きたら昼の12時くらいで、リビングに降りたらカミさん不在で置手紙すら無くて。いつも座るテーブルに和菓子屋の木箱みたいなのがあったから、『ああこれなんだな』と思って開けたら中が大福なんですよ。『幾らデブキャラとはいえ、朝から御飯代わりに大福はねえだろ』と思って、パクッと一口食った所で『あ、これ…御使い物かも』と。半分食べちゃったから戻せない、しかも御使い物かもっていう予想が大ビンゴですよ。2時間くらい並んだって。」

「『テーブルの上の大福さ』って俺が言った途端、カミさんは既に玄関で『まさか食べたんじゃ!?』ですよ。頭にきたから『じゃあメシを用意しておけよ!』ってキレて、亭主関白に持ちこもうとしたんですけど…ふと見たら恐る恐る戻してんですよ、噛んだ跡がついた大福を。でリビングに来たカミさんの第一声、『口の周りが白いのよ!』っていう。そんなデブキャラなこと無いでしょ?大福食って家内から怒られるっていう。こっぴどく。」

 


5/6 妄想ストーリー

「最初は思い付きで始めた“前回までのあらすじ”ですわ。まあ一番最初は会議で『4月から聞く人の為に、今までの流れを入れた方が親切なんじゃない?』っていう池田プロデューサーのグッドアイデアを、僕が台無しにする形で。あれ書いてる内に…もうあっちの話が見たいよ!こんな謎なストーリーありませんよ。まあ中尊寺博士は記憶喪失ですから。そういうキャラですから、『喪失してればいいじゃん』、と。」

「今回登場のピリカちゃんなんですけど。魔法の杖を無くしてしまってずっと教頭先生の姿のまま。杖が無いと下界でずっと教頭として暮らすしかない、わけじゃないですか。でも何かよく聞いてると…普通の教頭なんじゃないの?っていう。これがまたとんでもないストーリーになっていくんですよ、何だか判らない家元『花ノ森夢之丞の運命は如何に!?』とか言いっ放しにしてますけど、皆が月曜の放送ばっか聞いてて水曜を聞き逃してるんですよ!」

「水曜では花ノ森先生がああなって、ピリカちゃんがこう出て来た所までやってるのに、聴取率ゼロらしいんですよ。ただね、チューニングが難しいんですよね。僕の中の脳内ラジオっていうやつで、電波じゃなくて…脳汁で出てるやつなんで。あれを上手くすくって機械に、ね。機械もギーガーがデザインしたみたいなラジオなんで、まあ大変なんですけど。」

 


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