2003年 5月〜8月 OPトーク


8/25 X−FILES夏合宿後編

「元々伊集院光は野球大好き、だけど腰からヘルニアこんにちは。しばらく野球から離れていたんですが、35歳になり、ブクブク醜く太り、総金歯で葉巻をくわえ、黒猫を撫で、女をはべらせですよ。そういう暮らしじゃいけない、と草野球チームを作ったのが今年の春。僕が4番ピッチャーをやる為に、番組のスタッフ関係者のみで作ったチームX−FLIES、基本的には伊集院光よりヘタクソな…クソがね、ウンコですよね、大便ですよね、血便ですよ。血便が集まってる訳ですよ。」

「下手っぴチームは相手にされないので、相手も俺が作ろうって事で。高校野球経験者・現役草野球選手の若手芸人選抜、これに屈辱的なBIG ASHOLESって名前を付けまして。ずっと対戦してきたんですが、これがまあ…賞金制にしたのがいけなかったね。あ、ごめん。こっから暗い話になるんで。テーマ2回目かけなくていいわ。下げといてくれる?…貧乏芸人達に『打てば打っただけ金をやる』みたいな話をしちゃったのね、したらこいつらメチャメチャ手加減しないわ。」

「どうにかしなきゃいけない、ってことで強化合宿を先週の月火やりました。さらに週明け今朝早朝、合宿の成果を試すべく、21連敗中の宿敵BIG ASHOLESと試合をやりました。よく判らないのが、ライトに構成渡辺が…本当はミキサーの岡部さんを入れたかったんですよ。けど岡部さんは今日の試合を録るマイクを操作しなきゃならないんで。ライトに…ウンコが落っこちてるんですよ。べったりとした。あれ赤痢のウンコだな、始末悪いやつが落っこちてるんですよ。」

ちなみにスターティングメンバーは以下の通り。
 1番 ショート  アンタッチャブル柴田
 2番 サード  アンタッチャブル山崎
 3番 キャッチャー  熊本キリン桐畑
 4番 ピッチャー  伊集院光
 5番 キャッチャー  熊本キリン田中
 6番 レフト  プロデューサー池田
 7番 センター  ディレクター柳沢
 8番 セカンド  AD長山
 9番 ライト  構成渡辺

先発伊集院は6回2失点と好投するも、リリーフ山崎が7回に逆転ツーランを含む3失点。
迎えた7回裏も2死満塁のチャンスに山崎凡退、5−3で健闘空しくX−FILES敗北。


8/18 X−FILES夏合宿全編

「どうも、熱血野球少年伊集院光ですか?結構昨日まで自信あったんですよ、伊集院である事に関しては。あのね…この番組のね、予算管理がおかしいんだよね。僕が『企画で山梨で丸2日間合宿所を借りた上に、生放送もできる?』ってプロデューサーに聞いたら『できる』って言うんですよ。だけど訳判らないのが、山梨で野球合宿をする為に、今日の早朝6時からゲストのタレントが軽のレンタカーを運転してんですよ?スタッフ乗るやつ。意味判らないでしょそれ?」

「何でこんな企画思い付いちゃったのかな。一応ゲスト兼選手として、アンタッチャブル山崎・柴田、熊本キリンの桐畑・田中の4人。その他にスタッフ兼選手として、プロデューサー池田、ディレクター柳沢、パーソナリティー伊集院光、構成渡辺、ミキサー岡部さん。全部で9人にはなるんだけど、じゃあ練習しながら誰が録音するんだって話なんだよね。出来ないんだって、この人数じゃ。何かね、青春したかったんだよね。青春したかったからやっちゃったんだよね。」

「私率いる花王ヘルシアX−FILES、そして若手芸人で構成されたライバル球団BIG ASHOLES…皆さんお馴染みが無いことでお馴染みのね。そことずっと対戦してるんですけど、21連敗中で。舐められっぱなしはヤバイから、勝ちたい強くなりたいってことでの強化合宿なんですけど。あのね、よくよく考えたら今日の朝やった練習を編集して出す、っていう作業に時間が掛かる上に、編集専門のスタッフがいないから。センター兼編集が疲れちゃってそれどころじゃないんだよね。

 


8/11 エックス攻撃

「忠犬だよウチの犬は。成犬2匹はペットホテルに泊めてあるんだけど、生後半年くらいのやつが2匹いるんだよ。俺みたいな愛犬家がしつけてるだけあって、こいつ等は頭がいいね。しかも仲がいいから連携が凄い。僕なんかカリスマDJじゃないですか、このカリ太DJが一生懸命やってる訳ですよ。神秘のベールに包まれたカリスマ性を高める為にね、威厳を保つ為にね、いつも…ヴェールを着て寝たりしてるわけですよ。文字通り包まれてどうするかって話はあるんですけども。」

「またカミさんが細かい指示を出しててさ。正露丸みたいなドッグフードを大さじ2杯、犬のミルクに浸して何分か待って、それを2匹分両手で持って行く訳よ。カミさんの時は座って待ってて置いたら食うんだよ、で座ってるからこっちも安心すんじゃん、したらまず一匹がタタタッってサイドステップ踏んで、そっちに気を奪われた瞬間、逆サイドの死角から物凄い勢いで俺の手首ガァッと噛んで、うわぁぁぁっ!ってエサが床にビシャァッ…ってなったのを食べてるね。作法らしいよ。」

「何かね、エックス攻撃みたいなヤツをやるんだよ。対俺用に考えたんだろうね、会議して。俺も拳を掴んで両手エルボーみたいな形にして、頭骨を叩き割ってやりましたけど。コンビネーションのヤツなんで1匹潰しちゃえば大丈夫ですから。そんなこんなで…さあ、悩めるBoy&Girlsは俺のトークについて来てるかな?俺を尊敬してるかな?大人になったら俺みたいに成りたいと思うかな?絶対なるなよ、なりたいんだったら交換してくれよ!俺はなりたくないからさ。」

 


8/4 歯医者さんに行きました

「もうね、嫌なんだよ歯医者が。元々親父がライオン歯磨きの研究所にいたから、小さい頃からやたら歯を磨いてる子でね。小学校の頃は皆が2kgの歯磨き粉を2本ずつ渡されてると思ってたんですけど…余所の子は週1でフッ素とか塗ってないと。『木曜は何の日?』『ザ・ベストテン!』って答の中で俺1人『口、赤くなる日!』って。カウンターってのは怖いもんで、それに気付くと『俺は今まで騙されてた』って感じになるんですよ。そうすると歯磨きに関して全く適当になるもんで。」

「かくして25・6歳の頃に生まれて初めて虫歯になりまして。もう虫歯菌バージンですから。ちょっとクラスの男子がエロ話したら、顔を真っ赤にして出て行っちゃうぐらいの。それくらいの無菌状態で育ってるから、こっから先の没落っぷりったら凄い訳よ。自分から進んで週刊宝石の処女探しに出ちゃうぐらいの。しかもハズレで。今や週刊宝石も無ければ、処女探しって言葉自体もヤングタイムにはどうかと。けどそれしか表現が思い付かなかったぐらい歯はボロボロになって。」

「でTBSの近くで見付けた歯医者さんは最新鋭らしくて。普通は口の中にCCDカメラ入れたりしないでしょ?で『何だろうこれ?』って感じの、廃墟みたいな奥歯の写真を歯医者さんに見せたら、ちょっとニコニコしてたから俺は嬉しかったのよ、怒られると思ってましたから。大体『こんなになるまで放っといて』っていう嫌味を言うじゃん、そんな商売ある?『お腹ペコペコだよ、おばちゃんラーメン!』『そんなに腹減ってんだ、引くわ!』って、お前それでお金貰ってるんだからさ。」

 


7/28 待ち合わせにパチンコ

「出たよパチンコ。よく言うじゃん、勝とうとしてる時は出ないって。結局確変ルールが把握できてないから、いつ終わるのか判らなくて待ち合わせの時間が…しかも予約制のマッサージでさ。勿論ピンク系ですよ、プロデューサー池田と一緒ですから。何か肛門に造花のバラの茎を抜き差しして引き裂くらしいよ、たーのしみーみたいな。池田さんに時間を割いてもらってる上に、そのマッサージは16:45開始か17:00開始かってくらい予約の時間がシビアで。」

「けど最近はフィーバーすると大変な事になるね。素直な気持ちで隣のオッサンに『これってどれくらいで終わってくれるんですかね』って聞いたらさ、すっごい嫌な顔しながら『うーん、キミの運次第じゃないかな』と。何だかんだで8連チャン、41000円相当の品物引換権が。これが最初から41000円相当だって判ってれば、マッサージなんてクソ食らえですよ。もっとアブノーマルな、テグスで乳首乳首玉袋の3点で吊るされるような…マッサージじゃないし、それ。

「で、予約を2時間ずらしてもらってマッサージに行ったんですけど、やっぱり業界のプロデューサーで、いつも真面目腐った奴ってのはド変態だな、ってのがすっごい判りましたよ。ねっとりとしたエコーをかけて下さい、入口にこんな事書いてあるんですよ…スポーツマッサージ。マッチョマンと親指のイラストからして、マッチョマンが俺の穴という穴に親指を入れるに決まってると。池田さんは『ワセリンならボトルキープしてるから』って顔をしてるし…話が下品だから一曲目。」

この後とにかくゲイ色満載なスポーツマッサージ描写が続くんですが…文章では表現不可能なテンションで突っ走ってます(笑)特に「ソレソレ、ソレソレ、お店の中ではバカになれ♪」「会社じゃ堅物課長さん、お店の中ではド変態♪」という伊集院オリジナルの想像上の風俗ソングは、まさにテンションここに極まれりといった次第で。

 


7/21 どっちの料理ショー

「勿論演技だと思いますよ、自分のデブキャラをクローズアップさせる森久美さん特有の。色々話聞いてみると、収録後に廊下でキレてたらしいと。『アンタなんで最後に変えてんのよ!』って。それ以来その女性出演者は、デブキャラと“どっちの料理ショー”に出演する事がイップスになってたんだと。“どっちの料理ショー”ね、自分で出演するまで凄い不思議だったんですよ。別に何処行っても視聴者には食べられない特別な料理だから、そんなに熱心に見た所で…って感じで。」

「でも出演すると判るね。“どっちの料理ショー”ってのはちょっとしたゲーム感覚とグルメ感覚、それと三宅裕二さん関口宏さんのほのぼのイメージに包まれてるんですけど…拷問なんですよあれ。収録時間が4時間近くもあるんですけど、その間ホントに腹減る状況の中で、これでもかっていうくらい延々と美味しい物を見せられるっていう。あそこのスタッフはハウフルズっていうとにかく映像凝る集団ですから、そりゃあ空腹には美味そうに見える訳ですよ。」

「あれは俺達がガキの頃に見た、においが出る未来のテレビそのものじゃん。作ってる所でVTR見てる訳ですから。そりゃあね、森久美もね、中の森久美出るって。いわゆる外のじゃ無い方の森久美が、多分出ると思いますよ。『森久美さん森久美さん』って呼びかけたら、森久美の目がピカーって光って、額の所からバリバリバリって割れて…トータルリコールって映画見た事ある?あれあれ、あの森久美。御色直し。そりゃトラウマにもなりますよ。」

 


7/14 ゴキブリが出ました

「でもね、やっぱりね、古い野球理論の全てをひっくり返した男ですよ。元NYメッツのコンディショニングコーチ立花龍司って男は。すっごいコーチング、すっごいヒントを1つだけ頂きました!『ピッチャーってのは、投げる時に前向きにものを考えるといい』、野球の専門用語なんだろうね、『ガッツだ』と。あとこれは立花コーチに御返しに教えたんですけど、『ファイトも入れた方がいいですよね?』『その通りだ』と。明日おそらく196km/h出ると思いますよ。」

「そんなこんなでね、毎週野球ばっかでいいのかと。“すぽると!”だってサッカーの話とかしますからね。で『何か面白いこと起きないかな』って日々思ってたらですね、ゴキブリが出ました。ビックリしましたよ。昔俺がひとり暮らししてた部屋は、表通りから見えないからゴミ屋敷って呼ばれないだけで。凄く汚くしてましたからゴキブリ結構出てたんですよ。カミさんとかがゴミ屋敷の映像を見て『うわぁ、気持ち悪い』って言うじゃんか、俺どことなく懐かしいんだよね。

「最近はゴキブリ全然出ないんですよ、多分カミさんにそういう成分が入ってるんだろうね。俺1人の時にはあんなに出たゴキブリが、カミさんが来たら全然出ないってことは…何かミョウバンとか入ってるんじゃないの?それでもたまに外から来るヤツが年1〜2回くらいで出るんですよ。俺は本当にゴキブリが嫌い。だらしないと思われるかもしれないんで言い換えておきますよ。怖い、ゴキブリが凄く怖い。アイツが何を企んでるのか判らないから、もうすっごい怖い訳ですよ。」

 


7/7 顔面騎乗でサインして

「あのね、タレントの傲慢度合はトークの端々に出る、ってのは僕の持論で。結構可愛いアイドルの子の『サインしてあげた』って発言を耳にすると、『なるほどね、それくらい鼻は伸びてるのね』っていう。割と高校生ぐらいの頃からその手の発言が気になってて。だから自分の場合の言い回しに気を使うんで、『サイン下さい』って言ってもらった時の話をするのは苦手なんですけど。まあ僕ぐらいの有名芸能人になるとそんなこともよくありますよ。当然ね。」

「アンタッチャブル・熊本キリンと飲みに行ったんですよ。で何だかんだあって…まあ下半身素っ裸で顔面騎乗になったんですけど。マグロのカブト焼きを食べた後、色々あって…顔面騎乗を。でもね、すぐ側にいたOL4人組には気付いてましたよ。深刻な表情で大事な話をしてたんで、申し訳無いとは思ったんだけど、顔面騎乗は譲れないじゃん。ほんで桐畑の顔に『こうじゃ!こうじゃ!』って騎乗してたその時、1人の女性がグラスをスターンと置いて立ち上がったんですよ。」

「『あぁ怒られる』と思ってたらツカツカツカって近付いてきて、『ファンなんです、サインして下さい』って。お前馬鹿じゃないの?俺が入店した時にファンだったならそれはありがとうですよ、まして御綺麗な人でしたし。けど今この状況でいる俺を見ても、まだファンだとしたら…何つったらいいのかな、お前が信用できない。俺だったらファンにならないもん、絶対。しかも生ケツ顔面騎乗のままサインしたら、『小学校の頃ニッポン放送聴いてました』って広げトーク入ってきて。」

 


6/30 イーグルとホームラン

「何だろうあのトランス状態。先週異常な寝不足ウィークで、馬鹿力やって帰ってみんなのGOLFをちょっとやってみたら、いきなりイーグルですよ。『これはキてるな!』と思って6ラウンドくらいやったかな、延々と。で朝7時出発で早朝草野球を2試合やったんですよ。で、翌日にCSでやってる自分の番組で、専門家に打撃フォームをチェックしてもらうって企画があって。1試合目の打席をビデオに録ってもらったんですけど、最初の3打席くらいがもう酷い酷い。」

「前も話に出たうねり打法の手塚コーチ直々のコーチ第2弾なんですけど、もはや第1弾で教わったことはドン無視で。でも見てもらうからには、ってよりうねろうとしたらフォームがバラバラになって。杉本彩ですよ、新婚当時あんなにうねってくれてたのにも関わらず、最近どういう事だっていう。お前何様だと。これは僕のうねりに対するコメントであって、杉本彩に対しては『好きにしろ』ですけど。したらコーチも逆に誉めるしかないくらいバラバラですよ。」

「でカメラさんが帰った直後の2試合目、バーンと打ったら…80m先の高さ6mの金網を超えてグングン伸びていく…ホームランが出たさ。これを録って欲しかったくらいの。外角スライダーを完璧なフォームで思いっきり引っ張る、理想のバッティングが出来た、ってベース一周してたらさ、相手チームの捕手が『内角直球よく打ちましたね』って、あれ?ガックリうなだれてる投手も『インコースの速球が!』って。俺何をどう打ったのかさっぱり判らないんですよ。」

 


6/23 逆燃え尽き症候群

こんな小学生でもつかないような嘘から始まる番組。何でかって言うと、このDJが今週かなりピンチだったと。全部自業自得なんですよ、全部ね。何つったらいいのかな、元々俺ほらだめじゃん。『別に頼んでねえよ!』って思うなら言えばいいさ。やりたいからバツゲームスペシャルとかやるじゃないですか、けどああいうのは打合せ・企画会議が長引くし、録音・編集に時間かかるんですよ。変な話ね、その場で思い付いた嘘日記を2時間喋ってたっていいんですよ別に。

「伊集院光さんね、伊集院光さんこと俺の前に座ってるコイツね、じゃあ俺は誰なんだろう?アイツさ、あんなにテレビ出てるんだから絶対儲けてますよ。けどその割に貧乏臭い理由はひとつ、家にラジオの編集機材とか一杯買ってるからですよ。これが間違っちゃってるのは、家で出来るイコールやらなきゃならない、あとやれるならやりたい。ただそれをやってるとね、35歳にもなって後輩芸人に顔面騎乗されてる所とかを、バンバン自分で聞かなきゃならないんですよ。」

けど何だろう、あれをオンエアしたいって気持ちになるのは。それで編集してオンエアして全部終わったら…もう逆燃え尽き症候群で。何だろね、35歳にもなって『こんなことやったんだ俺』と思ったら、もういいんじゃないの?と。バランスおかしくない?あそこまでのだめ人間が時間通り仕事に行ったりするのって。ちゃんとしてない人でもおそらく、『どんなに拭いても肛門って臭い』って感じさせられてませんよ。それで1日ボーっとして原稿の仕事とか遅らせたり。」

「今週の出来事を思い出すと、大体ピントがずれてる上にエコーが掛かってて、しかもストーリーが繋がらない映像がバンバンバンバン入ってきて…またそれが全然定かじゃなくて、全部スーッと消えた時に現われるのが大きな培養液に浸された脳だけみたいな。そんな現実感が無いまま話していきますんで、もしかしたら耐性の無い人は気持ち悪くなる可能性があります。是非是非、いつもの気持ち悪くなった時のおクスリ、黄色い粒と赤い粒を持って聴いて頂きたい。」

 


6/16 ためしてバツテン

「どうもこんばんは伊集院光でぇぇぇす!アメがない、アメがないよぉぉ!お母さんもいないしアメもないんだよ、アメは何処なの、ねぇ!?どうしたの坊や?アメがないの、アメがないの、ザラメをまぶした、イチゴの、イチゴのアメがないの!そう、じゃあこのアメをあげる。あぁお姉さんありがとう…これアメじゃないよ、半腐れの生の睾丸だよこれ!うるさぁぁぁい!このクソガキ!ビシッ、ビシッ、アァッ!アァッ…!えーそんな放送を、今日はお送りしたいと思います。

「どっかでボタンの掛け違いがあったんですよ。元々“ためしてバツテン”ってコーナーは、僕主催の草野球でファインプレイをしたスタッフにマドレーヌをあげる、って感じにする予定が…ミスした人のパンツにウンコをつけさせたり…何なんだろうね。僕の愛すべきスタッフからある日突然、『スタッフだけが罰ゲームを受けるのはおかしくないですか?』と。『ちょっと考えてみるわ』と、3日間ぐらいね、キャバクラ遊びを続けた結果、どうやら間違ってるかもしれないと。

「そこから先は押し問答でしたね。伊集院さんの野球の教育方法にはアメとムチってのがあるのに、ムチばかりでアメがないと。元はといえばアンタの草野球に嫌々付き合ってんだぐらいの。じゃあ判ったと。今更アメはあげらんないけど、バツを与えてやると。でムチとバツスペシャルに…なっちゃった、なっちった、ほよよですよ。すでに大変なHell絵が…Hell Pictureがですね、想像してもらった絵の3倍くらい酷いと思って頂ければ、間違い無いと思います。」

 


6/9 ギャラクシー賞

ギャラクシー賞とは、放送批評懇談会により、日本の放送文化の質的向上を願い設けられた賞で、毎年テレビ・ラジオ・CM・報道活動等の分野から、優秀な個人・番組・団体が表彰される。中でもラジオ部門DJパーソナリティー賞はラジオDJにとって最高の栄誉であり、5月初旬、その受賞の報せが届いた時、伊集院光は大いに喜び、感謝したという。

そして迎えた5月30日、東京は恵比寿にあるウェスティンホテル東京ギャラクシールームにおける式典において、伊集院光は最大級の喜びと感謝を表現したという。しかし、彼はその表現方法を間違えてしまったという。彼に成り代わり、私TBSアナウンサー鈴木順より、関係者各位にお詫び申し上げます。御免なチャイナドレス。

5月27日 式典3日前 夜10時 TBSラジオ第2打合室
「TBS上層部から『やり過ぎるな』って言われてるから。ただハガキでもらったワードは入れるよ、“早坂芳恵”、“人生変えちゃう夏かもね”、“マンセーマンセー”…限界はあるけどね。今回スピーチじゃなくてインタビューだから」
「もう1つ伊集院さんの方から頂いたアイデア、ションベン漏らしを…」
「そんなアイデア出してねえって」
「出しましたって、僕だって伊集院さんからアイデア聞かされなかったら…」
「お前馬鹿じゃねえの、そんな押し切りかた初めてだよ。いつ言ったんだよ?」
「この前の放送で言ったじゃないですか」
「放送では言って無いよ!」
「言いましたって!」

「こういうのどうかな。すっげえ真面目な話してるんだけど、オシッコをジョバジョバ漏らしてるってのどう?どうって…ヤだよ。俺からの発案だけどイヤだよ。」

言ってんだよね。ビックリするよね。ぶっちゃけた話するとね、色んなプレッシャーあったんですよ、ウチの事務所の上の方からも『本当に堅い賞なんで、判ってんな?』みたいな。あとTBSの上層部にね…リスナーがいるね。でまたさ、俺に言ってくるんじゃないのよ。プロデューサー池田に『お前もそろそろ賃貸マンションから脱出したいとか話してたよな、そういう時に大事な事とか…判るよな?』って、凄い大人の感じで攻め入ってくる訳ですよ。」

「はっきり言いますよ、やっちゃった事はしょうがない。けど今日これオンエアしないのが得策なんですよ。ギャラクシー賞式典での伊集院の様子ってのは、事情を知らない業界内の皆さんには概ね好評なんですよ。TBS上層部もホリプロ社長も御機嫌です、で各新聞それからB−Junkの矢村貴子さんも…もう腰抜けたもん、先週放送終了後にB−JunkのOPが『私は伊集院さんみたいなDJになりたい』と。簡単だよ、尿をぶち撒けばいいんですよ。

 


6/2 草野球狂

「いやねえ、大変でしたよ。珍しくスケジュール…つっても半分くらい草野球なんですけど、ぎっちり詰まった日を過ごしましたね。もうみんな聞かされるのも嫌でしょうけど、毎週の様に野球野球野球野球言ってるじゃないですか。しかも2試合なんで、4〜6時間ぐらい野球場にいるわけよ。若手芸人軍VSラジオスタッフなんで、一応メンバーの半分はタレントな訳じゃん。最近来る様になったつぶやきシローもさ、暇なクセに通りかかった風で参加してくるんだよね。」

「前日電話すると『明日は…』ってちょっと見栄張るのね。この間も朝7時集合で俺が行ったのが6時40分なのに、明らかにいたんだって。まあみんなスケジュールがガラガラなのは問題なんですけど。笑ったのがね、ビデオで野球を撮る為に一杯ビデオ集めて野球やったんだけど、一番最初に帰るのがホリプロから借りたビデオカメラなんだよね。『誰々ちゃんのレッスンに使うんで』って。俺達全然何の問題無いみたいな。そういう感じで日々ね、明け暮れてますよね。」

「また野球も調子乗りすぎて。たまたま両翼97mセンター120m人工芝、完全照明電光掲示板の太田スタジアムっていう、プロ野球の2軍とか、都大会の決勝準決勝で使うような球場借りてやったさ。もう楽しくてしょうがないから滅茶苦茶調子乗って、試合終了後も残り時間に『ノックやろうぜ!』とか、でんぐり返しとか、闇雲な方向に滅法走ったりとかね。気が付いたら次のチームを待たせてたんだよね、名門関東一高ナインを。夏の予選対策で来たのに。」

 

 


5/26 初代プロデューサー

まずは番組サブタイトルを参照。

「この永田守ってオッサン、滅茶苦茶ですこの人は。当時ニッポン放送で月〜金ゴールデンタイムのレギュラーをやってた僕を引き抜きに来た時なんか、生放送のCM中にスタジオ入ってきて『最近ストレス貯まってるんだって?TBSでやろうTBSで』って。ニッポン放送のディレクター達にはピザを振る舞ってね。余りの清々しさに誰も止められなかったっていう。で、そこまでして引き抜いた俺の深夜の馬鹿力第1回で、2時40分にはディレクター卓で寝てたんですから。」

「ただこの永田守って男は永田雅一の直系の孫なんですよ。プロ野球の歴史を紐解けば必ず出てくる、当時の大毎オリオンズの名物オーナーとして名を馳せた永田雅一の。そこで野球豆知識。リーグ優勝した大毎の西本幸雄監督が戦う日本シリーズを、永田雅一は南海の鶴岡一人監督と料亭で観戦してて。鶴岡監督がポロッと漏らした指摘を、そのまま西本監督に『お前の采配間違ってるらしいぞ』って電話しちゃって。頭に来た西本幸雄は監督を辞めちゃったんですよ。」

「でその永田守は、横浜ベイスターズが優勝を狙えるようになったら西本幸雄を監督にして、『今は亡き祖父を許してくれないか』って言いたいと。この話は凄くドラマティックなんですけど…もし今の山下大輔監督が頑張ったとして、そこでいきなり西本幸雄を横浜の監督にしたら、山下監督に孫の代まで恨まれますよ。これが思い入れの無いプロ野球以外だったら、永田守オーナー誕生も楽しめるんですけど…面白いことはやらずにいられない掟破りな人ですから、僕が阻止します。」

 


5/19 うねり打法

「最近運動学とかの教授が、『昔の練習は間違っていた』って言う本を出しててさ。プロ野球経験無しでダイエーのコーチにもなった手塚さんの本を見たら、最初のページに僕が指導した練習がドーンと図解入りで書いてあるんですよ。その下に『思えば無理な事をやらされていた』…みんなごめん、否定されてた。俺は俺で何故か野球部の監督だった英語教師に、『バッティングは腰で打つんだ腰で打つんだ』ってずっと教わって来たんですから。」

「うねり打法の腰の使い方は、これまで爪先立ちしてた軸足のカカトをえぐり込む様に…これ以上は教えらんないよ、俺だって高い金出してビデオ買ったんだから。これ教えたら全国の草野球がうねっちゃう訳でしょ?それはいいとしてもガラスの向こうのへっぽこ大将どもがうねっちゃう訳でしょ?そんなの教えないよ馬鹿じゃないの?まず軸足の膝を木槌で割る所からスタートだから。したら左足のくるぶしを彫刻刀で削いじゃえ、それからマスターすればいいじゃん。」

「あのね、“うねり打法”って言葉も手塚さん考案なんですけど、はっきり言ってネーミングセンスが無いんですよ。うねり打法をマスターするとシンクロうねり打法になって、さらにマスターすると打球にうねりドライブがかかる、と。でちょっとした練習をうねりドリルって言って。困っちゃうのは、誰にも教えたくないんだけど、うねりドリルは野球の練習として世間にまだ認知されてないんで。そこに川藤幸三とかが『川藤や』って…大失敗だよ、負担かかってる負担かかってるって。」

 


5/12 原チャリ免許書換

「もうすっごい責められたんだって。俺は飲んで運転したこと1回も無いくらい、飲酒運転に対して元々厳しい人間なのに、免許書換講習で飲酒運転のビデオを30分も見せられて。しかもうっかり寝ちゃったら、何の脈絡もなく出てきた酒井ゆきえさんが『私の子を返せ』と。延々と俺に言うですよ。したらその後、東海林のり子さんに延々とインタビューを迫られて。俺も『顔撮られたらタレント生命終わりだ』と思って必死で顔隠すんだけど、向こうもすっごい周り込んで来てさ。」

「途中で東海林さんが『後で番組宣伝もありますから、インタビューちゃんと受けて下さいよ』と。『何言ってんだコイツ?』と思いつつも、『番宣できるならインタビュー受けようかな』とかやってる間も、酒井ゆきえさんに『アンタは何年か後には交通刑務所から帰って来れるでしょうけど…ウチの子は帰って来ない!』みたいな事メチャメチャ言われて。俺もうホントに悪いと思って延々と泣いて…ごめんね、のっけから夢の話をすっごい聴かされるっていう、最悪のトーク展開で。

「思うんですけど、僕は無事故無違反なのに初回書換だからって理由だけで、120分間講習なんですよ。百歩譲って講習を受けるとしても、トークの面白い教官にしろっての。今回の教官は『どうせ皆さんは聞いて無いでしょうね』、って7分くらいの愚痴から入るのよ。何で僕がこんなこと言ってるかっていうと、交通社会日本への提言…で言ってるんじゃないんですよ。面倒くさかったんですよ、単に面倒くさくて眠かったから当たり所を探してるだけですよ。

 


5/5 DVDが焼ける時代

「我が家でDVDが焼ける時代ですよ。俺が小3の時にはお袋の嫁入り道具のトースターがぶっ壊れてて、パンが焼けない時代ですよ。でね、安いDVD-R買うと大して説明書とか入ってないわな、で一応繋げたとしても試し焼きが必要でしょ?だから試しに生のDVDを1枚焼いてみようかと。今まで取り貯めたビデオっつったら、死んだ子の運動会のビデオしかないじゃない。集中治療室の前でさ、『絶対元気になって野球やろう…!』、もう誰の思い出を語ってるのか全然判らない。

「ならデジカム→パソコン取込、編集プログラム、MPEG変換、DVD-R書込、及びPS2での動作確認、一日掛かりで全部テストしてやろうじゃないかと。で動画を圧縮させずに2時間フルで録画させる為に、部屋に三脚で立てたデジカムの前で動き回ってたものの…ホントにやる事が無いね。とりあえず『コマネチ!』はやるわな、で『ダンカン!ダンカン!』って首曲げて…それでも意外に2分じゃん。じゃあ『踊ろう』って事になって、たまたま再生したCDが“In The Navy”ですよ。」

「それをリピートして延々と踊ってる訳ですよ、あれもね…8分だね。2回。ボディービルのポージングがもう無い!あと落語もやった。でしばらく自己嫌悪に陥ったりして。で2時間のビデオをパソコンに取り込むのに2時間かかると。パソコンがサボらないように見張ってたんですけど…考えてみ、部屋で誰にも見せずに踊ってるような姿を、まじまじとモニターで見てる辛さ。苦行だよ!そりゃ白い服着たり、何か車に2重丸のテープ張ったりしたくなるよ!救われてえよ俺も!」

 


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