JA4ILD/川上さんより KP6、KP6Dの製作レポート 

UP dated 2021.09.07

JA4ILD/川上さん(一アマ、一陸技、一海通、航空通をお持ちで、通信関係の技術者だった方)からKP6(PLL)、KP6D(DDS)トランシーバーの製作レポートをいただきました。

自作機1 (KP6 PLL局発)

(K11)KP6T=KP6 SSB/CW 6バンドHFトランシーバーキット
(OPTION-9)HFリニアアンプ10W基板キット
 を使用して製作しました

1 ケース
  タカチUC32−8−24GG に組込みました
  スペースは十分にあり、SW電源(12V,4.3A)を内蔵しました
  リニアアンプの放熱版には冷却ファンを取付、背面に配置しました
  チルトレッグスタンドを取付ています

2 基板等の配置
 写真1,2の通り、上部にGenerator,RFConverter、PLLVCO基板を、下部にLPF、背面にリニアアンプを配置しています
 前面、背面パネルの配置は写真3,4に、 全体の状況は、写真5のとおりです

          写真1                     写真2                    写真3

          写真4                     写真5                    写真6

3 各部について
(1) Ggenerator
 ・ 12MHzの局発
    周波数調整は比較的容易、出力レベルの調整はやや困難で50mVくらいの差があります
 ・ マイク入力は、アンプ付きマイク(TA20118ALCアンプ)を想定して、100mVとしました
   写真6はアンプ&VOX付きのマイクでず
(2) RF Converter
 ・ バンド構成
    A 21MHz  24,28はVCO-Dが不安定なため除外した
    B 7,10MHz
    C  3.5MHz
(3) PLL VCO
 ・PLL
PLL−IC TC9256PのX'tal(8MHz)の周波数ズレは、出力周波数に大きな影響があることが分かった(貝原OMからの御教授による)
 ・ NE602の出力
    出力レベルが低めなので、トランス方式に変更を試みるも、不動作となり元のままとした
 ・ VCO
    VCO-Dは定数を変えて試すも、不安定なままである
(4) リニアアンプ
 ・ 終段FET
    RD16HHF1を使用  放熱版が小さいため、冷却ファンを装着した(常時回転)
(5) LPF
 ・ 変更点
    28MHz用を3.5MHz用に変更した

4 その他
(1) 免許
  2020.11にTSSにて保証をもらい送信装置を追加しました
  送信機系統図は図1を提出しました
   (2) 使用感
  21MHzで受信音に濁りが感じられる、3.5.7MHzは良好である。感度は若干不足ぎみではあるが、雑音は少ない
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自作機2 (KP6 DDS局発)

(K12) KP6TD=KP6D SSB/CW 6バンド 1W/5W/10W HFトランシーバーキット
OPTION-11)KP6 50MHz組込み用追加部品
(OPTION-9)HF リニアアンプ10W基板キット

 を使用して製作しました

1 ケース
 IC−750(icom)に組込みました
 ヤフオクで購入しましたが、不動作だったので、内部の基板等、不要なものを取外して使用しました
 メータ、スイッチ、ボリューム、チューニングダイヤル等、利用できるものは残しています
 電源は、自作機1と同様に内蔵しました(12V,4.3Aを13.8Vに調整して使用)

2 基板等の配置
 筐体の下部にGenerator,RFConverter、Control_Local VFO基板を配置(写真1)、また、背面の送信部があったところに、50MHz専用RX Amp基板、広帯域低雑音アンプ、 LPFを(写真2)、リニアアンプは裏面放熱板に配置しています(写真3
)  前面、背面パネルの配置は写真4、5のとおりです

          写真1                     写真2                    写真3

          写真4                     写真5                    写真6

3 各部について
(1) Ggenerator
 ・ 12MHzの局発
    周波数調整は比較的容易、出力レベルの調整はやや困難で50mVくらいの差があります
 ・ マイク入力は、アンプ付きマイクを想定して、100mVとしました
 ・ ハンドマイク内に TA20118ALCアンプを無理して内蔵させました(写真6)
(2) RF Converter
 ・ バンド構成(5バンド)
    A 50MHz
    B 18,21MHz
    C  7,10MHz
(3) Control_Local VFO
 ・ 表示部
    元の無線機の表示部のところに無理やり取り付けました
    大きさ的には適合しています
 ・ チューニングダイヤル
    元のチューニングダイヤル,encoderを使用しました
(4) リニアアンプ
 ・ 終段FET
    RD16HHF1×2を使用し、ケース裏面の放熱版に取り付けましたv     出力側のLPFはfc=60MHzとしました
(5) LPF
 ・ 変更点
    28MHz用を50MHz用に変更したv
4 その他
(1) 免許
  2021.8にTSSにて保証をもらい第6送信装置として追加しました
  送信機系統図は図1を提出しました
(2) 使用感
 感度は、広帯域低雑音アンプ(写真7) 組込みで、メーカ製(IC−721)と比較しても遜色なく、また雑音が少なく聞きやすい
(3) 送信出力
 7,10MHz  約10W
 18,21MHz  約7W
 50MHz   約5W
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