周波数カウンター9V1DJ島津さん製作記



Updated 2001.11.09

● 製作レポート 9V1DJ

・製作

私はとりあえずプリスケーラー無し、ディスプレイは普通の7セグメント表示器を5つ並べて、蛇の目基板で作りました。
ディスプレーユニットは独立して作り、ヘッダーピンで主基板に着脱します。

ソフトは、QRPトランシーバーへの組み込みでVFOの発振周波数を表示する物とし、MHz台から100Hz台までの5桁を表示するようにしました。従って、小数点は右から2桁目に点灯します。
部品は手持ちを流用し、LEDドライバは全く規格を知らない(hi!)トランジスタです。これがたたって1個だけ極性が違っており、一発動作はしませんでした、hi,hi。


(画像1)7セグメント表示器を5つ並べて作る


・単体カウント上限周波数80MHz

この状態で、23MHzまでカウントすることができました。
プリスケーラーを取り付けた場合の下限周波数と、この上限周波数の間を埋めるため、色々とプリアンプを試してみました。

基板の残りスペースに、74AC00を取り付けてオペアンプの手法で使ってみると、プリスケーラー無しで何と、80MHzまでカウントしました。16F84の実力に舌を巻きました。
しかし、無信号時には発振しており、表示がゼロになりません。
小ゲインで4段シリーズにしたり、色々やってみましたが、どうしても発振は止まらず、この方式は諦めました。

その後FETアンプも試してみましたが、どうしても無信号時の表示をゼロにすることが出来ませんでした。

暫くプリアンプを諦めていましたが、秋月で買った広帯域アンプMAV−3のキットを使うと、回路の若干の変更は必要でしたが、安定にAFから37MHzまでカウントすることが出来ました。
入出力インピーダンスが50Ωと低いのが良かったようです。
ただし、感度は余り高くありません。
なかなか回り込みを無くせなかった理由が、蛇の目基板というラフな配線にあるのか、うまいデカップリングの方法があるのかは、判りません。どうも腕の限界のようです。(^ ^;)

当初目的は、極力安価にVFOの周波数測定(要するに自作リグのデジタル表示)を実現する方法を得る事ことだったので、既に目的はかなり達成しているように思われ、プリアンプ、プリスケは忘れる事にしました。

・回路とソフトウェアで勉強させてもらったこと

@ IOピン4本を使って、どうやって5桁を表示するのか不思議でした。
回路図をよーく見ると、LEDドライバのトランジスタの1個がPNP!
なるほど。
ほかの全部がオフになったときだけこれがオンになる仕掛けかーー。

A カウントしながらダイナミック表示するのなら、割込みを利用せざるを得 ないのではないか?
と思ったら、ダイナミック表示でLEDを切替えている時間を積み上げて、ゲートタイムにするとはーー。

B プリスケのオーバーフローを割込みに使うと、またこれもゲートタイムに誤差が出るやないか?
と思ったら、割込みさせるのではなく、オーバーフローより短い周期でフラグを見に行くかーーーー。
C ダイナミック表示なのに、ユニットを左右に振ってもパラパラとばらけて見えないのが、ちょっと不思議でした。
良く見ると、ミリセカンドで切替えていた。恐ろしく早い・・・・。

いやー、脱帽です。
また、色々教えてください。
島津清孝 / 9V1DJ



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