明るいヘッドライト計画
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とゆコトで、コラードは時代的に言ってライトが暗い。
某氏の彼女(?)曰く「自転車の方が明るいんじゃない?」

ぐはぅ。これはカナシイ。

とゆーか走っててストレスだし危険。

てなわけで、必然的にヘッドランプは明るくするしかない
のであります。


まずはなんといっても、ヘッドランプの4灯化。

初期〜中期のコラードは日本の法規上、
ヘッドランプのハイビーム側が点灯できない仕様になっています。

ウチの娘は納車時にすでに4灯仕様(最終型)のユニットが組まれてたので、この作業自体はウチの車体では実際には行っていません。手元に後から手に入れたスペア(こっちの方が古かった^^;)を使って解説します。

それではさくっと図解してまいりましょう。…思いっきり中略してますが(笑)

こちらはレンズとリフレクターを取り外した状態のヘッドライトユニット。

コラードにはH4でHi/Low+H3でHiのサポート(ドライビング)が点灯する構造になっています。

問題は、かつての法規制によって「点灯できない」ようにされているH3です。
写真で言うと、左側がハイビームのH3、右がH/LのH4です。

配線は、黄色がLow、白がHi、グレーっぽいですが白黒がポジション、茶がGND。

中身をみると、H4のカプラーにつながるHi側の白のコード。これが切断されているんですね。 左に伸びているのは茶色のコードでこれはGND(アース)です。

要は、白のコードが切断されているのをつなぎ足してH3まで引っ張ればいいわけですよ。そうすればHiのときに4灯になります。

現在の法規では点灯してもOKですが、車検では黒のカバーをかけて光軸チェックすることになっています。
←ということで図解。

白の切断されたコードにもう一度コードを付け足してH3へつなぎ、茶色のGND線をH3口金へ。

口金とGND線はつながったままのようなのでそのまま利用します。


これで、まずはH3バルブを持ってくればハイビーム時4灯化完成です。

でもこのままじゃ気休めくらいにしか明るくなりません。

前に乗ってたAW11ではCIBIEフルキット組んだんでラリー車なみの光量を実現していました。 この明るさを知っていると、さすがに4灯仕様でも暗くってカナシイので、早速リレーを組むことにします。

CIBIEのキットはAWのクラッシュの際につぶれてしまったので、新たにリレーから組むことにしました。

なんせ、CIBIEキット買うと14,000円くらいかる〜く飛びます。 それに残念ながら絶版しちゃってるんですよね。

今回は手作りするのと、せっかくドイツ車なのでBOSCHのリレーを組むことにしました。…信頼性はCIBIEよか落ちるんですけど(苦笑)。

左右分を定石どおり、1個ずつでまかないます。電源はバッテリー+、GND(アース)はボディで取ります。当然安全策としてフューズボックスも独立です。

コントロールを車体SWから拾い、カプラーを新設して完了。リレーは適当にクッションをかまして壊れないように固定します。リレーにはネジがつけられるのですが、車体の振動がかなり気になる車なので、あえてタイラップでフローティング固定しました。
ここで、配線は事前に全部わかっていればカプラーの中の端子をすべて設定してさしこめばOKというようにできます。

問題は、国産のカプラーはVWには付かないということです。


VWの純正カプラーを分解して端子組みなおしてもいいですけど、かなり面倒なんで、写真のようにアダプターを作って組んでいます。コレだと万一配線間違っててもカプラーから出た配線をよじってやれば組換えが利きます。

差し込み部分にロックが無い分多少不安が残りますが、この状態でジムカーナまでやりましたけど全く問題出ませんでした。

このリレーに、RAYBRICKの110W/80Wを組んで、とりあえず、現状HIDにはかなわないまでも、実用上は問題ないレベルになりました。というか車検では明るすぎるスレスレでした。Hellaのレンズカットは特徴的で、配光がずぱっと切れるメリハリのあるものです。

さて問題は、後述しますがリフレクターがどのくらい耐え得るかです。すでに焼け入ってるし(爆)。特に、調子に乗って追加した8Wポジションがリフ焼けを助長してしまって…LEDポジション導入(笑)。

おまけ。

ライトユニット裏面から見たコネクタ配置です。




さらにおまけ。

コラードVR6の北米仕様、SLCに乗られている、おさ氏の協力(多謝)
で、ほぼ絶滅しかけ(笑)の北米仕様ヘッドライトを紹介しておきます。
これ、日本では走行車線と光軸の不一致という問題と、バルブが北米専用で非常に入手し難い問題点があり、さらに本気で自転車並みに暗いという、かなり厄介な代物です。

このため、日本に並行輸入された北米仕様車はライトの破損などによって交換される際にみんなディーラー仕様のユニットに化けてしまうので、結果として絶滅しかけていると言う(笑)。

写真はイキナリ分解状態です。左がディーラー仕様、右が北米仕様です。外観上もレンズカットとリフレクターの形状が見ればわかるほどに異なります。しかし最大の違いは、パーツ構成そのものが全く異なると言う点ですね。
箱状のメインケースに内部可動型のリフレクター、レンズという構成のディーラー仕様。

外観上はレンズの面が車体からずれてこないため、広範囲の光軸調整が可能。



最大の弱点はリフレクターのメッキが異様なほどに定着が弱い。
暗いからと言ってやみくもにハイワッテージ化すると、バルブの熱に耐えられずメッキが剥離していきます。 写真のほうはスペア(と言っても後から仕入れたこっちの方が古かった)でリフレクターはほぼ死んでます。ついでに名物のエイミングアジャスタベースがすでに粉砕(笑)。BMWのE36用Hella製の部品が偶然同じだったので交換してあります。

これに対し、北米仕様はオープンタイプのマウントフレームとリフレクター+レンズという構成です。レンズ部分は非分解。

内部が汚れてかなり曇った状態です。



これでは暗くなって当然。これ、非分解ってコトは曇ったらAssy交換か?なんとご無体な(涙)。ウチに届いたこのライト、即日このレンズ部分のシーリング接着をカットしてOHしました。非常にキレイなものになりましたが、そのまま使うコトはないでしょう…。


現在「続・明るいヘッドライト計画」の研究ベースとして比較検討させてもらってます。

それに、光軸を日本向けに修正すると、ライトのレンズ面ごとかなり左寄りに傾けることになるので、見た目にも目立ってしまいますな。

レンズ面の見た感じは全面角張っててある意味カッコいいんですが…

一つわかったのは、北米でコラードのヘッドライトをBMW・E36やAudi・A4などのユニットに改造するモディファイがあるのですが、これはこのオープンタイプのフレームに他の車両のライトユニットを組みやすいからではないですかね。

 

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