Hirai

Ken Hirai
Ken Hirai
Ken Hirai



KISS OF LIFE




くちびるは、言葉を発するところ・・・。でも、そのくちびるから、幾百万語を費やして
使って説いたとしても、嘘のように白々しく聞こえてしまう。真実は決して言葉
では表せないものなのかも・・・、まして、それが愛ともなれば、なおさらのこと
のように思えてきませんか。だから、私も、堅さんと同じ、愛の感覚のふれあいを
あてにするしかないと思っています。感覚のように不確かなものに頼るしかない
愛の不思議さは、とうてい計り知れないものがありますが、でも、その神秘さを
信じたいものです。だから、"KISS OF LIFE" なのでしょうね。きっと・・・




Lyrics: KEN HIRAI Music: KEN HIRAI




even if



燃え尽きようとしている愛の灯火を見ているような、そんな切ない感覚を覚えます。
死にものぐるいで愛し、できるだけのことをやり、最後の最後まで希望を捨てずに
ベストを尽くした・・・その結果決して得られることのない愛。でもそこには憎しみ
や恨みはなく、ただただやさしい切なさだけが漂っています。今まで太陽であった
ものを失い、積み重ねてきた出来事も意味をなくし、努力も、頑張りも、ムリした
ことも水の泡と帰す。まるで短いストーリーをみているような素敵で切ない曲です。
おとぎ話の人魚姫の心情に通ずるものがあるかもしれませんね。




Lyrics: KEN HIRAI Music: KEN HIRAI





LOVE OR LUST



含みを持たせた意味深な内容が、心に痛いかもしれません。けれども、堅さんの正直な
気持ちちが切ないまでも滲み出ていて、本来なら包み隠しておくべきものを、あえて表現
することによって、あからさまな自分の心のひだを、芸術的対象にまでもってきている・・・
そんな素敵な感覚さえしてきます。欲望って、ついついどうしても思うものであって、本人
にもどうしようもできない。・・・それを防ぐことはできないし、防ぐことによって救われるもの
でもない。その激しさも、そのヤバサも、その儚さも、堅さんは分かっているのでしょうね。




Lyrics: KEN HIRAI Music: KEN HIRAI





楽園



恋愛とは、それ自身が目的であって、手段や道具にはなりえない。ですから、恋愛
は目的が達成されると同時に終わるものだということなんでしょうね。つまり、恋愛
とはプロセスを指していて、満たされてしまった途端、それは恋愛でなくなる・・・刺
すような鋭い指摘ですね。恍惚を鋭くするものは、苦悩でしかなく、切なさや苦しさ
がなくなるということは、恍惚もなくなるということ。ここでいう楽園とは、愛する二人
の胸をしめつけられるような苦しみや切なさを通してたち現れるエクスタシーのこと
なのでしょうね。満たされてしまった二人は、ラブストーリーにピリオッドうつしかな
いのかも・・・。この詞は、平井堅の作詞ではありませんけれど、彼の恋愛に
対する考え方そのものなのではないでしょうか。




Lyrics: MAKOTO ATOZI Music: MASAHITO NAKANO




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