開設にあたって(2006年4月改訂)
  京は下町の保健所で食品衛生監視員をして36年。食の安全確保と住民の健康にとって保健所の役割ということについて考えてきました。
 96年にはO157による大規模食中毒事件が起き、2000年には、私の保健所の管轄内にある小学校で、45年前に脱脂粉乳の食中毒を起こした企業が再び同じような事故を起こしたり、量販店やレストランのチェーン店、多数のコンビニが地域を制覇し、地域の一保健所では守りきれない食の提供構造になっています。
 そこでO157の事件の後、このような事件を起こさないためにはどのような対策が必要なのか、食中毒について分かりやすく説明すると共に、食の安全や健康にとって保健所の果たす役わりは、地域保健法で保健所はどうなるのかなどについて、桐書房から「なぜO157は大発生するのか」を97年に出版し、さらに99年には、ーー感染症から微量化学物質の対応までーー食の安全全般について手引書ともいうべき「食の安全マニュアル」を同じく桐書房から出版して、また2002年からはこのホームページ「食の安全と公衆衛生」を立ち上げて食の安全について訴えてきました。
 このたびいち民間企業に再就職したのを機会に従来のHPを大幅に改正しました。
 ここでは、日々の食の安全や安心の問題や、企業として食の安全,安心確保問題などについて考えてゆきます。


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