此方から1995年〜2000年の活動がご覧になれます

 2010年度 森づくり活動

この記事を書くに当たって1年間の記憶をたどるべく、我が水の会のブログ(http://mizunokai.blog114.fc2.com)を眺めてみた。
このブログは会員の岡田が書いているもので、極力水の会がらみの記事をアップしているものの、記事がない時は彼個人の戯言で埋めてある。
森づくりコーナーを見てみると、今年の分で六つの記事が掲載されている。順に見て行ってみよう。
3月の「神秘の森」における下草刈り。ここは高潮災害にあった松合の地域住民の方々が毎年3月に下草刈りをされているところだ。今年は漁協、婦人会の皆さんに新しく環境保全隊の皆さんも参加されて総勢50名ほどの大部隊となった。例年は松合中学校の生徒も参加しているのだが、今回は日程の都合がつかず大人ばかりとなってしまった。
流石に手なれた皆さんの働きで作業は午前中に完了し、お昼はこれまた例年のごとく婦人会の皆さん手作りのおにぎりと、地元松合の味噌と天明のアサリ貝のコラボであるアサリの貝汁で満足な一日となった。4月は「若者の森」のカズラ取りと春を喰う会。高森にあるこの森は清水寺の近く、蘇陽に抜ける国道沿いにありアプローチの良い場所にある。しかしそれだけに人目につきやすい場所でもあることからダラの芽取りに格好の場所となっている。我々が行った時も大半は摘み取られており悔しい思いをさせられた。
しかし、そこは水の会。
ただでは起きぬ、準備よろしく各家庭から持ってきた一品モノと、道端で採取したヨモギのてんぷらで美味しく春をいただきました。
7月は蘇陽における「天明みらいの森」の下草刈り。ここは我らが地元、天明中学校の生徒たちが植林した場所であり、毎年、子供たちが下草刈りに汗を流している。先輩たちから受け継がれてきたこの伝統が、その名のとおり彼ら彼女らの未来に繋がり、手をかけてやれば確実に森は育って行くように、子供たちも健やかに成長していってもらいたい。
森づくりは人づくり。我々が漁民の森植林に着手した時、森を託すのは子供たちしかいないと思ったのは間違いではなかった。後は大人たちがどれだけ子供たちをサポートしてやっていけるかが問われているのだと思う9月は同じく高森の「若者の森」の下草刈り。ここは18年3月の植林だから農水省漁民の森補助事業最後の植林地である。会員の佐々木大河君が関係していた大学生たちのグループと、浜辺会長の母校である県立農業高校の生徒たち、人生で一番の旬である若者たちが植えた場所である。現在はすっかり若者達が遠ざかっている森ではあるが、植えられて生命を与えられた木は育てて行かなければならない。ともっといろんなことに興味を持ち、森を好きになってもらうことが出来たのではないだろうか。
10月、大津の「水生まれる里の森」の整備。漁民の森植林事業で植林した場所はその性格上国有地に求めたところが多いが、ここだけは珍しく町有地である。
初めてここに来た時には笹の切り株だらけで、ここに植林するのは骨が折れるなあ、と不安に思ったものだったが5年を経て、この森が一番森らしく立派に育っている。森に付けた名前の如く下流域に当たる熊本市住民の水甕として、森の機能をいかんなく発揮しているように思える。ここには山小屋も建てたことだし、もっと利用価値がありそうだ。
12月、再び「若者の森」。これで今年は3回訪れたことになる。三度目の正直ではないが今回は森の名前のとおり熊本農業高校の若者たちが下草刈りに挑戦した。事前に学校で時間をもらい、なぜ下草を刈らねばならないのか、動機づけを生徒たちに行ったが、それが功を奏したのか知らないが結構頑張ってくれた。欲を言えばもう少し森の中で遊ぶ時間があれば、もっともっといろんなことに興味を持ち、森を好きになってもらうことが出来たのではないだろうか。
 さて一年の森づくりを振り返って見えてきたものがある。
森づくりにはある程度体力も必要で、高齢化が進んでいる現在の会員ばかりではいつまで続くのやらお先が暗い。高齢者が今後とも「若者」の森の森づくりをするのはブラックジョークではあっても現実には厳しいものがある。
そんな中、今年は事務局の努力の甲斐あって他団体からの助っ人参加があったり、また会員の同級生や知人、友人、その家族の参加もあったりと、新しい関係づくりがあったように思う。
水の会の水が淀まないよう新しい血の導入が必要だ。
それには会員個々のネットワーク、水の会のネットワーク、それぞれの持てるネットを繋げていろんな人たちとコラボしていく必要がある。
私が木下君に騙されて水の会に入会したように、魅力あふれる会にしていきましょう。

 2009年度 森づくり活動

09年4月12日 若者の森(南阿蘇)下草刈り
    26日 水、生まれる里の森(大津町矢護川)下草刈り
   6月10日     〃             修学旅行生受け入れ 約150名
   7月28日 天明みらいの森(山都町)     下草刈り  約40名

その他としましては、漁民の森に歩道をつくるよう計画・陳情(県の補助事業)し、漁民の森5ヶ所を緑化推進委員の方、会長、西とで視察。また県森林整備課へ森づくり活動の実態を早目に通知・提出しました。
(9月〜11月までの3ヶ月間の活動事業はすでに通知してあります)
  ところで私達が大事に育てている漁民の森は、近頃、下草刈り等、管理が出来ていない状態です。森づくり部長の努力不足であります。
森づくりの活動としては5月〜11月が下草刈りに大事な時期だと思っています。これからも定期的(基本的に日曜日を目標)に行なっていきますので、よろしくお願いします。
他にも大事な樹木の管理作業があります。
今から行楽シーズンになりますが、会員の皆様の協力をお願いします。
漁民の森の苗木は、今では2〜3m強まで生長しています。自由に伸びている枝も落葉期の後に整枝作業をやりたいと思っています。
整枝作業は下草刈り作業とは違う楽しさがあります。
是非参加を待っています。その際に、草丈の高い野草類やツル性植物にすべて覆われた樹木は日照不足となり枯れることもあるので、それも同時に撤去したいと思います。皆さん、「ビオトープ」という言葉は知っておられると思います。
ビオトープとは、自然を守り育てる、本来その地域に棲むいろいろな野生の生きものが生育することのできる空間、とされています。
例としては、森林、湖沼、川辺、砂れき地、干潟などがあります。昔からいた生きものが暮らせる場所に、その地域の新しい生きものが加わって自然生態系は成り立っています。
このように自然と人間が共存し、大きな可能性のある美しい海にしたいものです。
「海の窯」で竹炭を作り、川に流していることもビオトープの考えと同じ事をやっているものと思います。
これからも私達の行動で山も海も変化していくことでしょう。
是非変えて行きましょう。

 2008年度 森づくり活動

 森づくり部会を担当する様になり約7ヶ月が経ちました。まだ、なんの活動も出来てない状況ですが「漁民の森」の管理をして樹木を育てて行く事が一番大切な事だと思っています。
19年度は「水・生まれる里の森」(大津)の下草刈り作業を7月と9月に行い、完了する事が出来ました。
大変暑い中での作業でしたが無事に完了できましたのも会員の皆様方の協力のおかげです。有り難うございました。
また、10月の「不知火森づくり」(不知火)では、下草刈りその他、重労働にもかかわらず地元の皆さんのご協力の下、1日で殆どの作業が終了しました。お疲れ様でした。
 今年(20)に入りまして、3月にはまだ風の冷たい寒い中でしたが「若者の森」(高森)でケヤキの補植と下草刈り作業を完了。
4月には「不知火森づくり」(4/12)の補植(中木100本、苗木100本)と下草刈り・樹木の整枝、枝落とし作業では、昨年は2日がかりの作業だったところを多数参加して頂いたお陰で今年は1日で完了する事が出来ました。
4月の初めに巡回をする事で下草刈り等の作業が早めに行え、結果的には能率アップに繋がる事を実感しているところです。(もちろん、会員の皆様方のご協力なしでは行えません)
また、新たに剪定バサミを5セット購入致しました。今回の備品購入に伴い、漁民の森の成長した樹木(中木)の整枝・枝落としも作業工程に入れていきたいと思います。
よく『整姿・整枝』と『剪定』を混同して【剪定】と呼ぶ事がありますが、『整姿・整枝』とは乱れたり込み入った枝葉を切り取り、その樹木本来の特性を見いだしてやることを言います。また『剪定』とは一部をただ切り取るのではなく、年数が経ち枝数が多すぎる場合や思わぬ方向に伸びている枝がある場合などは俗に《枝すかし》と言って事前に枝を切って間引き(枝と枝が込み合った場合は早い時期に生かす枝を残して片枝を切る事)しておく必要があります。
 また私達が今までやってきた「下草刈り」も大事な作業です。
下草刈りをしなかった場合は、雑草が樹木に覆い被さり樹木が〈草負け〉します。そして《コウモリ病》と言う病気になり、カシ類などは下の部分から折れてしまいます。樹木を生長させるには手間暇が掛かりますが、これはすべて絶対に必要な作業なのです。
数カ所ある漁民の森の中で、現時点で一番樹木管理が出来ているのは「水、生まれる里の森」(大津)だと思います。
 これまで沢山の苗木(広葉樹)を漁民の森に植え付けてきましたが、その苗木が中木となり更には高木になっていくと思います。
有明海が森を呼んでいます。そして会員皆様の協力が絶対に必要です。
 最後になりましたが、声を大にして皆様の参加を待っています。
  

 2007年度 森づくり活動
平成19年度の総会において「植林部会」は「森づくり部会」へと名称が変わりました。
 思い起こせば「漁民の森」・「子どもの森」・「有明の森」から始まった一連の植林活動は既に14 年目を迎えた。
当初はなぜ漁民が山に木を植えるの?の説明が必要であったものが、農林水産省の補助 を受けての5年間の「漁民の森」植林を通して、今日では全国誰でもが知るところとなっている。
 県内においてもここ数年、冬から春にかけてあちらこちらで植林のニュースが聞こえるようになり、植林の重要性が広く浸透していることがうかがえるようになった。
    
このような現状を踏まえ、全国に先駆けて山に木を 植えることについての我々の役割は終わったのではないか。
これからは植えた木が公益的な機能を果す立派 な森となるよう森づくりへと活動の重点を移していか なければならないのではないか。
とみんなの心が動い たとき、時機を得たように「木」について造詣の深い 西さんが部会長に就任された。
 年を感じさせぬ底知れぬバイタリティーと共に、我 々を新しい地平へと導いていただけるのではないかと、 期待は大きい。
みんな一緒に汗を流しましょう。
 この方向性を示すがごとく、今年の森づくり部の植 林は大津の森の補植1回きりで、後は全て下草刈りに 精を出した。
「天明みらいの森」は天明中の子供達が主体となって5回 目の下草刈りを、不知火の「神秘の森」は「松ちゃ活かそう 会」が4回目の下草刈りを、また「蘇陽の森」は漁連を中心 とした各協同組合の方々が4回目の下草刈りに汗を流されま した。
 当初の予定では5年も下草刈りをしたら大丈夫じゃないか と言われていたが、森の状況を見ると、まだまだ成育した森 とは言いがたく、今後も継続した下草刈りが必要であること は、マチガイナイ!
 今後主催者が下草を刈らなくなったら、後はどうするのか ?
大津の森は?久木野の森は?矢部の森は?・・・?
 全国の植林運動に先鞭をつけた我会の次の役割は、その困難さゆえ誰もがボランティア活動の対象としては取り組んで いない育林にあるのではないでしょうか。
ま、焦らず、倦まず、楽しみながらみなさんボチボチいき ましょうねぇ〜

平成13年度「漁民の森」活動の紹介
参加校一覧

御岳西部小学校
2月23日(土)
45名
宇土小学校
2月27日(水)
200名
天明中学校
奥古閑小学校
3月 1日(土)
380名
川口小学校
大野小学校
3月 2日(土)
40名
姫戸小学校
3月 2日(土)
50名
豊野町みどりの少年団
3月17日(日)
40名
網田小学校
3月17日(日)
50名
網津小学校
3月17日(日)
80名
RCY(赤十字学生奉仕団)
3月21日(木)
400名