題名の通り1999年の年末に書いた、クリスマス記念小説です。
当時私は、正月明けに提出の大学の卒業論文にいそしんでいた、筈なのですが・・・(しかもかなりやばい状況だった)。
そんな時によく小説なんて書けたなぁと、当時の自分に呆れかえるというか感心するというか。
#当時の自分の掲示板書き込みによると「忙しい時ほど息抜きはしたくなるもので」「寝ぼけ眼で書いた」らしいです・・・
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とりあえず題名「1999年 永遠の瞬間」について。
ほたるちゃん役の声優、皆口裕子さんが1993年に出されたCDアルバム『ポケットにあったあの日』の中の一曲「19xx年 永遠の瞬間」から拝借いたしました。
折角1900年代最後の年なので「これは使うしかない!」と思い立ってしまったわけですね。
#ちなみに小説の最後に載っている数行の詩(「Be yourself〜」)は「19xx年 永遠の瞬間」の歌詞の一節です
#せつなからほたるへの思い、と考えるとなかなかに深い歌詞だったり
実はこの曲を元ネタにしたのにはもう一つ理由があるのですが、それについては後述。
作品の内容について。
ほたるがいきなり高校2年生になってますが(笑)これはどういうことかと言いますと。
アニメS放映時(1994年)小6だったほたるがもしそのまま年を取っていたら1999年には高2になってるはずだよね、という想定のもとに書かれたものです。
まぁ結果的にほたるは転生して子供に戻っているので、パラレルワールドかもしれませんが。
(そしてそんな設定で書いたことをすっかり忘れて、その後「原作第5部(1996年)当時小3だったほたるがそのまま歳を重ねて中3になっている」という設定の小説(『春隣節』)を書いたりもしてます(^^;;)
で、この話でいちばん書きたかったのはラストの「いつか本当に、独りの道を歩まなければならなくなる時が来るのかもしれない。それでも〜」の辺りなのですが。
私がいつか描きたいと願っている(そして未だに果たせていない・・・)せつなとほたるの関係が、ここでちらっと(単刀直入気味に)現れてます。
#上手く表現しきれなくて、発表当時「せつなさん心配しすぎだよー」と感想いただいたりもしましたが(苦笑)
初期の作品ということで文章的に拙い部分もありますし、自分の中での細かい設定が書いた時点と微妙に変わってしまっている部分もあったりしますが、あの2人の関係、ただ単純に「運命に結ばれている」というだけでない、互いに“1人の人間”である2人を書こう(と試みている)という意味で、自分の中でかなり気に入っている作品の一つです。
ここに至るまでの2人、そしてそこから先の2人も、いつか書いてみたいと願っています。
#単純に仲良しほのぼので甘々な2人も大好きですが(笑)
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おまけ。
「ハレルヤ・コーラス」は、中学・高校の時に毎年クリスマス礼拝で歌った、思い出深い曲です。
(キリスト教系の学校だったんです。私自身は1度も教会に通ったことがないのですが・・・) 全校生徒と先生とが全員で、ピアノ伴奏に合わせて歌うんです。毎年クリスマス礼拝前には音楽の時間とかも使ってかなり練習しましたんで、今でも多分歌えるんじゃないかな(笑) ちなみにハレルヤコーラスには、聴く人も起立して聴く慣習があります。初演の時に聴いていた当時のイギリス国王が感動のあまり立ち上がったからだとか。
あと「ハレルヤ・コーラス」というと、1985年(20年以上前になるのか・・・)のアニメ映画『銀河鉄道の夜』に使われていたのも、忘れられません。自分の印象としては、むしろこっちが最初かも。
それにしてもうちのせつな、クラシックが好きだったりSFが好きだったり(『RainyRose』)、微妙に趣味がマニアックだなぁ(笑)
おまけ2。
前述の皆口さんの『ポケットにあったあの日』ですが、このアルバムには実はほたるちゃんサークル「ほた堂」でおなじみの日野隆太朗さんが制作側で参加されていたんだそうです。「19xx年 永遠の瞬間」の編曲も担当なさったとか。
もちろん当時まだ皆口さんがほたるちゃんを演じる前(どころか、ほたるちゃん自体存在すらして無かった)んですけど、これってすごい巡り合わせですよね?(笑)
で、そのことを日野さんのサイトで知りましていつか聴いてみたいとずっと願っていたのですが、ある時ふらっと入ったブック○フの中古売り場でこのCDを見つけたときには、さすがに運命だと思いました(笑)
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