リクガメのための飼育ケージ

自作ケージの材料とその組み立て方法の紹介


リクガメ飼育ケージ


Japanese Print リクガメ飼育日記-トップページ    トップ > 我が家のリクガメ

みどり商会さんのリクガメ飼育ケージ「ケースバイケース60Mサイズ」(60.8*30.5*35.5cm)ならアクアアベニューさんで 8,400円 で販売されていた!
悩んだあげく、「広い方がいい」と言う結論で自作の飼育ケージに挑戦。
実は、かめ太を衝動的(意を決して)に購入したので、45cm の水槽で飼育(飼う前によく調べもせず)していた。
よくよく調べる見ると狭い環境ではストレスが溜まり長生きできないとのことらしい。
末永く付き合いたいので広々とした環境に変えようと思った次第で、色々悩んでいた。
ワンポイント)
大体の目安でケージ幅と奥行きを足して甲長の約10倍以上あった方が良いとされているようである。
この自作ケージは、幅95cm+奥行45cm=140cm と言うことで、体長 14.0cm 程度が目安である。

我が家の自作ケージ

(材料(計 約5,400円))
ベース(ホームセンターコーナンで 1,490円)
衣装ケースの応用 アイリスオーヤマ ベッド下ボックス UB-950 ナチュラル
・外寸:幅約46×奥行約95×高さ約16.5(cm)
 内寸:幅約38.5×奥行約85.5×高さ約14(cm)
 主要材質:ポリプロピレン
 ※室内飼育なのでケースに大きな劣化は発生しないと判断
枠組み(ホームセンターアサヒプラザで 298円×3本+切断料)
SPF材 1820mm長×89mm幅×19mm厚を3本
・木材加工内訳:
 950mm長×2,488mm長×2,450mm長×3,端材
木材用釘(ホームセンターアサヒプラザで 300円程度)
アクリル(ホームセンターアサヒプラザで 2700円)
・アクリル板内訳:
 450mm×600mm×1mm
 450mm×300mm×1mm(通気用穴開き)

(切断)
1.1820mm長×2本→950mm長×2本(余り 870mm長×2本)
2.1820mm長×1本→976mm長×1本÷2[半分にする488mm長×2本](余り 844mm長×1本)
3.1.(余り 870mm長×2本),2.(余り 844mm長×1本)の端材で450mm長×3本
4.3.(450mm長×3本)を幅89mm-24mm(450mm長×65mm幅)×3本にする,(450mm長×24mm幅)×1本の端材はアクリル台として使用
ボックス 作り方
※ボックスの蓋をはずして、図面通り組み立てた桟を乗せるだけで完成である。
 尚、あまった蓋は別途何かに活用頂きたい。

(組立)
外枠の作成:1に2を取り付け四角い枠を作る
内板の取付:4の450mm長×3本を均等間隔になるように取り付ける
※この時、上部にはアクリル板を置くための隙間を5mm程取っておく
 下部は19mm程あく,ボックスの横組みに乗せるための隙間(4の作業で作成)
アクリル板置:4の端材をライトを付けない側に上部5mm程隙間を取って付ける(※図面赤マーク)

(完成)
自作組立ケージ 自作木製ケージ

(評価)
もう少し、背丈が高いケースを選択すべきだったかも知れないと言う反省はあったが、概ね満足している
最後に使用してみた限りの客観的な評価を載せておくので参考になれば幸いである
【メリット】
・比較的安価で広いケージ(縦横)が手に入る
・専門的な知識がなくとも、組立が容易且つ、増改築も容易
・楽しい,愛着がわく,作り上げた時の満足感・達成感等、飼い主の心理的効果が大
【デメリット】
・ライトがあるのでアクリル板で完全に蓋ができず保温性が乏しい
・衣装ケースを使用しているので、サイドからの鑑賞には向かない且つ、太陽光の入りが少ない
・上部からの開閉のため、食餌の交換時等いちいち「かめ太」が驚くのでストレスがたまる可能性が高い


(ケージのバージョンアップ)
かねてから問題の保温性向上のために特性ライトケージ(カバー)を作成することとした。作りは単純で自作ケージの上に箱を取り付けると言う非常にシンプルな物である。

(材料(計 約3,448円))
・O.S.B 材(ポプラ板) 1820mm×250mm×13mm 1,560円(柔らかいので加工向き)
・アクリル板 450mm×600mm×1mm 1,038円(スモーク透明)
・木螺子 90円,蝶番 210円,蝶番螺子 90円
・その他
 木材切断料80円(20円×4カット)
 アクリルカッター 380円

フード全体 フード正面

(切断)
アクリル板 450mm×600mm×1mm の内、使用するのは、450mm×120mm×1mm (アクリルカッターで切断)
もしくは、少しフードが大きめになるが、250mm としているサイズを 120mm 加えて 370mm で作成するか
※記載サイズでは、下記写真のアクリル板スモーク部分(450mm×120mm×1mm)の調達が必要
天板 250mm×476mm(板の厚みが13mm:450mm+13mm×2) 1枚
背板 250mm×450mm 1枚
側板 250mm×250mm 2枚
端材 450mm×24mm 1本(赤色:自作ケージであまっていた端材を使用)

(組立)
下記、図面のように天板,背板,側板で箱を作る
前面(正面)は、アクリル板を蝶番で取り付ける(アクリル板はドリルで穴あけ可能)
端材を適当な位置に固定するため側板の外側から木螺子で固定する
※下記は、真上から見た図面である。

フード図面

(完成)
端材にライトを挟めば完成である。
フード付全体像 フード内
※フード部の開閉が簡単にできるように取っ手を付けた。
 ケージの一部に日陰ができるように一部スモークのアクリル板に置き換えた。
 450mm×600mm×1mm と 450mm×120mm×1mm のアクリル板で天井の代わりとする。
 フードが大きくなるがサイズを 250mm → 370mm に変更しアクリル板を1枚とすることも可能だ。

(評価)
【メリット】
・保温性の向上(最近温度が高くなったせいかも知れないが20℃を下回らなくなった)
・自作ケージと同じく作り上げた時の満足感・達成感等、飼い主の心理的効果が大
【デメリット】
・高さが250mmでライトの位置が今までよりも少し上部にあがったため「ホットスポットの温度が下がった」
 ※ライトを挟んでいる端材を側板にも付ける事を検討中
・ケージ自体の置き場所にもよるが背丈が高くなり少し邪魔

back next

©2008 -     rfujii.