ドクターちゃびんの活動 講演2003〜2004年

[Dr.ちゃびんの患者学、養生・生と死について考える] やさか・ふるさと大学「養生(医療)講座」2004年12月5日(ふるさと体験村)(島根)
[人の命を預かる者の仕事] 生と死を考える会・広島月例会−女の生き方・男の生き方− 2004年11月6日(広島西区民文化センター)(広島市)
[自分らしい死] NPO法人周南いのちを考える会2004年度市民のためのホスピスケア講座第5回 2004年10月31日(スターピア下松)(下松市)
[自分らしい生と死] 箕島町内会ボランティアグループ講演会 2004年9月2日(箕島公民館)(福山市)
[いきいき介護] 介護者ふれあいのつどい 2004年9月1日(府中市保健福祉総合センター)(府中市)
[上手な生き方、上手な死に方] 瀬戸学区老人クラブ連合会団体別等学習事業 2004年1月23日(瀬戸公民館)(福山)
[死ぬまで元気でいるために〜風邪の予防と終末期医療について〜] 上組福祉会・赤坂学区の福祉を高める会介護教室 2003年10月12日(福山)
[生と死を考える] 備後の里在宅介護支援センター家族介護教室講演会 2003年9月19日(備後の里)(福山)
[上手な医者のかかりかた] びんご・生と死を考える会月例講演会 2003年6月21日(福山YMCA)

→見出しページへ


[Dr.ちゃびんの患者学、養生・生と死について考える]
やさか・ふるさと大学「養生(医療)講座」2004年12月5日 於:島根県弥栄村・ふるさと体験村

(1)自己紹介
(2)マルセ太郎とガンのこと
(3)日本の国民皆保険制度と目指すべき方向:社会保障としての医療
(4)スウェーデン型福祉社会の理念・安心と公正

(5)ホームページでの活動の紹介:エコノミークラス症候群
(6)納得できる医療への道案内:インフォームド・コンセントとセカンド・オピニオン
(7)上手な医者のかかりかた:「身内に医者がいますので……」
(8)アメニモマケズ

→見出しページへ


[人の命を預かる者の仕事]
生と死を考える会・広島月例会−女の生き方・男の生き方−2004年11月6日、於:広島西区民文化センター

(1) はじめに
   「青春の健在」 高見 順(詩集「死の淵より」)
   ライバルは江戸のマルチ人間・平賀源内
(2) 心臓外科医から癌の道案内人へ
   かかりつけ医としての「町医者」と医者同士の連携
   わらじ医者の教えと、けったいな町医者の一日
   インターネットのホームページOasis(オアシス)
   ドクターちゃびんの「癌と医療なんでも相談室」
   建物のない総合病院
(3) 生きるために必要なもの
   市井の哲学者・マルセ太郎「勇気と想像力と僅かばかりのお金」
   エコロジスト・松本英揮「環境保護のための3R」「平和と食」
   生と死は紙一重、回天記念館とホロコースト記念館「平和と命と愛」
   徳山の桜並木と「三樹の教え」
(4) 生と死を考える会
   「支え合い、分かち合い、共に歩む」
   死への準備教育、ホスピス運動、死別体験者への援助
   「避けられる死」と「避けられない死」、救急医療とホスピス
   エコノミークラス症候群と脳梗塞
(5) 患者中心の医療
   インフォームド・コンセントとセカンド・オピニオン
   コミュニケーションと情報公開
   患者支援室の設置と患者の権利章典の制定
(6) 世界の医療と日本の医療
   これは「人間の国」か、経済大国の貧しさ
   社会的共通資本:環境、教育、社会保障
   社会保障としての医療、保険制度による医療、自由診療
   「ゆりかごから墓場まで」「いつでも、どこでも、だれでも」「金」
   白い巨塔と新しい動き、医者と医療の賞味期限
(7) だれにも訪れる死
   人は生きて来たように死んで行く
   黒沢明監督「生きる」、マルセ太郎「死をも含めて人生」
   日野原重明さん「人生の四季をいかに彩るか」
   徳永進さん「あの世に自転車こいで」
(8) おわりに
   生きがいと、生きる目標
   「アメニモマケズ」 宮沢賢治

→見出しページへ


[自分らしい死]
NPO法人周南いのちを考える会2004年度 市民のためのホスピスケア講座 第5回
2004年10月31日 於:スターピア下松

(1) はじめに
   生と死のトンネル:生き神さまがいる島・大津島(周南市)
   心に残った患者さん:医療を拒否した人たち(老人ホームで、在宅で)
(2) 「生と死を考える会」
   死への準備教育、ホスピス運動、死別体験者への援助
(3) インターネットのホームページOasis(オアシス)
   ドクターちゃびんの「がんと医療なんでも相談室」
(4) あらためて「死」とは
   1000人、3000人、6430人、1万人、3万3000人、3万7000人、30万人、100万人、そして一人の死
   肉体的な死(生物としての活動の停止)、精神的な死、社会的な死、霊的な死
(5) さまざまな死
   「避けられる死」と「避けられない死」、「創られた死」
   一人称の死、二人称の死、三人称の死
(6) 尊厳死と安楽死
   すべての死は尊厳死であるべき
   安楽死:自発的(本人の意思による)か、消極的(死ぬに任せる)か
(7) 日本人と死
   散る桜 残る桜も 散る桜(一茶)
   願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ(西行)
   人生観、死生観、宗教観、家族観
   日本人独特の宗教観
(8) ホスピスに求められるもの
   チーム医療とコミュニケーション
   ケアにあたる人のケア(燃え尽き症候群の防止)
   ビリーブメント・サービス(死別後の悲嘆のサポート・サービス)
   積極的な教育活動(医療従事者とボランティアのためのプログラム)
(9) 心あたたかな医療
   ホスピスで働くスタッフの資質:誠実、感性、忍耐、謙虚、愛
   「分かち合う喜びは二倍の喜び、分かち合う苦しみは半分の苦しみ」
   今を生きる
   過去の想い出と未来への希望、「川のながれのように」
   ユーモアとは、「にもかかわらず、笑うこと」
   「天使が旅をすれば、青空が微笑む」

<NPO法人 周南いのちを考える会 会報第15号 2004年12月13日>
親愛なるドクターちゃびん先生!

 広島県福山市の開業医・数野博氏の愛称はTドクターちゃびんU。その由来を知らない人でもホームページを見れば一目瞭然。上記の似顔絵が描かれ……○○ちゃびんなのかと納得。ケア講座でも、会場をこう笑わせた。「娘が3人いるんですが、あの絵は下から2番目の娘が描いてくれたんです。一番下の娘など、私のことをTちゃびんUと呼びます」。この飾らない人柄で患者に嫌われるはずがない。ホームページ「Oasis」も全国的に有名で、実はこの拙文を書いた僕も昨年、母のことでメール相談した。細胞を採取して行う「生検」の結果も出ないのに何の説明もなく「すぐ手術しましょう」と言う担当医を信用できず、厚かましくもT名医の紹介Uをお願いしたのだ。その際、何度か夜中に送ったメールが翌朝には必ず返事が届き、驚喜したもの。数野医師は、その理由をこう語った。「僕は朝4時起床で、寝るのは夜9時。起きてNHKラジオ『こころの時代』を聞きながらメールの返答に2時間ぐらいかけてます」 インターネットの医療相談は多い時で1日約15通。対面以外の診療は禁止なので、患者や家族の悩みを聞くことが中心だが、相談できるだけでどれだけ心強いことか……。しかも無床診療所を営む数野医師は「建物のない総合病院」と名づけ、「まず自分が信頼できるドクター」と連携。かかりつけ医が大病院を紹介するシステムはあるが、自らの責任で特定の医師を紹介してくれることは滅多にない。こうしたネットワークができれば、過剰とされるベッド数もきっと減るはずだ。「医師免許を取りさえすればみんな医師。特に婦人科や肺ガンの医療では、技術に倍以上の差があるのが実情です」。他にも、検診で2年にわたって明白な肺ガンを見落とされた患者さんの例を挙げ、こう警告してくれた。「検診のレントゲンはあやしいかどうかを診るだけ。CT(X線断層撮影)を撮らないと解りません。とにかく疑うことが大切です」。そして説明無しに「即入院」を宣告するような医師に当たった場合には、「身内に医者がいると嘘をつき、私に相談してください」。神様、仏様、ドクターちゃびん様だ!(守田直樹)

→見出しページへ


[自分らしい生と死]
箕島町内会ボランティアグループ講演会 2004年9月2日 於:箕島公民館

(1)自己紹介と「びんご生と死を考える会」について
   ホームページでの自己紹介
   10周年記念集と会報30号、四つの活動と月例講演会(平塩さんのレジメ、予定表)
   心あたたかな医療110番と傾聴ボランティア
   早川先生のレジメと9月18日の予定
   ホスピスとは:建物だけではなくシステム、緩和ケア病棟、在宅ホスピス
     あらゆる痛みをとる(肉体的痛み、精神的痛み、社会的痛み、霊的痛み)、一人にしない
     患者・家族中心のチーム医療・ケア、いつでも、どこでも、ホスピスケアを!
     ホスピスは理想の医療へのステップ:最終目標ではない、ホスピスがなくなったときが理想の医療
   ホームページ(資料)での活動の紹介:心臓外科医から癌の道案内人へ、理念「納得、安心、満足」
     医療の地域完結性、病院選び・医者選び、建物のない総合病院
     上手な医者のかかりかた「身内に医者がいますから相談させてください」
     インターネットでの医療相談「ドクターちゃびんの癌と医療なんでも相談室」
(2)死とはなにか:死についての本、死はどんなもの?
   高見順詩集「死の淵」より
   死後の世界、あの世と極楽浄土、正月・盆・彼岸
(3)日本人の死生観:独特の宗教観と文化
   キリスト教(一神教)文化やインド文化(大自然と宇宙的世界観)との相違
   遠藤周作(沈黙、深い河)、ベナレスとガンジス川、「メメント・モリ」
   四季の循環という大自然の秩序に従った稲作農耕文化
   自然による癒し
(4)人生の終末期(完成期)をいかに過ごすか
   人は生きてきたように死んでいく
   その人の人格を尊重して、その人らしい生き方ができるように支えてあげる
   痴呆性老人も末期癌の人も同じ、その人の歴史(人生、家族、友人、想い出……)
(5)今を生きる
   生きがいと生きる目標
   谷川俊太郎「生きる」

→見出しページへ


[いきいき介護]
介護者ふれあいのつどい 2004年9月1日 於:府中市保健福祉総合センター

(1)自己紹介と「ぴんご生と死を考える会」について
   会報と10年の歩み、月例講演会(平塩さんのレジメ、予定表)と行事(早川先生のレジメと予定)
   四つの活動(平塩さんのレジメ)
   ホスピス:建物だけではなくシステム、ホスピスと緩和ケア、在宅ホスピス
        あらゆる痛みをとる(肉体的痛み、精神的痛み、社会的痛み、霊的痛み)
        一人にしない
        いつでも、どこでも、ホスピスケアを!
   ホスピスは理想の医療へのステップ:最終目標ではない、ホスピスがなくなったときが理想の医療
   ホームページ(資料)での活動の紹介
   インターネットでの医療相談「ドクターちゃびんの癌と医療なんでも相談室」
(2)死とはなにか:死についての本、死はどんなもの?
   高見順詩集「死の淵」より
   死後の世界、あの世と極楽浄土、正月・盆・彼岸
(3)日本人の死生観:独特の宗教観と文化
   キリスト教(一神教)文化やインド文化(大自然と宇宙的世界観)との相違
   遠藤周作(沈黙、深い河)、ベナレスとガンジス川
   自然による癒し:願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のころ(西行)
(4)心あたたかな医療(遠藤周作と順子夫人):心あたたかな医療110番
(5)人は生きてきたように死んでいく
   親の看取り、ストレスと発想の転換
(6)今を生きる
   谷川俊太郎「生きる」

<介護者ふれあいのつどい、生と死を考える会会長の講演会も>
ちゅーピー新聞 ふちゅうかわら版 第0221号 2004年9月3日

広谷町の府中市保健福祉総合センター「リ・フレ」で一日、「介護者ふれあいのつどい」があった。「びんご・生と死を考える会」会長の数野博さんの講演会や、邦楽演奏、お茶席等を日頃、介護している人やそのOB、約百人が楽しんでいた。主催は府中市社会福祉協議会。介護者ふれあいのつどいは平成四年に「お楽しみ会」の名称でスタートし、十年以上が経過。十月には在宅で介護者の為の一泊旅行も計画しているという。

講演会は、ちょう外科医院=福山市野上町=院長の数野さん(五七)が、「いきいき介護」を演題に話した。数野さんは全国で五十ヶ所活動している「生と死を考える会」を十二年前に福山で発足、現在に至る。同会では月例講演会を始めバス旅行、バーベキュー大会等を通し、親睦を図りつつ@がん患者と家族への援助A死別体験者への援助Bホスピス運動C死への準備教育等の活動を行っているという。ホスピスとは病院だけでなく家庭でも、老人ホームでも可能な事。ホスピスでは患者の痛みを取り、一人にしない事を第一に考えている。数野さんも三年、八年と寝たきりの両親を介護した経験を踏まえ、「生と死」「介護」について話した。つどいに参加した、田辺一重さん(六三)=広谷町=は、「七年前に兄を亡くした時に大阪のホスピスにお世話になりました。身近な場所にこういつ先生がいらっしゃると知り、とても良かった」と話していた。数野さんのホームページはhttp://www.saturn.dti.ne.jp/~chabin

→見出しページへ


[上手な生き方、上手な死に方]
瀬戸学区老人クラブ連合会団体別等学習事業 2004年1月23日 於:瀬戸公民館

(1)自己紹介
(2)びんご・生と死を考える会の紹介
(3)最近亡くなった老人の話
(4)親を看取った話
(5)「自分が主役」
(6)上手な生き方
(7)上手な死に方

→見出しページへ


[死ぬまで元気でいるために〜風邪の予防と終末期医療について〜]
上組福祉会・赤坂学区の福祉を高める会 介護教室 2003年10月12日 於:上組クラブ

(1)びんご・生と死を考える会の紹介
(2)びんご・生と死を考える会月例講演会の案内
(3)「医者にかかる10カ条」「良医を見つけるための10カ条」
(4)いい患者になるための10カ条:NHKテレビ永六輔の「笑って死ねるか」より
(5)アルツハイマー病患者の権利、アルツハイマー病患者からのお願い
(6)死ぬまで生きるための8カ条:柳田邦男のびんご・生と死を考える会10周年記念講演会より
(7)ボケない小唄、ボケます小唄

→見出しページへ


[生と死を考える]
備後の里在宅介護支援センター家族介護教室講演会 2003年9月19日 於:備後の里

(1)自己紹介:「死の淵より」
(2)びんご・生と死を考える会の紹介
(3)先人、文化人の死生観:西行、一茶、良寛、日野原重明、遠藤周作
(4)生と死を学ぶ必要性:生と死をとりまく現代医療、告知、インフォームド・コンセント、自己決定
(5)死にも色々ある:予測できる死、予測できない死、避けられる死、避けられるかも知れない死、避けられない死、
一人称の死、二人称の死、三人称の死
(6)なぜ死はこわいのか:死後のことがわからない、死の苦しみ、親しい人との別れ、悲嘆のプロセス
(7)死生観、世界観:仏教、キリスト教、日本人、命のつながり
(8)いかに生きるか:カーペディエム・今を生きる、
生きていることの大切さ、生命を与えられているものとしての連帯感

→見出しページへ


[上手な医者のかかりかた]
びんご・生と死を考える会月例講演会 2003年6月21日 於:福山YMCA

(1)ガンを生き抜く新常識:ガンを克服した人の共通項とダメになるガン患者のタイプ(いずみの会)
(2)良医を見つけるための10カ条:鎌田實先生(諏訪中央病院)
(3)医療者6カ条、医師にかかるときの8カ条:医師と患者、共に学ぼう(柳田邦男)
(4)かかりつけ医とは:望ましいかかりつけ医の条件
(5)医者選び、病院選びのための参考書:下田治美著「やっと名医をつかまえた、脳外科手術までの七十七日」ほか
(6)COMLの医者にかかる10箇条、危ない医療から身を守るための20のアドバイス

→見出しページへ