2000年 9月〜12月 OPトーク


12/25 やさぐれサンタ

『やさぐれサンタのマーチ』 伊集院光とクールツー
 
黄ばんだYシャツ吐血で染めて  フード被って流す闇
ヒュルルコツコツ骨が鳴きゃ  良い子の心が凍えてら
オイラはサンタクロース  やさぐれサンタクロース
トナカイ今頃交尾中  背中の袋が動いてる
セリフ『メリークリスマスになりてぇなぁ!』

『どうも今晩は、サンタです…ええサンタですよ。今時間はクリスマスイブの、夜10時57分…サンタどきですわ。そりゃあやさぐれますよ、俺には家庭があるんですから。にも関わらず男同士でレンタカー乗って…ムカつきますよ。まあ呼んだのはリスナーですからね、感謝こそあれ怒られる筋合いは無いんですし。』

「しかし実行犯として改めて聞いてみると…何かやさぐれ過ぎだな。イブの日曜日の秘密基地が終わった後、ADの柳沢君が借りてきたレンタカーで行ったんですけどね。もうイブの夜にはレンタカーが全然無くて、『夜10時から1台だけ空きます』ってことはついさっきまでカップルが乗ってたに決まってんですよ。

「後ろの席にはもじゃもじゃのエアバッグを乗せた構成渡辺と家が汚いディレクターの田村が載ってて、俺は助手席に座ってたんだけど…これがコロポックルが乗るような小さい車でよ、シートベルトはコート脱がないと入らないから寒い寒い。で乗ってるデブの方から窓がガンガン曇ってくるからさ、ガラスに指でショーウィンドウみたいにX’masって書いたら死にたくなったよ!

 


12/18 屍レコード大賞


アイヤイヤー アイヤイヤー アイヤイヤイヤイヤー
アイヤイヤー アイヤイヤー アイヤイヤイヤイヤー オ・レ!
僕のパパはメキシコ人 に良く似てる オ・レ!

足は短く太りすぎ ヒゲを生やしたタヌキだよ
だけど皆は言っている パパは パパは
ボクにそっくりだ オ・レ!

※くり返し

「さあ、お馴染みのテーマ曲『僕のパパはメキシコ人?』で始まりました深夜の馬鹿力なんですけど…何だこりゃ?これはね、構成の渡辺君が小学校の頃に給食の時間に必ず流れていたから存在するはずだ、っていう戯言を20回くらい聞いてたんですけど、嘘に決まってるってことで探すのを止めてたんですよ。実際レコード室にも何処にも無かったんですから。」

「この間の『日曜日の秘密基地』の番組会議中にさ、コイツがまた妙な歌を歌い出したんですよ。『お前な、脳内で勝手に作った曲を大人の前で歌うとは何事だ?この番組ならともかく秘密基地のスタッフには他で活躍している作家さんとかいるんだぞ?』って怒ってたら、1番年配の構成作家さんが『ウチにあるよ』と。

「この歌ね、突っ込み所満載なんですよ。1番大きな突込み所はメキシコ人なんじゃねえの?…最後の方の歌詞なんか“僕も被ったサンブレロ”とか言ってますからね。あと、僕がモノマネ番組に出て『日本人です!』ってのはありなの?メキシコ人の誰それじゃなくて漠然とメキシコ人。」


12/11 要求された物

「この番組の前、元SPEED今井絵里子さんの番組エンディング…今日の聞いた?ホンの2、3分前に言った最後の言葉が『CDの真ん中の穴は指輪の7号と同じなんだって、私は9号です』…だってさ、関連トークも何も無いですよ。じゃあ穴の話するか?竹輪の磯辺揚げが入ってる弁当とカップの味噌汁を一緒に買うとさ、『この磯辺揚げをストロー替わりにして吸ってみようかな?』とか思って台無しになるな、な?…私はなります。」

「しかし同じ芸能会でも全然違うな。僕がライフワークとして頑張って来た王様のブランチ…2000年内一杯で降ろされましたよ。卒業って使われるとムカつくね!またうちのマネージャーもさ、1ヵ月近くも前に知らされてたけど言い出せなかったらしいのよ。俺がガッカリして仕事に身が入らなくなるんじゃないかと心配してたんだと。」

「俺みたいな底意地の悪いタレントは後釜が誰かっていうのを結構気にするんですよ。要するにそれが王様のブランチ側が求めていたけど俺に足りなかった物なんですからね。で、伊集院光の後釜は一体誰なのか…ボケ抜きで言うよ?来年からのブランチの新メンバーに、えなりかずき君が入るらしいんですよ。それ聞いたときにもう面白い、っていう所に入っちゃいましたね。」

 


12/4 イカを釣りに…

「喋っているのは伊集院光ですけど、絵的にはずぶ濡れの子犬ですよ。先週の木曜日に“また”釣りに行こうと思いまして、今回は浅草キッドの玉袋筋太郎さんや、前回釣王様に輝いたアンタッチャブルの2人、電気のピエール瀧君、それにいつも仕切りをやってくれる渡辺君…皆を誘って行こうって言ってたんですよ。」

「その渡辺君から2日前くらいかな、凄いフランクに『スケジュール間違えたんで僕行きません』って電話がありまして。5大芸能人ですよ?十勝花子…思い付いたのが十勝花子って結構好きですね、脳内でのタレントの未整理ぶりが。さらに桐島ノエル、加藤剛に伊集院光ですよ。その皆が原稿の閉め切りを早く終わらせたり、融通の効く仕事をずらしたりして釣りを楽しみにしてたのに…ええ土下座巡りしましたよ。」

「渡辺君は『行かないで済んだ』と思ってたでしょ、でも俺は既にSHIMANOの釣りセットを全部買ってたんだよ7万円のを!驚くなよ、皆に断わりいれたさ…ひとりで膝を抱えて暮らしてたと思うだろ?俺一人で行ったんだ。始発の新幹線乗って。」

 


11/27 車の偉さ加減

「タバコ吸い始めましたよ、1年半禁煙してたにも関わらず最早1日3箱4箱。タバコが身体に悪いのは当然のことだし、現に肺が悲鳴を上げてますし…本当は百害あって一利なしなんですけどね。ただひとつ俺にとってのみ良い事は、生活のリズムの中の“間”が埋まる…座ってタバコを吸いながら道行く人を見たりとか出来ることですかね。」

「で縁石に座って池袋ビックパソコン館のでっかい携帯を眺めてたんだけどさ、いきなり自販機の補充トラックが『どいて、止まるから』って…多分俺は『すいません』って言葉が入ってたらどいてましたよ。でもさ、ここがお前の土地なら申し訳無いと思うけど、先にここに座ってたのは俺ですよ?じゃあ俺は『ジュース、飲むから』ってトラックに積んであるジュースを飲んでいいのかって…すいません、飛躍しすぎました。」

「なんかそれが物凄く納得いかないくて…でもだらしの無い事に素直にどいてるんですよね。俺はデカイなりをして本当に弱い人間なんで、どいてから何かムカムカ怒りが来てさ…そいつが行った後でも『まだ暖まってないコーヒー買ってやろうか?』みたいな話で。入れたばっかでまだ全然オススメってないやつを『あーぬるいぬるい!』…って完全勝利ですよ。」

 


11/20 内閣不信任案

「今日は今1番俺が興味ある所の、内閣不信任決議案のニュースが番組中に入ってくる可能性があります。リスナーの中には政治にあまり興味がなかったり、『誰が総理大臣になっても同じだよ』みたいに政治に飽きた人もいるでしょうから、僕が高飛車な態度で知識を披露するのも問題だと思うんですよ。だから『政治ってなんだ?』って考えるときに『皆で金を出し合って1本のアダルトビデオを買いに行く』、こう例えましょう!

伊集院的政治講義が面白くなってきたので今回はロングバージョン。

「与党はナース派、で野党はもうナースにウンザリしてまして、『1回皆で誰が選ぶか決め直そうぜ』って言い始めたんですよ。実際自民党の代表である森さんは、たまに『何パッケージに騙されてんだよ!』っていうのを結構借りてきちゃってたんですよ。そこで自民党の一派閥の加藤派…これはそうね…薄消派ってことにしましょうか。

『森よ、今や時代はインディーズ薄消だ』と主張する加藤派は、野党の内閣不信任案に乗っかって1回内閣をバラけさせ、その後でもう1回自民ナースに戻ることで、新しいナース派リーダーに好みのビデオを借りてもらいたいんですよ。野党全体に加藤さんと山崎さんの票、そして浮動票…『アイツの好み良く分からないよな、双子とか言ってんぞ?』が加わると、内閣不信任案が通る可能性がありますからね。」

「ただ、ナース派の野中幹事長の『我々ナース派は隣りに知り合いが通ったからといって、一度借りようと思ったビデオを棚に返したことは無い、嫌なら出て行け』という忠告に対して、加藤さんは『いいや俺は出て行かない、ナース派の中でより国民の喜ぶビデオを選びたい』と。そこで山崎さんに『どうなの薄消インディーズ』と協力を持ちかけたんですよ。」

「でも加藤派の中にも現在重要なポスト…つまりビデオが速く廻ってくる宮沢さんや、『ボク森さんが間違って借りてくるやつ嫌いじゃないですよ』っていう人達は、失敗した時が怖いから事を荒立てたく無いんですよ。また逆を言えば、もしかしたらナース派の人が裏切る可能性もあるわけですよ。例えれば与党はナース、野党は女教師って言ってるところで、“保険の先生”って一体どっちなんだよ!みたいなね。」

「ただ直前になってどうも加藤・山崎両氏が採決に出ない事にしたらしいんですよ。あんなに『ボクらが変えます、国民全員がカチンコチンになるように!』って言ってたのに…愚息もしょんぼりですよ。もうここまでやったらナース派内での地位は間違い無く下がりますよ?戦って勝てば加藤さんの天下だし、負けても国民は指示すると思うんですけど…」

「でちょっとテレビを見てみたらさ、松浪健四郎議員が怒って水ぶっ掛けたりして会議が止まってんだよ。ようするに皆興奮してるわけですよ!『俺はもうカチンカチンなんだこの野郎!』『俺もカチンカチンなんだよ!』…もう訳わかりませんよ。せっかく人が“AV借りに行く理論”で…日曜昼の番組では“皆で鍋を食べる理論”だったんですけど…ニュースデスクの内山さんの所で一生懸命勉強してね。」

“国民全員がカチンコチンに…”っていう言葉に伊集院光深夜男子校番組モードが伺えます。女性リスナーのことを全く考えてない辺りもう駄目駄目ですけど、ヒートアップ具合が最高です(笑)

 


11/13 フリートークの名を借りて

「行って来ましたよ温泉旅行。一応僕は婿養子なんで、かみさんの御父さんから強制的に…強制的にって言い方は違うかな。御父さんから『娘(奥さん)と温泉旅行にでも行ってきたらどうかな?』っていう推薦を受けて、俺にも選ぶ余地が一杯あった中で…それも久々の完全オフだったんですけど、まあ俺は『家にいたいな〜』…なんて思うタマじゃないし。

「これはプライベートなことだから、これ以上話したら『フリートークの名を借りた愚痴じゃないか』って邪推する人がいるんですよ…で宿、高くて部屋が広い割にはテレビとかショボいんですよ。まあ、『何したら良いんだよ!』っていう問いには多分『竹林を通る風の音を御楽しみ下さい』って言うと思うんですけどね。いや、俺はもう大好きよ!…何て言ったらいいのかな、サウナでもう汗も出きった所で内股にチンゲが触れる感じっていうんですかね?

…見事チェックインから2時間ほどで飽きまして。え?いや、これは愚痴じゃないんですよ?本当はとっても楽しかったのに、ワザとこう言って汚れ役を買ってでようとしてるわけですよ。っていうか9時の段階で『帰ってなんでも鑑定団が見たい』っていう状態になりまして…かみさんも今この話聞いたらショックだと思いますけど。」

 


11/6 誕生日に生放送

「欲しいんですよ、“黒澤明7人の侍ドンジャラ”みたいな楽しくなくて重いやつ。役とかもオール志村喬とかで…例えば“生きる”だったらまずブランコが3枚、いのち・みじかし・恋せよ乙女のチーが必要だからね。それでちゃんと市役所職員の志村喬を…これは一体何人くらいに通じてるんだろうか?

「…っていうかスタッフの皆さん、俺待ってるんだけど?こんなどうでもいい、存在しないドンジャラの話とかしてたのは、いきなり『Happy Birthday !』って音楽がかかってさ、ディレクターがケーキ持ってきて『おめでとう』っていうと思ってるからなんですけど…やれねえよ、こんな番組。いいともならお前先週来たじゃん、っていうレギュラメンバーでも祝われてるのに!」

「最近皆の前でこれ見よがしに『ハンディカム欲しい』って素振り見せてたってのに…素でプレゼントが無いときたよ。誕生日当日の生放送ですよ?番組の何処かであの音楽が鳴って、俺が日頃『会いたい会いたい』って言ってた河合奈保子が来るでしょ?あとは一曲目…ドン正直にいえばええ、強制的に決められてる曲ですよ。でも今日は俺がいつもCD買ってる“紫苑”とか…ああそうか、そういう歌のプレゼントなのかな?」

「じゃ一曲目いってみようか!…広末涼子で、『果実』。

 


10/30 初心と犬大好き

「この間ニューヨークに行く前に深夜の馬鹿力名場面集を作ってた時、『番組第一声って一体何を言ってるんだろう?』って思って第一回のテープを再生しましたよ。で、多分俺はその頃から『番組のテープは残しておいて欲しい』って言ってたんだけど、どうも当時のナガタディレクターがボーっとしてたらしくて、最初の20分ぐらい録れてないんだよね。」

「でまあそれは置いといて。そのテープに残ってた伊集院光の1番古いTBSでのトークってのがさ、『しかしな、俺は犬を買うやつの気持ちだけは判らないね』って言う話を延々としてるんですよ。それが今やウチにはかみさんが飼ってる犬が2匹、一匹がミニチュアダックスの黒いのでロングヘアーじゃなくてツルンとしてる、一切毛の生えてないやつ…うわ気持ち悪。でもう一匹がアフリカバイソンっていう種類の犬で、泥溜りが大好きな上に壁にマーキングをし放題ですよ。」

「でたまにかみさんが居ない時とか居間で面倒みてんですけど、ボールを放さない犬を居間じゅう引きずり回したり…あ、もちろん犬は喜んでいるんですよ?面白くするために大袈裟にするってのは良くある事じゃないですか、引出しに入ったトムがタンスから出てくるとか。犬は引きずりまわされるのが大好きなんです、愛犬家の皆様は判ってるよね?」

 


10/23 膝の上で大人しく

「日本シリーズ第1戦を見に行ったんですけど…あ、もちろん拾った偽造券ですけどね。しかし凄いな、何か日本シリーズの偽造チケットが出回っているらしいんだけどさ、本当は存在しない席が書いてあるらしいんですよ。『“鶴ノ二”って富くじかよ!?』みたいな。」

「で…その偽造券って同じ奴が作っているらしくて、全部同じ番号だったんだと。最初はドーム側も『当方のミスかもしれないから』って代わりの席を用意したくらい精巧な出来だったんだけど、2人3人と同じ番号の券を持った人間が出てくるもんだから、もう次々とお父さんの膝の上に乗っけてったらしいんですよ。したら5人目くらいの所で1番下のヤツが膝が痛いって言うもんだから調べたところ、偽造みたいな…ってね。」

「一応事情聴取で『この券一体何処で手に入れたんですか?』って聞いたらさ、1人が『友達にもらった』、もう1人が『ダフ屋から買った』と。で中に『拾った』って言ってるヤツがいたらしいんだけど…お前すでにドームに入れてるのに、拾った券で座れないって文句言ったのか?

「もうこうなったら明かにウソみたいなやつあったらいいのにな、“巨人対宇宙選抜”とか。」

 


10/16 ニューヨーク

小島アナ「10月16日の“伊集院光 深夜の馬鹿力”は、何とニューヨークからの生放送!ところが伊集院光さんは、スケジュールの関係でニューヨークの空港に生放送90分前に到着、入国審査や移動の時間を考えると遅刻の可能性大!」
伊集院光「10月16日“伊集院光 深夜の馬鹿力”は“伊集院光 Live in New York”!」
鈴木アナ「それとも、“渋ガキ隊ベストヒッツ”?」

そしてカウントダウン。

伊集院光「…いよいよ、運命の瞬間です!」

一瞬の沈黙。

SUSHI !, O-SUSHI !,O-SUSHI !,O-SUSHI !,O-SUSHI ...
Excuse me, Do you eat roll fish?
(前奏開始)
KAI ! EBI ! IKA ! TAKO ! BURI ! UNI ! AJI ! SABA ! HUGU ! TARA ! GESO ! KISU ! JAKO ! KANI ! MATU ! SHAKE !

以下渋ガキ3人が歌うのだが、元々歌詞が電波な上に無理矢理な歌い方なので聞取不可。
一応パラパラと聞取れた所を載せておくので情報求む、こちらも調査続行中。

TORO is midiam TORO AJI is the taste ! “Hey ラッシャイ!”
ANAGO ...JAKO ... ! “Hey ラッシャイ!”
... ! “Hey ラッシャイ!”
... How much IKURA? “Hey ラッシャイ!”
This SUSHI BAR is the best of JAPAN !  
SUSHI食いネェ!SUSHI食いネェ…SUSHI食いネェ!  

「伊集院光深夜の馬鹿力、番組開始5周年特別プログラム“渋ガキ隊ベストヒッツ”、注目の第10位は『寿司食いねぇ!』のEnglishバージョンで、『OH-SUSHI!』

伊集院は間に合うのか?結果はこちら。
さらに元ディレクターを糾弾する伊集院は
こちら。

 


10/9 番組の魂

「今日は久し振りに番組見学者が来てます。いつもみんな来る時は『最後まで聞きますよ』って言うんだけど…大体開始20分で泣きながらスタジオを後にしますな、肛門からどす黒い血を流しながら。さっきまで見学者がいた所には血染めのニポポ人形が落ちていて、『忘れもんだこの野郎!』って投げつけられる…っていうのが慣習なんですけどね。」

「来てくれたのは営業の新入社員さんでしたっけね。で、この番組が営業の御眼鏡に適えば、スポンサーがついて番組予算とかもドンドン増えていくわけじゃないですか。今の時代、特にこの時間帯は幾ら聴取率をとってても、スポンサーがついてくれなきゃ意味が無いんですよ。まあ僕は番組の魂とか全部お金で売るような人ですからね、芸名を東鳩光にしてもいいくらいですよ!

「要するに数字が取れて一銭も儲からない番組と、数字が取れなくて一銭も儲からない番組だったらどっちでもいいわけですよ。だから数字は無いんだけど儲かる番組、例えばここに社長が出てきて『今日はね、コンピューター!ペンティアムが3!』なんていうような番組でも“儲かるからOK”ってことですよ。」

「世の中ゼニということで、今日の一曲目は“銭ドルソング”!」


10/2 いいヤツ

「今日さ、TBS来る前に“モーニング娘。”と仕事をしてまいりまして。でね、何て言ったらいいのかな…安田さんとか飯田さんとか、案の上…いいヤツなんだよ、物凄く。あのね、そりゃあ僕も陰陰滅滅とした高校生時代やポツンとラジオをやっていた頃だったら、『何だコイツ』とか酷い事を言ってましたよ。それこそ下水に直接マーライオンが繋がっているようなトークですよ、観光客が『口から出てるのウンコじゃないの?』って言っても『そうですよ!?』って平気な顔するくらいのね!」

「でも幾ら酷い事を言ってても、本人とかに一目でも会っちゃうと…もうそれは記号じゃなくなるんですよ。俺にしてみれば、テレビに出ている人は皆『アタシはスター!』って思ってて欲しかったんですけど…案の定いいヤツだったんだよね。もう今日からモーニング娘。の面々を“さん”付けで呼ぶと思うよ、マジで。」

「俺と何にも接点が無ければそれなりに良かったんだけどさ…ビビったのが、オヤジの会話で言うところの『モーニング娘。にウチの子供と同い年がいるんだよ』でお馴染みの加護さんですよ。会うなり『ワタシ伊集院さんの“歴史探検”っていうNHK教育の番組、学校で見てます』って…あいつ小学生なんだよ。

それにしてもモーニング娘。って文章に向かない名前ですな。


9/25 松村ワールド

「CM決まったんですよ、しかも結構メジャーどころで何とキリンラガー。俺と松村君と石塚君が仲良し3人組っていう形で出させてもらったんですけどね。ひとつのパターンはでっかい風呂桶で3人必死に我慢して、風呂あがりのビールが無茶苦茶うまい!っていう感じなんですけど…で撮影3秒前ってとこで、隣りで松っちゃんがいきなり水着を脱いでスッポンポンになってんだよ。

「そりゃ俺の中では物凄く嫌な予感が9割5分くらいしますわな、CMの撮影ってもうスポンサーのおじさん達で一杯なんだよ?で『まさかこの人…そんなことしないよな…』と思ってたら案の定…立ちあがるんだよね、本番中に。もちろんフィルムにばっちり具が映ってるからさ、カットって言うしかないんだよ。『伊集院さん、今のOKですかね?』って…そんなはず無いっての!

「松っちゃんは俺と同い歳でもう33歳になるんですよ。それなのに沢山の食べ物を前にして乾杯する、食べ物バージョンの打ち合わせの最中に、手前にディスプレイしてある撮影用のハムを、“用意”も“スタート”も無いのに食べてんですよ?名物マネージャーの大竹さんも言うに事欠いて『松村…ハムを食うな。』って…33にもなって『え?俺食ってったっスか?』じゃないだろ!」

「もうね、松っちゃんの中が“楽しい”で一杯になっちゃうと俺にはかないませんよ。あまりに松っちゃんが突っ走るからとりあえずアドリブ分も撮ろうってことになったんだけど、ビールのCMなのにロブスター持って乾杯しようとするし…ウチの事務所はこの男と張り合っても勝てないって事を早く判るべきですよ!」

 


9/18 秘密のポンコロン

「今からもう20年ほど前ですか、ウチの兄貴はその頃本当に体が弱くてね。保健室の前にある“栄養失調になるとこうなります”的なポスターに兄貴がモデルとして出ている気持ちってわかる?実際中学入学する時の体重が29キロってちょっと引くでしょ?それでもここで笑い話になっているのは大学4年の体重が130キロだからこそなんですけどね…って何人分増えたんだよ!?」

「兄貴が今無駄に元気なのも、粥みたいな病院食ポンコロンのおかげだと思うんですけど…俺はもうこのポンコロンが食べたくて食べたくてしょうがなかったんですよ。普通に考えれば病院食なんかよりも家で毎日ちゃんとご飯を食べる方がいいに決まってるんですけど、子供って馬鹿だから『お兄ちゃんだけ特別なもの食べてる!』って思うわけですよ。」

「である日、もう意を決してポンコロン盗もうと思って兄貴のところに見舞いに行ってさ、兄貴に果物を取ってあげるふりして冷蔵庫を開けたら、目の前にポンコロンがあったんだよ。そしたら頭の中では『街はきらめく passion light〜♪』って音楽が流れ出し、すかさずポンコロンをズボンの中に1個入れようとしてふと兄貴の方を見たら…兄貴と目があった。

「そしたらさ、当時ピークで調子悪かったせいで鼻からチューブ出しているような…そんな兄貴が力無く笑ったんだよ。もういたたまれなくなってさ、『食べたくないやこんなもの!』って病室から走ったよ。」

 


9/11 リニューアル

「というわけで今回も番組タイトルをリニューアルして気分一新しましたけれども、この番組結構色んな所ちょっとずつリニューアルしてるんですよ。まずディレクターが松島さんから田村さんに完全に引き継がれましたし…まあ傍目に見るとウォーリーくんみたいなディレクターなんですけどね。」

あと構成の渡辺君がついに髪型をアフロにしましたよ!なんかパパイヤ鈴木から踊りの要素を完全に無くしたような感じっていうか…西部劇で決闘の寸前に遠くを転がっていくアレみたいな感じですかね。去年の梅雨ぐらいに確か俺が『お前アフロにしろ』っていったんですけど…もう罰アフロなのか褒美アフロなのかも憶えてませんよ。」

「一応取材したんですけどね、あの真面目な渡辺父がかなり怒ったらしいですよ。そこで渡辺君は『営業の人はスーツを着て髭をそって、しっかりした格好で相手に良い印象を与ようとするでしょう?僕らの商売はインパクトを与えないと仕事が貰えないので、若いうちはみんなアフロなんですよ!』…これで御父さんを押し切ったらしいんですよ、凄い力技でしょ?」

「御母さんは御母さんで『鶴瓶みたいな頭して!』って…いつの鶴瓶なんだよ。

 


9/4 恋愛という旅

「言おうかどうか迷ってたけど見つかる前に先に言っちゃいます。今ね、伊集院光は毎週ひとつテーマを決めて恋愛について語る「恋愛旅行社」っていう番組の司会をやっているんですよ。俺なんぞが自分の恋愛体験なんぞ含ませながら司会進行して、最後に俺がその日のテーマをまとめるんだけどさ、『言い訳ってのは…重傷の恋愛における心臓マッサージみたいなもんかな』…ごめんなさい、腐った秋元康みたいなこと言ってごめんなさい!

「5回目テーマが“別れても好きな人ってどんな別れ方?”だったかな。でも俺は“落とした飴は踏め”、つまり別れる時は格好良くなんて言語道断、滅茶苦茶にして別れるべきっていう持論なんですよ。そのへんは幾らあっさり塩味伊集院でもはっきりしておこう、と思って色々話をした最後に意を決して言ったんですよ。」

『俺の友達にね、別れた女に人糞を投げ付けたヤツがいるんだよ』
『ウッソー!?』
『…まあ、今のは作ったんだけどね』

「こんな番組なんだよ!頼むからニプレス1丁、最低でも女装で出させてくれよ!」

 


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