Diary

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2005.01.29/ One foot of the fox for the grape
…届くことのないものへの努力、その意味を見出すために(詩的挨拶)。

先日記したSFC:「ズールのゆめぼうけん」(インフォコム)の感想ですが、またもや何処となく小うるさい感じになったのは否めないところです。これだから無駄に年月を経たゲーム好きというやつは性質の悪いものですな…自分でそのようの卑下するのもアレですが、多少はやむを得ないところなのです。口下手故に。

つうか試しにタイトルで検索してみたら通販サイトとリスト系のサイトくらいしか引っ掛からないというこの諦念…(都市ガスのパイプを甘噛みしながらの結語)。

まあこれに懲りずに誰も触れないあたりから攻めていこうと思います。ヨ?


2005.01.28/ Heavenly Zoo
SFC:「ズールのゆめぼうけん」(インフォコム)攻略完了(会釈と共に)。

販売は日商岩井インフォコムシステムズ、略して日ンムテ、戻してインフォコムたる本作ですが(因みにインフォコムは他にSFCにて「ナイジェル・マンセル F1チャレンジ」と、本作と同日発売のゲームギア版「ズール」をリリースしております)、そのなんか見るからに飾り気のないパッケージとどことなく日本的なベタベタ感を感じさせないキャラクターデザインからして自ずから明らかなように製作は海外のメーカー、既にしてタイトル画面にも記されているところの具体名を挙げてみるならば開発はGremlin Graphics Softwareとなっております。因みに本作はメガドライブでも発売する予定があったそうですが、結局は未発売となりました。更に言えば海外ではSMSでもリリースされていたりするそうですが(発売元はセガ)、なんつうかあっちではSMSとGGの両方で出てるゲームの多いこと多いこと…。

とまあそのような愚痴じみた基本情報はさておき、本作は「簡単な操作法で細かい動きの楽しめるアクションゲーム(説明書より抜粋)」ということで、パンチ攻撃においては同時に手からエネルギーボールを発射し(因みにパンチによって壁を破壊し、一部の隠された通路を発見することが出来ます)、左右移動からして既に他の同種のアクションゲームで言うところの「ダッシュ」くらいのスピードを自ずから有しており、更にはダッシュ中のスライディング(攻撃判定を持っている上に、トゲなどのついた狭い通路を抜けるのにも使う)、ジャンプ中のスピンアタック(ジャンプ中の左右への攻撃)、壁を利用した「登り降り」「三角飛び」「回転ジャンプ」などもボタンと方向キーで容易く行うことが出来ます。スピーディといってもMD:「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(セガ)系ではなく、寧ろFC:「スーパーマリオブラザーズ」(任天堂)の発展形と申せましょうか?違うかもしれませんが。

N次元の住人たる主人公、ズールの駆け抜ける7つの世界はそれぞれ4つのステージに分割され、各々のステージをクリアするには各所に落ちている「メダル」を規定の個数以上集めた上でレーダーによって導かれるゴールに辿り着かねばならず、更に各世界の最後のステージではボスも登場します。後半の世界では容易にはゴールまで到着できないような造りになっております。ライフを全て失うとミスとなり、原則的にはスタート地点からの再スタートになりますが、途中で数箇所存在するチェックポイントに触れているとそこから始めることになります。

…とまあこれまたベーシック極まりないインフォメーションはさておき、愈愈一通りクリアして私の抱いた本作の感想を述べようといきり立ってみれば…「確かにそれなりに面白くはあるけれども…」という語尾をデクレッシェンドすることで灰色じみた曖昧模糊形容にしてしまうのは何故でありましょうか?(←説明せよ)

というのもまず誰もが思うであろうフィーリング、それはステージの「長さ」。全7ワールドが各々4つに分割されているというスーパーマリ以下略を彷彿とさせるその区分において、それぞれに「一定数のメダルを集めないとゴールできない」というノルマがあるのですが、実はこれ自体はあまり苦痛ではなく、特にデフォルトの設定であるイージーランクではステージ序盤の内に達成されてしまうことでしょうが、それよりも問題なのがステージの「物理的な」長さなのです。後半〜終盤では迷路のように入り組んだ場所を半ば手探りで進むこととなるでしょう。

更に言えばゲームバランスにも若干難があります。とにかく残人数が増えてしまうため、上限ライフ9のイージーや6のノーマルでは多少ミスしても十分にやり直しが効いてしまい(先のようにチェックポイントでの復活が定められているため、ボス戦以外ではごり押しは出来ませんが)、慣れてくるとどうも物足りなく思ってしまいます。それが所謂冗長感を産み出してしまっているのかもしれません。

また、売りにしている「簡単に出せる軽快な特殊アクション」も、使い所がそれほど多くないというのも実情です。半ば基本動作としての壁の昇り降りや三角飛びは別として、スピンアタックは背後から接近する敵への保険(ジャンプ中のエネルギーボールは進行方向にしか撃てません)くらいにしか役に立ちませんし、壁を利用した回転ジャンプも使用する場所は限られています。スライディングで潜り抜ける地形も後半に数箇所用意されている程度ですし、全体的に遊んでいる感覚としては「斜面を滑ったりしながらジャンプして飛び移ってるだけのゲーム」と思われてしまっても不思議ではないでしょう。もう少しアクションを生かせる設計ならばよかったのですが…。全体的な動作が軽快なだけに、少々空しくもあり。

…まあ、処理落ちバリバリでもっさりとした挙動を余儀なくされるようなゲームよりはよっぽどマシですけれどもネ。具体的に何であるとは言いませンが。6ワールドまでのステージ1だけを遊ぶことのできる、イージーよりも下の難度設定であるところの「ダイジェスト」もありますし(つうか説明書の訳が間違ってます)、一挙一動を気楽に遊びたいならそちらを遊ばれれば宜しかろうと思われます。


2005.01.26/ HuMaNOiD
マイルストーンの新作STG、AC:「ラジルギ」の情報が出たようです(会釈)。

デビュー作としての「カオスフィールド」に引き続くNAOMI用作品としての本作でありますが、その「電波系」というあからさまな宣伝文句や、画面上部にレイアウトされた携帯電話の液晶画面のような造形によって与えられがちな衝撃のファーストブリットとは裏腹に、背景色を中心とした全体的なグラフィックがどことなくファンシィであらせられるのは一体何事かと怪訝そうに眺める必要もなく、寧ろそのギャップ…言を換えれば「不条理」を愉しむべきなのだろうと即座に推測させられた次第です。いや単なる思い違いにして思い込みなのかもしれませんがネ。

つうかサンプル画像を初めて見た時はセガマークIII用のゲームかと思いました。若しくはAC:「ワンダープラネット」(データイースト)の移植作かとも(←誤謬)。


2005.01.24/ Tintinabulation and Etherfication
GB:「地球解放軍ジアース」(T&Eソフト)攻略完了。

現状においては手元にカートリッジのみ存在しているという有様ですので、そのバックストーリーやコンフィグやステージなどの詳細を窺い知ることは困難を極めるものですが、「ショットボタンとオプション開閉ボタン(ショットはアイテムで若干パワーアップする)で進む全5面(ステージによっては地形等あり)の縦スクロールシューティングゲーム」、という根源的な部分さえ押さえていれば存分に愉しめる内容となっていることは、実際にほぼゼロからのアンダースタンディングを余儀なくされた私が培ったプレイスタイルにも如実に顕れていると言えましょう。

「オプションは左右に開閉できるのみ」「パワーアップもそれほど派手ではない」「自機のスピードも画面スクロールも全体的にやや遅い」…とまあ一見ゲームボーイにおけるオリジナルシューティングとしてはマイナス要素のようにも見受けられる本作のシステムでありますが、これがまたいい味を出しているものです。地形ぎりぎりまで近寄って開いたオプションの弾で壁に貼り付く敵を倒したり、完全に閉まる地形に先駆けるべくして画面前方に出たりと、その感覚としてはAC:「イメージファイト」(アイレム)あたりを遊んでいるフィーリングでありましょうか?流石にあれほど緻密なるデザインにして極悪なる難度では御座いませンが…。

何よりも本作が特徴的であると言えるのはその道中に出現する中ボス、及びステージボスの攻撃であります。ショットを当てた方向に回転する鉄球を撃ち出す1面中ボス、破壊可能の撃ち返し弾を大量に射出しながらそれを身に纏い、弱点たるコアをも塞ごうとする1面ボスをはじめとして、これ以降のボスも「自機の位置を狙ってブロックを撃ち出し、動きを制限した上で触手で薙ぎ払う」「左右ではレーザーを連射して、中央には破壊すると高速で落下するザコを射出する」「こちらのオプションに貼り付いて攻撃を無効化する弾を撃ち、その上で拡散弾と破壊可能ホーミングミサイルを撃つ(無効化されたオプションはボス本体にぶつけることで次の無効化弾までは使えるようになる)」などなど、実に独創的にして興味深い攻撃を仕掛けてきます。確かに初見ではミスする危険性が高かろうと思われますが、そのパターンを覚え、其れ以外の偶発的事象に反射的に対処することで十分に「愉しみ」を見出すことのできる内容に仕上がっていると申せます。

先程述べた「スクロールの遅さ」もあってか、全5面という分量が思ったより短く感じるのが唯一の不満点ではありますが、ゲームボーイで遊ぶためのソフトとしては過不足ない長さなのかもしれません。本作のスタッフが他に何を製作しているかは未だ調査不足ですが、かなりの力量と技術を費やした作品であることは疑いようもありません。…ああ、あとできれば本作はGB本体(GBC、GBAなども含む)で遊ぶことをお薦めします。SFC用のスーパーゲームボーイなどでは(やけに力の入っている)1面の背景などが若干見辛くなるかと思われますので…。

しかしこの頃のGBソフトは箱説付きで出てこないものですなあ…(慨嘆口調)。


2005.01.20/ Sprit of life
…また例の如くに昨日の書き記しにも顕著でありました(不可解会釈)。

…いや、何のことかと申しますれば、ちょうど先日長々と連ねたところのMD:「タイムドミネーター」(ビック東海)の感想じみた其れにおいての私の操る日本語の不可解さ…ではなく、本作の話だけではなくゲーム自体が如何なる不出来であっても割と音楽に関しては甘めの評価を下す…ことでもなく、「全体的な視座が過去方向にしか向いていない」ことに他ならないのですが、何故にして其れを忌み嫌わねばならぬか、などと問われる方はよもや此処には居られますまい…。

「昔は良かった」と言うのは簡単ですし、不本意ながら人間として生を受けた以上重ねることを留めるなど出来やしない年輪が深まるに従って私もそのストリームに流されつつあることも否めません。ただ、できればそういうのは宿屋に泊まった際に「かんれきのほうい」を貰えるくらいのお年頃になってからで宜しいと自らに言い聞かせていきたいものです。中古でソフトを買って適当に遊んで何処かに放置する(或いは売る)、そんなスタイルもまあ人によりけり存在していることもまた事実でしょう。…積んでいる作品が多い私も偉そうなことは言えませんが。

今現在…この21世紀に昔のゲームを遊ぶこと、それ自体の意味を探す…というより「過去を清算する」こと。正にそれが求められているのかもしれません。これといってゲーム関連の仕事に就いているわけでもない、只の一介のゲーム好きの四捨五入して三十路キャラこと拙者でありますが、だからこそ行く末を見据えられる一人でありたい。存在するようで存在していない、この、「文化」を。

半ばCD目当てに久々に「ユーゲー 2005年3月号」(マイクロマガジン)などを買い求め、一通り目を通してみて、改めてそう強く心に刻む次第です。自分は自分でいい、寧ろ其れ以外の何物でもない。思うところを進めばいい、道なき道を。

…それにしてもFC:「コロンブス」(トミー)のゲームバランスはどうか(←台無し)。


2005.01.17/ Tidal Time Traveler
悪い風邪を引いて医者のご厄介になっておりました(極めて手短の御挨拶)。

今は処方された薬品を6種類ほどがぶ飲みすることで事無きを得ておりますが、これによって更新やメールのお返事が若干遅れたり最近遊んだゲームの感想を記すことが滞っていたことを慎んでお詫び申し上げます。斯く言う現在も依然休養中の身ではありますし、思えば昨年の四月〜六月頃も原因不明の咳に悩まされていたものですが、なんつうか今回は引き始めの段階で「深夜に何気なく目覚めたら強烈な悪寒が全身に走って最早身動き一つ出来ない」という体たらくでしたので、早い内に自宅療養に見切りをつけて休日にも診療しているところの医者に赴いたことは大正解であったと申せましょう。…いや単に年輪を一つ刻む毎に外部からの刺激に対する抵抗力が弱っているだけかもしれませんが。

つうか未だ平癒していないんですがネ。この辛苦、何時まで続くのか。

…それはさておき「怒首領蜂 大往生&エスプガルーダ -Perfect Remix-」と「旋光の輪舞 -ImageSoundTracks」の予約は完了致しましたヨ。ついでにPS2;「ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 〜不思議のダンジョン〜」のサントラと冬コミにおいて販売されていたnanosoundsとのコンピレーションCD:「nanosweep」と共に。枚数限定たるブツ以外は例えば誠に気の早い話ながら夏コミあたりでも十分に買い求められるものでは御座いましょうが、折角一定金額以上を注文することによって送料が無料になるということもありますし、この機会に纏めて買い求めておこうとの打算的な判断が脳内集積回路に働いたことは言うまでもありません。

[以下追記]

MD:「タイムドミネーター」(ビック東海)攻略完了。

…先に一度SFC:「アクションパチ夫」(ココナッツジャパン)について書いた時に既にして若干触れているであろうかと思われますが、MD:「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(セガ)に多大なる影響を受けているであろうこの手のゲーム…これをこの項目においては仮に省略して「ニヘジホ系」、あわわ「ソニック系」とでも申しましょうか…において、往々にして本家本元たる蒼穹の如きカラーリングに身を包んだカゲキにクールな針鼠に及んでいない場合が多いのは、偏に「(大元のそれと区別化を図るべく?)煩雑、或いは不自然な動作を要求すること」「(ハイスピードにして快適なるアクションを売りにする割に)理不尽な仕掛け及びトラップの類が多い」などの不必要な要素が加わっているからであろうと推測されますが(このタイプの作品を全て遊んでいるわけではないので断定は致しません)、では本作たるタイム以下略においてはその具合如何?と漢語ライクに申されますと、残念ながらこれらの残念事例にほぼ適合してしまっていると言わざるを得ません。

我らがヒーロー、ハイスピード・アクションのメインキャストたるミニットくん(因みに作品タイトルの「タイムドミネーター」というのは次元転移装置を開発して犯罪の限りを尽くす悪人のことです)はまあ世間的にクールなどと言われる類の造形からは少々…というか結構捻りを入れた造形に仕上がっている、というのがパッケージにおいてまずファーストインプレッションとして齎されるものですが(ファーストといえばこのゲーム、英字タイトルでは「1st」と付けられています。日本国内のみならず海外での売れ行き如何では続編も検討されていたのでしょうか?)、一先ずとりせつをよんでみたり(MD:「バトルマニア」風に)デモ画面を見てみたりオプションを開いてみたりすれば、本作品がミニットくん(因みにMD:「バトルマニア大吟醸」の背景としても登場しておりますのでご存知の方も多かろうと思われます)を左右への加速的移動とジャンプとキックによって操り、敵やトラップに接触するか時間毎に徐々に失われてゆくエネルギーを道々に落ちているアイテムで回復させながら、全7ラウンド(それぞれが趣旨の異なる「ハイスピード・ゾーン」「アスレチック・ゾーン」「ラビリンス・ゾーン」に別れています)を踏破して各面最後に待ち構えるボスを倒す内容であることが容易に窺い知れます。…キック?

つうわけでまず此処に快適性の阻害が一つ。「ソニック」においては「ジャンプ=スピンアタック」という攻防一体となった動作(それでいて中には上方向若しくは下方向に棘を生やしていたりすることで、そちらからの攻撃を防ぐものなどもいたりする周到さ)を採用していたわけですが、この急ごしらえのマッスィーンにはキックボクシングやムエタイ、テコンドーやカポエイラなどで広く格闘界にも知られる「蹴り」というプリミティヴにして人間の破壊衝動に訴えかける動作を採用させることで「如何にハイスピードアクションとは言えいつ何時も決して油断してはならない」という訓戒…即ち「そういう敵配置をしている」ことを暗示しているのです。…まあある程度スピードの乗っている段階で進行方向にキックしてもそれほど速度が落ちませんし、「静止した位置からでも(ジャンプすることなく)攻撃できる」という利点は確かに存在しますが、「スーパー・サーカス・アクション・ゲーム」(パッケージ裏の煽り文より引用抜粋)で其れを前面に押し出されましても…。

そして引き続き二つめ。敵やトラップとの接触、及びタイム代わりのエネルギーゲージの消耗。まあステージ内には回復アイテムが大量に落ちているとはいえ、そのアイテム1つ1つの回復力自体は微々たる物がありますし、意外と時間による消耗が激しいので油断なりません(特に3段階変身する最終ボス前でミスするとかなり厳しいです)。「ソニック」でのミス条件があれほどまでに緩やかだったことと比べるとネスカフェゴールドブレンドと其れ以外程の違いがあります。

また、売りのハイスピード・アクションも主に愉しめるのは各ラウンド最初の「ハイスピード・ゾーン」だけであり、そこに不自然なまでに集約されたジャンプ台(ただし1画面上に6〜7個設置されていると処理落ちする)や一定以上の速度で突入すると進行方向の敵を瞬殺できる上にオーバーハングもラクラク登れるロケットダッシュ用装置(ただし一定間隔で開閉しており、ある程度のスピード以上で突入しないと越えられない)などがある程度です。ここで第三の阻害、スピードの上げ方の少なさ。「ソニック」シリーズにおいては「スピンダッシュ」という形である程度の初速度を確保することが出来ましたが、こンのぽんこつ(←別に不必要なまでに下着とかは見せない)ロボットにおかれましては一定時間の継続的左右移動(坂道を下るようにするのが好ましい)でしかスピードを確保できません。例えば先のロケットダッシュ用装置に入りそびれた場合は、それが通れるようになるまで待ち、戻ってから改めて速度をつけて突入しなければなりませんし、擂鉢状の地形に入り込んでしまった時などは1〜2度左右に行ったり来たりして脱出するための速度を得なければならないのです。これに先にも記した「エネルギーゲージは時間によって消耗する」という基本ルールを考えれば…お分かりかと。

以上、本作をクリアしての色々と厳しい視座から書き記しては参りましたが、少なくとも一つだけ何一つの不平不満も言わずに諸手を上げる形でお薦めできるものがあります。それは本作を彩るサウンド。「バトルマニア大吟醸」にも関わった作曲者の方々と其処でも用いられたと思しきサウンドドライバが奏でる音楽は各ラウンドの雰囲気を如実に示し、時に美しく、時に捻りを加えた展開になっております。散々難癖を付けたステージ構成も中には興味深い仕様になっていたりするところも御座いますし、「あと一歩」の作品だったのか、とも思えてきます。

…いや、流石にちと過大評価に尽きるかもしれませんが…私は好きですヨ。

ああ、あと一言だけ。最も重要なことを忘れておりました。

ビック東海作品に「珍奇なセンス」をお求めの方には、本作はあまり向かないかと思われます。キャラクターの造形を除けば到って普通のゲームですので…。


2005.01.12/ Feels like deer
来たる1月17日よりスィープレコード、及びメッセサンオーにて「怒首領蜂 大往生&エスプガルーダ -Perfect Remix-」と「旋光の輪舞 -ImageSoundTracks」の予約が始まるようです(前者は1/31、後者は2/4発売。GAME watchより)。後者に付いては既にして情報が前もって出ていたのですが、家庭用移植に際してそれぞれ付加された「デスレーベル」と「アレンジモード」の音楽を収録するところの前者のことはこれぞ正しく全くの初耳で御座いましたが故に、並々ならぬ衝撃と共に溢れんばかりの喜悦がこの一身に沸き起こってくるものでありますヨ。

あとは分量がどれだけあるかということですな…数量限定とか言ってますが。


2005.01.06/ Justice of Sunshine
サークル、ムーンナイトエコーさんの日記において、ノーブランドサウンズとのタッグによるSS:「サンダーフォースV」(テクノソフト)のサウンドトラックの復刻(というより新録)の話が触れられてたんですな…(全く気付いていなかった御挨拶)。いや寧ろ同サークルの製作によるノーブランド以下略のCDたる「Junk Part」すらまだ買い求めていないという有様ですので、ここ2か月余りの情報隔絶の感をその身を以って痛いほど思い知らされる次第です。自業地獄ではあるのですが。今から発売予定であるところの2,3月頃を心待ちにしていようかと思います。

…で、肝心の権利関係は大丈夫なんですかねぇ?(←ある意味禁句でもある)


2005.01.01/ ポケットが空虚でいっぱい
…謹んで新年のお慶びを申し上げますが、早速釈明会見をお愉しみ下さい。

…これ即ち当事者としても驚嘆を隠し切れない二ヶ月以上にも亙る大停滞。

忌憚なく申せば色々あったといえば色々あったのですが(そんなどうでもいいことは一切ここで書き記すつもりは御座いませんが、更新停止中の過去日記の数日分に関しては手持ちのメモを元に加筆して遺しております)、そもそも私の人生という名の悲喜劇に所狭しと敷き詰められたレールがそんな頻繁に各駅に停車し鉄橋を渡り山を登り曲がりくねっているというわけでもないのです(寧ろスイッチバックが多数?)。或いは最初から断崖絶壁の上までしか延びていなかったのかもしれません(オーヴァードライヴしながら宇宙まで疾走?)。…まあ、3ヶ月近く更新がなかったら筆者の身に何かあったとお考え下さい(反省の色もなし)。何せ一時期は更新どころかメールすらまともに読めていなかったので…。

なお、更新停止中に若干ながらも遊んでいたゲームの感想については追々記してみようかとも思っています。それこそ正に少しずつでは御座いますが…。

[以下重要案件につき追記]

サイトロンが3月24日に「ゲームサウンドレジェンド プレミアムBOX」なるものを発売するようですが(リンク先はAmazonの詳細ページです)、その現在のところ予定されている内容物紹介の中に、何と私のこよなく愛し奉りますところのAC:「サイキック5」(ジャレコ/NMK)とAC:「R-TYPE LEO」(アイレム/ナナオ)がラインアップされているでは御座いませンか!恰も巨大な龍が惰眠から覚める(主に鍵を取った後のブルークリスタルロッドの一振りで?)とは正にこのことです。

その他にもAC:「トリオ・ザ・パンチ」(データイースト)が実にさり気なく紛れ込んでいたり(つうかあのゲームにおいては、主人公毎に決められたテーマ曲が延々と流れ続けるのが基本形だった気もしますが…)、BOXの特典CDとしてMSX:「グラディウス2」(コナミ)を代表とするところの「コナミMSXシューティング サウンドトラック」が用意されていたり(更に下部に記されているところの「完全新規収録」の文字が輝いております)、更には特典DVDとしてAC:「SDI」(セガ)がクレジットされていたり(…矢張りあんな感じのプレイでしょうか?)と、私の興味・関心を引くためだけに設えられたようなジャスティスショットっぷりに驚愕を禁じ得ませン。

…ただ、発売元がサイトロンだけに後々バラ売り(或いはオムニバスCDのようにバラバラに収録したCDが出たり)しないかどうかだけが不安の種ですな…。

あとはNMKディスクがないのが納得行かないですな。まあサイキック以下略にしても販売元としてのジャレコでクレジットされておりますので(嘗ての「ゲームサウンド ジャレコ -G.S.M. JALECO 1-」において微妙な収録であった「アーガス」や「バルトリック」あたりもどうにかして再収録して頂きたいものです。「バルトリック」においてはテストモードで聞ける「サイキック5」の楽曲の別ヴァージョンとも言うべき存在も御座いますし…)、半ば止むを得ないところでもあるのでしょうが、それだとテクモ販売の「サンダードラゴン」「はちゃめちゃファイター」「サボテンボンバーズ」「ガンネイル」「ボンジャックツイン」など、更にはNMK自社販売の「サンダードラゴン2」「オペレーションラグナロク」あたりも補完できませぬし…。

…或いはいっそのこと「NMKプレミアムBOX」を出せば(以下数十行妄念削除)。


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