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樹脂製のヘアーバレッタができるまでの工程を簡単に紹介します。
ひとくちに樹脂製といっても、型に流し込む(インジェクションや注型など)方法と
プラスチックの板材から作る方法があります。
私の会社では板材を加工する方法で製品を作っています。


抜き型.gif 6Kb 彫刻機.gif 9Kb 曲げ.gif 7Kb

抜きがたを使って形を抜く

彫刻機を使って形を抜く

曲げる

100℃以上の温度に樹脂を暖め、柔らかくしてから、抜き型でプレスして外形を抜きます。

この方法は、比較的簡単な形を数多く作のに適しています。
また、抜いた面にほとんどテーパーがつかない為、シャープなデザインに向いています。

まず溝を掘った原盤(現品の約2倍の大きさで)というものを作ります。 原盤の溝にガイド棒を沿わしていくと、パンタグラフでつながった切削バイトがもう一方に置いた樹脂を抜いていきます。

複雑な形や、彫りなどを必要とするものに適しています。
また、抜きながら面を取ることもできます。

バレッタの金具のアールに合わせる為に 120℃前後の温度で樹脂を暖め、曲げます。
このほかにも樹脂同士を絡めたり、ねじったり。デザインの必要に応じ、曲げる事もあります。

絵ではヤットコの様な物に挟んでいますが、私の場合ほとんど手で曲げるので、親指が万年タコ状態。


バレル.gif 4Kb バフ.gif 4Kb 仕上げ.gif 8Kb

バレル研磨

バフ磨き

仕上げ

バレル(通称ガラ)に品物を入れて回します。通常、荒磨きとツヤだしの2回。
荒磨きは水と磨き砂を入れて24時間〜36時間回します。ツヤだしは水とコーティング剤 を入れ3時間〜6時間位回します。

バレルには他に、竹のチップとワックスを入れて回す乾式バレルや、 振動式・遠心バレル・渦流などがあり、回転式は、 もっとも原始的な方法。

バレル研磨だけでは、きれいな艶が出ないので、 バフにコンパウンドを付け、手磨きをします。 複数のパーツを絡み合わせたデザインの場合などは、 バラバラの状態でバフをかけ、組み合わせてから再度仕上げのバフをかけます。

コンパウンドにはいろいろありますが、 みな一長一短。べっ甲細工などに使われてきた昔ながらの優れたコンパウンドを 作る人は、どんどんいなくなってます。みな本当によい物だったので、とても残念です。

ハンダごてでバレッタの金具を付けます。金具の両脇のくさび状の穴に こてを押し付け、ジュッ!と焼き込みます。

物によってはこの後、パーツを貼ったり、石入れをしたり、どこかのブランドの プレートを付けたりします。

これでやっと完成!(結局ほとんど手作業)
袋に詰めて納品です。


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