リクガメを飼育する上で初心者向けに、日々注意すべきこと,心得等をまとめてみた。
「初心者向けに」と言ってはみても、自分自身も飼育歴がまだまだ浅い初心者なので備忘録の意味も兼ねて掲載してみた。
これからリクガメ飼育を始めようと考えておられる方の一助になれば幸いである。
(心得)
(その1):リクガメが好きと言う気持ちを失わない
何と言っても、「リクガメが好きであり、最後まで面倒を看て行く。」と言う気持ちを失わないことである。
人間のペースではなく、リクガメのペースにあわせることがリクガメ自身にとっては快適なようだ。
(その2):家族の協力に感謝する
食餌の「小松菜」1つをとっても、買い物のついでではあるが、忘れずに買ってきて頂ける。
冷蔵を開けるとなくなりそうなタイミングで新鮮な小松菜が入っていることに感謝する。
(その3):飼育にはお金がかかる
育てると言うことは、お金がかかると言うことだ!
最低限のことをしようと思っても、それ相応の支出は覚悟が必要である。
(その4):面倒くさがらない
生き物飼育なので、当然、うんち,おしっこはする。しかも、「臭い」
気がつくたびに、ケージ内を清潔・綺麗にすることを忘れない・面倒くさがらない。
(ポイント)
ポイントは、ケージ,温度,ライト,食餌,湿度管理である。
飼育するリクガメの種類によりそれぞれに最適な値を設定することが最大の秘訣である。
(食餌)
・高カロリーの食餌は制限する
すべてのリクガメに共通することであるが、高カロリーの食餌は制限する必要がある。
リクガメフード等の高カロリーの食餌は、1~2週間に1,2回に制限し主食は野菜とする。
我が家では、もっぱら小松菜が主食である。
・季節で決まった時間に食餌を与える。
ライトの点灯から30分後程度を目処に食餌を与えることにしている。
夏と冬の温度差がある場合には、ライトの点灯時間を変更することによって食餌時間を変えるようにしている。
※一年中、一定温度にキープできれば、一定時間に食餌を与えればよいと思うのだが...
お金がなく外気に温度が左右される環境なので食餌時間を変更することとした。
(環境)
・可能な限り広いケージで育てる
大体の目安でケージ幅と奥行きを足して甲長の約10倍以上あった方が良いとされているようである。
我が家のかめ太は、10.2cm なので、10.2×10=102cm
ケージは、95cm+45cm=140cm
かめ太(102cm)<飼育ケージ(140cm)なので、現時点ではOKである。
ギリシャリクガメの最大甲羅長が約25cm になると言うことなので、最終的には、250cm
1m 四方以上のケージが必要になる...どうりで皆さん部屋で放し飼いにされている訳だ!
・ケージ内の気温を可能な限り一定にする
飼育本によると、我が家で飼育中のギリシャリクガメは、
一般的なリクガメ飼育と同じく 20~25 ℃を最低温度として、ホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る
環境が最適のようである。ホットスポットも 35 ℃~ 37 ℃程度が理想だそうだが、
我が家では、
・夏の朝から夕方は、ケージ内が 40 ℃になるのでケージの蓋は開放し、ようやく 35 ℃ぐらいになる。
・冬の朝は、10 ℃を下回る日々が続く
故郷にはない、自然の厳しさである。
本人は、至って元気であるが、のちのち改善すべき所であろう。
・ケージ内の湿度を可能な限り一定にする
飼育中のギリシャリクガメは乾燥には比較的強い種類なので、飼育は非常に楽である。
梅雨時は、除湿機をつけておけばOKである。
分類 | 湿度目安 | 種類 |
---|---|---|
多湿系 | 60~80% | アカアシガメ、エロンガータ、セオレガメ、ムツアシガメ、インドホシガメ、ビルマホシガメ、ゾウガメ等 |
やや乾燥系 | 50~60% | フチゾリリクガメ、ホルスフィールド、ヘルマンリクガメ等 |
乾燥系 | 40~50% | ケヅメリクガメ、ヒョウモンガメ、チャコリクガメ、ソリガメ、ギリシャリクガメ等 |
・甲羅生育のためのランプを設置する
紫外線はリクガメの骨格や甲羅の形成は欠かせないものである。
通常、紫外線ライトやメタハラ(メタルハライドランプ)を設置する必要がある。
我が家では、メタハラは高価でとても手が届かないので「トゥルーライト」を使用している。
バスキングランプと併用すると効果は大きいとの事で使用している。今のところ順調そうだ。
・床材
床材は湿度を保つ為にも不可欠なものである。
我が家では健康管理のため、爪とぎも兼ねて床材にレンガを2ヶ所埋め込んでいる。