Cherubの「つれづれ寸評」



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10月 1日

 十月に入り、稲穂が黄金色に輝いている。朝の気温もようやく20度を割るようになり、涼しさは清々しく心地よい。

◆今日から衣替えだ。気分一新。クリーニングした服で新しいものでもないのにいつもと違った気分になるから不思議だ。日射しもやわらぎもう汗ばむことはない。汗かきの身に秋風は心地よい。

◆秋といえば、読書、芸術、スポーツ、食欲の季節だ。旅をするにもよい季節だ。人それぞれに秋を楽しむのだろうけれど、リフレッシュし、明日への活力を養ってほしいと思う。

◆秋といふ身にしむころのきたりけり 桂信子

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10月 8日

 今が旬!秋刀魚を食べよう。今年は大ぶりで脂が乗っている上、豊漁で安い。全国の漁獲量は昨年同期に比べ25%増で、浜値平均は一キロ百一円で昨年の半額という。

◆新物の塩焼き秋刀魚を大根おろしで食べる美味しさはこたえられない。黒目のまわりが透明で、澄んでいるものが良く、口先が黄色いもののほうが脂がよくのっているそうだ。

◆季節の変わり目、秋刀魚を食べて風邪を引かないよう気をつけよう。

◆十月や顳(こめかみ)さやに秋刀魚食ふ 石田波郷

*おいしいサンマの見分け方

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10月22日

 柿がオレンジ色に染まり始め、秋の深まりを感じる。柿食う喜びに浸っている今日この頃である。それにしても円座が食べたい。あの美味しさは格別である。

◆甘柿の一般的な種類は富有柿、次郎柿、水島柿、筆柿などで、この時期には食品スーパーに並ぶが、甘味が強い円座は市場には出回らないのでなかなか口にすることはできない。

◆柿はカキノキ科の落葉低木で東アジア固有の果樹とされ、甘柿と渋柿がある。渋柿は皮をむいてヘタを結んで下げ干しに。干柿は果糖をはじめビタミンが多く含まれ、昔から二日酔の防止といわれている。また、タンニンの作用によって高血圧の予防にも効果があるとされる。

◆富山干柿は散居村で知られる砺波平野の南「南砺地区」(福光町、城端町の一帯)で栽培されている三社柿で作られている。私の好物の一つである。

◆柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規

*柿の雑学

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10月29日

 米牛肉の年内に輸入が2003年12月以来、約2年ぶりに再開されるようだ。これで、日米間の懸案となっていた牛肉問題が解決に向かうことになるわけだが、非科学的な解決で腑に落ちない。

◆北米産牛肉の輸入再開条件が、「日本政府の責任の下に順守されれば」ということである。牛海綿状脳症(BSE)感染の危険性に対して、国産牛肉と同じ基準で比較評価することがなぜダメなのか。食の安全を犠牲にしてでも・・・の考えはおかしい。

◆厚労省と農水省が「安全だ」と認めれば、輸入が容認される。リスクは相当程度あるわけであり、自己責任において食べなさいではすまないと思う。政府の関係者は食の安全をどれだけ真剣に考えているのだろうか。

◆物言えば唇寒し秋の風 芭蕉

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