(K1)PIC16F819-3Digits電圧計 

UP dated 2011.7.21

●PIC16F819 デジタル3Digits電圧計=プログラム呼称mVAD

マイコンチップPIC16F819電圧計を製作しました。PIC16F819は、16F84Aと同形状のDIP18Pですが、ADコンバータ、クロックOSC8MHzを内蔵してますので使用部品が少なく、小型に電圧計を構成できます。
基板サイズ 40mmx26mm。3桁ダイナミック点灯7セグメントLED、C-533SRは、数字面サイズが横25mmxたて19mmです。

測定範囲は、外部の分割抵抗値を変え、小数点位置をDIP-SWの機能表により移動させ、
0-9.99V, 0-25.0V, 0-99.9Vが可能です。999をオーバフローすると000の表示となり、小数点がフリッカします。
DIP-SWの切り替えは、回路図の表を参照ください。

ADコンバータは10bit(0-1023)で電圧を読み込み、0-999の表示とすることもできるようにしてありますので、外部に10倍OPアンプを接続すると 0-999mVの測定ができます。
・RA3に与えられた基準電圧(+Ref)を1000とし、RA0の入力電圧の +Refに対する比率を 0〜1000で表示します。


・写真は、SW-1=OFF SW-2=ON 、外部分割抵抗=10kΩを接続し、測定端に8.49Vを入力している状態です。電圧計 2個に表示させています。
・78M05の2次側電圧は、レギュレータのばらつきの範囲仕様内ですが、5.07V(上)-5.09V(下)で、それを10ΩでPIC-RA3(+Ref)に接続しているので、表示誤差8.49Vx5.0/(5.07x1000/1010) =8.46V≒8.45V を表示中(上)となっている。
・写真の電圧計は、アノード側抵抗を1kΩで試作していますが、LED輝度が低いので、頒布品は330Ωとしています。

・PIC16F819プログラム済みのものをご入用の方は、以下ページをご覧ください。 ◇PICの頒布基板付


●回路

・PICのRA0を、ADコンバータ 電圧計の入力ピンとしています。
・ベースとなる参照電圧を、RA2=-Ref(GRND), RA3=+Ref(+5V)にセットすると、入力Vin= 0〜+5Vを 0〜1023bitで読み込み、演算により0-1000の表示をします。
・参照電圧を、RA2=-Ref(GRND), RA3=+Ref(+2.5V)にセットすると、Vin=0〜+2.5Vを 0-1000の表示とすることになります。

・基本は、RA3=+Refを直接、7805の出力電圧 B+5Vに接続しますが、一般的に7805の出力電圧は、若干高めで約5.1Vを示しますので その場合は、B+5V〜RA3ピン間に0-20Ωの抵抗を接続し、RA3が、丁度5.0Vになるようにします。(テスターの精度が、公称+/-1.5%であまり当てになりませんが)
・例えば、20Ωを接続すると 5.1Vx{1000Ω/(1000+20)Ω} =5.000V となります。

・参照電圧を変えることにより、変則的な電圧測定もできます。例えばRA2=-Ref(+1V), RA3=+Ref(+3V)にセットすると 1.0V〜3.0V間を 0-1000と表示することが可能です。
但しPICの仕様により、2.5V<+Ref<Vdd、かつ 2.0V<(+Ref)と(-Ref)の差電圧、の制限があります。




・単独の測定器として DCプラグジャックで ACアダプターからB+電源を供給する場合は、正負の極性(芯側が正か負か)に注意します。
・ACアダプターによって、芯側が正か負かは、ばらばらです。誤接続をするとICが破損します。


・左図のように電源供給部にブリッジを配置して、いちいち極性を確認しなくても良いようにするのが安全です。

・少なくとも右図のように、逆接保護ダイオードを付けるようにします。


● プログラムソース

プログラムソースは、マウス右クリックで「対象をファイルに保存」を選んで、ダウンロード。

 ◇ダウンロード mvAD.hex


● PIC16F819電圧計を使った工作例

◇電圧計の応用 その1 実験用電源に組み込んだ電流計
◇電圧計の応用 その2 mV(ミリボルト)計
◇電圧計の応用 その3 UVメーター(紫外線光量計)


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