RZV500R 92 Kunimatu号 |
このページの「RZV500R」はマシンオーナー国松氏の熱い思いのこもった1台です
「YZR500のようなマシンを作りたい」と・・・
パワーブロックを「TOSH−TEC」車体製作を「ALBIスポーツ」仲川氏が担当
国松氏のレース出場を目的とする為、機能面を重視し細部まで徹底的に見直し
「速くて扱いやすく壊れない、過度のメンテナンスを必要とせず、
そしてナチュラルなハンドリングのレーサーマシン」をコンセプトに製作されました
全ての部品が測定され修正・加工、細部にわたってチューニングをおこない
車体パーツはほとんど国松氏がチョイスしてきたものを
フィッティング、今後の仕様変更にも対応できる加工を施しました
グラフィック面は全て国松氏が手がけ、常に美しく磨きこまれた車体は
国松氏の努力の結晶でもあります
ここでは、国松氏に代わりそのレーサー製作、レース参戦の模様をお伝えします |
|
●マシン紹介 コメント少しずつ加えていきますお待ちください |
2004年5月 筑波テイスト・オブ・フリーランス |
|
●筑波サーキットのウォーミングアップ場にて。
シェイクダウン時、まだカラーリングされていないカウル&タンク。エンジンは2機分のパーツで程度のよいものをチョイス。ケース・シリンダーポート加工、圧縮、吸気すべて耐久性のマージンを残して最適にチューニングされる。クラッチはトシテックオリジナル強化クラッチ。ワンオフのチャンバーは国松氏要望の右二本出し。性能・バンク角を重視、膨張室を確保するためにもプロリンクに変更。サイレンサーもワンオフ製作。本来レーサーならばキック・スターターを取り外し、フリクションロスを軽減するところ、あえてサンデーレースの「楽しむ」という基本を大切に、始動性を重視し残す。
この6月のレースでラジエター容量不足が確認され、サブラジエターが追加される。
|
|
●
|
|
●電装系は全てチェックされ配線カプラーを防水タイプに変更作り直し、取り回しを細部まで考慮。メーター類はTZ用を使用。バッテリーは取り外され必要容量を測り小型制御弁式(シール)鉛蓄電池を採用、メンテナンス作業を軽減するため充電機能を残す。
アッパー・アンダーカウルは’03TZ250用、幅の広いRZV500Rのエンジン及びチャンバー飛び出し部分は大きく加工。
タンクはほとんど作り変え、スタイルラインはもとよりベストなフューエルラインの確認など細かい加工が施されている。
ステップ及びプレートは今後の変更・転倒時のため簡素でスペア入手可能なものに。
|
|
●リアのチャンバーはシート内に長さ及びタイヤとのクリアランスを確保することが難しく、長さはレギュレーションをクリアするためにもショートサイレンサーで対応。タイヤとのクリアランスはシートぎりぎりに角度を振り、チャンバーステーはシートカウルにワンオフ製作したものを取り付け固定。
|
●フロントにオーリンズの倒立フォーク、ブレンボの320Φブレーキディスク、キャリパー。
リアにTZ250のスイングアーム、オーリンズリアショック。リンク比は最適なものにオリジナルリンク解析ソフトを使って計算されロッド、レバー他ワンオフ製作。ホイールはマルケジーニ(TZ250用 Fr3.50-17 Rr5.50-17)
フレームはメインチューブの上他、各部補強。シートカウルはマジカルレーシングさんのRG-Γ500用カーボン製。高い剛性をもち、よりレーシーなラインを描き出している。
|
|
|
●写真左 トシテックオリジナルKEIHIN PWK35Φキャブ (車体右側より)
エンジンとのクリアランスを確保しつつ、狭いスペースに取り付けられたΦ35キャブ。
●写真右 比較写真 STDキャブ (車体左側より)
|
|
|
|
2005年6月5日 筑波テイスト・オブ・フリーランス |
|
●見事にカラーリングが施されたRZV500R。ロッシカラーにこだわり、より近い色を再現。(ピンボケでごめんなさい)
|
|
|
●決勝 筑波第1ヘアピンにて
|
|
2005年8月7日 SUGOサマーサウンドフェスティバル RZカップ |
|
●4番グリットにてリラックスした様子の国松氏
|
|
●ピット前で暖気中 |
2005年11月5日 秋の本ルネッサンス 岡山国際サーキット |
|
|
|
モト・ルネッサンス予選・決勝当日。朝から土砂降りの雨。
今回、リアサスを中古のオーリンズTZ用から現行新品オーリンズTZ用に変更。あわせてコーナリングに自由度を持たせるためにフロントブレンボブレーキローターを小径ローターに変更する予定でしたが、同時に変更では違いがわかりづらいこともあり、ストレートが長く高低差もある岡山国際サーキットにあわせ今回はリアサスのみ。
前日の練習走行は晴れ。サスセットも問題なくはじめてのコースながら徐々にタイムアップ。マシンのキャブセットはすぐに決定・・・・このマシンのキャブセットはほとんど変わることがありません。気温・気圧、筑波・SUGO・岡山・エビス・モテギ・・・シェイクダウン時にあわせたまま、ちょっとMJをいじってやるだけでどこのサーキットでも問題なくいい音を響かせて走ってしまいます。これは作った本人(佐藤 としゆき)も驚くばかり。さすが500cc・・・まだまだ速くするための要素はたくさんあります。でも、今のままで十分に速いのでOKとしておきましょう。
気持ちのいい音を響かせ元気よくストレートを走り抜けるkuniさん号。 おかげさまにて審査員満場一致にてモト・ルネッサンス賞をいただきました。
練習走行で確かな手ごたえを感じたkuniさん。四国からご兄弟ご家族が応援に駆けつけてます。
しかし、この雨です。
しかも、スペアホイールを持っていなかったため、朝一番のタイヤサービス大混乱に時間を取られ。そして、大きな問題が発覚。今回ブリヂストンタイヤに変更していたのですが、タイヤがスイングアームに干渉!!
予選は・・・・残念ですが 時間的に間に合わないこともあり 無念のリタイア
次回、筑波T・O・Fには万全の準備、加工・整備をして望みます。
|