えびす組大福帳/過去帳その1

「えびす組劇場見聞録」HPが引越す前までの掲示板書き込みを掲載いたしました。
このページの中では、新しい書き込みから順に並んでいます。
☆過去帳その1・・・2002年2月7日〜2002年5月21日
☆過去帳その2・・・2002年6月2日〜2002年12月29日
☆過去帳その3・・・
2002年12月29日〜2003年12月31日

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50 菅原伝授手習鑑 コン(管理人) 2002/05/21 21:45
2月の歌舞伎座に続き、文楽の「菅原」を通しで観劇。昼と夜の間が30分程度しかなく、10時間まるまる国立小劇場へ缶詰になる。歌舞伎座ではカットされていた、「加茂堤」の前半、「茶筅酒」「天拝山」が加わり、ややテンポは早い。
大宰府へ流された菅丞相が、時平の謀反心を知って怒りを爆発させる「天拝山」、あらすじに「菅丞相が口に含んだ梅花を吐くと花弁が火炎となり…」とあり、本当に火花が出た。歌舞伎ではどんな演出になるのだろうか?
「佐太村」の春・千代・八重の着物は同じ色(萌黄?)で、それぞれ柄が梅・松・桜になっている。八重だけ人形の頭が違うのだが、夫達より妻達の方がぱっと見三つ子のようだ。
「寺子屋」が素晴らしかった。最前列に座っていた私は、「いろは送り」で、蓑助が遣う千代を目の前で見た。鳥肌が立った。優美で繊細な千代の動き。表情がない筈の人形から悲しみの波が寄せてくるようだった。特に蓑助ファンというわけではないが、やっぱり凄いものは凄い。最高に贅沢なひと時だった。

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49 『鹿鳴館』 C・スペンサー 2002/05/18 23:03
 三島由紀夫原作のこの作品、客層は高齢者が多く、私が一番若かったかな。
 さて、佐久間良子の伯爵夫人は毅然としていて、昔は新橋の芸者だったという役どころどおり気風はいいし、たんかを切る場面は見ていて身震いがするほどでした。
 初めて彼女の舞台を観たけれど、声もよく通るし、存在感のある素晴らしい舞台女優ですね。ルテアトル銀座という劇場がまた、この三島作品での彼女の存在を、妖艶に映し出していました。
 平幹二朗と平岳大との共演が話題だけではないこの作品、是非若い人にも観て欲しいと思います。
 それにしても、佐久間良子の登場を拍手で迎えるのはまだしも、近藤正臣、平幹二朗の登場に、歌舞伎のように掛け声がかかったのには驚きました。しかも劇場はルテアトル銀座です。

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48 美似(ミニ)の日本 コン(管理人) 2002/05/17 00:14
縁日の屋台にぎっしり並んでいる、赤やピンクの小さな食器。小さな冷蔵庫。小さな果物。そういうものを愛した子供時代の名残りか、今も時折「ミニチュア」に心が躍る。和風ミニチュアの展覧会「美似の日本」の広告写真を見た時、すぐに「行くぞ!」と心に決めた。会場は日本橋高島屋。(5月27日まで。)
色々なモノがあるあるある。櫛ばっかり、とか、大工道具ばっかり、とか、槍ばっかり、とか、お面ばっかり、とかが、額の中にぎっしり並んでいる。櫛にしろ大工道具にしろ、こんなに沢山種類があるんだ、とひとしきり感心。民家・御神輿・船、有名な建物のミニチュアもある。江戸時代の風景を表わした箱庭風のものや、昔風のお店を細部にわたって再現したものもある。和菓子屋では米粒より小さいお団子が売られ、焼鳥屋の床には針より細い串が落ちている。日本の食べ物を取り揃えた「和食」も壮観。小さいものに「壮観」という言葉を使うのはおかしいかもしれないが、まさに壮観なのだ。寿司・うどん・そば・天ぷら、エトセトラエトセトラ、一つ一つが小指の爪より小さく、なおかつ精密。製作過程を想像するだけで、気が遠くなる。
中でも私が気に入ったのが「看板」。もともと「看板」が好きで、京都へ行った時などは古い看板ばかり写真に撮ったりしていたので、江戸から明治頃の看板のミニチュアが多数納めれらた額の前で釘付けになってしまった。今も昔も、「お客の気を引く為の装飾」は、面白い。
これが個人(今清水英一氏)のコレクションの一部だというから驚く。今清水氏の注文によって作られた物もあるそうで、工芸品としての価値や資料価値などは良くわからないが、そういうことを抜きにして、ただ単純に楽しめた。日本の古いモノに興味がある人にはオススメ。外国からのお客様にも喜ばれそうだ。但し、「これは何?」と聞かれて、逐一外国語で説明するのはかなり大儀な仕事になるだろう。

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47 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(ネタバレあり) コン(管理人) 2002/05/16 00:00
オフ・ブロードウェイで上演されたミュージカルを映画化したもの。覚えやすい歌も多く、金曜夜の「カラオケナイト」では、お客も一緒に歌って良いらしい・・・ちょっと参加したい気が、しなくも、ない・・・。
ヘドウィグは、強くて明るく、弱くて淋しい。でも、性転換手術に失敗して「アングリーインチ」が残ってしまった自分を、何の前ふりもないまま、若い男の子に受け止めてもらおうってのは、ちょっと難しいんじゃないか?
ラスト近くにヘドウィグが歌いながらかつらを取るシーンがあり、「ラ・カージュ・オ・フォール」を思い出した。しかし「ラ・カージュ」のポジティブな開放感はなく、剥き出しになった「ヘドウィグ」の姿と心は、切なく痛々しい。ラストシーンはおそらく舞台版とは違うのだろう。機会があれば、舞台を見たい。
映画を見ている間、ヘドウィグの今の彼氏が気持ち悪くてしょうがなく、こんな男と付き合うのはやめちゃえよ〜と思い続けていた。後で女優が男性を演じていたことを知り、だからどこかヘンだったのか、と納得。女優を起用した意図はよくわからないが、インパクトがあったことは事実。

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46 Re: SABU〜さぶ〜 コン(管理人) 2002/05/15 12:44
ビアトリス様、私も見ましたよ!
チョンマゲや着物が似合うかどうか、とかは別として、作品全体として時代劇のムードが出ていたと思います。
藤原竜也は、最近の映像ではソフトなイメージでしたが、今回は、果てしない孤独や殺気のようなものも感じることが出来て、嬉しかったです。
妻夫木聡は予想以上でした。失礼ながら「かわいいけどへたっぴい」という印象のある彼ですが、「さぶ」は良かった。濁りのない目がきれいでした。
田畑智子も、ラストの表情が本当に穏やかで、見直しました。(苦手な女優だったので。)
ジュリーと藤原竜也の共演って・・・「唐版・滝の白糸」の新・旧アリダ対決?

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45 SABU〜さぶ〜 ビアトリス 2002/05/14 23:26
若い配役が少し不安だったのですが、2時間ずっと画面に引きつけられました。語り手の田畑智子も「こんな影のある役ができるんだなぁ」と思ったし、主役の藤原竜也と妻夫木聡に演技をさせすぎなかったのがよかったのかな?
「このドラマに出られてよかったね」と思わず声を掛けたくなるような好演。音楽に「明日に架ける橋」が使われていたことと、栄二を陥れた真犯人が中盤でわかってしまうことには首を傾げますが、静かで美しい作品に(テレビドラマというより、映画的。やっぱり三池崇史監督の手腕でしょう)仕上がっており、同じ山本周五郎原作でもNHKの『柳橋慕情』より断然いい!妻夫木くんにはぜひ『むかしも今も』の直吉をやってほしいな。

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44 シアター・コクーン『欲望という名の電車』 C・スペンサー 2002/05/12 13:20
一言で述べるならば、ブランチとミッチの関係を、こんなに丁寧に描いた演出は、今までにあっただろうか!(映画の宣伝文句みたいになりましたが)
『マクベス』の時にも感じましたが、登場人物の行動に納得のいく、わかり易い演出だと思いました。演出は蜷川幸雄。

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43 鬼が来た! コン(管理人) 2002/05/11 01:40
人様にオススメはできないが、とても印象に残る映画だった。
この作品のことを知ったのはもう随分前。NHK「真夜中の王国」に香川照之が出演し、中国での撮影がいかに過酷だったかを語って(話すというより、語る、という感じ。)いて、それが非常に面白く、興味を持った。その当時は日本公開が未定だったので「香川クン気の毒…」とすっかり同情モードに入ってしまい、公開決定を聞いた時は、知り合いでもないのに「良かったね!」という気分になった。
「面白い」という点では、映画よりも香川照之の体験談の方が面白いだろう。(彼の撮影日記が本になっているので読んでみようと思う。)面白いとか感動したとか、いいとか悪いとか、そういう言葉ではこの映画を上手く表現できない。好きか嫌いかと問われても、好き、とは言い切れず、でも嫌いではないのだ。
人様にオススメはできないが、人様の感想を聞いてみたい映画だ。

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42 Re: 『居残り佐平次』(ネタバレあり) コン(管理人) 2002/05/11 01:37
スペンサー嬢が私の名前を出してくれたので、感想を少し。
原典となった落語も、「幕末太陽傳」も知らないが、なかなか楽しく見た。今までの明治座ラインナップからすると異色だが、舞台俳優としてのキャリアと、程よい知名度を持つ風間・平田コンビが商業演劇に登場するのは、必然だったようにすら思える。
しかし、見終わった時の印象は、さしずめ、連続テレビ時代劇「居残り佐平次」第1回2時間スペシャル。明治座が「佐平次」のシリーズ化を念頭に置いていたとしても、単独の舞台としては、続きを連想させる「第1回」ではなく、もっと凝縮された作品を提供するべきではないだろうか。起こる事件は小粒で、長時間の作品を支えるには少し弱いし、佐平次の活躍ぶりは面白いが、佐平次自身の描かれ方が物足りないのだ。
舞台には、品川遊郭の広間・個室の数々・階段・廊下などが2階建ての装置で(とてもきれいに)作られており、それを盆でぐるぐる回すことで暗転を減らし、芝居のテンポを速めていた。だが、ポンポン場面が変わるから飽きない、というものでもなく、短い場面の羅列は結局単調になる。また、装置が据えられたままなので、常に舞台が半分しか使われず、明治座の広い空間が勿体無いような気もした。
風間も平田も、出ているだけで観客を楽しませるのも事実だが、二人がじっくり向き合って人間の内面をさらけ出すような、芝居らしい場面が一箇所だけでも欲しかった。楽しさ+α。この二人になら、それを望んでも罰は当たらないのでは…と思う。

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41 Innocent Sphere(続き) コン(管理人) 2002/05/09 01:00
主役の進藤(倉方規安)は、死んだ友への劣等感や自分の弱さに悩み、迷いながら、試練を経て成長してゆく。勝手な推測だが、作者は、進藤役を演じることで倉方に一皮剥けて欲しいと考え、あて書きしたのでは・・・と思った。彼は、舞台に立つことに迷いがないだろうか?もし、心に迷いがないなら、技術的な未熟さが迷っているような雰囲気を生んだのかもしれない。
進藤が追う組織の頭領(役名を忘れたため、役者名も不明。)は、冷酷な独裁者で、オンナがいて(そのオンナは裏切って殺される)、最後には自殺する。この芝居の中で最も「いかにも」な役で、やっている役者も「いかにも」で、ちょっと笑ってしまったのだが、一人だけ声や芝居の質が違っているのか、出る度に目をひき、眠気を覚ましてくれた。手放しで誉めるつもりはないが、個性と覇気は際立っていたと思う。
作品と同じく、倉方も「直球勝負」タイプであり、持ち味を強い個性に変えることが必要だろう。それができなければ、観客の視線は変化球に向いてしまう。堂々たる直球芝居を見せてほしい。

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40 Innocent Sphere コン(管理人) 2002/05/09 00:52
4月末、大塚萬スタジオでInnocent Sphere「QUO VADIS」を見た。作・演出、西森信行。
この劇団は初見。とにかくストレートな舞台、という印象を受けた。笑って泣けて・・・というスタイルでもなく、シュールで観客のイメージを刺激するものでもなく、直球勝負。大まかな内容としては、近未来の日本を舞台にして、かつては仲間だったが、大人になって生き方が分かれてしまった青年達の軌跡・・・という感じだ。
正直、今どき流行らないかも・・・という気がした。設定や登場人物がステレオタイプで、先が読めてしまう。映像表現も売りの一つらしいが、さほど斬新とも思えない。細かい点がわかりずらい反面、トータル的には「全部を語り過ぎ」と感じさせる。
芝居に乗り切れず、途中で睡魔に襲われたが、最終的に私は好感を持った。今どき・・・と言われるのを覚悟で作っているのだろうと思ったからだ。ちょっとクサイかもしれない。小技やヒネリもないかもしれない。しかし、投げ続けて鍛えれば、直球は他に代えがたい力を持つ。作者が描こうとしているのは普遍的なもので、それを求める観客もいるだろう。どうすれば、描きたいものを描きたい方法で表現し、観客に満足を与えられるか、妥協せずに追求してほしいと思う。

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39 『居残り佐平次』 C・スペンサー 2002/05/06 22:49
コンスタンツェと明治座へ『居残り佐平次』(作・演出 水谷龍二)を観に行きました。
佐平次は風間杜夫。清水の次郎長は平田満。
「どこかで観たことがある話・・・」と思ったら、2000年5月に劇団1980(いちきゅうはちまる)の『幕末太陽傳』(作・演出 河本瑞貴)で、同じ居残り佐平次の舞台を観たことを思い出しました。
その時の佐平次は佐藤リョースケ。セリフのテンポと身のこなしが軽快で、憎めないキャラクターが印象的でした。
次郎長は出ていなかったかな。
ちなみに、『居残り佐平次』は落語でお馴染みの作品だそうですね。

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38 Re: 『栗原課長の秘密基地』 コン(管理人) 2002/04/21 01:30
ビアトリス様、沢山の書き込みありがとうございました!充実した観劇の日々を送られているようですね。私は4月初めから風邪をひき、約半月間、芝居も映画もお預けでしょぼくれていました。でも、16日に市川染五郎舞踊公演「魑魅魍魎的」、20日はスーパー歌舞伎「新・三国志U」を見に行き、完全復活!やはり健康が一番!「栗原課長」へも行けると良いなぁ〜。
「高き彼物」、ひっかかっているようですね。「ネタバレあり」と明記して頂ければ、ネタバレOKですよ〜。それとも、もしよろしければ「ビアトリスのページ」用に書いて頂けませんか?最近個人ページが停滞気味なので…。

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37 『栗原課長の秘密基地』 ビアトリス 2002/04/20 22:57
田原町のステージ円に初めて行きました。大当たり!よく稽古されたことが伝わってくる、完成度の高い舞台でした。「一本の芝居が(あるいは映画、本など)人生を変えることがある」と言われます。『栗原課長』は人生を変えるタイプのお芝居ではないけれど、「人生をみつめる目を変えさせる」1本だと思います。浅草のビルの5階とあって、まだ町と劇場が馴染んでない感じですが、お芝居がよければ劇場も、町の風景も変わってくるはず。これからそうなって欲しいと思いました。おすすめです。

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36 『高き彼物』 ビアトリス 2002/04/20 22:45
一昨年初演され、好評だった作品の再演。劇場はぎっしり満員でした。いい題名ですね。主演の高橋長英はほんとうに好演で、ひとりの俳優がよい作品と役柄に出会えた幸運と幸福がこちらまで伝わってくるようでしたし、客席の反応もよく、いい雰囲気でした。しかし!どうもしっくりきません。その理由を探るために、この人物は実はこうで、過去にこんなことがあって、と検証しようとしたのですが、この作品はこれから全国を巡演し、来年以降も再演される可能性が高いでしょう、多くの人がみることを考えると、ネタバレになってしまいます。困りました。そんなわけでこの舞台、保留です。

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35 『三人姉妹』を追放されしトゥーゼンバフの物語 ビアトリス 2002/04/20 22:27
収穫はありました。これが初舞台と思えない堂々たる戸田菜穂に、ほんの数年前とは別人のように重く複雑になった戸田昌宏、おお、ふたりとも「戸田」だ。ってこんなことに感心してもしかたないのだ。イリーナの婚約者の男爵が恋敵との決闘から逃げ出して生き延びて、半世紀後のアメリカに現れて、テネシー・ウィリアムズと対決という設定にはおおいに興味をそそられたのですが、申し訳ない!寝ました。全編起きてご覧になった方、どうか感想をお聞かせ下さい。(でも「ドラマツルギー」「ボールペン」のやりとりは好き)

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34 Re3: 赤坂ACTシアターはお好き? コン(管理人) 2002/04/16 23:24
マーガレット様、お答えありがとうございました。
建設関係の専門紙なら、情報が早い筈ですね。
ついでに、もしご存知だったら教えて下さい。
「六本木六丁目再開発地区」(WAVEなどがあった辺りです)を以前通りかかった時、建設計画の看板に「劇場」と書いてありました。こちらはかなり工事が進んでいると思うんですけど、ホントに劇場ができるのかな…?

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33 Re2: 赤坂ACTシアターはお好き? マーガレット 2002/04/09 17:47
コンさんのご質問についてのお答え:ACTシアターの件は、建設関係の専門紙で今月アタマに知りました。お隣りの赤坂BLIZは、音楽ライブのスペースでしたから(一度も入ったことないけど)、新たな劇場といっても、果たしてお芝居向けの劇場になるかどうか……。

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32 Re.東京グローブ座 C・スペンサー 2002/04/07 23:04
とうとう、休館ですか・・・
パナソニック・グローブ座として開館し、その後経営の危機を劇団四季が期限付きで支援したりしていたのですが・・・
昨年、数年ぶりに『蜘蛛の巣』を東京グローブ座で観て、縦に客席が積みあがったような円形が特徴の日本でも珍しい劇場で、次回はここでシェイクスピアを観たいなぁと思ったのに。
まだロンドンのグローブ座に行っていないので、比べることはできないけれど、こういう特殊だけれどある意味正当な劇場が東京に存在して欲しいと思います。

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31 "詠み芝居"雨月物語 C・スペンサー 2002/04/07 22:51
「あの小説が動き出す!あの物語が踊りだす!」という宣伝文句の"詠み芝居"雨月物語。
雨月物語と言えば、怪談を思い起こさせる怖いお話が多いが、今回の「菊花の約」「吉備津の釜」も例外ではなかった。
ここで面白いのは、"詠み芝居"というところ。さしずめシアター・トラムの「ドラマリーディング」というところか。
ただ、言葉は原文そのまま(?)なので、古文の知識があって理解できるようなものだけれど、セリフが耳に心地よかった。
壌晴彦の朗読もよし、役者の舞台での「形」よし、舞台袖で演奏される奏琴(NHK「蔵」の音楽でおなじみ)の音色よし、で、たっぷり日本の文化を堪能できる舞台でした。
構成・演出は壌晴彦。

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30 Re: 赤坂ACTシアターはお好き? コン(管理人) 2002/04/05 20:34
朗報ですね!お手洗いの数以外、良い所がひとつもないのに、何故か行く機会が多かった「劇団四季の負の遺産」(?)がついに精算されるとは! 大体「劇場がなくなる」と聞くと淋しい思いをするものですが、ここに限っては全くなし。しかも、5年後とはいえ、新しい劇場ができるとあれば、万歳ものです。ところで、どこからの情報ですか?

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29 赤坂ACTシアターはお好き? マーガレット 2002/04/03 18:00
TBSの再開発計画で、赤坂ACTシアター、赤坂BLITZは、1年後に取り壊されるそうです。といっても、その後建設予定のビル群の中に改めて劇場ができる模様。今度はどんな劇場になるのでしょう。詳細はこれからのようですが、完成は5年後の2007年5月ですって。

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28 「芸術ジャーナル」最終回 ビアトリス 2002/03/31 23:45
NHK・FMラジオの「芸術ジャーナル」が本日31日をもって最終回とのこと。演劇評論家村井健と劇作家永井愛による「しゃべり」による演劇批評で、村井氏の厳しいなかにも温かさのある批評と、それに対する的確な永井氏のリアクションを聴くのが毎月楽しみで(だいたい月の第4週)、日曜の観劇が終わると番組に間に合うように帰路を急いだものです。わずか30分とはいえ、こういう番組がなくなるのはとても残念です。素晴らしい演劇に出会うためには作る側だけでなく、みる側、批評する側にも情熱が必要で、そのためにこの番組が果たしていた役割は小さくないはずなのに。

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27 劇団四季・コンタクト C・スペンサー 2002/03/29 08:31
3月28日(木)18:30、ブロードウェイミュージカル『コンタクト』の幕があきました。
1.第三部が素晴らしい(逆に一部と二部は感動せず)
2.四季劇場秋は、S席で観る必要なし
 二階B席5,500円(位)だったのですが、ダンスを観るには十分。
 浅利慶太でさえ、二階で観ていました。
3.新星誕生!第三部で「黄色のドレスの彼女」を演じた元バレエダンサーが、とってもよかった。詳細はまた別途。

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26 『私の青空』 ビアトリス 2002/03/29 00:28
本放送はほとんどみなかったのですが、スペシャル版をみました。元気で爽やかで楽しいドラマですね。ただ総集編なので脇の人物の描写は大幅にカットされているらしく「小百合のフラメンコ」は遂になかったし、残念でした。ヒロインのキャラクターはいまひとつですが、父親の伊東四朗がよかったですね。
何度も泣かされました。でもわたしは弟の舷(げん)ちゃん役の山崎裕太くんが贔屓です。テーマ曲を聴くと、目の前にほんとうに青空が広がるような晴れ晴れとした気持ちになって元気が出てきます。4月から始まる2002年版がとても楽しみ。

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25 東京グローブ座の休館 コン(管理人) 2002/03/21 00:23
東京グローブ座が7月で一時休館するという。今月の初めに、テレビドラマや音楽番組のロケに使われているのを見たばかりで、少し驚いた。
振り返れば、この劇場で色々な舞台を見た。中でも、市川染五郎の「葉武列土倭錦絵」、上杉祥三の「暴君 幕別」、沢田研二ACTシリーズ、テアトル・ド・コンプリシテなどが強く印象に残っている。もちろん、国内外の様々なシェイクスピア作品に接する機会を与えてくれたことにも感謝したい。
完成当初は「劇場のあるマンション」にちょっと憧れたものだが、この1月にアフロ13の公演を見に行った時は、西戸山一帯がどこか閑散としているのが気になっていた。休館は、劇場だけの問題ではないのかもしれない。
東京グローブ座には、バブルが生んだ「ハコモノ」として括るのは勿体ない、ズバ抜けた個性がある。再開して欲しいと願う。

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24 NN病 ビアトリス 2002/03/19 22:17
19日朝日新聞朝刊に「NN病 癒しを求める女性たち」の記事。昨年冬放送のTBSドラマ『白い影』で主演の中居正広のNと彼が演じた直江のNをとった病名だそう。直江の姿をみないと禁断症状を起こし、ビデオをみては涙するのが主な症状だとか。たしかにあのドラマの中居くんにはぐっとくるものがあって、忘れられない表情がいくつもあります。あんな顔されたら女としてはほっとけない。竹内結子はそれほどでもなかったけど、原沙知絵演じる院長令嬢が彼を好きでどうしようもない、という気持ちはよくわかりました。しかしドラマが終了して1年たってもはまり続ける人々がいるとは。
いまわたしはバラエティ番組で、どんな状況になってもめげずに司会進行する中居くんの姿に感服しております。彼は立派だ!

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23 河童と桜(国立劇場にて) コン(管理人) 2002/03/19 21:22
河童が、意外と可愛い。立体感もあり、なかなかスムーズに動く。「冬の桜」に出てくる桜の鉢植えは、触れるとはらはらと花びらが散る。どちらも、試行錯誤を重ねて生まれたものなのだろう。河童や桜の鉢植えだけでなく、新しい作品が舞台に載るまでの、発想・工夫・決断の数々に、敬意を表したいと思う。
東京はすっかり春。正面玄関前の「駿河桜」が満開。大木ではないが、白い花がこぼれんばかりに咲き誇り、本当に美しかった。

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22 江の島 稚児ケ淵 (続き) コン(管理人) 2002/03/16 10:53
ようやくたどり着いた稚児ケ淵は想像よりも低い位置にあったが、真下は岩場になっていて、ここから身投げをすれば確かに死ねるだろうという気がした。(ただし、溺死というより墜落死のような・・・潮の干満によって違うかも)
辺鄙な場所だから、「文七元結」の大川端のように通りすがりの人に止められることもない。「十六夜清心」の清心に水練の心得があっても、稲瀬川へ飛び込むのとは訳が違う。死体も上がらず葬ってもらえないかもしれない。夜の暗い海の中、一人で死んだ白菊丸。現世に心が残るのも道理だなぁ・・・としみじみ思った。
稚児ケ淵から岩屋(自然の洞窟に手を加えた観光スポット)までは遊歩道が整備され、水際へ降りることもできるが、私は柵にもたれてぼんやりと海を眺めていた。強風にあおられて砕ける波の音を聞き、かすかに飛沫を浴び、全身で野性的な「外海」の雰囲気を満喫した。
稚児ケ淵の真上にある食事どころからの眺望も素晴らしい。都心からそう離れていないのが嘘のようだ。江ノ島、あなどれない。今度は富士山が見えそうな時に、そして遊覧船が運航されている日に来たいと思う。帰り道はやはりつらかった・・・。
歌舞伎に名前が出てくる場所は現在も沢山残っているが、街中では当時のおもかげは望めない。しかし、自然が相手の場合は、舞台の風情を少しは味わうことができる。客席で、実際に見た風景を思い出すこともできる。次に「桜姫」を見る時には、海の色、波の音、飛沫の冷たさが甦るだろう。

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21 江の島 稚児ケ淵 コン(管理人) 2002/03/16 10:52
鶴屋南北作、歌舞伎「桜姫東文章」の発端の場である。長谷寺の僧・清玄と相承院の稚児・白菊丸が叶わぬ恋に落ち、稚児ケ淵で心中を図る。白菊丸は先に飛び込むが、気後れした清玄は生き延びて、白菊丸が生まれ変わった桜姫と出会い・・・という展開になる。
箱根へ行ったついでに、江ノ島へ足を伸ばしてみた。休日には弁天橋の陸側と稚児ケ淵を結ぶ遊覧船が出ると聞いてアテにしていたのだが、なぜかその日はお休み。しかたなく徒歩で江ノ島へ渡る。
昔ながらのお土産屋がビッシリ並ぶ道を通り抜け、有料エスカレーター「江ノ島エスカー」乗り場へ。チケットと一緒に「ノーブルダイヤ抽選券」が配られる。これまた昔懐かしく、ちょっと怪しい客寄せ方法だ。こういう商売が現役なのだなぁ・・・と、江ノ島のレトロぶりにちょっと感動。
島内には神社が点在し、エスカーを4基乗り継ぎながら効率よく回れる仕組み。「中津宮」では音羽屋関連の碑などを見ることができる。江ノ島は「弁天小僧」ゆかりの地でもあるのだ。
最後のエスカーを降りた辺りは標高も高く、休憩所の奥の「地球が○く見える丘」(丘といっても小さなスペースだが)から見渡すと、海と空が果てなく広がっていて、気持ちが良い。
そこから稚児ケ淵までは下り道。坂がやがて石段となり、すれ違う人達の荒い息遣いが帰り道のハードさを予感させる。
(続く)

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20 がんばれ、リアム コン(管理人) 2002/03/14 00:47
原題は「リアム」。かなりOKな邦題だと思った。見終わったときの感想が、まさに「がんばれ、リアム」なのだ。そうとしか言えない・・・。がんばれ〜リアム〜。

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19 「助太刀屋助六」(ネタバレあり) コン(管理人) 2002/03/08 00:29
JR有楽町駅前のビルの2階にひっそりとあるスバル座。銀座界隈の映画館がどんどん新しくなっていく中で、良くも悪くも歴史を感じさせる。「二番館」ではないのだが、「単館」のおしゃれっぽいイメージともほど遠い。この先どうなるのか・・・とちょっと気になる映画館である。
さて、映画は。なかなか楽しかった。お調子者で明るくてまっすぐな気性の助六役は、真田広之に合っている。大画面の中を縦横無尽に走り回る姿に心が躍った。同じ岡本喜八監督の「EAST MEETS WEST」の時よりもずっと良い。
上映時間は90分。みろくの里にこもって短期間に少人数で撮りました・・・という感じが漂っているが、中身スカスカの大作とは違う味がある。ふと、芭蕉の晩年の句をあらわす「軽み」という言葉を思い出した。もちろん「助太刀屋助六」は、枯淡な芸術ではなく、デフォルメされた娯楽なのだが。
ただ、「ちゃんばら」を期待してきた人にはちょっと物足りないかもしれない。いかにも腕が立ちそうな仲代達矢は早々に鉄砲で撃たれて死んでしまうし、助六は武士ではないから、いわゆる「殺陣」を見せてはくれない。刀はぼろぼろ、逃げも隠れも、死んだふりまでする。私はそれが面白いと思ったが、水曜レディースデーなのに意外と多い男性客達は、どう感じただろうか。
それから「年齢」。助六25歳、鈴木京香は「おぼこ娘」だという。岡本監督から見れば二人ともまだまだ「子供」なのかもしれないが、流石にちょっと・・・。舞台じゃないんだから・・・。しかも初めは年齢を匂わせる程度で、「助六って幾つ?」という疑問が頭から離れなかった。いっそ冒頭ではっきり言ってくれれば覚悟したのに。
会社帰りにふらっと立ち寄るにはいい映画。特別な期待をしていなかったせいか、1000円はお得だった。但し、このお得感には個人差あり。

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18 通し狂言・十六夜清心 コン(管理人) 2002/03/06 23:33
「菅原」を見た翌週、また歌舞伎座へ出かけた。ほんの一週間しかたっていないのに、気高い「丞相さま」が、坊主あがりのならず者になっていた…。この変わり身の早さは歌舞伎ならではだ。仁左衛門が演じると、老・若・貴・賎・美形・三枚目・汚れ役、どんな人物も舞台の上で魅力的にいきづく。
「通し」と言っても「十六夜清心」はカットが多く、「あれはどうなっちゃったの?」という疑問が山積みだが、イチイチ細かく考えず、いい意味でボンヤリと楽しんだ。こういう楽しみ方ができるのもまた、歌舞伎ならではだ。

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17 通し狂言・菅原伝授手習鑑 コン(管理人) 2002/03/06 23:29
菅原道真は、太宰府で亡くなった後、怨霊となって都へ災いをもたらしたという。しかし、仁左衛門の菅丞相は、「怨」「怒」「恐」などの言葉が与える印象とは遠く離れている。その存在を一文字で表わすなら、「仁」だろう。歌舞伎の劇評などに使われる時の「仁」ではない。「仁」という言葉が持つ本来の意味で。孝夫時代に演じた時は、「孝」だったのかもしれない。父である十三代目の役をしっかりと受け継いだ「孝」。今、十五代目はまさにその名を実のものにしているのだ。七年前と変わらないのは、幕切れで頬を伝う涙。仁左衛門は、筋書きで「人間としての丞相さまを大事にしてつとめたい」と語っている。菅丞相の「こころ」と仁左衛門の「こころ」が、美しい涙がしみいるように、客席へ伝わっていった。

「菅原」を1日で通して見るのは初めてだったが、贅沢な配役で充実した時間が過ごせた。しかし、金銭的な贅沢ができず、3階席に座り続けた私は危うく「エコノミークラス症候群」になりそうだった。まぁ、芝居を見ながら死ねれば本望かもしれないが。

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16 Re: 『くしゃみ』 コン(管理人) 2002/03/03 22:55
麻実れい様は美しかったですか?
そう言えば、昨日、re-set N の公演で1日駒場にいたのですが、谷岡さんもいらっしゃってましたよ。

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15 『くしゃみ』 ビアトリス 2002/03/03 20:10
チェーホフの8つの短編をオムニバスにした作品ということでどんなものになるか想像もつかなかったのですが、麻実れい、熊倉一雄にいっこく堂という組み合わせ(チラシをみたときは「なぜ!?」と思った)も新鮮で、楽しいひとときを過ごせました。ただひとり芝居の『煙草の害について』と『白鳥の歌』はいささか冗長で寝てしまいましたが。そうそう、西堂さんのセミナーでいっしょだった谷岡さんが、パンフレットに「マイケル・フレインと英国演劇の80年代」という文章を載せておられました。ステップアップしていらっしゃいますねー。えびす組もいつの日か?!

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14 地獄の黙示録 コン(管理人) 2002/03/02 02:42
初見。3時間半の長丁場に耐えられるか…と不安だったが、飽きることも眠くなることもなく、しっかり見終わることができた。戦争映画だが、戦争シーンではなく「人間」に焦点が合っていて、古さを感じさせない。ロードムービーっぽい雰囲気もある。
「戦争」という言葉が身近にある今、この映画から感じることは少なくない。アフガンでは「空爆し、援助物資を落とす」ことへの矛盾が取り沙汰された。「黙示録」でも同じ様な矛盾に対する批判的な表現(かなり強烈な)があり、印象に残った。
チョイ役で、名前が思い出せない俳優がいた。後で聞いたらハリソン・フォードだった。公開当時のパンフレットの復刻版も売っているが、彼は載っていないそうだ。「特別編」の出演者に彼の名前を見つけて映画館へ来た人がいたら、暴れるかも。ハリソン・フォード(端役)と書くべき。

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13 Re: 「徹子の部屋」若村麻由美 コン(管理人) 2002/03/02 02:38
若村麻由美と言えば、「御家人 斬九郎」終わっちゃいましたね。
やる方も、見る方も、思い入れたっぷりの最終回でした。

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12 「徹子の部屋」若村麻由美 ビアトリス 2002/02/28 00:11
「はっさい先生」以来、何と14年ぶりの出演だそうです。舞台にドラマにとめきめきと力をつけている若村麻由美とあって、気合いをいれてメモを取りながらみはじめたのですが、大好きだというお蕎麦とヒマラヤ登山の話がほとんどで、来月から新橋演舞場で始まる『疾風のごとく』については、エンディングの1分くらいであっさり流されてしまいました。あらら、がっくし。
30分で多くのことは語れないし、女優だから芝居のことばかりというのではなく、出演者も視聴者もリラックスしていろんな話をする時間を楽しむ番組なのでしょうか。それにしても彼女、お化粧がちょっと濃いなぁ。

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11 Re: 紙物U ビアトリス 2002/02/22 23:28
「銀座百点」。向田邦子の『父の詫び状』はたしかここから生まれたのですよね。
わたしは歌舞伎座観劇のあと文明堂でお茶をのむとき、たいていレジでもらって帰ります。小さいけれど、上品かつ上質ないい読み物ですね。ネットの文章を読むのも書くのも慣れてきましたが、やはり手にとって読める「紙物」の肌触りは捨てがたいものがあります。

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10 紙物U コン(管理人) 2002/02/22 22:56
無料で配られている印刷物が好きだ。鉄道や企業の広報紙など、目に付くとつい手に取ってしまう。薄くて軽くて心おきなく捨てられるので電車の中などで読むのにぴったりだ。
一番のお気に入りは、有名な「銀座百点」。月末になると意地でも銀座へ出て入手する。エッセイ、対談、小説など、非常に読み応えがあり、クオリティを維持するために費用もかかるだろうが、是非頑張って欲しい。
去年大阪で見つけた「Culture Pocket」というペーパーも面白かった。映画・演劇・音楽・美術などの記事が満載で、隅から隅まで読んでしまった。発行元は「大阪市」だというから大阪市はエライ。関西に住んでいたら「意地でも手に入れる」紙物だ。(ネット上でも読めるが、やはり「紙」がいい。)
「えびす組劇場見聞録」も、いつか誰かに「意地でも手に入れたい」と思わせることができるだろうか…?

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9 紙物T コン(管理人) 2002/02/22 00:15
小さめの印刷物が好きだ。チケット・チラシ・ハガキなど、なかなか捨てられない。(ノリは違うがマッチラベルも密かに好き…コレクションはしてないけれど。)
しかし、映画の前売券と比べると、芝居のチケットは、発券システムのコンピュータ化と共に、どれも似たり寄ったりのあじけないものになってしまった。観劇記録のために残しているが、紙物としての楽しさは今ひとつ。でも、「紙」であるだけマシ?そのうちケータイ画面をチケット代わりに使うことが主流になるかもしれないし…。
小劇場系の劇団で直接予約すると「オリジナルチケット」を送ってくれる場合がある。些細なことだが、ちょっと嬉しい。

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8 Re2: 演出術 コン(管理人) 2002/02/20 22:50
やっぱり私も買おうかな〜と思っています。ん〜、どうしよう・・・。もう少し考えさせて下さい。
真田広之氏について話している部分も面白いですよ。私と同じことを考えている!でも、公の場でそれをはっきり言えるのは蜷川さんしかいないかも!と、本屋で興奮してしまいました。
(発言No.6を削除したのは私です。ちょっと間違えちゃったので。この掲示板、修正できなくて不便。)

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7 ウィーン分離派 コン(管理人) 2002/02/20 22:43
もらったチケットでBunkamura ザ・ミュージアムへ。入るとすぐに「分離派館」の模型が。ウィーンへ行ったことがあるので、西日の中に輝いていた金色のキャベツを懐かしく思い出す。
私の興味はまず「紙物」へ向き、ポスターやカタログを面白く見る。「楽譜のための枠囲み」は楽譜より飾りの方が目立っている。「図案化された14の円形フォルム」のデザインは、日本のポチ袋の模様に使えそう。インテリアでは魚の柄が彫り込んである食器棚が気に入る。タイトルは「豊漁(The Miraculous Catch of Fish)」。何の魚かわからないが、ちょっとぽてっとした感じでかわいらしい。
もともとの「分離派展」は、展示品だけでなく、展示室の内装も作品化したとか。その再現なども是非見たかったが…。

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6 【発言者によって削除 - 2002/02/20 22:48 】 - 2002/02/20 22:40

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5 Re: 演出術 ビアトリス 2002/02/19 00:29
わたくしこの本購入しました。まだ読破しておりませんが、ご指摘のとおり『近松心中物語』の箇所は興味深かったです。長谷部さんは演劇評論の枠を越えた活動に特徴がありますね。そのぶん批評しにくくなる可能性もあるでしょうがひとつのアプローチの方法ではあると思います。
読み終わったらお貸ししましょうか?

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4 文楽 コン 2002/02/11 16:14
国立小劇場で「冥途の飛脚」。久し振りの文楽。あの太棹の音は、本当に気持ち良い。大好きな「音」の一つだ。
10年位前は文楽が東京へ来る度に見ていたのに、行かなくなると行かなくなってしまうものだ。その間に亡くなられた方もいるが、お馴染みの顔を見ると嬉しい気分。これを機会にまた時々文楽へ足を運ぼう。
半蔵門駅の上にマクドナルドができて、ラッキーと思っていたら、閉店時間が早く、終演後には使えないのが残念。

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3 佐久夜 コン 2002/02/07 23:39
NHKBSで「佐久夜」を見る。
テレビの舞台中継は、勝手にアングルを変えられてしまい、視線が自由にならないから嫌いだ。将来的には、視聴者がアングルや倍率を選んで見ることができるようになるだろうか?
「佐久夜」は、オーケストラの演奏や合唱もあり、スーパー歌舞伎とオペラが混ざったような感じ。特に、和太鼓がメインの打楽器が力強くて印象的。スーパー歌舞伎もいつかは生演奏でやって欲しいものだ。作品的にはテーマの表現が直接すぎる気がしたが、興業ではなく、イベントとしての面を考えれば、良いのかもしれない。
「二十一世紀歌舞伎組」は、6月に中日劇場で「西遊記」を上演するとか。初の大劇場公演、気になる。

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2 演出術 コン 2002/02/07 23:38
長谷部浩著「演出術」を立ち読み。特に蜷川ファンではないが、なんだかんだと結構見ているので、稽古場で演出中の作品毎にインタビューするという形式はとても面白かった。「近松心中物語」が変容してゆくことに対する思いなど、興味深い。立ち読みでは限度があるので買いたいが…。3000円也。迷う。

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1 フロム・ヘル コン 2002/02/07 23:37
映画「フロム・ヘル」。地獄から…とタイトルに掲げるだけあって、くらぁい映画。映画館もすいていて、暖房も控え目で、ちょっとさむぅい気分。でも、私は嫌いじゃないな。ジョニー・デップはやっぱりイイ男。地獄、といえば「地獄の黙示録」。近々見に行く予定で前売も購入済だが、果たして体力が持つか??


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