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氷川丸に欧州航路のイメージを求めて


<序>


横浜山下公園に係留される氷川丸は日本郵船の貨客船で、2016年8月、国の重要文化財に指定された。戦前より建造され、唯一現存する日本郵船の貨客船である。氷川丸は北太平洋航路に就航した。筆者が調べている欧州航路ではないのが、個人的には残念である。しかし欧州航路の主役であった靖国丸と氷川丸は建造年度、総トン数など非常に近い。

氷川丸 竣工 1930年、 総トン数 11,622トン
靖国丸 竣工 1930年  総トン数 11,930トン

当時の靖国丸の面影を求めて、山下公園に向かった。そして当時の靖国丸に乗船した人からお借りした写真と比較をし往時をしのんでみる。


山下公園の氷川丸 2016年8月18日



<外観>



靖国丸 1939年9月4日 ベルゲン港にて。


氷川丸 

白と黒の外観は非常に似ていて、当時の面影が良く出ている。


<サロン>


靖国丸 1等喫煙室にて (加藤綾子さん他) 商社、外交官の家族は一等船室を利用


氷川丸 1等社交室。 氷川丸にも1等喫煙室はあるが、こちらの方がイメージが似ている。



<デッキ>



靖国丸 高級船員を囲んで。加藤綾子さんらの白い服装から、パナマ運河あたりを通過するころではと推察される。
周りの花のデコレーションは赤道祭りのため?
左より川村皆子、加藤洋子、神田愛子、二人飛んで川村綾子、綾井瑛子、加藤綾子


氷川丸


<記念写真>



お決まりの記念写真 筥崎丸の一等船客。 山路綾子さん提供


氷川丸


<日本郵船のシンボルマークの入った煙突>



靖国丸の煙突をバックに 辻正直さん一家



氷川丸の煙突。黒に白と赤のラインのロゴ。昔は黒と白のみ?

かなりの共通点が見られた、興味深い訪問でした。

(2016年8月20日)

2018年6月5日から12月2日の間、氷川丸船内で「病院船時代の氷川丸」というパネル展が行われている。氷川丸も、デッキで横たわる傷病人の姿も痛ましい。

氷川丸入り口付近のパネルより。(2018年7月3日追加。)

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