ボジョレー解禁
ボジョレー・ヌーボーが解禁になった。毎年この季節になると、うちのマンションの下に住んでたフランス人を思い出す。
ちょうど真下に住んでたフランス人は、間違えて配達されたおいらの電話料金、電気料金を払ってくれたみたいで、(日本語が読めないからしかたないけど)ある日払ってくれっていってきた。しばらくシカトしてたんだけど、彼が勤務するフランス大使館から払ってやってくれって連絡があった。何度も来るんで払ったんだけど、友達が日本にいなかったらしくて、それからちょくちょくやってくるようになった。
日本にきたからには日本人の友達が欲しいってのと近所(広尾のあたり)を案内して欲しいのと、なにより同じマンションに言葉の通じる奴がいるっていうのが何よりありがたかったらしく、そのうち一緒に飲みにいくようになってた。
そんなある日、フランスから彼のお兄ちゃんが遊びにきたんで、お兄ちゃんの寝る布団を貸してくれって尋ねてきた。普通布団なんか日本の田舎のご近所づきあいでも貸さねーだろ。って思ったけど、貸してあげた。それからしばらくして、先日のお礼だって、ワインを持ってきた。なんでも自分のお父さんの農場で作ってるワインだそうだ。
ワインをもらったのを忘れていたある日TVを見ていたら、ボジョレー解禁のニュースが。まさか??って思って慌ててワインのラベルを見ると
「やっちゃった。今年のボジョレーだ。。。」そりゃそうだよなあ、フランス大使館の人間でしかも実家がワイン農場なら解禁前に持ってくるの訳ないよねえ。
結局、1週間以上前にもらったボジョレーを解禁日においしくいただいた。チッ。
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