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年が明け、2000年になりました。期待した年末ジャンボに当たることも、心配したY2K問題で混乱することもない普通のお正月がやってきました。 お正月早々、約束どおり、S林業の新しいモデルハウスを訪問しました。それはGODAIという新商品で、木や土の質感を生かしているのが売りのようでした。たしかに、天井を木張りにしたリビングや漆喰パネルを使った寝室はかなり印象に残りました。また、大分、”木の家”に家族の気持ちが移ってきました。 そうはいってもS林業さんのプランはまだまだ満足できるものではない、、、ということで、しばらくはS林業さんと打合せをすすめようということにしました。(同レベルのプランで両社の見積りの比較をしてみたいという思いも強かったのです。なにしろ、金額の基準が分からないので、旭化成さんの個々の設備等の見積りが高いのか安いのかも判断がつかなかったのです。) そして、約1ヶ月に渡るS林業さんとの打合せを実施し、5回以上ものプラン変更を繰り返し、どうやら納得できるプランとなったのでした。この過程で、家族それぞれの希望というものもはっきりしてきました。 父:広い和室と床の間(父は書道が趣味なので自分の書を飾りたいようです) 母:1階全室に大きな掃き出し窓、そして庭をできるだけ残すこと。(母は明るく風通しの良い家が大好きなのです。) メグママ:あこがれのU型キッチンと広いベランダ(小さなテーブルを置いてティータイム!いいなあ) ゆうくんパパ:2階への外階段と小屋裏収納(喧嘩したときの逃走経路と避難場所?) なっち:明るくて走り回れる子供部屋(親の勝手な憶測?) その他:二階のコーナー和室 これらをほぼ満たし、天井木張りや漆喰パネルで木や土の質感という特徴を最大限に出したのがS林業のプランでしたが、その概算見積額を聞いて愕然!!予定金額の上限を500万以上もオーバーしているではありませんか。ある程度の値引きを考慮しても予算的には問題外です。そこで、コストダウンのための提案と詳細な見積りの提出を依頼しました。 その結果、出てきたのがスペックダウンと値引きでどうにかこちらの予算範囲内に納めたプランと詳細見積書でした。しかし、その見積書を見てまたびっくり!!オプション分については内訳が示されているものの、標準仕様は全てまとめて一式**円なのです。当然、もっと細かい内訳を要求しました。なにしろ、一般的には安いといわれている木造軸受けで、「坪単価46万から」のはずのGODAIが、どうして「坪単価54万から」のSOFITよりもずっと高いのか納得がいかなかったのです。木造軸受けで頑丈に二世帯住宅を作るのにはそれなりにコストがかかり割高になってしまうのかもしれませんが、その辺を確認して納得するための内訳がないのではどうしようもありません。 その後、S林業さんから、「やはり標準仕様については社の方針でこれ以上出せない。」との説明があり、この瞬間、少なくともゆうくんパパの中ではS林業が候補からはずれたのです。 S林業さんは、プラン作成では我が家の無茶な要求にも極力応じて下さり、常に紳士的に接していただいた点には心から感謝しております。おそらく、単世帯用で、”空間のひろがりやゆとり”といったものを重視する方にとっては、S林業さんは、プラン的にも、コスト的にももっともっとその実力を発揮できるのだと思います。(我が家では吹き抜けやコーナー棚などの提案をスペースがもったいないとの理由でたくさん却下してしまいました。) |