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一方、旭化成さんの方は、営業のYさんが、年明け後もコンスタントに、電話やEメールで連絡を下さっていました。(旭化成さんは営業さんをはじめ、設計やインテリアアドバイザーの方もメールアドレスを持たれていて、PCユーザーにとってはとても便利です。これについては後述します。)また、家の模型を作って届けていただいたりもしました。(模型は窓が大きくてなかなか良い感じでした。) そして、S林業さんの概算額が出た頃から、Eメールを中心にYさんとの打ち合わせを再開しました。具体的には、S林業との打ち合わせを通じて明確になった家族全員の希望をはっきりと伝え、プランを再検討してもらったのです。 しかし、ゆうくんパパにはもうひとつ心配なことがありました。それは書店で買い求めた、「良い住宅 ダメな住宅 ムダな住宅’99」という本でした。この本の主旨は要するに、「高断熱・高気密住宅こそが高性能住宅であり、そのためには家全体を発泡系の断熱材ですっぽり覆い、窓には空気層12mm以上の樹脂サッシを使用するとともに24時間連続換気システムを採用すべきである。このような住宅は現場での手がかかるためハウスメーカーでは不可能である。」というものでした。そしてこの本の中でへーベルハウスは「見てくればかりの時代遅れの家」として以下のような欠点を指摘されていたのです。
しかし、この本の主旨は少し偏りすぎていると思います。住宅の性能は気密性や断熱性だけで決まるものではないと思いますし、高気密・高断熱・24時間換気システムなんて、まるで核シェルターにでも住むようです。そんな、電気や機械に生かされているような家は絶対いやです。(この本の著者は理科系の方のようですが、ゆうくんパパも理系の技術者です。そしてだからこそ、生活環境まですべて機械に支配されるのはいやなのです。) 我が家の考える高性能住宅の条件とは次のようなものです。
これに対して旭化成さんがへーベルハウスで示している回答は、
というものではないかと勝手に解釈しています。 このため、上記の本のことは本質的には気にならないのですが、「へーベルハウスの床は断熱材がALCコンクリートだけなので冷たい。」というのと、「空気層6mm厚のペアガラスではペアガラス本来の断熱性能はない。」というコメントには数値的な根拠もあり無視できないと感じました。なぜなら、床の冷たさを指摘された1階で生活するのは今後熟年期を迎える両親ですし(年をとって足元が冷えるのはつらいでしょう)、大きな窓をたくさんとりたい我が家では窓の断熱性能が大きな問題だったからです。 そこで、営業のYさんに素直にこの2点をぶつけてみました。Yさんからすぐに明確な回答がありました。それは、「100mmのへーベル板で足りないという声を建築後に施主から聞いたケースはほとんどないが、もし気になるなら公庫断熱仕様をオプションで用意しているので、10数万で床、壁、屋根に断熱材を追加できる。窓についてもLow-Eガラスを使用した高性能ペアガラスに変えれば6mm空気層でも十分な性能がある。」というものでした。こうしてなんともあっさりゆうくんパパの不安は解消されたのでした。 約2週間のメール中心のやり取りで、旭化成さんの新プランが固まりました。電話とFaxしか連絡手段のないS林業さんと比べ、メールを使用した打ち合わせの効率は非常に良く、S林業との2ヵ月分の打ち合わせを2週間で済ませた感がありました。そういう点では、PCユーザーにとって、旭化成さんは話の進めやすい会社だと思います。 こうして、リニューアルされたヘーベルプランと見積りが提示されたのです。その内容は、、、(つづく)
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