2001年 9月〜12月 OPトーク


12/24 Merry X'mas!

いつの頃からだろうか、クリスマスの主役は子供達から恋人達へと代わった。
今年もロマンティックなデートスポットは、カップル達の愛の語らいで溢れていることだろう。
今夜僕達も、そんな素敵な天使達のLOVEを分けて頂きたい。

如何に目の前に綺麗な夜景が広がろうとも、今宵の主役は男と女。眼前に広がります非常に綺麗な夜景を目の前にしまして、ラブラブモードが続いています。私は今、クリスマスデートスポットとしてはロマンティックNo.1と言われている、横浜は“港のみえる丘公園”に来ております。こんばんは、TBSアナウンサーの新夕悦男です…わたくし27歳独身、彼女はいません、仕事でやっています。非常に嫉妬も持っておりますが、今目の前に広がっていますラブラブムード、皆様の元にお伝えしていこうと思います。」

「そうですね、少し風も吹いてまして寒いんですけれども…わたくし正直言って震えています。しかし15組程のカップルが…本当ですね、風なんか関係ありません、アツアツで御座います。あちらこちらで写真を撮るようなフラッシュが光り、そして眼前には高層ビルの赤いランプ、街頭のオレンジ色が、少し曇った空を染めるような形になっておりまして…ラブラブムードが続いています。」

「そしてそのカップル達のど真ん中にですね、今夜の主役カップルがおります。ホリプロ所属、お笑いタレント“クワバタオハラ”のクワバタ、“マイマイカブリ”の五十嵐のニセカップルでございますが…この2人がですね、そんなに早くからスタンバイしなくていいって言ってるのに、一時間前からスタンバイ中でして。他のカップルに負けず劣らずかなりラブラブモードになっておりまして、今視線を絡め合っている所でございます。」

「手元の資料によりますと、“クワバタオハラ”と“マイマイカブリ”のより不細工な方とより童貞力の高い方…これは言って良いのでしょうか?しかしこのロマンティックな雰囲気の中においては、そんなことは関係無いようです。さあムードは完璧ですが…あとはスタジオの伊集院さんが、五十嵐の携帯電話を鳴らすと、プレーボールとなります。」

「…スタジオの伊集院です。かなりラブラブムードな様ですね…横浜ですから、クリスマスイブからクリスマスに変わる午前0時頃には、素敵な汽笛なんかも聞こえたらしいですよ。ではそろそろムードをわたくし向きに変えさせてもらいますので…それではさっそく港のみえる丘公園にいる、五十嵐君にテレホンしたいと思います。」

「…何で電話出えへんの?」
「え?」
「出えや今の電話!」
「いやいや…」
「誰から?電話誰から?こんな時間に誰から電話かかってきてんのよ!」
「お得意さんだって」
「お得意って誰やねん!こんな時間に誰が出てくんのアホ!」
「お前何言ってんの?」
「ふざけんといてこんな時に!電源切っといたらええんちゃうの!?」
「仕事の電話かもしれないだろ?」
「ほな出えや仕事の電話やったら!」

「新田アナウンサー、周りの様子レポートお願いします!」
「一瞬一瞥くれたんですけどね、皆様普通に2人の世界に入ってますね」
「関わりたくない、と様な?」
「しかしですね、今入ってきたカップルがこの場所を素通りして行きました」
「あ、雰囲気は変わりました?」
「この公園ちょっとコロシアムの様になりましたが…その行方を見守っている人達もいます」
「あ、ヤジウマですか!」
「今クワバタが五十嵐の頬をガンガン叩いて、大きな声で叫んで…喧嘩になりました…!」
「ではもう一度生音聞いてみましょう!」

「はよ電話して!」
「何でだよ!」
「何言っとるねん!はよう電話せいテメエボケホンマ!誰やねんその女!」
「女じゃないって」
「女やろ!」

「すいません伊集院さん…港の見える丘公園、時間が止まりました。
「じゃあですね新田さん、クワバタが何発引っぱたいたか公式カウント頂きたいんですが!」
「えぇと…7発いきました、あ今1発いきました!」
「では8、公式は8発ですね!8発で頂きました!」

「伊集院光、12月24日って何の日だー?毎月24日は鰹節の日に決まってんじゃん!…ということで、オールコーナー最終回スペシャル!」

「まあ想像するに、ドライブしていてたまたま…こんな番組にstay tuneしてしまったカップルの人、よく聞いて下さい。定番で言えば助手席にいる女性の方へ、今『この雰囲気ヤバイ』ってことで慌ててFMに変えようとしている男いると思うんですよ。そいつはね、ムード高めてヤりたいだけの男ですから!はい、これを言うことで最早チューニングを変える事は出来なくなったと思うんですけど!」

今回は2001年度の最終放送なので長めにぶっちぎってみました。


12/17 トーク オブ ザ イヤー

「オープニング聞いて頂きましたのは優秀番組タイトル賞、毎回変えに変えた番組タイトル約50種類から5つ選ばせてもらいました。ひとつ気づいたことがあるんですよ、妄言奇言なだけでタイトルでは無い…ですね。だってこのタイトル書いてハガキ送っても、1回行方不明になるから中々着かないんだもの。一番馬鹿だなと思ったのは、煮玉子ランチャーって叫んだ後に『書くと面白いのに発音すると面白くない』って四分くらい凄い反省している回とかね。」

「今日は今年1年間の番組で面白かったシーンを、音楽部門・ゲスト部門・サウンド部門と色んな部門に分けて紹介します。リクエスト受け付けたりもしたんで、50本くらいある1年分のテープを聞き直したんですけども…何ヘコむかっていうと、3ヶ月に2回は怒られてるね。結構重大な路線から。トークに乗ってないものを含めると1ヵ月に1回怒られてるね。訴えられかけたりね。ガラスの向こうで拍手をするスタッフとしょんぼりするプロデューサー、そういう状況ですよ。」

「凄く判って下さる方だったおかげで…そういう方に広い広い心で許して頂いたり、どっか行っちゃおうかなと思ったり…色々ありましたが、怒られ部門を編集してたら、時間が足んねえのとヘコんで来年を迎えらんねえってことで。結構ね、34にもなって『コラッ!』って言われるとしゅ〜んってするしかない様な状況だったりするんですよ。」

今回放送された過去のトークの内、当ページに掲載されているものは以下の通り。
 ・優秀音楽賞 
平井堅"Kiss of Life"
 ・優秀サウンド賞 
ゴールデンマイクの音
 ・優秀サウンド賞 
三木道三"Life Time Respect"
 ・ムーブメントin伊集院賞 
日本沈没ブーム
 ・ムーブメントin伊集院賞 
食玩フィギィアブーム


12/10 おこのみやきのうた

「ひとつお詫びしなきゃいけない事があるんですよ、先週リクエストを募ったじゃないですか。すっごい沢山FAXを頂いたんですけど、もう皆の読みが甘すぎて全然無かったんですよ。憤慨ですよ僕は。本来あるべきタイトルを出してない音楽業界に、出しているのならばリスナーの皆さんに、両方あってるならTBSのライブラリーに、三つ巴で憤慨してたわけですよ。」

「実はね、探してみたら…PN“ここはグリーンスタジアム”さんがリクエストしてくれた“おこのみやきのうた”が、何とライブ音源で有りました!レコードやCDにはなってないんだけど、二十年前くらいに行なわれたフォーク系のイベントの中で歌ってたっていう。確かね、五月蝿っていうフォークデュオがライブで1回だけ…テレビでも1回オンエアされたらしいんですけども。“おこのみやきのうた”、これをお聞き頂きましょう。」

非常に貴重なライブ音源から、五月蝿のフリートークと“おこのみやきのうた”の歌詞を収録します。

“メキシコに行ったふり”、聞いてもらいました。ピース!まあ真面目な話僕らこの五月蝿が、この南北浦和フォークジャンボリーのね、トリをとれるなんてことは…1年前の僕らのこと考えると夢のようで…まさに夢。」
「高天原ー!(ボーカル高天原を呼ぶファンの歓声)」
「ギターのペロチュー君なんてのは…恥ずかしい話僕ら同級生で30になるんですけども、1年前の段階でまだ出生届が出てなかったりしたもんですから、な?」
「(ペロチュー、恥ずかしながら頷いているらしい)」
「ピース!えーそれじゃ、皆さんと共有できる夢のような一時の最後を飾る曲で…アレいく?」
「おこのみやき!?おこのみやきー!(ファンの歓声)」
「…おこのみやき!」
「(拍手喝采)」
「まああの、テレビで1回だけやった時もあるんで知ってる人もいると思いますけど…まあまあまあ、より知ってる人はそれが原因でね、あの…11chのテレビ局が無くなってしまったってのは、どんだけお詫びしても…ピース!ピース!」
「ピース!(ファンの歓声)」
「それじゃ聞いて下さい、五月蝿でおこのみやき!ワン、トゥ、ワントゥスリーフォー、シックスセブンフォー!」

ふたりで暮らした3号室は  トラックの音とソースの香り
ささやかだけど御馳走だったね  エビが入ったおこのみやき
だけど私は気付いていたの  一匹減ってるマッカチン
だけど私は言いはしなかった  月見て窓から小ゲロで捨てた
ふたりで暮らした3号室…で  

「いやTBSのライブラリーは凄いね。色々五月蝿について調べてみたら、ボーカルの高天原さんは名字が全部あ段で構成されてる人で、ローマ字ネームシールのAが足りなくなったっていう。ギターのペロチューさんは30の時に出生届が出たんで、事実上は一歳だったっていう。あとは資料に『撲殺済み TBS』っていう判子が押してあったんで、多分もう生きていらっしゃらないと…」

「あれだけリクエスト貰いましたからね、僕の決死の捜索で見つかって良かったですよ。で今日一曲目からこれがかけられる幸せ、またTBSの局自体が伊集院の番組で推してくれ、っていう曲が一曲もありゃしねえよ!そっちがそう来るんならこっちは五月蝿の秘蔵テープで防衛していこうと…で今日も当然2曲目がありません。

 


12/3 曲選びの新基軸

「僕ちゃんも凄くDJ歴が長いわけで、今日の曲の選び方とかすっごい大切なんですよ。トーク中心の番組って言っても、結局曲なの。トークだけ良くて曲が悪い番組はトークも悪い番組と同じ。曲選びに思い入れの無い番組はラジオにも思い入れが無い…ってそういうことをよく考えるの、僕は。いつもは大体TBS製作部からの推薦曲があるんですけど、僕はそういうシステムに疑問を抱いて…そんな押し付けられた曲がある時はもう『それでいいです』と。」

「で今日推薦曲が無かったんで、曲選びの新基軸ですよ。まず僕がかけて欲しい曲を指定すると、ADの柳沢君がレコード室で検索してCDを持ってくるんですけど、その時の曲指定に何となくありそうな曲名を言ってみて、あったやつをかけるっていう。一応僕の第一希望は“ずんぐりむっくり”、第二希望は“クイックビートで躍らせて”…まあこの辺はかなり大穴狙ってますから。」

「第三希望は“無鉄砲”って曲なんですけど、これは演歌で当たりそうなんで…あえてローマ字で“MUTEPPOU”をお願いしたい。第四希望“ペンシルラブ”、出てくるのはペンシルバニアばかり?じゃあ一応僕の第二十希望まで言うんで、あったらその場で曲をかけて、無かったら無言でジングル打ってCM行って下さい。で“チキータチキータ”は?」

その後も色んなタイトルがリクエストされる…(ちなみに邦楽に限る)
 ボーイッシュな君だから
 インベーダーショック
 五叉路(GOSARO)
 やっちまったよ
 私の子猫
 あなたのピアノ
 マニュアルボーイに×
 ミュージックミュージック → 川崎麻世の曲、第十三希望が成立!


11/26 tu-ka-でエッセイ

「今ね、tu-ka-からの依頼で週3本つまり2日に1回メールマガジンにエッセイを書いてるんですよ。上は40代のサラリーマンから下はこの番組のリスナーまで、tu-ka-利用者から7文字以内でテーマを募集、その中から書けそうなテーマに対して350文字以上にして返すっていう。で校正の渡辺君と一緒に仕事してて、彼がタイトルも選んでくれたりするんですけど…あのね、一貫性がない。

「同じ日にね、“自分の愚かさ”について本当に自虐的な文章を500文字くらい書いてですよ、『はい次はトロンボーンで』って吹いたこと無いし。だけど俺は一皮剥けた、まさか吹いたことも無いトロンボーンで1000文字書けるとは思わなかった。でもさ、伊集院光よく知らないおっさんから来る“どこから不倫?”ってそんなの俺どう書いていいか。あとはこの間“女の色気”書いたな、1500文字くらい!」

「そんなタイトルが週に400通くらい来るんだけど…7文字だとその人の主張があんまり入らないんで、その関連性の無さがおかしいんですよ。なんか7文字しかないと思うと人間貧乏性になるらしくて、“麻婆豆腐”って送ればいいのに“麻婆豆腐中辛”まで限定されると書けないっての。何かね…今書いててえらく楽しいやら面白いやらの仕事ですね。」


11/19 著作権…は判るけど

「割と漠然とした正義に無償で戦っていた奴が『新古書店や漫画喫茶に抗議します』って…お前も勝手にどっかから来てイジメられっ子の家に居候して、何か適当にバンバンみたいな奴だったじゃないかよみたいな。言ってる事は正しいんだよ?実際たまらないと思うんですよ、俺達の頃に漫画喫茶とかがあったらそりゃ買わずにそっち行ってましたよ。」

「漫画家が自分で言えばいいじゃないですか、何も漫画キャラに言わせなくても…あれ見ると何かなぁ…って思うんですよ。例えばハットリくんが御金の%契約とか一生懸命考えてたら…じゃあお前は何の得も無いのに何でケンイチ氏を助けてんだ、って話になるじゃないですか。仮面ライダーが『この漫画喫茶俺の本入れてるよ、単行本が売れねえだろライダーキック!』って嫌でしょ?」

「一番きついのは今から連載初めて、やや面白い匂いがしている漫画家さんだと思うんですよ。でも…お前夫婦で幾ら稼いでるんだよみたいな、ね?『言うな』じゃないんですよ、大御所で無いと声を挙げられないっていうのも十分承知なんですけど。まあそんな事を思ったり思わなかったり、っていうか思いませんよ。もちろん思っていない事をOPから喋っているわけなんですけども。」

 


11/12 世界情勢の余波

「でも困ったもんで、世の中が動くと生放送はどうしたらいいのか判りませんね。普通に打ち合わせをして、馬鹿話に花を咲かせ、アルバイト見習いの長野君をちょいといたぶっている所でしたよ。羽箒で乳首をフワフワッフワフワッ、あふあふあふあふ…『じゃ次俺次俺』って。そしたら急に長野君が爪を立てるから『どうしたんだろう?』と思ったら、それこそ笑い事じゃないニュースになってて…」

「TBS報道の方もドタバタしてますんで…いつもの調子で馬鹿テンションで行きますけども、新しい情報が入り次第ニュースデスクにお渡しする、っていうシステムでやらせて頂きます。マジな話困ったのが、御正月にちょっと人生の立て直しを計ろうってことになって。本来だったら仕事始めはもっと早いんですけど、1月の6日7日TBSでラジオをやってる日に御正月休みを頂けないかと。」

「つい先週『7日の深夜の馬鹿力を録音にして頂けないか』っていう交渉を始めて、それと同時にまさにアメリカン航空で海外旅行に行く仮予約取ったばかりなんですよ…まあどうするもこうするも判りませんけど。今日なんか『こんな便があるんだ』っていう話をしている最中にこの事件ですからね、何か嫌な感じですけど…まあ一応嫌な感じは吹き飛ばして、とりあえず一曲目に逃げましょう。

アメリカン航空飛行機墜落の臨時ニュースを受けて。


11/5 喪中2002

「もうそういう季節ですよ、秋葉原行けば年賀状ソフトの筆王…筆の王様ですよ、団鬼六がM嬢の乳首を筆で扱う以上にコンピューターが上手いっていう宣言ですから。その中で僕が隙間産業だと思うのが喪中2002、喪中用のソフトは見ませんからね。郵政省もメールに押されてるんなら喪中クジ付き、切手部分に死神が描かれてる白黒葉書でマウンテンバイクが当たるんですよ。」

「コンビニでも凄い真面目なテンプレートから…ポンチ絵な感じで。ウチのおじいちゃんで言えば、昭和49年の暮れに医者が『小康状態なので目覚めないはず』って言うから、みんな病院から家に帰ったら何故か元日に売店の前で死んでいたという。絶対目を覚まさない方に御医者様の御墨付きだったのよ?それなのに自動販売機の前で死んでいるという。そういうイラスト?を入れておけばいいんですよ。」

「多分今喪中産業がかなり隙間になってますよ、どの喪中葉書も似たものばっかりで…これじゃ個人が浮かばれないって話ですよ、皆そんな静かに死んでいったのかって話ですよ。喪中なのにも関わらずオルゴールがなるやつとか、だから俺が考えてる喪中2002は…JUSTSYSTEMとか乗らない?

 


10/29 金持ちコント

「ここ半年やってるフジテレビの土曜午前中の番組、送り迎えがタクシーじゃなくてハイヤー出してくれるのよ、何故か。行きは早朝フジテレビに向かうんでいいわな、困るのは帰りで…土曜昼頃に番組終わって、売れっ子ならハイヤーで次の番組に行くもんですけど、僕その後すっごいヒマなんですよ。だからハイヤーで行く先が秋葉原のジャンクショップとか古本屋とか、そういう状況なんですよ。」

「タクシーさんに無理言うのと同じ感覚で、ハイヤーで京たこの前でたこ焼き買ってもう一回乗ったりしてますから。この間なんて異様な光景だぜ、日曜昼のラジオの番組予算を稼ぐ為にスタッフ皆がやってたフリーマーケットに、ハイヤーで乗りつけて運転手がドアを開けくれてようやく俺が出てくる…『何しに来てるのお前?』ってことでしょ、よく国王様が『下々の暮らしが見てみたいのう』みたいになってんですよ。」

「そういうライフが良くて、最近は帰りに用事が無くても止める所を面白がるっていう。俺の中では大富豪コントになるじゃないですか、そうすると。別にフジの食堂で食えばいいのに、わざわざデフレ飯みたいな所にハイヤーで止めてもらって、480円飯食うっていうのがもう…俺の中で見てる引きの俺がすっごい面白くてね…普段の生活から言えば、僕は全然ゆりかもめとかでいいっすよ。」

 


10/22 カジノには鬼がいる

「先週ソウルのカジノでアンタッチャブル山崎が、前借りした来月の給料を自主的に賭ける模様を中継しましたけど…あの後も朝5時ぐらいまでやったらしいんですよ。彼、本当に来月分の給料を全部すりました。もう御土産には試食のキムチをポッケに直入れするしかない状況で、今月分の給料の残りも全部入れて、逆さに振っても鼻血も出ねえ顔で帰って来まして。」

「ただ山崎の性格からしてそんな事だろうなと思ってました。けど、同行した田村ディレクターが青白い顔をしていて…時間つぶしに入った喫茶店で、皆コーヒー頼んでるのに『タダのもので』って感じなんですよ。喫茶店に入るまでだって、全ての自動販売機のお釣り返却口に指を2本突っ込んでガチャガチャと。奥さんも知らないスクープですよ、田村さんブラックジャックで熱くなりまして、6万すりました!

「一応録音用に小さな部屋を用意してあったんで、山崎は田村さんを部屋に残し一人カジノで熱くなってたんですけど…ふと、斜め前を見たら田村さんにそっくりながいたらしいんですよ。凄い形相で両メガネにヒビ、手から血が出るくらい最後のチップを握り締めた田村さんが。TBSの上層部の方、領収書細かくチェックして下さいよ、何処で引っ張ってるか判りませんからね!」

この後、伊集院・渡辺・山崎はパチンコへ。

 


10/15 改め当てっこコインSP

…本日放送を予定しておりました『伊集院光深夜の馬鹿力、完全合法ウソ賭博黙示録カイジュスペシャル!』は、タイトル内の“賭博”という言葉の響きが、局内で大変評判よろしくないので、真に勝手ながらタイトルを変更させて頂きます。

「伊集院光深夜の馬鹿力、当てっこコインザックザクゲームスペシャル!」
(BGMは“となりのトトロ”でお馴染みの「さんぽ」)

「…こんな感じでやりたかった!元々『ダーティーな言葉を使おう』って言ったのは構成の渡辺君とかで、俺は最初っからこのラジオを三鷹のジブリの森美術館みたいにしたいと。俺がラジオなのにネコバスに扮装して、子供達に罵詈雑言を浴びせるという。僕はお花が大好き、動物も大好き。特に両生類と深海にいる変な奴が大好きですよ。そんな僕のイメージをよってたかって“仁義なき闘い”みたいにしようなんて、間違ってるんですよ!」

「まあ僕がネコバスを待ってるのは、中山から赤羽まで歩いている途中に真っ暗になっちゃって、終バスも行っちゃって、ポケットにバッティングセンターのコインと7円しか無い時とかに『出来たらネコバス通らねえかな…』みたいな。まあ何て言うんですかね、ラッピングに凝ってもウンコはウンコみたいな。東急ハンズで買った色とりどりの折り紙で、ウンコを包んだ感じのスペシャルにしたいと思ってるんですけどね。」

 


10/8 ごめんなさい

「もうホントに色々ごめんなさい、今日はOPから謝罪しなくちゃならない事が14件。とりあえずこの声ごめんなさい、それなのにタバコ吸ってごめんなさい、タバコ吸ってるのに喉飴舐めてごめんなさい。もう何かね…今日イベントあったんですけど、2000人の応募からたった60人でごめんなさい。でも1940人は後味悪いもの見なくて良かったですよ、イベントのラストで病院に運ばれてごめんなさい。

「調子に乗ってました、空手なめててごめんなさい。イベントの仕切りが悪くて、夕方までの予定が8時まで延びてごめんなさい。それから60人の中にいた5人の女性リスナー、呼んでごめんなさい。アンダーヘアーが見えたり見えなかったりでごめんなさい、故意にみせるつもりは無かったんですけど…イベント途中で負けて帰るかなと思ってました、不手際があってごめんなさい。」

「その中で目が合った女性リスナー、ホントにひかせてごめんなさい。あとカミさんのコレクションの中から四体のぬいぐるみキティーを持ってきてごめんなさい、それを男性器に押し付けてごめんなさい。家帰ったらこっそり戻すんで予告ごめんなさい。親から貰った身体を粗末にしてごめんなさい、あ…ありがとうも1つあるよ、骨折れてなくてありがとう。ああっ!こんな話をしている時に真面目な報道に切り替わる事になりましてごめんなさい。」

 


10/1 脳内オンエア

「というわけで急遽特番、“脳内でオンエア中のネガティブな妄想番組対抗、秋の大感謝祭8時間スペシャル”、第1部の2時間は“全員伏目がちなピンポンパン”、“エロ算数九九覚え”といった人気子供番組がクイズを行ないます。出演者も『全員Shadow Boxing !』でまずシャドーボクシングから入りますから…何かそんな適当なことを言ってる歳でもねえんだよなぁ…ホントに。」

「第2部は本来ならRide on Musicなんですけど、その時間はRide on Musicを聞きながら僕ら普通に喋ってます。オンエアは全くありませんけど、延々8時間後までTBSラジオを聞きながら控え室で『あーでも無いこーでも無い』、『こんな番組あったらいいな』っていう話をし続けるのが番組の趣旨なんで…オンエア自体は2時間です。いつも通りでやらせていただきます。」

「もうね、34歳になるにも関わらずパワプロしか楽しい事が無いのはどうなんですかね?もう最近マジで体調悪いんですよ、あのね…液状のウンコが止まらないみたいな状況で。まあ番組の冒頭でどうかとは思いますよ、プロデューサーも怒るかと思ったら『俺も、俺も』だってさ。でね、ストレス性の胃炎かもしれないんで温泉療養に行くんですけど…温泉にパワプロを持って行くことにカミさんが猛反対してるんですよ。」

 


9/24 牙を剥くアルバイト

たかだかゲームのお陰で番組スタッフにヒビが入ってしまいました。先週火曜の夜に僕主催で開かれたパワプロ大会がついに12球団揃いまして。ただアルバイト見習い長野君チームの弱いこと弱いこと、もう長野君のチームに取りこぼしたら負けるぐらいだったんですけど…首位に60ゲーム差最下位の長野君のチーム、何故か目の敵みたいに構成渡辺君のチームにだけ勝ちまくるんですよ。」

「今前に座っている構成の渡辺君、彼は元々僕と二人でリーグを何年もやってきたんですけど…無視ですか、『その話題について触れるなら、私はここで笑うという役目すらも放棄する』ですか。それで大会当日に長野君は来てなかったうえに、チームには文句つけられないんで延々と『長野君は最近たるんでる』みたいな駄目出しになってたんですよ。」

「リーグ最終試合で渡辺君が長野君のチームに勝てば、一部二部のリーグ入替戦を回避することが出来るっていう状況、長野君のチームは弱いから楽勝かと思ったら…9回の裏、6点差を逆転してサヨナラ勝ちという。長野君は入替戦でも全敗なんですけど、何故か渡辺にだけ全勝なんですよ。で長野君と渡辺君が2部リーグ落ち…そしたら渡辺君は途端に2時間、黙るという。お前な、二人っきりで家に残される俺の身にもなってみろよ!」

 


9/17 俺の心は腐ってる

「僕のライフワークになっていた“とりあえずイイ感じ。”の番組終了打ち上げがありまして。僕が豪邸拝見の映像を見ていた時、不意に言った『燃えちゃえばいいのに…』をちゃんとカットしてくれるぐらい信頼の置けるスタッフが揃っていて、餌付くくらい楽しかったんですよ。でもね、その時に俺の心は腐ってるっていうのが判りました。今まではゴーダチーズみたいな発酵だから良しと思ってたんですけど、カビた牛乳でしたね。

「一次会は義務に近いんで全員出るんですけど…一人いるんですよ、一次会間際にお腹をさすって見せるだけで完璧な言い訳だと思って、二次会に出ないタイプの140kgが。だけどこの二次会はそいつも含めて出演者・スタッフほぼ全員出席だったんですよ。でも一次会で…あるグラビアアイドルが感極まってもう喋れない状態なのよ。で口を開けても凄い泣きっぷり、もうスタッフが『この子が大切にしていた番組を守れなかったんだ…』と思うくらい。」

まあそういう奴が案の定2次会には来ないわけですよ。俺はもう読めてますから、皆が盛り上ってても一人『女優やのォ!』みたいな状況でね。別に計算とかじゃなくてスイッチの問題だと思うんですよ、僕の汚れた心が言うには。昔…まだ心が綺麗だった頃は“いけ好かない”だったんですけど、最近は“上手い”っていう捉え方をする汚れっぷりで。」

 


9/10 ガンバの冒険

「DVD−BOX…身体に悪いね。一月くらい前にも日本沈没全26話を一気に見て…そりゃあ8時間も連続でドラマ見てたら身体が持たないっての。もうあんだけ楽しくて、しかもあんだけ後悔したのに…懲りずにガンバの冒険全26話、1日半で見ました。もうずっと最初の歌と終わりの歌が繰り返してましたけどね、もうガンバの冒険面白過ぎなんですよ。」

「子供の頃は子供脳ですから『毎日ガンバやればいいのに』とか思ってましたけど、叶うと死んじゃう。一時間ドラマの日本沈没と違って、ガンバの冒険全26話は最初・終わりの歌と予告編をとばせば、CM入ってませんから20分強なんですよ。それでまたいい所で切れますから、『裏切り者のタイチはどうなるの?』みたいな話で次を見ちゃうわけですよ。」

「その上ビックリしました、34歳になる私が…ノロイの夢を見て怖くなるという。また新記録樹立ですよ。大人がですよ?マンガに出てくる敵キャラの夢を見て、汗をびっしょりかいて『夢でよかった…』って起きましたからね。そしたらもう膀胱パンパン、下手したらオネショ新記録まで塗り変える可能性有りっていうことで。まあ10話とかまとめて見てたら…そりゃあノロイも夢に出るわ。」

 


9/3 パワプロ大会…

「はっきり言いますよ、皆は芸能人っていうと週に3日はホームパーティーだと思ってますよ、討ち取った敵の頭蓋に酒を入れて『ほおーれほおれ!』みたいな。でも伊集院光といえば昔から“泣いた赤鬼”体制、ウチに来れば面白いゲームも貴方の好きなCDもあります…と。昔は20万もする全自動雀卓を買って毎晩負け続けるという…最終的には『お前は買物に』って後輩芸人に言われる暮らし?してましたけど。」

「最近はそれが実況パワフルプロ野球2001大会になりまして。わざわざソフトを買って与えたんで物凄い人数パワプロやってますけど、僕はパワプロ暦7年、対抗のアンタッチャブルが2週間ですから、若干有利で…優勝しましたよ。ただ第2回大会から話がおかしくなりましてね。当日大会直前に作った内藤剛志、これだと思ってリリーフエースに指定したらこいつが1年間で13敗する始末、その言い訳ありで4ゲーム差の2位ですよ。もう悔しくて悔しくて…」

「そしたら第3回大会、一番キャリアの少ない海砂利の有田君が1位、アンタッチャブルの山崎が2位、3位が俺のチームでしかも首位と21ゲーム差ついてるんですよ。もう俺宅始まって以来の友達の数、まるでパーティーだったんですけど…リーグ戦が終了した早朝5時、そこでホスト役の俺が言った言葉、『…帰ってくれないか?』…この社交性の無さには俺もびっくりしましたんね。」

ちなみにパワプロ大会とは言っても実際にプレイするものではなく、サクセスモードで選手を作り、その選手だけで編成したチームをコンピューターにプレイさせ、140試合のリーグ戦をやるという大会。

 


オープニングトーク集へ戻る

伊集院TOPへ戻る

TOPページに戻る