Cherubの「つれづれ寸評」



◆バックナンバー◆


4月 1日

 年度替わりで官庁などの人事が一新。4月は一番新鮮な雰囲気を持つ月である。新鮮な一面、一抹の不安を抱かせる月でもある。

◆緊張気味の顔、顔。担当が新顔になったりすると、新たな人間関係ができるまで緊張は続く。前任者との引き継ぎがスムーズに行われていて、事が上手く運べばいいのだが、と不安がよぎるものだ。親切な対応と明るい笑顔で乗り切ろう。

◆この世は親切な人ばかりではないし、とても理解のできない行為をする人も多い。不親切な目に遭ったり、変な目に遭ったりしないよう祈りたい。

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4月 8日

 改正高年齢者雇用安定法の「高年齢者雇用確保措置の義務化」が4月から施行された。段階的に引き上げられる年金支給開始年齢までは従業員が働き続けられるようにするのがこの法のねらいで、企業に対して65歳までの段階的な雇用確保を義務付けたものだ。

◆改正法が目指すところは、65歳までの雇用保障にとどまらず、働く意欲と能力のある人には、年齢に関係なく働き続けてもらうことにある。現状では継続雇用制度を選ぶ企業が9割を超えている。継続雇用にも契約社員や嘱託として契約する「再雇用」と「勤務延長」の2方式がある。その中で、技術や経験が豊かな人材には相応の待遇をして、働く意欲を生かす方策を探らなければならない。働きたい人を支援し、人材として生かす仕組みこそが求められる。

◆高齢者に長年培った経験や知識、技術を次の世代に伝えてもらことも必要だ。少子高齢化が急速に進む中、いずれ深刻な労働力不足に陥ることは避けられない。高齢者雇用が社会全体にプラスになる、と思う。

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4月15日

 富山県の射水市民病院で末期患者の人工呼吸器が外され死亡した問題発覚後、延命治療の在り方を問う問題が後を絶たないことから、終末期の医療をめぐり国に指針づくりを望む声があがっている。多くの病院は延命治療について独自のガイドラインを持っていないだけに、何らかの指針は必要だ。死をめぐる考えは多岐にわたっているが、次の2つに集約されるといえそうだ。

◆ひとつは「延命治療」についての考え方の違いであり、もう助からない脳死状態における延命治療を無駄なことと思うのか思わないのか。もうひとつは、「死」をめぐる考え方の違いだ。死とは脳死によるのか心停止によるのかである。この死のとらえ方の違いが医療現場の抱える悩みとなっている。

◆人生観、死生観も色濃く影響する問題だけに、医療・看護サイドだけでなく、あらゆる分野の専門家や一般の人々の意見を求めて議論を深めていかなければならない、思う。

◆死をめぐる意思表示のあり様はどう死んでいくかの問題である。指針のない現状では、国民一人ひとりが自分の終末期医療に対する生前の意思表示をしておくことが最も望ましいといえよう。

*「脳死」とは、脳波が平坦で、瞳孔も開いたままなど、すべての脳機能が停止した状態をいう。

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4月22日

  NY原油は75ドル台になり、最高値更した。イランの核開発問題や対米輸出の多いナイジェリアの政情不安など産油国をめぐる地政学リスクの高まりを背景に投機資金が流入したことによるものだ。
 手立ては石油依存度を下げるしかない。欧米を中心にいま、エタノール混合燃料などを使う「脱ガソリン車」が注目されている。

◆エタノールなどのバイオ燃料は石油依存度を下げるためだけでなく、地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の排出削減に役立つ。日本でも脱ガソリン車の積極的な導入を進めるべきだ、と思う。

◆ところで、石油の起源には有機起源説と「無機起源説」とがあり、いま再び無機起源説が注目されている。無機起源説は1870年代に元素記号の周期律表で知られるロシアの化学者メンデレーエフ氏が唱えたのが始まり。
 無機起源説では、上部マントルや地殻深所の地球深部で無機的な反応により炭化水素ができ、これが石油になる。無機起源説が事実なら、石油はほとんど無限になり石油価格に振り回されることもなくなるし、大規模な断裂やプレート境界が集中する日本のような火山国に大油田が隠されているかも知れないのだ。中東など油田の偏在性を見直すために、バイオ燃料に取り組む一方で探鉱にも取り組むべきであろう。実際、無機起源説に基づく探査で油田が発見されている。

◆それにしても、ゴールデンウイークを目前にして、ガソリン価格が気掛かりだ。

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