ALCの長所


[ ホーム ] [ 上へ ] [ ALCとは何か? ] [ ALCの長所 ] [ ALCの断熱性は高い?低い? ] [ ALCの強度は強い?弱い? ] [ ALCは水に弱い? ] [ ALCは凍害に弱い? ] [ 結論 ] [ ALC実証試験 ]

 

ALCには万人が認める長所として、

@     軽量であること              
 日本工業規格JISによると密度が450550kg/m3と規定されており、ALCパネルにあらかじめ組み込まれた鉄筋等を含めても650 kg/m3程度(普通コンクリートの約4分の1)だそうです。水の密度が1000kg/m3ですから、ALCパネルは水より軽い、つまり水に浮くほど軽いということになります。この点は、建物の強度設計上、非常に有利になります。


A     耐火性が高いこと
 ALCの耐火性はきわめて優れており、屋根材30分耐火、壁間仕切板2時間耐火、床板1〜2時間耐火、柱の耐火被覆2〜3時間耐火の認定を建設大臣から受けているそうです。(要するに耐火性についてはお上のお墨付きというわけです。)さらに、火災時に有毒ガスを発生することがないという長所も有ります。


B     遮音性が高いこと
 通常、遮音性は材料の面密度(要するに面積当りの重さです。)によってきまるといわれています。しかし、ALCは特に優れた吸音性能を持つため、適切な仕上げ材との組み合わせにより、比重の割には高い遮音性を持たせることが可能です。下表は同じ遮音性能を得るために必要な重さをコンクリートブロック壁、鉄筋コンクリート壁と比較したものです。

音の強さ(Hz)

125

500

2000

透過損失(dB)

25

40

50

コンクリートブロック壁

210

240

220

鉄筋コンクリート壁

130

170

180

ALC壁

55

90

75

  要するに、ALCは軽い割には遮音性が高く、コンクリートよりもずっと軽い壁や床で(厚さは厚くなりますが、、、)同じ遮音性能が得られるとわけです。


C     調湿性があること
 ALCは吸水性が高く、また、乾燥が容易であることから、調湿性を持つことが予想されます。つまり、湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、湿度が低いときには空気中に水分を放出するという、木材に近い湿度コントロール機能をもつということです。


D     耐久性が高いこと
 ALCは普通コンクリートと同様の無機素材であり、オートクレープ養生処理によって、より化学的に安定な結晶状態(1.1nmトバモライト結晶;C5S6H5,正確には5CaO・6SiO2・5H2O)を形成するため、熱、化学物質等に対して変質しにくく、耐久性が高いそうです。

などがあります。どうやら、ALCに多くの特筆すべき長所があることは確かのようです。