茶道を楽しむ 表千家不白流 清風会師範 石原宗牛
コップの水は何処から
快晴の空のもと、私が今飲もうとしているコップの水は何処から来たのだろうか。もちろん水道蛇口レバーを押して汲んで来たから水道の水源地、ダムから来たのだろう。
ダムの水は、川から流れ込んで来たものだ。ならば川の水は何処から来たのか。皆さんもご承知の事、山からです。
だが細かくは、森から。それも、森が作った土壌に溜め込んだ天の水が水源だったのです。こんな事は小学校で学んでいる事ですが皆さんは、実感出来ますか。
そもそも、土壌とは何か。
豊かな森は豊かな土壌を作り出し、この降雨量保水力は時間降雨量100〜150mm程度はあると言う事です。ゴルフ場の様な原っぱでは、時間降雨量0.1〜1mmしかないと云われます。(富山和子教授著 水と緑と土 中公新書)
森を切り払って街を開拓して来た結果、降った雨が一瞬にして排水溝、河川に集中するのは当然なのです。
D 美味しい水