茶道を楽しむ    表千家不白流 清風会師範 石原宗牛

目  次

  A ようこそ    B 抹茶を頂こう C 動機不純な入門 D 美味しい水 E 茶道徒然草

 

コップの水は何処から

 快晴の空のもと、私が今飲もうとしているコップの水は何処から来たのだろうか。もちろん水道蛇口レバーを押して汲んで来たから水道の水源地、ダムから来たのだろう。


 ダムの水は、川から流れ込んで来たものだ。ならば川の水は何処から来たのか。皆さんもご承知の事、山からです。

 だが細かくは、森から。それも、森が作った土壌に溜め込んだ天の水が水源だったのです。こんな事は小学校で学んでいる事ですが皆さんは、実感出来ますか。


 そもそも、土壌とは何か。

 豊かな森は豊かな土壌を作り出し、この降雨量保水力は時間降雨量100〜150mm程度はあると言う事です。ゴルフ場の様な原っぱでは、時間降雨量0.1〜1mmしかないと云われます。(富山和子教授著 水と緑と土 中公新書)

 森を切り払って街を開拓して来た結果、降った雨が一瞬にして排水溝、河川に集中するのは当然なのです。

(2010/6/11 宗牛)
 


D 美味しい水

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排水路によって、我々は「水」をゴミ扱いにしていると教える著者に、敬服します。


「水と緑と土」
富山和子 著
中公新書