茶道を楽しむ 表千家不白流 清風会師範 石原宗牛
植林の国 日本
富山和子教授著作にこの万葉集の和歌が出て来きます。教授はこれを発見し感動したと書かれています。万葉の奈良の時代に、歌に詠まれるほどに植樹活動が生活の常識になっていたとは。
「山の木はなぜなくならないか」とも書かれています。
えっと思われるでしょう。
日本の歴史を振り返ると、大きな国家事業があるたびに国土は荒れて森がなくなり、落ち着くとまた植樹して来た。この繰り返しであった。
一度荒れた山になると森に戻る事なくどんどん荒れて水害まで多発する。それでも山に森があるのは古来から日本は植樹して来たからなのです、と述べられています。 (環境問題とは何か 富山和子著 PHP新書)
(2010/6/11 宗牛)
D 美味しい水
いにしえの 人の植えけむ杉が枝に 霞みたなびく春は来ぬらし
( 万葉集 巻十 )
注;昔々の人々が植樹してくれたあの山々の杉の枝にも霞みがたなびいているを見るにつけても春めいて来た事だなあ (宗牛)