茶道を楽しむ 表千家不白流 清風会師範 石原宗牛
水は食糧
未明の四時、NHKラジオ深夜便で目覚めて、生化学博士の大坪亮一さんが語る水の話に驚きました。私は、水は生命に無くてはならないとは分かるのだが、それは「スポンジ(生命体)に含ませる水」という概念を持っておりました。
しかしながら、「スポンジに含ませる水」と云う役割の他に体を造りだす原料である食糧と同様の働きがあると云うのです。以下にこのお話の概要をご案内しましょう。
水は小腸で体の元を造る。人の髪も水分不足でなくなっていくもの。
そもそも水は水素の燃えカスである。燃えカスの水は力がない。燃える前の力のある水は野生の果物や植物に含まれている。これが血肉となるに良い。H2OではなくHとHOの状態、即ちイオン状態の水が体を造る。これを解離水と呼ぶ。
燃えカスの水を解離水にする為には、電気分解処理をする。学校で学んだ電気分解は、模式であり実態ではない。自然界に存在する電気分解の代表例は雷現象である。
夕立には植木を出せと古来云われてきたのはこのことらしい。また、高圧線下の植物は育ちが良いとも云う。
日頃我々は燃えカスの水を飲んでいるのだが・・・。
心配はない。人の細胞は、約60兆個あると言われます。
近年、この細胞にウォーターチャネルという水のトンネルがあることが発見された(2004年)。このウォーターチャネルをくぐると水は電気分解して力を持った水(解離水)に生まれ変わる。生きた水になり、これが体を造る。
以上なのですが、如何でしょう。水の力にあらためて感服し水を大事にせねばと思う。茶道のお点前では水指しにおいしい湧き水を使おうとします。力のある天然水、これが肝要であったのです。(2010/12/30 宗牛)
D 美味しい水