茶道を楽しむ    表千家不白流 清風会師範 石原宗牛

目  次

  A ようこそ    B 抹茶を頂こう C 動機不純な入門 D 美味しい水 E 茶道徒然草

 


E 茶道徒然草

月見団子(tsukimidango)

 たまたま中秋の名月に当たる日に、茶会が催されました。 我が宗修師は、いつの間にか月見団子をこねられ茶席の床に飾り、嬉しそうにご披露されました。


 お席の検分役が覗かれ、趣向を凝らしたしつらえに楽しまれながら「お月見団子は十五個盛りましょう」とお団子に話題が向く。うむ、確かに十五個と云う意識でなく豊かに盛られている。

 ここで、

「数を言うならば十三でしょう。いいえ十二ですよ」と議論を初めても面白く無い。また、客を待たせて時間もない中、議論するなら違う場でしたほうが、賢い運営というものでしょう。


 これを受けて「私は欲張りなもので、作ったお団子はみんな飾ります」と返されたものだ。その場に、うふふと笑みがこもれて、検分完了です。

これも検分という劇場一幕での一座建立なりと感銘した次第であります。


 それはそうと、お月見団子十五個の盛り方をご存知でしょうか。

 九個、四個、一個と積み上げて十四個、この積み上げたピラミッドの前に最後の一つを置く、と云うのが私のやり方です。(宗牛 2010/12/12)

 
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