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◆「セリ(芹)、ナズナ(薺)、ゴギョウ(御形)、ハコベラ(繁縷)、ホトケノザ(仏の座)、スズナ(菘)、スズシロ(蘿蔔)これぞ七草」。この7種類のうち、なじみ深いのは普段食べているセリ、蕪(かぶ)の葉であるスズナ、大根の葉のスズシロぐらい。「ペンペン草」のナズナ、「ははこぐさ」のゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザは野草で、今はもう自然の中で採れず、スーパーの栽培した「七草セット」でしか見られない。さびしい思いだ。小生の子供のころは田んぼや道端にたくさん生えていた。
・「七草七つ、何ぞ、名は。尾花、葛花、萩が花、名もなつかしき なでしこや、深きゆかりの 藤袴、何、女郎花、霧の中、朝顔咲ける、朝な朝な。」(正岡子規)
◆立場を利用して自己の金銭的な利益を図ることは許されない。さもしい行為だ。綱紀が緩んでいるというだけのことではない。公共放送に従事するにふさわしい倫理観はどうなったのであろうか。
◆昨年3月8日のことであるが、NHKが午後3時に特ダネとして放送した外食産業ゼンショーによる回転ずしチェーン「カッパ・クリエイト」のグループ化のニュースを放送前に、ニュース制作システムによる原稿閲覧で知り、株の取引をしたとされる。
◆このシステムにアクセスできる権限が付与されている職員が5,470人もいるという。この人数の多さにも驚いた。
公共放送としてのNHKを考えると、この際、規模の縮小化を図らなければならないのではないか、と思う。職員教育をするにしても限界があろう。余りにもガリバーになりすぎているのだ。
◆2006年12月にインサイダー取引で約3,000万円の利益を得た日本経済新聞社広告局の元社員が有罪判決を受けた事件を契機に倫理の確立が求められていた。この事件を教訓にしっかりと対応しておれば、今回の不正を防ぐこともできたのではないかと思われる。
先ず、公私にルーズな勤務体制から改めることから取り組み、放送人としての使命感と倫理観を養ってほしいと思う。
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