Cherubの「つれづれ寸評」



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2月8日

中国の天洋食品製冷凍ギョーザ「中華deごちそうひとくち餃子」による中毒事件は、人為的に殺虫剤が混入された犯罪との見方が強くなっている。殺虫剤「メタミドホス」や「ジクロルボス」が野菜などの残留農薬とは考えられない高濃度であることから、故意に混入された可能性がある。真相の解明が急がれる。

◆問題の天洋食品製の冷凍食品については、輸入元のジェイティフーズと販売した日本生協連に、昨年4月から、異臭などの苦情が相次いでいたにもかかわらず、肝心の農薬検査は実施されず、全面的な商品回収も行われなかったという。輸入、販売した側の安全意識の低さに驚くとともに不安、疑心暗鬼は募るばかりだ。

◆わが国の食料自給率が4割を下回っており、輸入する冷凍食品の7割弱が中国製といわれるだけに、いかに安全を確保していくかが問われている。食品の安全を確保するのは輸入、販売業者の責任であろう。問題があれば直ぐに回収し、製造段階まで調査するのは当然のことと思う。


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2月22日

  海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」7,750トンがマグロはえ縄漁船「清徳丸」7.3トンと衝突し、漁師父子が行方不明になる重大事故が19日午前4時すぎに千葉県・野島崎沖で起きた。 あってはならない痛ましい海難事故である。海に向かって一心に祈る親族らの姿を伝えるTVのニュース映像は見るに忍びなかった。

◆それにしても、船が盛んに行き交う東京湾で「あたご」は自動操舵を続けていたというのだから呆れてしまう。 注意義務を怠り、漫然と航行していたといってもいい。非常識極まりない。 それから、同じ見張り員の証言なのに、説明が衝突2分前から12分前に2日たって一転した。 心もとない説明に不信は募るばかりだ。

◆なぜ最新の機器類を装備し、見張り番も5人配置していたというイージス艦が漁船との衝突を回避できなかったのか。 何とも不可解な事故だ。事故当時、現場海域は穏やかで、視界は約20キロと良好であったという。 原因を徹底的に調べ、明らかにしなくてはならない。

◆今回の衝突事故では自衛隊の危機管理甘さが露呈した。 防衛相への連絡は発生から1時間半後、首相へは約2時間後だった。あまりにも遅すぎる。これでは緊急時に迅速な対応はできない。 たぶんに都合の悪いことはできるだけ隠そうとするから速やかに連絡できないのだといえる。自衛隊は危機感を持って対応すべきだ、と思う。

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