Cherubの「つれづれ寸評」



◆バックナンバー◆


2月3日

 今日は節分。節分は邪気や疫病を追い払って春を迎える慣わしだ。鬼も福も見えない。それはそれぞれの人の心に宿っているものだからだと思う。

◆今宵は、大声で鬼は外、福は内と福豆を撒いて自らをリフレッシュし、気分新たに春を迎えたい。明日は寒の明けだ。

◆正月飾りもそうだが、この日に門戸に柊・鰯を掲げているところは稀だ。古来の風習が段々と失われていくのが寂しい。

◆福豆も煎った豆よりもおいしいと落花生が流行らしい。福豆には鬼を払う霊力が宿っているという。無病息災の願いが込めて年の数だけ、否、40も過ぎた人はその半分を食べよう。

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2月21日

 受精卵取り違え移植というショッキングな事故が高松市の県立中央病院で起きた。 誤って別の患者の受精卵を移植した疑いがあるとして、妊娠9週目に人工中絶する事態に至った。 受精卵を培養していた容器を間違えた初歩ミスによるものだが、芽生えた生命を摘み取った医療の責任は重いといえよう。

◆それにしても、体外受精によって生まれている赤ちゃんの多いのに驚いた。 1983年以降、体外受精は急激に増加し、ここ20年余りの間に、急速に普及してきた。 いまでは生まれてくる赤ちゃんの60人に1人以上が体外受精児で、年に2万人近い赤ちゃんが生まれているという。 この背景には晩婚化や妊娠・出産の高齢化があるそうだ。

◆体外受精では精子や卵子を体外に取り出して操作して人間の生命を誕生させるもの。 操作の過程で、取り違えの可能性は皆無とはいえないであろう。 人間は単純ミスをする動物だ。だからこそ、ダブルチェックが必要なことは、どんな仕事でも当たり前となっている。 なのに、人手不足などを理由に受精卵の管理・操作で、ダブルチェックされていなかった。 今回のような取り違えを防ぐために、作業手順をマニュアル化し、ミスしてもカバーできるシステムづくりが求められる。


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