Cherubの「つれづれ寸評」



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11月10日

 新型インフルエンザ(H1N1)は、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザで、ほとんどの人が免疫を持っていなく、感染すると重症化するリスクが高い。すでに、国内の新型インフルエンザ患者の死者数は、疑い例も含め58人となっている。
 ということで、プレパンデミックワクチンの接種に関する報道が毎日のように伝えられ、「ワクチンが全然足りない」と医療現場から悲鳴が上がっていて、争奪戦のようになっている模様だ。 これでは混乱が増すだけだ。ワクチンの増産はどうなっているのか気懸かりである。

◆新型インフルエンザの症状は、突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻汁・鼻閉、頭痛等であり季節性インフルエンザと類似していて、その症状からは判断がつかないという。
 38℃以上の発熱があり、咳や咽頭痛等の急性呼吸器症状を伴う場合には、インフルエンザに感染していると思って、すぐに医者に行くことだ。
 治療薬としては、タミフル、リレンザの投与が効果ありとされている。こうした治療薬が十分にあるのだろうかと心配する一方で、これらの薬に耐性を持たれたらやっかいだと思う。

◆マスク姿の人が多く見られるようになった。感染した人がマスクを着けるのは礼儀だ。私のようにマスクは息苦しくて着けておれない者にとって、感染予防のために着けるマスクの効用を疑ってしまう。
 感染した人は外出をせずに家で休養していた方が直りも早いだろう。無理をしないことに尽きる。

◆ともあれ、手洗いの励行、うがい、人混みを避けるようにし、自分自身を守ることが大切だ。 この冬は一人ひとりが新型インフレンザウイルスと対峙しなければならない。
 それにしても、10年から40年の周期で発生する新型インフルエンザ。一日も早く沈静化してもらいたい、と願う。


新型インフルエンザに関するQ&A

「新型インフルエンザ」 特集 -時事ドットコム-

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11月21日

 着けてみて驚いたことに、最近のマスクは随分と心地よいものになっている。顔に隙間なくピッタリとして、息苦しくなく、昔のガーゼマスクと違って薄くて軽いから、スマートに着けておれる。色も白だけでなく、ピンクあり、ブルーありで、カラフルだ。子供用だとシールを貼って楽しめるものまである。顔のほとんどを覆ってしまうので、表情は目でしか窺い知れない。アイコンタクトだけのマスクで美男美女にもなれそう。  

◆先週末、急に冷え込んだので、エアコンを点けたまま寝てしまったら、声枯れになった。普段どおりに出勤したところ、酷い声を聞いて、熱もなく、咳もしていないのに、流行のインフルエンザに罹ったと思われたのであろう。職場の女性たちからマスクをしてくださいと声高に言われて、数十年ぶりにマスクを着けることにした。マスク姿も今は当たり前のご時勢である。マスクをつけること自体はどうってことないのだが、人の持つ自己防衛の本能的な恐ろしさを感じた。  

◆1人では生きていけないのに、人間ほど排他的で怖ろしい生き物はいない。人間社会の出来事の大部分は戦いの歴史である。自己防衛のためか、お互いに殺し合いを繰り返し、今もどこかで殺し合っている。その一方で、博愛の心を持ち、平和であることを求めている。そして、安寧を維持したいと願っている。
 また、差別と偏見やいじめも自己防衛によるものであろう。陰湿ないじめに苛まれ、差別と偏見に苦しんだ人々は多い。性(さが)のつたなさをはじなければならない。それ故に善悪・正邪を判断できる道と徳とを説い続ける必要がある。道徳を知って初めて人間らしくなれるのだ、と思う。



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